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2004年6月13日 6日目 (曇り時々小雨)

フィレンツェ→ピサ→フィレンツェ

 

フィレンツェ

ドゥオモの隣にあるジオットの鐘楼へ上るため、朝一のツアー行動から抜ける事に。自分以外にも鐘楼観光を希望するツアーメンバーが数名いたので、自分が引率係になって鐘楼へ向かう。ジオットの鐘楼へ行っている間のツアー行動はヴェッキオ橋とその周辺の観光で、それらは後のフリータイムでサクッと観光。

フィレンツェ地図を表示する

サンタマリア・デル・フィオーレ教会 ジオットの鐘楼よりフィレンツェを一望

ジオットの鐘楼に着き、はやる気持ちを抑えきれず414段の階段を一気に駆け上り高さ84mの展望台へ。この日は生憎の曇り空だったが、それでも鐘楼から見渡す360度のパノラマ風景は正に絶景!フィレンツェの美しい街並みに感動していると、タイミングよく街中の鐘が一斉に鳴り始める。無数の鐘の音が重なり合った響きがあまりにも壮大で感極まってしまい、涙をこらえる。イタリアへ旅立つ前に読んだ小説「冷静と情熱のあいだ」の主人公、阿形順正になった気分。まぁ、順正が上ったのはクーポラの展望台の方だけど。

ジオットの鐘楼から見るドゥオモのクーポラ

この建物は何だろう

教会や鐘楼があちこちにある

修復中の建物もあちこちにあるのは仕方ない

せっかくの記念写真が変な顔…

 

シニョリーア広場

シニョリーア広場でツアーメンバーと合流。ヴェッキオ宮殿の前にある大広場で、中世の頃にフィレンツェの政治の中心として人が集っていた場所。ダヴィデ像やネプチューンの噴水など多数の彫刻作品がある。ちなみにヴェッキオ宮殿は当時はフィレンツェ共和国政庁舎として使われ、現在でも建物の一部が市庁舎として使われている。観光で訪れた時は外観の修復工事中で、工事用ネットが張られていたので撮影しなかった。

ネプチューンの噴水

コジモT世騎馬像

ちょっとエグイ像

 

ウフィツィ美術館

約2500点の作品が収蔵されている世界有数の美術館。バチカン美術館と同じく沢山の観光客が並んでいたが、ここも団体予約のお陰でほとんど待たずに入館。残念ながら館内は全面的に撮影禁止。「ヴィーナスの誕生」など名画がたくさんあるが、絵画に興味の無い自分には少々退屈だった。

 

ヴェッキオ橋

アルノ川に架けられたフィレンツェ最古の橋。ヴェッキオとは古いという意味。橋の両側には宝石店や貴金属店がびっしり並んでいてショッピングスポットになっている。橋というより建物って感じ。

地震が来たら崩れそうな家

橋の外壁には後から増築された家が橋に張り付くように建っているが、何とも頼りない細い柱で支えられているのが見える。こんなんで大丈夫なのだろうか…

 

ピサ

ピサと言えば誰もが知っているピサの斜塔。斜塔の他に大聖堂(ドゥオモ)と洗礼堂がある。斜塔の周辺は一般の観光バスは走ってはいけない(大型車による走行振動で斜塔が傾くのを防ぐためだったと思う)ので、少し離れた所から斜塔までは専用バスに乗り換えて移動。

バス停から斜塔までの通りには露店が軒を連ねていて、斜塔グッズや偽造ブランドバッグを売り歩く黒人達が目立った。それと、スリ目的で観光客にまとわり付いてくる輩が沢山いるのでかなり注意が必要。実際ここでツアーメンバーの一人がパスポートを盗られて一時騒然となった。しかし犯人は金目の物ではないと分かり地面に捨てたようで、それを目撃した露天商がパスポートを拾って届けに来てくれた。イタリアは観光客狙いのスリが非常に多く、金持ちだと思われている日本人は特に狙われやすいので十分に注意しないといけない。

ドゥオモと斜塔

手前の緑の広場はドゥオモ広場 その均衡美から奇跡の広場と言われている

 

斜塔

ドゥオモに付属する鐘楼として12世紀後半に着工されたが、塔の3層までできた所で地盤沈下により傾き始めて一時建設を中断、14世紀半ばにようやく完成した。倒壊を防ぐための修復工事で1990〜2001年まで入場できなかったが、現在は1日300人だけ入場できるとの事。頂上には7つの鐘があるが、その鐘を鳴らした時の振動も傾く原因の一つになると分かったため、使用できるのは一番影響の少ないひとつの鐘だけで、しかも鳴らせるのは特別な時だけらしい。こんなにデリケートな建物は他に無いと思う。斜塔に入場するには朝早くから並んで300人限定の整理券を手に入れなければならないため、このツアー旅行に斜塔入場は当然含まれず。残念!

出来れば斜塔の上まで行きたかった

とりあえずお決まりのポーズ(笑)

 

洗礼堂

ドゥオモの手前にあるドーム型の建物が洗礼堂。洗礼堂とドゥオモも若干傾いているらしい。

洗礼堂内は非常に音の響きがよく、係員が中心で声を響かせる実演をしてくれた。

 

ドゥオモ

ドゥオモ内は撮影可だが三脚の使用は不可。ドゥオモ内に照明は無く薄暗いので、ブレないように写真撮影するのが難しい。 手ぶれ補正機能の優れたカメラが欲しくなる…

ドゥオモの設計者ブスケートが収められている石棺がある。

天井に描かれたキリストのモザイク画

 

礼拝堂でミサが行なわれていた