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2004年6月12日 5日目 (晴れ)

アッシジ→シエナ→フィレンツェ

 

アッシジ

アッシジって何処?このツアーの旅行パンフレットを見た時そう思った。初めて聞く名前だし、書店で買ったイタリアガイドブックには2ページしか載っていなかったので、大した観光地ではないと思い期待していなかったが大間違いだった。中世そのままの町並みが広がる落ち着いた佇まいで、2日目に観光したローマよりも遥かにイタリアらしい、昔のままの風景が残るだった。

アッシジ地図を表示する

アッシジ入り口(のひとつ)の門

アッシジ地図を見れば分かるように、町は壁に囲まれている。

サンタ・キアーラ教会

聖フランチェスコを慕って修道生活に入り、一生を神の祈りに捧げた聖女キアーラの遺骸が安置されている。教会内は撮影禁止。帽子を被っている人は脱がなければ入場できない。

 

カプリ島とポンペイ遺跡でおもいっきり日焼けして日差しが痛いので長袖着用。後ろに見えるのはサン・ルフィーノ大聖堂。

サンタ・キアーラ教会前広場より

サンタ・キアーラ教会前広場から眺めるアッシジの町並み 本当に美しい

 

新教会

聖フランチェスコが両親と過ごした住居の跡地。

サン・フランチェスコ・ピッコリーノ

添乗員さんの説明では、確か聖フランチェスコが生まれた場所だと言っていたような…ところで聖フランチェスコって誰?

 

ミネルヴァ神殿

聖堂や教会など神聖な建物の中は、宗教上の理由などで写真撮影禁止の所が多く、ここは数少ない撮影可能な場所。

 

 

何とも長閑な住宅地風景。時間がゆっくりと流れているような町並。こういう場所で生活していると心穏やかな人になれそう。添乗員さんの話によると、アッシジは主に裕福層の人達が住む町らしい。日本で言う田園調布みたいな感じ?

 

サン・フランチェスコ聖堂

聖堂前にある芝生…PAXって何?

聖堂は斜面に建ち、フランチェスコの墓がある下堂と儀式が行われる上堂に分かれている。サン・フランチェスコ聖堂は「宗教芸術の宝庫」と言われるほどに沢山の壁画等の芸術作品があるが、1997年の大地震で大きな被害を受けあちこち修復中。上堂の天井を見上げると一部崩落して修復した跡があり、天井画が所々欠けていた。天井崩落により修道士など4人が亡くなっている。聖堂内の撮影は厳禁。無断で写真撮影していた観光客が係員に怒鳴られるのを見かけた。

 

シエナ

アッシジと同じく、シエナも今まで聞いたことの無い町だったので期待していなかったが、ここもアッシジのようにとてもいい所だった。イタリアと言えばローマやミラノ、フィレンツェのような都市をイメージするが、そのような大きい街は観光客も車の交通量も非常に多いので、建物は昔のままでも風情はイマイチな所も多い。アッシジやシエナのような郊外の小さい町のほうが、中世の落ち着いた町並みを観光する事ができる。

見晴らしのいい高台からシエナ独特の町並みを一望。シエナの住宅はレンガ造りの細長いアパートのような建物が隙間無くひしめき合う独特な風景。

サン・ドメニコ教会

マンジャの塔

ドゥオモはまるで住宅の上に乗っかっている様に見える 何だか不思議な町

 

これ、何だっけ…

これは…資料がなーい(;´Д`)

アッシジ、シエナ共に大きい街ではないからか、所持するガイドブックには2ページ程度しか載っていないため、観光名所の名前がほとんど分からない。添乗員さんの説明をもっとよく聞いておけばよかった…ってどうせ覚えていないか

井戸には間違いない

これはこれは…もう何が何だか(;´Д`)ゞ

 

ドゥオモ

ゴシック様式とロマネスク様式が入り混じった聖堂。

聖堂正面には細かい彫刻が施されている

 

カンポ広場

イタリアの広場の中で最も美しいと言われている広場。緩い傾斜のある扇状の形をしている。広場を囲む建物もやっぱり隙間無く建っている。広場にはシエナの何処からでも良く見えるマンジャの塔がる。フリータイム中に塔へ上がろうと思っていたが、入場待ちの観光客がかなり並んでいて時間が足りなくなりそうなので諦めた。

カンポ広場の一角にある「ガイアの噴水」

市庁舎(マンジャの塔)

 

シエナの建物はどうしてこんなにも細長く窮屈に建ち並んでいるのだろう。

 

フィレンツェ

今回の旅行で一番楽しみにしていた場所がフィレンツェ。視界いっぱいに赤茶色の屋根がひしめく街並み。その街の中心に一番大きな建物、ドゥオモがそびえている。そんな風景を中学生の頃にテレビで見て(世界ふしぎ発見!だったと思う)憧れ続け、遂にその場に立つことができた。

ミケランジェロ広場よりフィレンツェを一望

左の建物の様な橋がヴェッキオ橋、中心に見える塔のある建物がヴェッキオ宮殿、そして右の一際目立つ建物がフィレンツェのシンボルであるドゥオモ、「サンタマリア・デル・フィオーレ教会(花の聖母教会)」。

この景色。これが見たかったんだよ!!この景色は絶対晴天の下で見たかったので本当に感無量。フィレンツェまでは晴天が続いてくれる事をローマにいる時からずっと念じていたので、何だか肩の荷が下りた気分。ドゥオモは1296年から140年かけて完成したフィレンツェのシンボル的聖堂。

ミケランジェロ広場の観光後はドゥオモの直ぐ側にあるホテルへ移動。フィレンツェ観光は翌日。ホテルは内装や備品等が古びた感じで宿泊費は安そうに見えたが、ドゥオモの側という立地の関係で人気があり少々高いとの事。今思えば宿泊したホテルの外観や部屋の様子、食事などの写真も撮っておけばよかったと思う。これまで国内旅行でもそこまでは撮っていなかったので気が回らなかった。

 

ドゥオモ(サンタマリア・デル・フィオーレ教会)

クーポラ(ドーム状の部分)の展望台に上がれば美しいフィレンツェの街並みを一望できる。しかしツアー行動にドゥオモの入場観光は含まれていない上、単独でドゥオモ観光できるだけの十分なフリータイムも設けられていなかった。なので翌日フィレンツェのツアー観光中に単独行動できないか添乗員さんに相談したところ、翌日は日曜日なのでクーポラは休みかもしれないと言われ、持参してきたガイドブックで確認するとその通りだった。ならば今行くしかないっ!と思い、ホテルから早足にドゥオモへ向かう(ホテル到着から夕食までの時間が結構空いていた)と、ちょうど閉館時間で係員が扉を閉めるところだった。諦めきれず係員に片言の英語で明日入る事はできないか聞いてみるが、やはり休みとの事。何てこった!!

ドゥオモ正面

ジオットの鐘楼

仕方ないのでドゥオモの周りを一周して外観の見物。外壁とクーポラの屋根の一部が修復中だったが、工事が集中しているのは裏手側だったので、正面側から見物する分にはさほど見劣りせずに済んだ。

ホテルに戻った後、ほかにフィレンツェの街を見下ろすことのできる場所はないかガイドブックで探すと、ドゥオモに隣接するジオットの鐘楼が日曜日でも入場可と知る。早速添乗員さんに相談し、翌日の午前中に1時間半ほど単独行動させてもらう事となった。