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五度目の登山その3  お鉢巡り→下山

賽銭入れるの忘れましたっ

四年前の悪天候下でのお鉢巡りで見つけた、鈴が沢山巻きつけられた小さな鳥居と硬貨が沢山挟まれた鳥居らしきものを探していたら、それとは別で同じようなものを河口湖口山頂付近で発見。探していた方のものよりも大きく、賽銭箱まである。大きいほうの鳥居?についている何かを吊り下げるための金具のような物は、四年前に訪れた方にも付いていたけど何だろう?この場を後にしてから賽銭箱に小銭を入れ忘れていたことに気づく。それと柱に硬貨を挟めばよかった。次回富士登山をする際には忘れないようにしよう。

火口棚

隆起に富んだ地形

6:00からお鉢巡りを開始して3時間半で一周。火口一周の道のりは約3kmなので、少しゆっくりなお鉢巡りだった。河口湖口山頂の野外テーブルで一休みし、9:45下山開始。

下山道は雲の中

八合目

登山道と同じく下山道も八合目までは河口湖口と一緒。下山道には雲が掛かっていて外の景色が全く見えない。ただ、この下山道は景色も道も単調過ぎてつまらないので、快晴で強い日射しを浴びて体力を消耗するよりも、曇りで涼しいほうが歩きやすい。

この案内板を見落とさないように

八合目を過ぎてもまだ雲の中

八合目まで下りると河口湖口(吉田口)下山道と須走口下山道の分岐点がある。ここで案内板を確認して進まないと、間違って河口湖口下山道に入ってしまう恐れがあるので要注意。間違った方へ進んで途中で気づいて分岐点まで引き返す…なんて事になったら悲劇。

七合目山荘前から山頂を見上げる

残念でおます

ほとんど日が射さず暑さによる体力消耗は無く、サクサクと軽快に進んで七合目に10:50到着。登りは七合目から山頂まで約5時間半もかかったのに、下りはたったの1時間!登りは本八合目からの渋滞で登頂が遅れたとはいえ、それにしても登りと下りでは随分と時間に差がある。七合目で少し休憩していると雲が晴れて日が射す。気温が一気に上昇し、日射しが体に照りつけて暑い。富士山を見上げると遥か上の頂上まで視界が通っている。あんな高い所から1時間でよくここまで下りて来れたなと少し驚く。

七合目からさらに下りていくと、「砂走り」と言う一直線の急勾配に出る。砂礫の積もった柔らかい地面の斜面が遥か下まで続いている。人が歩いた後には砂塵が舞い上がるので、前を歩く人との距離と風向きを考えないと全身砂まみれになってしまう。名前の通り走って下山が出来る場所なので自分も挑戦。足を滑らせて転ばないように、かかとから靴を地面に潜らせるようにザックザックと大股で踏みつけ、体のバランスを取りながら大きな石を踏まないように勢いよく駆け下りる。これが結構気持ちいい。ただ、靴の中にどんどん小石が入り込んで、どんどん足が痛くなってくる。ある程度進んだら靴の中の石を取り除いて再びダッシュ。3回くらいそれを繰り返していたら、靴の中の石を取り除いても足が痛い。少々勢いつけ過ぎた… 

砂塵の舞い上がる砂走り

長い砂走りを抜けると砂払い五合目に到着。砂走りを駆け下りたせいで砂まみれ。砂払い五合目には有料で砂走りで汚れた顔や手を洗う場所がある。しかし顔だけ洗ったところで身体も衣類も全部砂まみれなのであまり意味が無いと思い、焼印だけ押してもらって須走口五合目へ向かう。途中から登山道と同じ樹林帯に入り、12:30無事五合目に帰着。下山は3時間弱と随分速かった。

砂走りと山頂を見上げる

五合目付近の樹林帯

にわかトレッカーの自分には、須走口からの弾丸登山は予想通りしんどかった。特に本八合目で河口湖口登山道と合流してからの大混雑には本当に参った。あの大混雑にさえ巻き込まれなければずっと楽だったと思う。登山は自分のペースで歩かないと疲れる。大混雑の登山道も砂まみれの下山道もこりごりなので、次回は両方とも無縁そうな富士宮口登山道から登ろうと思った。