トップページ

2011年4月23日 9日目 (曇りのち晴れ) 鹿児島県鹿児島市⇒鹿児島県屋久島町

走行距離:144.2km(合計:2514.6km)

給油:12.81L(合計:140.45L)

 

6:30起床。ベッドで爆睡して疲れも取れてスッキリ。足の筋肉痛はまだ少し残っているけど。それよりも空模様がスッキリとしない。前日と変わらぬ曇り空で雨が降りそうな様子。天気予報を見ると午後から晴れとなっているが、にわかには信じ難い空模様。しかしいつまでも鹿児島市街に留まっている訳にもいかないので、天気予報に期待して屋久島へ渡ることに。

 

離島は大抵ガソリン代が割高なので、鹿児島港へ入る前にガソリンを満タンにしておく。7:30にフェリー乗り場の鹿児島本港区南埠頭に到着し、乗船手続きを済ませ8:00に乗船。乗船料は大人1人+車(4m未満)で16000円。結構な出費だが仕方ない。土曜日にもかかわらず乗船客は随分と少ない。ここでも東日本大震災による自粛ムードの影響が出ていると思われ。

南埠頭に停泊中のフェリー屋久島2

フェリー車両デッキ

乗船したフェリー屋久島2は結構大きな船で、ミニシアターやコーヒーラウンジ、ゲームコーナーやキッズコーナーなどいろんな部屋がある。出航までに一通り船内を回り、誰も居ないコーヒーラウンジのソファに横になる。そして8:30出航。

宮之浦港に到着

航行中はずっと寝ていて、目を覚ますと屋久島の宮之浦港に入港するところだった。そして外は青空が広がり天気予報通り晴れていた。晴天の下で屋久島観光ができると気分は一気に上昇。12:35に屋久島町宮之浦港に到着し、早速屋久島観光開始!したいところだが、はやる気持ちを抑えてまずは港にある文化村センターという観光案内所へ。翌日に縄文杉まで登山をする際に利用するバスの往復乗車券を購入。縄文杉の登山道入口の荒川登山口までは、一般車両は通行禁止でバスで行くしかないので、登山前日までに島内の売店等でバス乗車券を購入しておく必要がある。

 

宮之浦港から何となく反時計回りに島を回り始めるが、西側は雲が多めで観光スポットも少ないので、青空が広がっている東側から観光しようとUターン。そもそも時計回りの方が海側の車線を走れるので正解だった。それから「枕状溶岩」と書かれた案内標識が目に入り、気になったので標識の指す横道に入る。しかし狭く木々の茂った狭小道路で運転をためらうも、引き返そうにもUターン出来ずバックも厳しく、仕方なく慎重に運転して車で進める終点に行き着く。とりあえず車を方向転換するスペースがあってホッとする。そこから歩いて更に細道を進み海岸に出る。快晴で空も海も青々としていて気持ちがいい。しかし肝心の枕状溶岩とは海岸に広がる磯の事のようで、特に見所があるという訳ではなかった。まぁいいさ、晴れていていい眺めだし。

多分枕状溶岩

これも枕状溶岩?

 

屋久島で最も有名な滝である千尋滝へ向かう。ジブリ映画の影響で「ちひろだき」と読んでしまいがちだが、正しい読みは「せんぴろたき(せんひろたき、せんびろたきという表記も)」。千尋滝へ続く細い山道の途中に橋があり、そこから竜神の滝が見える。前を走っていた観光バスが橋の上で止まったので滝の存在に気付いたが、そうでなければ気付かず通り過ぎていたと思う。

竜神の滝

竜神の滝

千尋滝の駐車場に着いたら、遊歩道を歩いて滝が見渡せる展望所へ。千尋滝は屋久島三大名瀑(千尋滝・トローキの滝・大川の滝)のひとつで、落差は60m。巨大な岩盤を勢いよく流れ落ちる様はかなりの迫力…と言いたいところだが、展望所から滝までは結構離れている。滝が流れ落ちる轟音もかすかに聞こえる程度で、滝本来の迫力を体感する事はできない。是非ともこういう滝は間近から眺めたい。

千尋滝展望所

展望所から眺める千尋滝

千尋滝展望所からは海も一望できる。特別印象的な眺めという訳ではないが、地平線の広がる大海原の風景には癒される。視界いっぱいに広がる青い空と海が気持ちいい。屋久島では快晴に恵まれて本当によかった。前日は終日鹿児島市街に留まって正解だった。

千尋滝展望所から眺める海

天気がよくてテンションMAX!

