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四度目の登山その4  お鉢巡り→下山

測候所が近い富士宮口山頂

郵便局

馬の背を下りて富士宮口山頂に到着。富士宮口山頂は河口湖口山頂よりも規模は小さく、一軒の食堂の他に奥宮と郵便局がある。奥宮に入り金剛杖に朱肉刻印を打ってもらう。初登山と二度目の登山の時にも打ってもらっているので、これで同じ朱肉刻印が三つ。ご来光を見てから我慢していたトイレも済ます。富士山頂のトイレは河口湖口と富士宮口山頂に一箇所づつ、計二箇所の有料トイレがある。値段は200円。

ちなみに富士宮口山頂にある食堂で販売されているものは、カップラーメン・カップうどん800円、500mペットの飲み物500円等、飲食物も正に日本最高峰なお値段。

奥宮入り口

奥宮で金剛杖に朱肉刻印を打ってもらう

朱肉

刻印

富士宮口登山道は五合目から山頂までの登山距離が最も短く、山頂から富士山測候所までも近いので、「初登山で体力的に不安があるけど、絶対に測候所の3776mの地まで登りたいっ!」という人には、一番人気の河口湖口登山道よりもお勧め。ただ、富士宮口は登山道と下山道が同じなので混みやすかったり、登山道にはご来光が見られる場所が少なかったりするのでご注意を。

富士宮口山頂からの眺め

本当に素晴らしい眺め

もこもこした白い雲

富士山を制した男の後ろ姿っ!

富士宮口山頂で暫くの間ゆっくりしてからお鉢巡りを続行。気温はだいぶ上がり、シャツを一枚脱いでもまだ暑いくらい。猛暑の影響だろうか、これまで四度登頂した中でダントツに気温が高い。外の眺めは雄大な景色が広がっている。何度見ても飽きない眺め。

特徴的な形をした伊豆ヶ岳

距離感が麻痺する下界の眺め

河口湖口山頂

5:00過ぎからお鉢巡りを始めて約4時間、10:00にようやく河口湖口山頂に戻ってくる。ご来光の時ほどではないが相変わらず沢山の登山客で賑わっている。火口の眺めは河口湖口山頂からが特にいい。正面に富士山測候所のある剣ヶ峰が見え、その下に白い万年雪が見える。火口の底もよく眺める事ができる。

帰りは五合目15:00発の高速バスを予約しているので、乗り遅れないよう時間に十分余裕を持たせ10:30頃に下山を始める事に。それまで登頂時に味噌汁を飲んだ東京屋で休憩。小腹が減ったのでうどんを注文。値段は800円と高いが、富士宮口山頂にある食堂だと「カップ」うどんで800円もするので、カップ麺ではないうどんを出してくれる河口湖口山頂の東京屋の方がお得感あり。

しばしの休憩と腹ごしらえを済ませ、予定通り10:30に下山開始。

火口の眺め

東京屋

今度は800円のうどん

河口湖口下山道は、登山道よりも歩行距離がいくらか長く、つづら折りの道が延々と続いている。道は砂礫で足がもぐり歩きづらい上、乾いた砂埃が舞い上がり全身砂まみれに。そして日中の強い日射しが照りつけ暑い。いくら下っても代わり映えしないつづら折りの道と景色が続き、うんざりしながらひたすら歩く。しかも山頂から六合目までの間にある山荘は、八合目の一軒だけ。河口湖口ルートの下山は結構しんどい。

砂埃が舞い上がる下山道

歩きにくく単調な道と変わらぬ景色が延々と続く…

14:00河口湖口五合目に到着。山頂から約3時間半で下山。疲れた…自販機で買ったコーラが美味しい。服もカバンも砂まみれなのではたいて落とす。トイレの鏡で自分の顔を見ると、すすを塗った様に黒くなっていたのでビックリ。顔にたっぷり塗った日焼け止めクリームに砂埃などの汚れが付いたのが原因。水で洗っても全く落ちないので、持参してきた使い捨てフェイスタオルでゴシゴシ落とす。そんな事をしているうちにバスの発車時刻に。バス乗り場にはシャトルバスを待つ下山者で超長蛇の列ができていた。登山計画を立てた時の当初の考えでは、下山は高速バスの発車時間に追われずゆっくりしたかったので、帰りはシャトルバスで下山して東京までは電車を利用する案もあったが、やっぱり帰りの高速バスの予約をしておいてよかった。

15:00河口湖口五合目発の高速バスに乗車。前日の昼に起きてから約27時間経っていることもあり、帰りのバスでは爆睡すると思っていたが意外と眠くならず、それでもすることが無いので目をつむり何とか眠る。途中で目が覚めるとバスは高速道路の渋滞にハマっていた。渋滞は続き新宿に着いたのは予定より約1時間半遅れの18:55。座席に座っていただけだが何だか酷く疲れた…そして新宿から自宅まで電車に揺られて無事帰宅。

四度目の富士登山は天気に恵まれ、綺麗なご来光と影富士を見る事ができ、富士山頂と外の景色を楽しみながらお鉢巡りをすることもでき、大成功を収めたのであった。