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2011年4月29日 15日目 (晴れ)  宮崎県串間市⇒宮崎県高千穂町

走行距離:310.1km(合計:3675.8km)

給油:28.08L(合計:208.53L)

 

3:00過ぎに目が覚めてから眠れず、深夜の道路を走って宮崎県最南端の都井岬へ向かう。そして都井岬の入り口に着くと門が閉められていたので夜間通行止めかと思いきや、放牧されている馬が逃げないようにするためのものだった。門を自分で開けて車を入れて、馬が逃げないように門をきちんと閉めてから先へ進む。

 

岬内の道路にはあちこちに馬が。そして巨大な糞も!タイヤで糞を踏まないように気を付けながら運転して、岬突端に建つ都井岬灯台へ向かう。辺りは真っ暗で案内板もよく見えないので少々道に迷いつつも、灯台前の駐車場に5:00到着。

道路のあちこちに馬と馬糞

都井岬灯台

夜明け前の灯台には光が灯り光源が回転していた。残念ながら灯台敷地内に入る門は施錠され、灯台の目の前まで行くことは出来ず。そして5:30過ぎに太陽が顔を出し始め、日が昇る様子を駐車場からしばし見物。ただし今回も雲の後ろからの日の出。どうも水平線から顔を出す朝日というのは滅多に見られない。今回の旅では日没も何度も見ているが、日が沈む方には大抵雲があって水平線に沈む夕日をまだ一度も見られていない。何だかとても悔しい。

都井岬灯台は日本の灯台50選に選ばれていて、灯台の上まで登ることができる参観灯台でもある。しかし灯台の開放は9:00からで3時間以上時間がある。参観するために9:00まで寝て時間を潰すか、それとも先へ進むか、迷って暫く考える。そして気分的にどちらかと言えば先へ進みたいという事で、都井岬灯台は低いから駐車場からの眺めとさほど変わらないだろうという事にして、灯台の開放を待たずに出発。

 

都井岬の道路を引き返して「日南フェニックスロード」と名の付く国道に入り、宮崎市へ向けて海沿いに北上して行く。太陽はまだ低く、海面や水田に映る陽の光が綺麗。それにしても、国道を走る他の車は皆かなり飛ばしている。出勤する人達だろうか。いくら地元で慣れているとは言え、カーブやアップダウンの多い道路にしては危険な速度。自分は他の車に流されずに安全運転。事故って旅行中断はご免だ。

こういう何気ない風景も好きだ

日南フェニックスロード

日南フェニックスロードからの風景

穴の開いた岩みっけ

 

運転をしていて眠気を感じ始めたところで、海岸のビューポイントである「道の駅 フェニックス」に立ち寄り。道の駅の前には海が広がっていて、波の浸食によりできた鬼の洗濯板という海岸線を一望することができる。トイレを済ませ缶コーヒーを飲んでもまだ頭がボーッとしていたので、気分転換に道の駅から続く階段を下りて鬼の洗濯板へ。

鬼の洗濯板

鬼の洗濯板

道の駅フェニックスから1kmほどの場所にある堀切峠からは、難破船らしきものが沈んでいるのが見える。座礁でもしたのだろうか。昔沖縄でボロボロになった難破船を見たことがあるが、こんな大きな船が沈んでいるのを見るのは初めて。いつからこの状態なのだろう。

堀切峠からの眺め

船が沈んでた

都井岬に着いた時にパンを食べた(コンビニ車中泊したお詫びの気持ちで買ったパン)が、またお腹が空いてきたのでタイミングよく通りがかったジョイフルで食事。朝食を店内で食べるのは久しぶり。大抵は朝起きたら直ぐに観光もしくは車で目的地まで移動するので、朝食は手軽で時間を取らないパン(前日にコンビニで買ったもの)がほとんど。何も食べないよりはマシだ。

 

吊橋目指して山道走る

宮崎市に入ったら今度は北西へ向けて山道を進み、宮崎県綾町にある綾の照葉(てるは)大吊橋へ向かう。大吊橋は10年前の日本一周でも訪れているが、その時は雨が降り山に雲が下りていて視界が悪かったので、是非とも晴れている時に再訪したいと思っていた。で、今回は天気には恵まれたものの、まさかの想定外な事態に直面する事になる。山道を進んで行くと吊橋の下を通過するはずが、吊橋を見ないまま駐車場へ続く横道の入口に着いてしまう。おかしいなと思ったら…

横道の入口には看板が。「当分の間 吊橋は渡れません 現在・吊橋は解体してあります」…解体!?そんなのあり!?何というタイミングの悪さだ。こんな事ってあるのね…

吊橋は解体!

完成は平成23年9月

見学って言っても…

一応吊橋が架かっていた場所まで行く事は出来たが、いかんせん吊橋が無くては全く意味が無い。かなり楽しみにしていたので本当に残念でならない。あまりにも想定外の出来事だ。あらかじめインターネットで情報を得ていれば無駄足を運ばずに済んだのに… ちなみに、解体前の綾の照葉大吊橋は高さが142mあり、10年前の2001年に訪れた時は歩行者専用吊橋として高さが日本一(世界一という表記も)だったが、2006年大分県に高さ173mの「九重”夢”大吊橋」が完成して2番目になっている。その九重”夢”大吊橋には翌日に観光。

