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2011年5月1日 17日目 (曇りのち晴れ)  福岡県豊前市⇒山口県下関市

走行距離:124.9km(合計:3990.2km)

給油:00.00L(合計:208.53L)

 

6:00起床。深夜に一度目が覚めトイレに行ったが、外は生ぬるい風が出ていて寒くは無く、少々湿気っぽくとも直ぐに眠ることができた。おかげで久しぶりにしっかり睡眠がとれた気分。雨は止んだが空はまだ一面曇り。とりあえず北九州市の小倉城へ向けて車を走らせる。途中ビックカメラの案内板が目に留まり、前日にカメラを壊してしまったので新しいカメラを買おうと思い立つ。予備カメラでもちゃんと写真は撮れるが、壊れたカメラが広角28mmなのに対し予備カメラは広角35mmなので、撮影視野が狭くなってしまうのが辛い。という事で案内板にしたがって進み、8:00過ぎにビックカメラ到着。開店の10:00まで車内で仮眠して時間を潰す。

全く同じカメラを購入

目を覚ますと開店時間を過ぎていたので店内のデジカメコーナーへ。すると、壊してしまったカメラと全く同じものが\17,800で売られていた。さらに色違いのピンクは何と\10,800!ちょうど1年前に地元のビックカメラで購入した時は\28,800だった。デジカメはモデルチェンジが早いので値崩れも早い。最初はフンパツして最新機種のカメラを買おうと思っていたが、旅行中なので使い慣れている同じものを買う事に。バッテリーも使いまわし出来るし、ピンクなら\10,800と激安。という事でピンクを注文するも売り切れで、代わりに在庫のあるシルバーを\10,800で売ってくれると言うので購入!!カメラを壊してしまったのはイタかったが、最小限の出費で原状回復できた。

 

福岡県はこれと言って観光したい場所が無かったが、どうせなら九州全県を観光しておきたかったので小倉城へ立ち寄ることにした。しかし小倉城のある街に入ると道路は酷い渋滞でなかなか動かない。GWだし何処かでイベントでもやっているのだろうかと思いつつ暫く待つが、本当に動かない。これだから市街地には入りたくないんだ、これだからGWはイヤなんだ… 小倉城天守閣に近い駐車場へ行くため目の前の交差点を右折したいところを、どうやら右折した先が渋滞の根源のようなので交差点でUターン。すると運良く空きありの城内有料駐車場があったので駐車。市街地は道路は混むし駐車場は何処も有料なのが難点だ。

小倉城天守閣

駐車場から天守閣に向かうと、天守前の広場で「北九州統一メーデー」というのが催されていて凄い人の数。なので城内観光は後回し。お腹が空いたので店がありそうなJR小倉駅の方へ行こうと歩いていくと、何やら奇抜なデザインの建物があるのでそちらへ向かう。城の目の前にこんな不釣合いな建物を建てるのはどうかとも思うが… その建物は「リバーウォーク北九州」という複合商業施設だった。そして先の酷い渋滞は、リバーウォーク北九州の駐車場に並ぶ車の列が原因と判明。これだからGWは… まぁ自分も人混みの中の1人ではあるが。

リバーウォーク北九州のショッピングモール1階の広場では、外人による曲芸が行われていて、ステージを沢山の人が囲んでいた。曲芸をちょっと見物してからリバーウォーク北九州を出て商店街へ。

小倉城の前にあるリバーウォーク北九州

ステージを囲む沢山の人

曲芸中

 

商店街でもあちこちで催し物をやっていて賑わっている。とにかくお腹が空いたので商店街を歩き手頃な店を探す。そして「長崎街道 起点室町…」などと書かれた一際目立つ看板に目が留まる。看板を出しているのは「錦龍」というチャンポン&ラーメン屋。店構えも賑やかなひさしや赤提灯が並び妙に目立つ。テレビや雑誌でおなじみの店らしい。実際店内は混雑していて人気の様子。ネタになりそうなので入店し、外に貼られていたメニューの特製チャンポンの焼き飯セットを注文。厨房はもの凄く忙しく、店主らしき人がガミガミ指示しながら調理している。下町が舞台のドラマに出てきそうな店だ。そして出されたチャンポンに驚く。30cmほどある大きな器にたっぷりチャンポンが入っている。焼き飯は普通のチャーハン。これで\700は安い。人気な訳だ。なかなかおいしかった。

