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その2  1日目昼〜夜

 

富岳風穴

(ふがくふうけつ:山梨県富士河口湖町)

青木ヶ原樹海にある総延長201mの風穴で、富士山麓の代表的な溶岩洞窟。洞窟の中は平均気温3℃とかなり涼しい、というか寒い。駐車場で車を降りて風穴に向かう時、外は暑いのに周りの観光客の多くは上着を着ていたので、風穴内はかなり寒いのだと思い、一旦車に戻り上着を着て来て正解だった。洞窟中は足腰を屈めないと進めないくらい天井が低い所も。天井からは冷たい雫がぽたぽた。氷柱もあり正に天然の冷蔵庫。

頭上注意!

夏でも見ることができる氷柱

と思ったら本当に天然の冷蔵庫が。昭和初期まで蚕の卵の貯蔵に使われていたもの。その先が洞窟の行き止まり。行き止まりの先には人が立ち入る事の出来ない穴が続いていて、そこには珪酸華(けいさんか)という微生物の餌になる苔(通称光り苔)が銀色に反射しているのが見れる。写真でも銀色に光っているのが分かるように、広範囲に銀色の反射を見られるのは珍しいらしい。

蚕の卵の貯蔵庫

銀色に反射する珪酸華

鳴沢氷穴

(なるさわひょうけつ:山梨県鳴沢村)

富岳風穴と並ぶ富士山麓の代表的な溶岩洞窟の一つ。総延長は153mで内部の気温は富岳風穴と同じく3℃。洞窟内の通路は富岳風穴よりも全体的に狭く、思いっきりしゃがまないと通れない所もありちょっと怖い。もしこんな狭い洞窟にいる時に大地震が起きたらと考えたらゾッとする…

入り口はとても広いけど

中は狭い!閉所恐怖症の人は入れませんっ

鳴沢風穴には氷柱以外に氷の壁もあり、気温の高い地上とは別世界。氷の壁がある通路は地面も凍っていて滑るすべるっ、転倒注意!鳴沢風穴は環状になっているので、行き止まりで引き返すことなくグルッと一周して外へ。

通路の両脇に氷の壁

水滴が凍ってできた見事な氷柱

道の駅なるさわ

(みちのえきなるさわ:山梨県鳴沢村)

つつじ祭りが開催されているということで、ついでに立ち寄った道の駅なるさわ。広い駐車場は完全に満車で、駐車待ちの車が列をつくっていた。お腹が空いたので軽食コーナーへ行くと人でごった返している…他の売店や休憩所なども人でいっぱい。ここまで車の流れがよかったので、意外と富士山周辺の行楽客は少ないのかと思っていたが、そんな事はないようだ。やはりGW。

つつじが沢山咲いている林の中の自然探索路は、駐車場周辺の賑わいと比べると悲しいくらい人がいない。昼時ということで食事休憩が目的で来ているのだろうか。太陽の光を浴びたつつじはとても鮮やかなピンク色。

河口湖

(かわぐちこ:山梨県富士河口湖町)

富士五湖で二番目に大きい湖。ここで富士五湖四箇所目、田貫湖を入れると五箇所目の湖。さすがに湖畔から眺める富士山は飽きた…河口湖畔は観光施設やホテルが多いため、交通量も増え途中から渋滞に。強い日差しが車内に入って暑い。

疲れが出てきたのか、運転していて眠気を感じてきたので栄養ドリンクチャージ。居眠り運転は避けねば。

忍野八海

(おしのはっかい:山梨県忍野村)

わらぶき屋根と富士山の風景がある写真をネットで見つけ、その風景に惹かれて訪れる。忍野八海は、昔々にあった宇津湖という湖が、富士山噴火の際に流れた溶岩によって山中湖と忍野湖に分かれて、やがて忍野湖は干上がり富士山の伏流水の湧出口が池になった、という昔話がある八つの湧水池。湧池・濁池・鏡池・銚子池・菖蒲池・底抜池・お釜池・出口池の八つ。

湧池(わくいけ)

濁池(にごりいけ)