吊橋の無い風景…

大量の架橋材料が置かれていた

作業現場には、新たに架橋するための材料と思われる金属製パーツが大量に置かれていた。新旧吊橋のデータを比較した掲示物によると、新吊橋は旧吊橋よりもあえて揺れが大きくなるように設計されているらしい。床はグレーチング張りで真下が見えるようになるとの事。楽しそうじゃないか。完成前に訪れてしまった事が余計に悔やまれる。

 

宮崎市の中心から30kmも車を運転して綾町まで来たのに大吊橋が無く、このまま何処も観光せずに宮崎市内まで戻り無駄足で終わるのは嫌だ!という事で、吊橋へ向かう時に目に留まった案内板に書かれていた「綾城」へ向かう。

綾城

小ぶりながらも存在感がある

綾城は「綾国際クラフトの城」という観光施設の敷地内にあり、入場料を払って敷地内奥まで行くと小ぶりで黒い城が姿を現わす。小ぶりでも真っ黒い天守閣はなかなか存在感がある。パッと見は歴史のある現存天守のようにも見えるが、実際は1985年に建てられた模擬天守。過去にあったとされる山城で、天守閣は調査に基づいて考察され建てられたもので、かつての綾城がこのような建築物であったというわけではないとの事。つまり想像で造っちゃったという事だな。ただ、大抵復元天守や模擬天守の内部は鉄筋コンクリート造の近代建築だが、珍しく綾城は建物内も木造になっていた。そして天守内はお決まりのように資料館。

綾城内部

綾城からの眺め

綾城天守閣は三階建てで、最上部が物見櫓のような造りになっている。最上階からは長閑な綾の町並を一望。天守閣は低層だが小高い丘の上に建っているので眺めはいい。

綾国際クラフトの城

綾国際クラフトの城では、「昭和の暮らし展覧会」というのが開催されていて、せっかく入場料を払ったのだしついでに見学。会場には昔懐かしい昭和のアイテムが沢山展示さてていた。家電製品、雑誌、看板、おもちゃなどなど。見たことも聞いた事も無いテレビゲームなんかもあったり。これはなかなか面白い。会場内の展示物を一通り見学。

ついでに見学

 

綾町から宮崎市内に戻りつつ、お腹が空いたので飲食店を探す。市内に入ると「平和台公園」の案内標識が目に入る。平和台公園も日本一周で訪れた場所。と言っても当時は夜遅くに暗がりの中、公園のランドマークである平和の塔を見物しただけ。いずれにせよ普通によくある広い公園という感じなので、平和台公園に立ち寄る予定は無かったが、側まで来たので平和の塔だけもう一度見ておこうかなと思い、食事の前に軽く立ち寄る事に。平和の塔に近い駐車場は満車だったので少し離れた駐車場に停め、公園内の散策路を歩いて平和の塔へ向かうが、外は暑く腹も減っているのでちょっとしんどい思いをするハメに。先に食事を済ませておくべきだった…

平和の塔

平和の塔

平和の塔の手前にある踏石の上に立ち手を叩くと、塔に反響して「ビーン」と面白い音が周囲に響く。これ本当に不思議。一体どういう原理で反響するのだろう。この音をデジカメで録音して旅行記に掲載したかったが、うまく音を拾う事が出来なかった。

第一展望やぐらから

第一展望やぐらから

平和の塔だけ見て公園を出るのも何なので、公園内にあるいくつかの展望やぐらをまわる。やぐらからの眺めは…ほとんど公園の木々。空腹が限界に来たところで公園を出て店を探し、しかし暑さであまり食欲が出ないのでマックで昼食。それから次の目的地の高千穂峡へ向けて北上。翌日の天気予報は雨になっていたので、夕方までに高千穂峡観光を済ませておきたかったが、時間的に無理そうなので諦める。

 

運転中に眠気を覚えたので、何処か休憩できる場所は無いか探しながら運転していたら、自分の前を走る車が右に寄ったり左に寄ったりして、フラフラと不安定な走行を始める。もしや居眠り運転かと思い、車間距離を多めに空けて様子を伺っていたら、車の左側面を民家の生垣に擦って挙動が安定。やはり居眠り運転でもしていたと思われ。自分も運転中に眠くなる事がたまにあるので、そういう時は我慢せず直ぐに休憩するべきだと痛切に思う。という事で、通りがかった「道の駅 日向」に駐車して仮眠。

道の駅から見える美々津港灯台

2時間ほど眠って18:00に目を覚ます。タイミング良く道の駅の隣に温泉があったので入浴し、入浴後は休憩所で少しゴロゴロして休憩。それから引き続き高千穂峡を目指して、今度は北西へ向けて車を走らせる。

 

途中通りがかったジョイフル(本当に何処にでもあるんだよね!)で夕食を済ませ、延々と山間のバイパスを走って23:30「道の駅 高千穂」に到着。驚いた事に道の駅の駐車場は満車で、駐車スペース以外の場所にも車が停められている状態。翌日からGWなのでその影響だろうか。出入り口の路肩に1台だけ停められるスペースが残っていたのでそこに駐車。自分の後からも何台も車がやって来ては、駐車できずに道の駅を出て行く。高千穂峡はそんなに人気の観光スポットなのだろうか。道の駅に停まっている車はほぼ全て車中泊をしている様子でさらに驚く。車中泊という旅行スタイルは完全に一般的なものになっていたのか。高速道路料金休日上限1000円制度による混雑を予測し、GW前日の夜を狙って来たのかも知れない。ともあれ24:00就寝。

 

本日の食事

朝食 ジョイフル 豚汁定食
昼食 マック セットのヤツ
夕食 ジョイフル 記録なし

朝夕ジョイフル。