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2004年7月3日 3日目 (曇り時々晴れ)  幾寅⇒美瑛町

走行距離:228.2km(合計:1,593.8km)

給油:27.0L(合計:92.8L)

 

寒さで5:00に目が覚める。2時間しか眠れなかった。幾寅駅まで行くが、駅舎の展示コーナーが9:00からなので、車に戻り時間まで再度睡眠。

幾寅駅とは、映画「鉄道員(ぽっぽや)」の舞台となった駅で、劇中では「幌舞駅」という架空の駅として登場している。もともとこの駅は駅舎の無い無人駅だったが、撮影用に駅舎のセットを建設。そして撮影後は幾寅駅の駅舎としてそのまま使われている。駅舎の中には映画に使用された小道具や衣装などが展示されている展示コーナーがある。「鉄道員」を見て感動した自分としては絶対外せない観光スポット。

「信号よーし」

ホームに出ると、高倉健が信号を指差し「信号よーし」と言っていた景色が。駅舎とホームの間には、あの「便所」もちゃんとあった。利用することはできないけど。それにしても、映画のロケセットをそのまま実用化しているというのがおもしろい。駅舎入り口に掲げられている駅名も「幌舞駅」のまま。知らない人は幾寅駅ではなく、幌舞駅という名前の駅だと勘違いしてしまうと思う。

トイレは使えません

駅舎以外にも、「だるま食堂」などいくつかのロケセットが駅前に残されている。ちなみに鉄道員の映画が上映されたのは1999年。駅舎などのロケセットは昔から存在する年期の入った建物に見えるが、本当はまだ5年ほどしか経っていない新しい建物。間近で見ても本当に古い建物に見える。ホントよく出来てる。

 

「鉄道員」の次は「北の国から」の舞台へ。

富良野市の麓郷(ろくごう)は、ドラマ「北の国から」のメインロケ地で、劇中に登場する田中邦衛演じる五郎の家などのロケセットが多数残されている。

日本一周の旅で麓郷に立ち寄ったのをきっかけに「北の国から」に興味を持ち、ビデオをレンタルして連続ドラマシリーズから不定期ドラマの最終話まで全話を鑑賞。すっかり「北の国から」のファンになり、富良野を再訪することになった。

麓郷展望台

五郎2番目の家は火事で焼失してしまう…劇中での話。

五郎3番目の家は雪に潰されてしまう…勿論劇中での話。

五郎2番目、3番目の家は「ろくごうの森」にある。2番目の丸太小屋には中に入る事ができるが、3番目の家は老朽化が酷く家が歪んでしまっているので、危険なため中には入れない。屋根の上には淳の作った風力発電機もちゃんとある。残念ながら五郎1番目の家は現存していなかった。1番目の家は元々ボロボロな廃屋だったため、崩れてしまい撤去されたようだ。

五郎4番目の家…アキナの犬小屋付き。

4番目の家の中は小道具もそのまま残されている

五郎4番目の家は、廃材で作られた「拾ってきた家」などのロケセットと同じ所にあり、セットがある敷地内は入場料200円。4番目の家は中も見学する事ができ、ドラマで使われた家具や食器類などの生活用品がそのままの状態で置かれている。拾ってきた家は、雪子おばさんの家や正彦とすみえの家、純と結の家などがあり、それぞれ五郎4番目の家と同じように、建物内のセットも残されている。

正彦とすみえの家…ゴンドラまで使いますか。

五郎5番目の家は立派な石造り

5番目の家の中

五郎5番目の家はろくごうの森から東に少し進んだところにあり、家の手前にある見晴台からの見物は無料、家の敷地内は入場料200円。5番目の家は立派な石造りで五郎最後の家。やはり五郎の家の中で一番人気らしく、沢山の観光客が次々とやってくる。

五郎5番目の家の駐車場にある売店で売られていたソフトクリームが最高においしかった。初めて経験する超ソフトな舌触りといい、濃厚な味といい、正に「本場」ものだった。

 

