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その4  2日目後半

 

19箇所目:破間川ダム

(あぶるまがわダム:新潟県・破間川)

またかーっ!! 雪の壁で道が塞がれているじゃないか…カーナビで現在地を確認するとダムはこのすぐ先。とりあえず雪の上によじ登ると、雪に埋まった道が続いていてその先に建物が見える。きっとあの建物がダム施設でダムもそこにあると信じ、意を決して雪の上を歩いて行く。立ち入り禁止とかそういう警告は無いので自己責任で。しかし道の脇はダム湖なので滑り落ちたらドボン。足を滑らさないように一歩一歩踏みしめて進む。傾斜部分は特に気をつけて手をついて歩いた。雪の上にはいくつかの足跡があったので、自分と同じようにダムを見に行った人がいたと思われ。

ダム湖の湖面はほとんど氷が張っていた。ダムは放流されていたが、ダムの端にある見晴台からではよく見えなかった。この積雪の中他の展望スポットを捜し歩く気にはなれず、アングルがイマイチな見晴台からの眺めで我慢する。静寂に包まれた朝の雪景色の中を、コンクリートの斜面を流れる水の音が「サーッ」と静かに響く。

20箇所目:奥只見ダム

(おくただみダム:福島県・只見川)

長い長いトンネルがある奥只見シルバーラインを走った先にある、貯水量日本一の奥只見ダム。第一印象はデカイ!!今回のダム巡りで訪れたダムの中で一番大きいかも知れない。広い駐車場は満車状態で、多くのスキーヤーで賑わっていた。奥只見シルバーラインは奥只見ダム建設の際に工事用として作られた道で、全長22kmの内 18kmはトンネル。交通量が非常に少なかったので車をエスケープゾーンに停めて撮影をしていたが、車が近づいて来る音が聞こえ始めてから自分の前を通過するまで30秒くらい掛かった。とにかく長くて独特な雰囲気が漂うトンネル。奥只見ダムよりもシルバーラインのトンネルの方が印象に残った。

シルバーライン万歳!

旅行1日目はまともに食事ができなかったので、2日目の昼はちゃんとしたものが食べたいと思い、奥只見ダムの後に立ち寄った道の駅の食堂でとんかつ定食を食べる。旅を始めてからまともな食事と休憩をとったのはこれが初めてな気がする。食後に道の駅の案内所へ寄って近隣のスーパー銭湯のパンフレットを見つけたので、そのスーパー銭湯へ行って入浴。お腹も満たされ身体もさっぱりして元気回復。そして次のダムへ向かう。

21箇所目:三国川ダム

(さぐりがわダム:新潟県・三国川)

2日目最後の目的地の三国川ダムに17:30到着。2日目初の正面から眺める放流風景。写真だとダムの規模がイマイチ伝わらないが、実際は結構大きい。ダム湖のしゃくなげ湖の風景がなかなか良かった。

ダムの見晴らし台には花を持った女性の像が。三国川ダムの周辺には彫刻像がいくつかあるらしいが、この女性像しか目にしなかった。

三国川ダムを離れる頃には陽がだいぶ落ちて、空が暗くなり始める。3日目最初の目的地である群馬県の矢木沢ダムを早朝から観光出来るように、矢木沢ダムへ向けて車を走らせる。

22箇所目:相俣ダム

(あいまたダム:群馬県・赤谷川)

矢木沢ダムへ向かう道のりの途中に、進路から少し外れた場所にダムがあるのを地図でたまたま発見。ライトアップされている事を期待して行ってみると、期待通り照明が点けられしかも放流中だった。暗闇の中ダムだけが照明で黄色く照らされている様は、幻想的と言うべきか不気味と言うべきか、なんとも言えぬ光景。ダムの全景と放流がよく見える場所は無いかと少し探したが、右の写真を撮った場所しか見当たらなかった。

3日目の朝一に観光する矢木沢ダムまで移動して車中泊するつもりでいたが、万が一ダム駐車場にトイレが無いと不便なので、矢木沢ダムより20kmほど手前にある道の駅で車中泊をする事に。ダム巡り2日目は1日目と比べると随分ゆったり行動できた気がする。巡ったダムは1日目が14箇所、2日目が8箇所で計22箇所。目標の30箇所以上を回るためには、最終日である3日目に最低でも8箇所回らなければならないが、計画通りに行動すれば無理なく回れるハズ。これで安心して眠れる…と思ったら寒くてなかなか寝付けない。車中泊時の防寒対策など全く考えていなかったし、そもそも夜間は冷え込む事を想定していなかった。約10ヶ月前に行なった北海道一周旅行で散々寒い思いをしていながら、過去の経験を全く生かせていない事に気付くのであった。