 

千尋滝の次も屋久島三大名瀑のひとつであるトローキの滝へ。千尋滝には整備された遊歩道と展望台があったが、トローキの滝は草の茂った獣道のような細道を歩いていく。足場が悪く注意が必要。道の先は断崖の行き止まりになっていて、そこから離れた所にある滝を草陰からそっと眺める、という感じになっている。落差は6mと小規模ながらも、背景にはモッチョム岳という険しい山がそびえ、なかなか絵になる風景。トローキの滝は海に直接流れ落ちる珍しい滝でもある。トローキの滝を含め海に直接流れる滝は日本に2箇所しかないらしい。

トローキの滝

トローキの滝

 

トローキの滝からさらに時計回りに屋久島を回り、中間ガジュマルという名の付くガジュマルの木へ。何が中間なのかは分からないが、四角く開いているのは道路を敷くために人が開けた穴らしい。てっきり自然に出来たものかと思った。ともあれ、見応えのある木である事には間違いない。

中間ガジュマル

人物対比

屋久島楽しくてテンションMAX!

宮之浦港から中間ガジュマルまでで屋久島を約半周。土曜日なのに何処も観光客の姿は非常に少なく、道路も空いていて快適なドライブ。屋久島は世界自然遺産に登録されていて、多くの観光客が訪れる日本を代表する観光地。なのでそれなりに混雑することを覚悟していただけに、あまりにも空いていて拍子抜けしてしまった。やはり東日本大震災による自粛ムードの影響が屋久島まで来ている模様。それと道路沿いに見かける店が非常に少ない。一般的な24時間営業のコンビニも無いし、ファーストフード店は一度モスバーガーを見かけただけ。それからガソリンスタンドは何処も単価表示を出していないので、いくらするのか分からない。鹿児島市街で満タン給油しておいたので、屋久島では給油せずに済むからいいけど。

 

大川の滝

滝壺から迫力ある眺め

千尋滝、トローキの滝と屋久島三大名瀑を回り、最後のひとつで屋久島最大の滝である大川の滝へ。大川の滝は滝壺手前の岩場まで行くことができ、落差88mの迫力を目の前で体感することが出来る。やはり目の前から見上げる滝は迫力があっていい。切り立った岸壁を勢いよく流れ落ちる音と水しぶきが気持ちいい。滝壺の右端には薄っすらと虹が出ていた。

薄っすらと虹

音が気持ちいい

それにしても大川の滝は駐車スペースが小さい。車が4、5台くらいしか停められない。この日は屋久島全体的に観光客が少ないと思われるが、それでも駐車スペースは満車で狭い道路に何台も路駐している状態。千尋滝やトローキの滝も屋久島を代表する観光スポットの割に駐車場は広くなかった。GWなどの観光シーズンで混雑する時期は、観光スポットで車を停めるのに苦労するかもしれない。

 

大川の滝からさらに時計回りに進み、屋久島一周を目指す。島の西側には目立った観光スポットが無く、道路が非常に狭くなる所もある。車の往来もほとんど無くなる。

狭い道に入ると動物注意の標識。そして早速前方に鹿三匹の姿。鹿は車が近づくと逃げていく。道路脇の茂みにも鹿の姿を頻繁に見かける。鹿に何度か遭遇しつつ道を進んでいくと、今度は猿を頻繁に見かけるようになる。鹿と違い猿は車で目の前まで近づいてもほとんど逃げない。車を猿の真横につけても、全く気にする事なく毛づくろいをしている。車と人に慣れ過ぎている。

鹿や猿が沢山いる細道を暫く進み、途中で横道に入って屋久島西端の永田岬へ向かう。永田岬まで続く道はさらに細い。岬の突端には屋久島灯台が建っているが、残念ながら灯台敷地内は立入禁止になっていて、灯台の目の前までは行く事が出来なかった。時間は17:00をまわり日が傾き始める。

屋久島灯台

屋久島灯台

永田岬からの眺め

永田岬からの眺め

 

