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2004年7月12日 12日目 (曇り)  黒松内町⇒函館市

走行距離:359.5km(合計:4,756.0km)

給油:30.0L(合計:260.8L)

 

早朝目を覚ますと残念な事に雨。本当は旅行2日目に函館観光する予定だったが、2日目の函館は曇天だったので道内観光の最終日に予定変更したのに…雨より曇り空の函館観光の方がまだよかったと後悔。それに道内観光最終日が雨というのは寂しい。落ち込みつつも函館へ向けて海沿いの道路を南下して行く。すると途中で雨は止み、雨雲に覆われ暗かった空は次第に明るく変化していった。

 

運転中視界に入った山の上に何かが建っているのが見え、何だかとても気になり山の上まで行ってみる。それは夷王山の頂上に建つ「夜明けの塔」という鉄骨むき出しの展望台だった。あまり人が来ないのか、展望台の階段を上る途中途中でクモの巣にひっかかる。展望台からは周辺の海岸風景を一望。

夜明けの塔

夜明けの塔からの眺望

 

青函トンネルの入り口から5km付近の場所にある、北海道立青函トンネル記念館に行こうとカーナビに従い進むが、それらしい建物を見つけられず、暫くナビが示す場所の周辺を車でうろうろ。それでも分からないので車から降り、記念館のある住所を探してみると…青函トンネル記念館は完全に取り壊されていた。そりゃ見つからない訳だ。後から調べてみると、記念館は2002年10月に廃止され、その翌年解体されていた。2005年4月に新たにオープンしているとのこと。

海沿いの丘に建つ風車

 

路面電車が走る海峡通と函館山

 

外国人墓地

遂に北海道一周の旅最後の観光地、函館に到着。7月2日に函館港から北海道に入り、11日間北海道中を走り回り再び函館まで戻ってきた。心配していた天気は曇り時々晴れ模様。とりあえずは雨中の観光にならないだけでもよかった。日本一周の旅でも車で通った、路面電車の走る海峡通が懐かしい。

八幡坂

外が暗くなる前に外国人墓地と八幡坂へ。外国人墓地は、ペリーが来日の際亡くなった水兵を埋葬したのが始まりの墓地。墓石は皆海を向いている。函館湾を一望できる落ち着いた所。八幡坂はドラマやCMによく使われる坂。函館港まで一直線に伸びる並木坂。

 

函館を代表する観光スポットと言えば、世界三大夜景の1つである函館山から眺める函館市の夜景。日没まで時間に余裕があったので、日中の景色も眺めておこうと函館山ロープウェイに乗り展望台へ。まだ観光客の姿は多くなかったが、外が暗くなり始めたら混雑して夜景の撮影をするのも大変になると予想し、撮影場所を確保して暗くなるまでじっと待つ。しかし展望台には冷たい風が吹きつけ、かなり寒くて手の感覚がマヒしてくるほど。半袖で来てしまったので余計に辛い…それでもガマン。

体が芯まで冷え切って限界を感じてきた頃にやっと夜景が映えてくる。予想通り展望台は超満員で、後の方にいる人は夜景をまともに眺めるのが困難なほど。寒さに耐えて待っていてよかった。

函館を一望

カメラのレンズ性能によるものか、写真両端の夜景にブレができている…

函館山から眺める函館市の夜景は、世界三大夜景(函館・香港・ナポリの三箇所)の1つと言われている。陸地の両端が弧を描いたような特徴的な形をしているのも相まってとても綺麗な夜景。しかし世界にはもっと綺麗な夜景がいくらでもあると思うのだが、なぜ函館市の夜景が世界三大夜景の1つに選ばれているのだろう。それと、この夜景の光が以前よりも減ったという話を聞いた事がある。不況の影響で会社やお店の明かりが減ってしまったとか。

夜景を十分に堪能して展望台から撤収。車に戻りヒーターを最強にして冷えきった体を暖める。マジ風邪引きそう…

 

函館山展望台からは八幡坂の上にある複数の教会のライトアップも見えたので、夜景巡りの散策を開始。函館山から夜景を眺める人は沢山いるのに、何故か教会周辺には観光客がほとんどいない。函館山から眺める夜景ばかりが有名になって、路上から眺める夜景も綺麗な事はあまり知られていないのだろうか。

カトリック元町教会

函館ハリストス教会

聖ヨハネ教会

 

八幡坂

日中にも訪れた八幡坂の夜景もとても綺麗。坂の先に見える港に停まる船のライトアップが印象的。この辺りも人の姿はほぼ無く静まり返っている。他にも旧函館区公会堂など、八幡坂周辺の観光スポットをいくつかまわる。函館は夜景が似合う街。

旧函館区公会堂

 

倉庫群の後ろに見える明かりは函館山の頂上

夜景観光の後は金森赤レンガ倉庫のビアホールで夕食。ケチケチ車中泊の旅なのでもっと庶民的な場所がよかったが、街の中の店はほとんどが閉まっていたので。

最後の観光地の函館も十分満喫できたし、終わり良ければ全て良し!終わり以外も良かったけど。あとは帰るだけ。

 

本日の食事

朝食 コンビニ パン×2
昼食 スーパー軽食コーナー カツカレー・フライドポテト
夕食 赤レンガ倉庫ビアホール 鮭といくらのスパゲティ・コーンスープ

今回の旅でもっとも高額だった食事が赤レンガ倉庫ビアホールでの夕食。と言っても1,397円。