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その3  2日目朝〜昼

 

三方五湖

(みかたごこ:福井県美浜町/若狭町

6:00過ぎに目を覚ます。夜間の車内温度は、持参してきたブランケットを一枚羽織ってちょうどいいくらいだったので、寒さで目を覚ます事もなくよく眠ることが出来た。コンビニで簡単な朝ごはんを買って車内で食事を済ませ、荷物整理をして7:00に出発。2日目最初の観光スポットは、福井県の2つの町にまたがって点在している5つの湖群、三方五湖。五湖の北側には山の上を走る有料道路の「三方五湖レインボーライン」が通っていて、その道の途中にある「山頂公園」から三方五湖を一望出来るようになっている。

久々子湖

レインボーラインの営業時間は8:00からなのだが、30分ほど早く東側料金所に着いてしまう。少しくらい早く営業開始しているのではないかと期待していたのだが、料金所に着くと係員が出てきて8:00からだと告げられる。仕方ないので料金所のすぐ側にある、三方五湖のひとつの久々子湖へ行き、歩道をうろうろ歩いて周囲の景色を眺めていた。日の出から1時間ほどしか経っていないので太陽はまだ低く、久々子湖の湖面に日の光が反射している。どうせならもっと早起きしてここから日の出を眺めればよかった。

8:00ちょうどに再び料金所へ行き、通行料\1000を払ってレインボーラインに入る。有料道路と言っても道幅は広くなくカーブの多い山道。道の途中途中で周囲の景色が開け、三方五湖や日本海が視界に入ってくる。なかなか運転していて楽しい道だ。駐車場を備えた見晴台も所々にある。旅行2日目も平日で、営業が始まったばかりのレインボーラインには、対向車も自分の前後を走る車も無い。マイペースで運転と景色を楽しみながらのドライブ。

日向湖

水月湖

日がまだ低く逆光に

10〜15分ほど走ったところで山頂公園駐車場に到着。そこそこ広い駐車場はガラガラで、数台停まっている車はほとんど職員のものと思われ。山頂公園までの移動手段であるケーブルカーとリフトはまだ営業が始まっていなく、自分より先にいた一組の家族連れ?は手持ち無沙汰のようで駐車場内をうろうろしたいたが、やがて車に乗り駐車場を出ていってしまった。乗り物の営業準備をしている係員に何時から動くのか聞くと、あと少しと言われたので駐車場から景色を眺めて時間を潰す。

そして8:30を過ぎた頃にようやく乗り物の営業開始。と言ってもリフトはまだ準備中なのでケーブルカーに乗る。料金は往復\800。朝一のケーブルカーに乗ったのは、自分ともう1人年配の男性の2人だけ。平日の午前中だからか、それとも観光地としてあまり人気がないからか。ともあれ混雑しているよりは空いている方がいい。ケーブルカーの一番後ろの席からの眺めは、ケーブルカーが上へ進んでいくにつれ海や山々の景色が広くなっていき、どんどんいい眺めになっていく。山頂公園からの眺めにも期待が膨らむ。

ケーブルカーから山頂公園駐車場を見下ろす

公園に着いたら、まずケーブルカーを降りた左手にある公園東端の展望台へ。展望台からは三方五湖の絶景を一望!できるのだが、まだ太陽が低く逆光気味。はっきりとした風景写真が撮れない。これは全くの想定外だった。あと1時間以上は経たないとダメそうな感じ。しかしこの後も予定があり山頂公園に長時間留まるわけにもいかないので、逆光気味の風景でガマン。晴れているだけでも良しとしよう。下の写真は展望台から撮った写真3枚を繋ぎ合わせたもの。写真1枚には収まらない広い湖群風景。左に日本海の若狭湾、そして三方五湖の日向湖(ひるがこ)・久々子湖(くぐしこ)・水月湖(すいげつこ)・菅湖(すがこ)・三方湖(みかたこ)を一望。

山頂公園から三方五湖を一望

景色を十分堪能したところで、公園東端の展望台から反対の西側へ向かう。公園内にはモニュメントや碑などが点在しているのだが、全て三方五湖に背を向けるかたちになっていて、太陽にも背を向けているので逆光の関係で正面が影になって暗い。うーん…やはりもっと日が高く昇ってから訪れるべきだったか。しかし方角的に考えれば日が昇っても逆光のままかもしれないし、まぁ仕方ないか。それにしても、湖や海などの眺めのよい観光スポットは、「恋人の聖地」になっている場所が多い気がする。

野外彫刻と和合神社

恋人の聖地の碑

公園の西端側まで来ると、手すりに隙間無く錠が掛けられている場所がある。とにかくもの凄い数。その錠だらけの手すりに囲まれた高台からの眺めもなかなかいい。錠だらけの高台には錠販売機があり、その錠にに付いている札に誓いを書き込むというもの。誓いの内容は、誰かを大切にする・試験等に合格する・病気に勝つ・安全運転する…など何でもいいらしい。この手のものも観光地でよく見かけるが、これまで全く関心を持たなかった。しかし今回に限っては、自分の心に刻みたい誓いがいくつかあったので、ここで誓いを立ててみる事にした。

錠販売機に100円玉を投入していくと赤いランプが1つ・2つ・3つと点灯していき、4枚目の100円玉で緑色のランプが点灯。錠をひとつ取る。札に誓いを記入して(欲張り4つも書いてしまった)、錠販売機の隣にあるチェーンに錠をかけて鍵を閉める。鍵と札は三方五湖側の柵の中央にある扇形の鍵投入口に入れる。鍵を投入すると投入口下のスピーカーから、「あなたのかけた鍵はこの地にいつまでも残ります」と音声が流れる。なんだかよく出来てる。誓いを果たせるかどうかは分からないが、たまにはこういうのを体験してみるのも悪くないと思った。

錠販売機

札に誓いを記入

鍵と札の投入口

誓いの場所から三方五湖を眺める

公園西側からの日本海の眺め

山頂公園の観光後はレインボーラインを西側料金所から出て、三方湖の湖畔にある舟小屋に立ち寄り。わらぶき屋根の舟小屋が六棟並んでいて、中にボートが留められ現在も使われている。このようなわらぶき屋根の舟小屋を見るのは多分初めて。こういう昔ながらの舟小屋が残っているところは少なく珍しいらしい。舟小屋のひとつの内部を覗いてみると、角のように尖っている硬い物体(5、6cmくらい?)が地面に沢山落ちていた。多分植物の何かだと思うが、いったい何だろう。

舟小屋

これは何?

旅行2日目2箇所目の観光地は、日本三景のひとつである京都府の天橋立。三方五湖から日本海沿いの国道を西へ進み京都府に入る。舞鶴市を走っていると、国道に沿って連なる赤レンガの壁の向こうに艦船が停泊しているのが目に留まる。その瞬間、10年前に日本一周をした時にも同じ道を走り艦船を見かけた事を思い出す。興味はあるものの10年前は素通りしてしまったので、今回は立ち寄ってみようと車をUターン。が、そこは海上自衛隊基地で、壁の向こうの敷地内に入り見学できるのは土日祝日のみだった。翌日だったら祭日なので観光できたのだが… 平日だと道路や観光地が空いていたりと得をする事が多いが、こういう弊害に遭う事もたまにある。