食後はリバーウォーク北九州まで戻り、ショッピングモール内をうろうろしてから本屋で暫く立ち読み。日常生活から離れた長期間の車中泊旅行中に、たまにデパートや量販店などの店内を見て回ったり本屋で立ち読みをしたりすると、普段の生活に戻った安心感のようなものを感じる事がある。

 

バーウォーク北九州のはす向かいで小倉城の隣にある八坂神社に入る。境内では白装束を着た人たちが何か儀式のようなものをやっていて、一列になって小倉城へ向けて歩き始めたので自分も後に続く。

八坂神社の門

八坂神社

1人がほら貝を吹いて、皆で「ろっこんしょ〜じょ〜」と合唱しながら歩いていく。「ろっこんしょ〜じょ〜」「ろっこんしょ〜じょ〜」ずっと言っている。そして小倉城天守前で集まって何か儀式っぽいことやってまた「ろっこんしょ〜じょ〜」と繰り返して歩いていく。後から調べてみると、「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」という言葉あり、目根(視覚)・耳根(聴覚)・鼻根(嗅覚)・舌根(味覚)・身根(触覚)・意根(意識)の六根により引き起こされる私欲や煩悩を断ち切り、清らかで汚れのない境地になることを意味しているらしい。

ろっこんしょ〜じょ〜

小倉城天守前

天守前で何かやってる

六根清浄の後をつけるのは小倉城天守前までにして、\350払って天守閣に入城。小倉城天守は鉄筋コンクリート造の再建天守なので興味はないが、他に観光するところも無いのでついでに。天守内は再建天守お決まりの普通の資料館。天守最上階からは城内や小倉の街並を一望。しかし曇り空なので眺めはイマイチ。手短に天守内観光を済ませて車へ戻る。

天守最上階から眺める小倉城庭園

天守最上階から眺めるリバーウォーク北九州

 

福岡観光をもう1箇所、ついでのついでに部崎へ立ち寄り。日本の灯台50選に選ばれている部崎灯台がある。部崎灯台の建つ高台からは海を一望。シンプルな海岸線風景だがなかなかいい眺め。灯台の側には僧清虚火焚場跡と刻まれた碑が建つ場所が。昔この辺りは暗礁の多い航海の難所で、海難防止のために雨の日も風の日も火を焚き続けた人がいたらしい。

部崎灯台

僧清虚火焚場跡

灯台の建つ高台手前の海岸には、宗教臭い白い像が建っている。像は海を向いていて道路からだと背中しか見えないので、ゴツゴツした岩の敷き詰まった足場の悪い海岸へ下りて像の正面を見ると、頭でっかちのおじさん。なんだこれ…これを見てビックリマンのスーパーゼウスを思い出した(笑)。

張り付きっ

部崎灯台

この像は何…

16:00に本州と九州を繋ぐ関門橋を渡って山口県下関市に入る。九州観光もこれで終わり。屋久島・種子島を含め九州内を15日間かけて観光してきたが、悪天候などで大きく予定を狂わされる事も無く、ほぼ計画通りに観光する事ができた。満足満足。ここからは自宅のある東京へ向かいつつ、中国地方の山口・広島・岡山のいくつかの観光スポットに寄っていく。

 

下関市の南端に金ノ弦岬灯台という古い灯台があるので、ついでに立ち寄ろうと向かうも灯台への道が分からず、霊園敷地内をウロウロ。地元住民と思われる犬の散歩中の人に聞くと、灯台への道は無いとの事。いやそんなはずは無い。確か何処かの霊園を通って灯台まで行ける筈なのだが…どうにも見つけられず。もっと詳しく調べておけばよかった。まぁついでに寄ろうと思った場所だから別にいいさ。長旅にはたまにこんな事もある、と割り切る。

灯台が近くにあると思われる霊園から

 