濁池の中にある丸い池

全ての池を回ったわけではないが、中でも印象的だったのが湧池。水際にある枯れ木を綺麗に映し込んでいて、風で水面が波打つと木の枝が模様のように揺れてこれがまた綺麗な眺め。次に濁池。名前は濁っていいるけど実際は非常に透明度が高くて底までよく見える。池の底から生えてる草が森で、その上を鯉が飛んでいるようにも見える。濁池の中には別に丸い小さな池があり、深さ10mもあるのに底に落ちている硬貨がよく見える。

この風景に惹かれた

一番のお目当ての風景、わらぶき屋根の建物と富士山の風景を見ることの出来る場所は、有料の資料館の敷地内という商売上手な事になっていた。湧池や濁池周辺は沢山の観光客で賑わっていたが、資料館敷地内はガラガラ。夕方になり大分涼しくなってきた。風も出てきていつのまにか富士山の周りには雲が。旅行2日目富士山が雲で隠れてしまうのではないかと少し心配になる。

小腹が減ったところでおもしろいものを発見。観光客が歩きながら食べているのが目に留まった、大きな醤油せんべい。見た目のインパクトも大、しかも店頭で焼いている所を見れることもあって、店の前には何人もの客が。一枚250円也。一枚で小腹は満足。

山中湖

(やまなかこ:山梨県山中湖村)

田貫湖から日の出を見たので日の入りも湖から、ということで富士五湖巡り最後の湖の山中湖へ。2月、10月は夕陽のダイヤモンド富士が見られるらしいが、この時は夕陽は山頂からだいぶ離れた場所に。出来るだけ夕陽が富士山中心に近く見える場所は無いか、車で湖畔の道路を走り探していたら一周してしまった。結局最初に目を付けた駐車場に車を停め、砂浜を散歩しながら日没を待つ。富士山頂部と太陽をファインダーの両隅に置いて何とか一緒に撮影できる状態。こういう時広角レンズのデジカメが羨ましい。忍野八海で見えた雲は無くなっていて再び快晴。2日目の天気も期待できそう。

何とか富士山と夕陽をファインダーに収める

18:30に太陽が沈み、湖畔の明かりが湖に映え始める。もっと暗くなるまで待とうと外にいたら、かなり寒くなって来たので一度車に戻り、少し時間を置いて再び湖畔の砂浜へ。街の明かりが湖面に長く伸びてとても綺麗な眺め。写真では分かりにくいが星が沢山出ている。東京の中心では見れない夜空。

山中湖の夜景を眺めているうちに体が完全に冷え切ってしまい、車に戻るとクシャミ・鼻水・鼻詰まりが止まらない。どうやら風邪を引いてしまったようだ…時間は19:30。山中湖周辺の立ち寄り温泉は20:00くらいまでの所が多く、いくつかリストアップしておいた22:00まで営業している温泉の1つの、河口湖のすぐ側にある旅館に向かう。が、運転している間もずっとクシャミ鼻水が…入浴するのを止めるべきか迷ったが、日中暑くて汗もかいたしサッパリしたいので入浴することに。しかし旅館に着きフロントへ行くと、温泉が混雑のため入場制限をしているので入浴できないと言われ、近くにある姉妹旅館を紹介されそちらに移動。

20:30から浴場閉館時間の22:00まで入浴。後は夕食を済ませて道の駅に車を停めて寝るだけなのだが、入浴したのが原因か体調はさらに悪化…相変わらずのクシャミ鼻水に加え熱まで出てきたようだ。この状態で飲食店に入って食事をする気にはなれず、マクドナルドでテイクアウトして道の駅富士吉田へ。車内で食事を済ませるも、クシャミを連発すると嫌な汗が出てきてかなり厳しい状態。こんな状態で車中泊したら翌朝もっと悪化して旅行どころではないと思った。今すぐ帰るべきか…暫く考えた結果留まる事に。この体調で深夜の道路を東京まで走らせるのは危険だし、折角の快晴なのだから何とか体調を回復させて旅行2日目も楽しみたい。ということで22:30道の駅富士吉田で就寝。

うぅ、体調最悪でなかなか寝付けない…