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その7  4日目昼〜夜

 

大山へ向けて国道を東へ進む。12:00を過ぎ、交通量は多いものの流れは良い。日差しが強く、運転席側のドアウィンドウから入り込む日差しで半袖の右腕が痛い。少々空腹感が出てきたので、ぼちぼち飲食店のある国道を走っているうちに食事を済ませることに。ご飯と味噌汁のある食事がしたいなと思っていたところに、タイミング良くすき家があったので入店。それから少々道を間違えて軌道修正し、大山西側の裾野にあるパーキングエリアに車を停める。パーキングエリアからは大山が一望できるのだが、結構景色が霞んでいる。朝から変わらず雲ひとつ無い快晴なのに何故だろう。

景色が霞んでいる

大山

(だいせん:鳥取県大山町など)

街路樹100選に選ばれている、大山道という道路を走る。この道が本当に素晴らしい。道路の両脇に松の木が延々と立ち並ぶワインディングロードで、車窓からの景色がとてもよく運転していて気持ちいい。写真を撮りたかったのだが車を停められるスペースが見つからず、交通量が非常に多く路肩駐車は危ないので諦める。大山道を抜け、14:00に目的地の「好展望地」のマークがある場所に到着。そこは広場になっていて、白いテントが沢山並んでいてもの凄い人。祭りか何かに出くわしてしまったか…と、あまりの人の多さに尻込みしたが、とりあえず広場の隣にある駐車場に車を停める。

大山

ご当地バーガーグランプリ

広場に出ると大山が目の前に居座る眺め。確かに好展望地だ。しかしこれだけ間近でも少し霞んでいる。空気中に不純物でも舞っているのだろうか。ここから登山道を歩いて山頂まで登れるらしいのだが、30分や1時間で登頂できるようなお手軽なものではない事は、広場からの眺めで想像つくので登らない。きっと山頂からの眺望は最高なのだろうけど。でも景色が霞んで眺めはよくないかもしれない。だから登らないという事にしておこう。広場では「ご当地バーガーグランプリ」が行われていた。個々のテントで各地域のハンバーガーを販売している。どの店にも人が並んでいて大盛況。

各店舗のメニュー看板やのぼりに写っているハンバーガーを見てみると、どれも旨そうでおまけにカロリーも高そうだ。昼食を済ませたばかりだが食欲が湧いてくる。折角だからひとつ食べてみようかとも思ったが、ついさっきすき家で肉料理を食べたばかりなので、やっぱり止めておく。もう若くはないので、特に肉の食べ過ぎには気を使う。中年になってもスリムな体型は維持したいのだ。そんな事を20代の頃は全く気にしなかった。30代前半もほとんど気にしなかった。やはり35歳というのは、「若い」から「若くない」へ転じる折り返し地点な気がする。年を取るのは避けられないがメタボになるのは避けたい。食べないならこの場に用はない、という事で人混みから逃げるように広場を出る。

ご当地トップ10を発表するらしい

大山寺と大神山神社

(だいせんじとおおがみやまじんじゃ:鳥取県大山町)

大山寺参道

大山をもっと間近で見られる場所はないかと、大山へ向かって歩き出したら入り込んでいた大山寺の参道。時折目にする登山装備の人達は、大山の登山者だろうか。参道は一直線の坂道で、最初は緩いが途中から傾斜がきつくなる。土産物や食事処が並び、無料の足湯もある。雰囲気のいい坂道なので先まで進んでいくと、大山寺の山門に辿り着く。山門から先は有料。大山寺がどんな所か全く分からないのにお金を出したくないので、山門の先へは進まず。有料と知って引き返す他の人達を見て、ケチなのは自分だけではないと安心する。

大山寺山門

石畳の参道入り口

大山寺の代わりに、大山寺山門手前の左手にある鳥居をくぐる。鳥居からは大神山神社奥宮へ続く参道が続いている。日本一長い自然石の道らしい。木々に囲まれ木漏れ日を浴びた石畳の道は雰囲気があり、人通りも少なく静かで歩いていて気持ちがいい。大山を近くで眺めるためにちょろっと散策するだけのつもりだったのが、想定外の寄り道となった。

日本一に惹かれる

石畳の参道

日本一なだけに長い

逆さ門

緩い上り坂が続く石畳の参道を10分ほど歩くと逆さ門(扉が通常とは逆側についているらしい)があり、門をくぐった先に石段と大神山神社奥宮。真っ直ぐそびえる木に挟まれたように石段と奥宮がある構図が印象的。奥宮の建物は国指定の重要文化財らしい。石段を上りきって奥宮敷地内をざっとまわり、直ぐに来た道を引き返す。

大神山神社奥宮

行きは気付かなかった「金門」という案内表示が目に留まり、どんな門があるのか気になったので、石畳の参道を外れて細い横道に入る。すぐに景色の開けた岩場に出て、川が流れる渓谷の先に大山北壁が広がる風景。なかなかいい眺めだ。ところで金門とやらは何処?門らしきものは見当たらない。もしや昔に門があった場所、跡地という事なのだろうか、そう思い参道へ戻る。後から、金門とは門のように向かい合わせた岩壁だと知る。撮った写真の中にそれらしい場所があったが、構図が悪くて門らしく写っていない…そういえば岩場に説明文らしきものがあったが、読んでいれば金門の事が分かっていたかもしれない。景色ばかりに夢中で案内板などを見落とす悪い癖が出た。駐車場に戻ったのは15:00過ぎ。ぼちぼち帰り始めるのにちょうどいい時間になっていた。

大山北壁

たぶん金門

鍵掛峠

(かぎかけとおげ:鳥取県江府町)

最寄の高速ICへは行かずに、大山環状道路という山道に入る。ついでのついでに少しワインディングロードのドライブでもしようかという事で。大山を囲む道路を南へ進んでいくと、途中に鍵掛峠というパーキングエリアがあったので車を停める。大山環状道路は交通量が多く、鍵掛峠の駐車スペースは満車。人気のドライブスポットなのだろうか。パーキングエリアからは大山南壁の切り立った山肌を眺めることができる。ゴツゴツとした非常に険しい山肌が特徴的。構図的にもいい眺め。周囲が紅葉して山肌が雪化粧になる11月の眺めが特に素晴らしいらしい。紅葉シーズンはかなり混雑しそうだ。

鍵掛峠から眺める大山南壁

迫力のある山肌

鬼女台

(きめんだい:鳥取県真庭市)

大山環状道路を出て、高速ICまで続く山道を下りていく途中にあった、鬼女台というパーキングエリアにも寄り道。遠くまで続く山々の風景を眺望できる。が、完全に帰宅モードに入っていたので風景はあまり見ず、売店の自販機でジュースを買って車内で小休憩して出発。

北西側の眺め

東側の眺め

16:00過ぎに蒜山ICから米子自動車道に入り、中国自動車道、岡山自動車道と乗り継ぎ、集中力が落ちてきたところでサービスエリアに立ち寄り。ちょうど夕日が遠くの山陰に姿を隠すところだった。朝日に続き夕日も偶然に見ることができた。どちらも色気の無いロケーションだけど。。缶コーヒーを飲んで一息入れて、岡山自動車道から山陽自動車道に入り、西条ICで高速を下りる。そして行きつけのガソリンスタンドに寄って給油し、行きつけのスーパーに寄って買い物をして、20:00帰宅。2日間で1,000km弱の道のりは、運動不足の35歳にはそれなりの負担になるらしい。帰宅時の疲労感にぐったり…