永田岬からさらに進んで北上し、フェリーから降り立った宮之浦港を目指す。途中道路沿いに重信展望台という場所があり、ついでに立ち寄り周囲の景色を眺める。いつの間にか屋久島の山間部はどんよりとした雲に覆われていて、雨が降ってもおかしくない空模様になっていた。翌日は縄文杉を目指して登山をする予定なので、翌日の天気が急に心配になる。雨天だったら登山を1日延期するつもりだが、屋久島内で自然観光以外の何かで丸1日潰すのは難しいと思われ、時間を持て余す事になってしまう。

重信展望台

いつの間にか曇り空に

翌日の天気の心配をしながら引き続き海岸沿いの道路を進んで行くと、今度は東シナ海展望所という場所があり、太陽があと1時間程で水平線に沈む位置になっていた。ここからなら満足できる日没風景を見られそうだという事で、日没時間の少し前に再び訪れる事に。ただ、海側にも雲が増えているのが気になる。

東シナ海展望所

東シナ海展望所からの眺め

 

屋久島一周最後の観光スポットの布引滝へ。山の斜面を流れる滝だが、生い茂る木々で外からではほとんど見えない。山の中へ続く遊歩道を歩いて行き、少し険しい斜面を登ったところで、切り立った岩盤を流れ落ちる布引滝を見ることが出来る。落差は50mあるが、滝全体を見渡すことが出来ないので、イマイチ規模を把握できない。屋久島は日本で最も滝の多い場所とされ、島内には140以上の滝があるらしい。

布引滝

山の谷間に布引滝がある

 

布引滝の駐車場で少し休憩し、日没を眺めるために東シナ海展望所まで戻る。水平線の上には薄っすらと雲が広がっていて、太陽は水平線に沈む前に雲に隠れてしまった。海へ沈み行く夕日を見られると期待していたのに残念だ。ともあれ、屋久島観光1日目は晴天に恵まれたし、道路も観光地も予想以上に空いていてスムーズに観光出来たので、本当に満足な1日だった。

東シナ海展望所から

 

屋久島を一周して宮之浦港に戻ったのが19:00。気付けば観光に夢中で昼食を食べていなかったのでかなり空腹。バスの乗車券を買った文化村センターを再訪し、ご当地グルメが出来るお勧めの店を教えてもらおうと思っていたが、すでに営業終了していた… 仕方ないのでまた宮之浦港から時計回りに走りつつ店を探す。が、港周辺でも店は少なく、しかも営業終了している店が多い。自分で食事処を探すのは困難だと思い、普通の夕食が食べられる最寄の飲食店を尋ねに通り掛った売店へ。で、聞いた通りに車を走らせるもそれらしい店は見当たらない。どんどん宮之浦から離れていき、昼過ぎに屋久島東側にある安房という町で見かけたモスバーガーが近いので、もうそれでいやと向かう。

レストラン かもがわ

焼肉定食

辛うじてモスバーガーは営業していたが、その向かいには営業中のレストランがあった。外に定食のメニューが出ていてのでレストランへ入る。やはりファーストフードよりご飯と味噌汁のある定食が食べたい。店内のカウンターはバーみたいな雰囲気があり、どんな料理が出てくるのか少々不安だったが、\1000の焼肉定食を注文。少々待たされたが出てきた料理を見てビックリ。凄いボーリューム。ご飯も焼肉も大きな器にたっぷり入っていてサバの刺身と揚げ物までついている。これで\1000円は安い!満腹なり。

 

無事まともな食事をすることができたが、入浴は諦めざるを得なくなってしまった。レストランを出たのは20:30過ぎ。予め島内の日帰り入浴施設を3箇所調べておいたが、そのうちの2箇所はすでに営業時間を過ぎている。残りの1箇所は24時間営業だが、レストランから屋久島を1/4周ほど時計回りに走らなければならない。翌日は登山のために4:40発のバスに乗るので、入浴よりも睡眠を優先する事にした。レストランのすぐ側にあるトイレ付きの公園の駐車場に車を停め、21:30就寝。

 

本日の食事

朝食 スーパー パン
昼食 - -
夕食 レストラン 生姜焼き定食

天気がいいと食事よりも観光が優先になる。