北の国からにも度々出てきたラベンダー畑。ラベンダーは富良野の初夏の風物詩の1つで、いくつものラベンダー畑が点在する。旅行期間がちょうどラベンダーの季節だったので、富良野を代表する観光農園のファーム富田へ立ち寄る。有名なだけあって広い駐車場は満車、暫く並んでやっと停められた。

ファーム富田のラベンダー畑はとても広く、視界いっぱいに紫色のラベンダーが咲いている風景は見応えがある。ラベンダー畑の後ろに広がる富良野の風景もいい。

ファーム富田のラベンダー畑

ファーム富田にはラベンダー以外にも沢山の花が咲いている。空に雲が多いものの、夏の強い日差しに照らされた花々はとても鮮やかな色をしていた。これだけ沢山の花を楽しむことができて入園料も駐車場も無料。いい所だ。

ピンクの花に…

黄・赤・紫と色鮮やかな農園

緑の列はまだ花が咲いていない所

旅行3日目は朝から見どころ満載で、食事そっちのけで観光に夢中になっていたのでさすがに腹が減ってきた。日差しが強く喉も渇き、結構疲労感も出てきた。しかし天気予報では2日後辺りから天気が崩れるとの事なので、天気の良い今のうちに沢山観光しておきたいと思い、コンビニに寄る時間さえ惜しんで次の目的地へ向かう。

 

何の花だろう

赤い屋根のある丘

富良野の次は隣の美瑛へ。旅行ガイドブックに載っていた写真で印象的だった「赤い屋根のある丘」を探していたら、一面白い花が咲く丘にたどり着く。ここもなかなかいい場所だが赤い屋根は何処?なかなか見つけることが出来ず、丘を登ったり降りたりして足が疲れる。そしてとにかく日差しが強くて暑い、汗が出て喉が渇く、空腹も限界…それでも何とか「赤い屋根のある丘」を見つける。他の観光スポットから少し離れた場所にあり、観光スポットと言うほどの場所でもなく、案内板も無く見つけづらい。疲れ果てて30分ほど芝生に転がって寝る。ところで、この赤い屋根の家は廃屋?

疲労と空腹と喉の渇きが限界に来たので、赤い屋根を後にしてコンビニへ。

疲労がピークでテンションもおかしい

セブンスターの木

親子の木

美瑛町には、テレビCMなどに使用された木がいくつもある丘陵地がある。結構な人気スポットなのだが、道路は狭く駐車場が無いところが多いので、車を停めるのに少し苦労。観光客の最も多い夏休み期間中の木巡りは大変そう。ここから眺める丘陵地の風景は、まるで絵葉書の中の世界。それだけに雲が多いのがちょっと残念。

セブンスターの木は、昭和51年にタバコのセブンスターのCMに。親子の木は、左右の大きな木の間に小さな木があり、親子が並んでいるよう。ケンとメリーの木は、昭和47年に登場した4代目スカイライン(日産の車)のCMに登場。マイルドセブンの丘は、タバコのマイルドセブンのパッケージなどに使用された丘。ぜるぶの丘は、真ん中に生えている木を中心に色んな花が円形に栽培されている丘。

ケンとメリーの木

マイルドセブンの丘

ぜるぶの丘

広く緩やかな丘陵地が視界いっぱいに広がる美瑛町

 

美瑛町観光の後は十勝岳温泉で入浴。温泉駐車場からは、雲間から伸びる光の柱が中富良野町を照らしていてる光景を見ることが出来た。写真はイマイチだけど本当はもっと明るくて光の柱がくっきりしていた。

ちなみに旅行3日目の7月3日は自分の誕生日。好きな映画のロケ地やいい景色をたくさん見られて、ある意味最高の誕生日だった。

 

本日の食事

朝食 コンビニ おにぎり×2・パン
昼食 コンビニ パン・デカビタ
夕食 コンビニ 弁当・みかんゼリー

オールコンビニ。食にあまり関心が無いとは言えさすがに辛い。