下関では観光というより確認しておきたい事がひとつあった。10年前の日本一周旅行で夜に下関に着いた時、綺麗にライトアップされた斬新なデザインのビルが見えて、どんな建物か何となくもう一度見てみたかった。

海峡ゆめタワー

海峡ゆめタワー展望台

そのビルは「海峡ゆめタワー」という下関のランドマークで、最上部に球体の展望台がある。夕方から空は晴れて眺めも良さそうなので、\600を払ってタワーの展望台へ。

展望台は人が多いと思いきや、数える程しかいなかった。観光スポットとしての人気はそれほどでもないのだろうか。球体の展望台からは360度のパノラマ風景を眺望できる。天気が回復したので展望台からの眺めに期待していたが、遠くの景色はだいぶ霞んでいて少しガッッカリ。ここは夜景の眺めが素晴らしく、山口県下関市と福岡県北九州市を結ぶ関門橋のライトアップが見所らしいので、暗くなって夜景が映えるまで展望台で待つことに。

展望台の中

展望台から関門橋を眺める

視界はなかり霞んでる

展望台で日没を待つ

展望台の中をうろうろ回っていたら、「ゴンドラにハヤブサが飛来しています」とのアナウンス。ゴンドラが停まっているところへ行くと、確かにハヤブサが留まっている。ゴンドラの片隅には「はやぶさの家」と書かれた場所があり、糞をした跡がある。オスとメスの2羽が来るらしい。展望台の壁には「ハヤブサインフォメーション」と書かれた掲示板があり、ハヤブサが飛来した日時が記録されている。なんかいいね、こういうの。

18:40過ぎに太陽は雲の陰に消え景色が暗くなり始めるも、夜景が映えるまではまだ時間が掛かりそうなので、展望台の下の階にあるレストランで食事をしようとしたら、何と貸切で入れなかった。前日夕方の汽車ポッポに続いてまたもや貸切とは…これもGWの影響だろうか。仕方ないので空腹を我慢して展望台で時間を潰す。

19:30頃になってやっと夜景が映え始める。しかし関門橋のライトアップは20:00から。ただ待っているのも結構しんどい。ガラガラだった展望台にはいつの間にかカメラを手にした人が結構いて、皆関門橋のライトアップを待っている様子。そして20:00を回り遂に関門橋がライトアップされる。が、期待していたような華やかなものではなく、至って普通な感じ。しかも2本の柱のうち片側がライトアップされていない。故障でもしているのだろうか。長い時間待った割にはかなり微妙なライトアップだった。まぁ、周囲の街並の夜景は普通に綺麗だったので良しとしよう。

右側の柱がライトアップされていない関門橋

展望台を下りて外に出ると、タワーも綺麗にライトアップされていた。これが10年前に見た眺め。周囲に高い建物が無いので随分高く見える。海峡ゆめタワーは高さ153m、最上階の展望台は30Fで143m。日本一高い高層ビルの横浜ランドマークタワーが273mなのを考えれば、特別高い建物というわけでもないか。

食事のためタワー近くの商店街へ。しかし21:00間近でほとんどの店が閉まっていたので、仕方なく目に入ったラーメン屋で済ます。昼夜続けて麺になってしまった。食事が不摂生になりがちな車中泊の旅なので、せめて夕食はご飯とおかずのあるちゃんとした食事をしたいところ。食事の後は入浴と行きたいところだが、21:00を過ぎて予めピックアップしておいた入浴施設はすでに営業終了。ラーメン屋の店員に夜遅くまで営業している入浴施設が近くにないか尋ねるが、車で結構走らないと無いらしいので入浴は諦める。

 

下関から北へ向けて車を走らせ、22:00に本州最西端の毘沙鼻に到着。しかし岬入口の道路は門が閉まっていて入れない。8:00にならないと開放されないようなので、門の側の路肩に駐車して車中泊。入浴も出来ず車中泊は道路の片隅で、何だかとても冴えない1日の終わり方。22:30就寝。

 

本日の食事

朝食 コンビニ パン
昼食 錦龍 チャンポン・焼き飯
夕食 ラーメン屋 ラーメン・ご飯

昼も夜も麺。。