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富士山頂まとめ

これまでの富士登山で見てきた富士山頂の様子を簡単にまとめて掲載。各名称は複数あるものが多いので(例えば「朝日岳」には「大日岳」・「御初穂打場」という呼び名もある)、このページを制作する際に参考にした複数のwebページで多く使われていた名前を掲載。

注:2012年現在

* 富士山頂には八つの峰がある *

富士山頂の火口「大内院」を囲む火口縁には、八神峰と言われる大小八つの峰がある。その中で最も標高が高い剣ヶ峰が富士山の最高地点、3776mの地となる。剣ヶ峰と白山岳の2ヶ所には二等三角点が設置されている。昔のお鉢巡りは八神峰全ての山頂を通るようになっていたらしいが、現在は安全面などから峰を避けている場所がある。

剣ヶ峰から山頂を一望

伊豆ヶ岳から眺める山頂西側

大内院(だいないいん)

直径約780m、深さ約230mある富士山頂の火口。火口壁には一年中溶ける事のない万年雪が所々に見られる。

剣ヶ峰(けんがみね)

富士山頂で最も高く、標高3775.63メートルを示す二等三角点「富士山」が設置されている。富士山測候所と三七七六の碑が建っている。

二等三角点「富士山」

ここが日本一高い場所

馬の背(うまのせ)

剣ヶ峰の急勾配にある道。砂礫が積もり足を取られ非常に滑りやすいので、登りも下りも注意が必要。

富士山測候所(ふじさんそっこうじょ)

剣ヶ峰の上に建つ気象観測所。1999年にレーダー観測が廃止され、レーダードームは2001年9月に撤去された。測候所の目の前に二等三角点と三七七六の碑がある。

今は無きレーダードーム

レーダードームを見られたのは2001年の初登山の時のみ

西安河原(にしやすのかわら)

剣ヶ峰の北隣にある開けた場所。2005年までは小型の電波望遠鏡が建っていたが、2007年に登頂した時には撤去されていた。

2005年まではあった白いドームの電波望遠鏡

電波望遠鏡

影富士

ご来光から太陽が低い間に見られる富士山の影。快晴であれば大地に映る左右対称に整った影富士を見下ろすことができる。また、周辺一面に雲が広がっている時は雲海に映る影富士を見られることもある。

大地に映る影富士

雲海に映る影富士

小内院(しょうないいん)

実は富士山頂には2つの火口跡がある。山頂中心にある大きな火口の大内院と、もうひとつは山頂北西側にある小さな火口の小内院。

雷岩(いかづちいわ)

小内院の火口縁にある岩。

釈迦の割石(しゃかのわりいし)

雷岩の右側、白山岳の西端側にある切り立った岩。

金明水(きんめいすい)

雪解け水が湧き水として出ていた所。山頂に出る貴重な水ということで祭られていた。明治から昭和初期までは登山者にふるまわれていたらしいが、現在は枯渇している?

白山岳(はくさんだけ)

山頂に二等三角点「富士白山」が設置されている。山頂まで道が続いているが、危険なため入口にはロープが張られ立入禁止になっている。

剣ヶ峰から眺める白山岳

ロープが張られ立入禁止

久須志岳(くすしだけ)

緩やかに盛り上がった丘のようになっている。久須志岳のすぐふもとに久須志神社や複数の山荘が建っている。久須志岳最頂部辺りには小さな鳥居と、全日本山岳リレー縦走の10周年記念で設置されたと思われる碑がある。

建物の後ろの丘が久須志岳

小さな鳥居が立っている

全日本山岳リレー縦走 10周年記念

富士山とその周囲の地図になっている

久須志神社(くすしじんじゃ)

静岡県富士宮市にある富士山本宮浅間大社の末社。河口湖口・須走口・吉田口の三つの登山口の山頂にある。

河口湖口(須走口・吉田口)山頂の様子

三つの登山口の山頂になっていて、複数の山荘が建ち富士山頂の中でも最も賑やかな場所。下山道の側には有料トイレもある。

お土産や飲食物を販売する山荘が並ぶ

ビールやジュースも売られている

食事や休憩ができるベンチがある

河口湖口山頂の有料トイレ

朝日岳(あさひだけ)

ご来光を眺めるのに最もいい場所とされている。何かを吊るす?金具が付いた鳥居のような柱が建っていている。

伊豆ヶ岳(いずがたけ)

成就ヶ岳(じょうじゅがたけ)

東安河原(ひがしやすのかわら)

成就ヶ岳南側の開けた場所富士無線中継所とNTT富士山頂分室がある。

東安河原から眺める富士無線中継所(左)、剣ヶ峰(中心)、NTT富士山頂分室(右)

富士無線中継所(ふじむせんちゅうけいじょ)

東京と八丈島を結ぶ無線中継所として1944年に開設された富士無線中継所。中継所の手前には「富士無線中継所記念碑」と「栗山國雄君殉職碑」2つの碑が建っている。

NTT富士山頂分室(NTTふじさんちょうぶんしつ)

富士無線中継所の隣に建っている石造りの小さな小屋。以前は大きなアンテナが立てられ公衆電話が設置されていた場所。記念テレカの販売もされていた。2001年に廃止。

NTT富士山頂分室と剣ヶ峰

NTT富士山頂分室と東安河原

銀明水(ぎんめいすい)

金明水と同じく雪解け水が湧き水として出ていた場所の1つ。御殿場口山頂にある。現在は枯渇している?

御殿場口山頂の様子

四大登山口の中で最も登山距離の長い御殿場口の山頂は、登頂者も下山者も非常に少なく、1軒ある山荘はいつも休業状態。

駒ヶ岳(こまがたけ)

富士宮口山頂と御殿場口山頂の間にある。御殿場口側に古びた祠がある。

浅間大社奥宮(せんげんたいしゃおくみや)

富士宮口山頂にある。ここで金剛杖に御朱印を押してもらえる。

富士宮口山頂の様子

浅間大社奥宮、富士山頂郵便局、宿泊場と食堂がある頂上富士館などがある。頂上富士館の裏手には有料トイレもある。

剣ヶ峰が近い

富士山頂郵便局

頂上富士館

浅間大社奥宮と郵便局がある石造りの建物

剣ヶ峰から眺める富士宮口山頂

富士宮口山頂の有料トイレ

このしろ池(このしろいけ)

山頂の雪が解け始めるとできる池。「池」と名がついているが雪解け水が溜まってできた水溜り。

剣ヶ峰から眺める

ただの水溜りと言ってしまえばそれまで…

三島岳(みしまだけ)

富士宮口山頂のすぐ隣にある。富士宮口山頂側の三島岳ふもとに首の無い像が数体ある。首の変わりに石が乗せられていたり、別の首が付けられている。これは何…?山頂までは特に道は無いが、山肌を登って鳥居が立つ山頂まで行くことができる。

手前に見える建物は富士宮口山頂のもの

剣ヶ峰から見下ろす

三島岳の前にある像

山頂鳥居

虎岩(とらいわ)

大内院の火口壁から突き出た岩。富士宮口山頂側から見ると、足を前に出して腰を下ろしている虎のように見える。

虎が腰を下ろしているように見える

剣ヶ峰からの眺め