富士浅間神社
(ふじあさまじんじゃ:山梨県富士吉田市)
富士山周辺に複数ある「富士浅間神社」という名の付く神社のうちのひとつ。神社は狭い路地が入り組んだ住宅地の中にあり、真っ暗な深夜ということもあり道に迷いつつも何とか辿り着く。神社入り口から少し離れた所に専用駐車場があったが、夜間のため閉まっていたので神社入り口の前に車を停める。時間は3:30。辺りは静まり返っていて、当然神社入り口にも人影は無い。何だか妙な雰囲気。
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参道の階段を上った所に境内がある。富士山を一望できる高台には五重塔があるはずなのだが、辺りを見回してもそれらしい建物は見当たらない。しばし辺りをうろうろして探してみるもやっぱり無い。ここは目的の場所とは違う神社ではないかと不安になり、上ってきた階段まで戻ると、さらに上に続く階段があることに気づく。しかしその階段が長い…少し上ってみるがまだまだ上に続いている。体を動かして熱が出てきたのか、外は寒いのに嫌な汗が出てくる。階段を上りきった所に見晴台がある確証も無いし、ここは体調を優先して車に戻る事に。
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神社参道
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忠霊塔(五重塔)
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階段の隣には坂道あるのだが、車一台が通れる程度の幅で、一般車が入っていいのかよく分からなかったが、参道の下まで下りてその坂道の入り口を見回してみても、「一般車両進入禁止」のような書き込みも無かったので、思い切って車で坂道に入る。坂道の途中から「工事中
○○○m先」とういう看板があり、進むにつれて「○○○m」の距離が縮まっていく。途中で行き止まりなんだろうなぁと思ったが、とりあえず行ける所まで行ってみようと坂を進むと、駐車スペースのような所に辿り着き…あった!!目の前にライトアップされた五重塔が。どうやらこの神社で間違いなかったようだ。諦めず上まで来てよかった〜
…それにしてもくしゃみを連発する度に汗が出てきて体温が上がる感じ。しかしここまで来て風邪なんかに負けていられないっ!!
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工事中というのは、駐車場から続く見晴台への遊歩道だった。赤いポールと黄黒のバーで道は塞がれていたが、体調不良の中ここまで来て易々と引き返す訳には行かない!深夜で足元も見づらいので危険そうだったら引き返そう、という事でバーをまたいで先へ進む。しかし工事中なのは最初の数メートルだけで、後は普通に階段が続いている。階段を少し進んだ所に見晴台(東屋)があり、そこからは闇の中ほのかに姿を見せる富士山と富士吉田市の夜景が広がっていた。ここまで来て本当に良かったと思える素晴らしい眺め。
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4:00過ぎの夜景
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夜景を見て一度車に戻り、夜が明けるまで睡眠をとる。5:00過ぎに目が覚めるとちょうど一台の車が上ってきて、運転者は車から降り工事中のバーをまたいで見晴台に進んでいった。それからちらほらと地元の人と思われる年配者が、朝の散歩風な服装で階段から上って来て、五重塔の前に集まり始めた。陽が高く昇り空が青くなったところで車から降り再び見晴台へ。
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見晴台からの眺めは、左右ほぼ対象の富士山を長く伸びた裾野まで見渡す事の出来る絶景。改めていかに富士山が美しい山であるかということを実感。富士は日本一の山。見晴台で富士山を眺めている間に、ちらほらと地元住民と思われる人がやって来ては、富士山を一目眺めて下りていく。ここは地元住民憩いの場らしい。
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富士急ハイランドのジェットコースターもよく見える。
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見晴台から車に戻ると、五重塔の前では大勢の年配者達がラジオ体操を始めていた。次の目的地は道の駅富士吉田のすぐ近くなので、とりあえず道の駅に戻りもう一度睡眠をとることに。
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