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2011年5月2日 18日目 (晴れ)  山口県下関市⇒山口県岩国市

走行距離:235.5km(合計:4225.7km)

給油:28.67L(合計:237.20L)

 

8:00を過ぎたところで毘沙鼻の入口へ行くと、夜は閉まっていた門が開いていたので進入。駐車場から遊歩道を歩いて行くと、見晴台と灯台のモニュメントがある高台に出る。ここが本州最西端の地。と言っても、厳密にはすぐ側にあるゴミ処分場の敷地内が最西端で、そこに最西端の石碑があるらしい。現場の管理者に許可を得れば石碑まで行けるらしいが、そこまで手間を掛けたくはないので行かない。

毘沙ノ鼻

高台から見えるゴミ処分場

空には雲ひとつ無いが、妙に景色が霞んでいて眺めがよくない。それと、灯台のモニュメントがあるが本物の灯台は見当たらない。何処か離れたところに建っているのだろうか。最西端の石碑のある場所かもしれない。とにかく視界が悪くイマイチ気分も上がらず、灯台を探すのも面倒で諦める。毘沙ノ鼻は何だかいろいろとイマイチな場所だった。

 

毘沙ノ鼻から山口県の北西端にある角島へ向けて北上。角島は海の上を渡る角島大橋で有名な場所。運転中ラジオを聴いていると、黄砂が飛来しているとの情報を耳にする。飛散量がかなり多く景色が霞む可能性があるとの事。なるほど、毘沙の鼻からの眺めが霞んでいたのは黄砂のせいだったのか。九州で景色か霞んでいる事が多かったのも黄砂の仕業に違いない。そして角島大橋に到着すると予想以上に景色が霞んでいて唖然。ここは海が綺麗で晴天ならば最高の景色が見られるはずが、黄砂による視界不良で残念な眺めになっていた。

海士ヶ瀬公園から眺める角島大橋

 

海士ヶ瀬公園から眺める角島大橋

角島大橋入口から

角島大橋は2000年に開通した新しい橋。全長1,780mあり、完成当初は通行料金が無料の離島架橋としては日本一の長さだったが、現在は沖縄県に1,960mの橋があり2番目。白い砂浜とエメラルドグリーンの海が広がる景勝地で、その景観と調和した角島大橋の眺めが人気の観光スポットになっている。橋の入口にある海士ヶ瀬公園(あまがせこうえん)の駐車場は満車で沢山の観光客。しかし黄砂で残念な眺め…空は雲ひとつ無い晴天だというのにっ!結構楽しみにしていた場所だったので悔しい。黄砂めっ!

海士ヶ瀬公園のモニュメント

 

瀬崎陽の公園から

角島大橋を渡って角島に入ってすぐ左手に、瀬崎陽の公園(せざきあかりのこうえん)がある。瀬崎陽の公園からも角島大橋を眺めることができるが、海士ヶ瀬公園からの眺めよりもさらに景色が霞んでいるように感じる。本当に残念だ…黄砂めっ!!

瀬崎陽の公園の碑

 

角島の西端まで行くと、背の高い灯台が建つ角島灯台公園がある。高台に建つ角島灯台は日本の灯台50選に選ばれている。石造りの立派な灯台でなかなかかっこいい。これも青空が背景ならばもっと見栄えするはずだが、黄砂の影響で空は薄灰色。ここでふと気付いたのだが、毘沙ノ鼻にあった灯台のモニュメントは角島灯台を型どったものではないだろうか。同じ石造りだしアンテナ?部分もそっくり。多分間違いない。でも場所が全然違うのに何故?

角島灯台

参観客の姿

角島灯台は最上部まで登ることが出来る参観灯台。入場料\200を払って105段の螺旋階段を登る。高さ29.6mあり、石造りの灯台としては日本で3番目に高いらしい。灯台の上からは角島灯台公園や周辺の海岸風景を一望。相変わらず景色は霞んでいる。黄砂め…もう諦めよう。

105段の螺旋階段を上る

灯台から見下ろす角島灯台公園

灯台真下を見下ろす

離れた海岸を見渡す

視界不良で眺めが悪く観光する気分は一切上がらず、角島の周りををサクッと見て回って角島灯台公園を後にする。黄砂による視界不良は曇天以上に景色を残念な眺めにする厄介なヤツだ。

 

角島の中間辺りにある「しおかぜの里角島」というドライブインの食事処で昼食。人気らしいイカ入りカレーを注文。食事を済ませ外へ出ると、角島灯台公園にいた時よりも視界が幾分晴れて青空が広がっていた。黄砂が引いたのだろうか。なので公園へ戻って観光し直そうかとも思ったが、やっぱり面倒なのでヤメ。そして再び角島大橋を渡る頃にはまた景色が酷く霞んでしまった。もうどうしようもない。

 

次の山口県観光は日本最大のカルスト台地である秋吉台。カルスト台地とは石灰岩が浸食して出来た地形の事。半年前に行なった四国旅行では、日本三大カルストの1つの四国カルストを観光していて、なかなか素晴らしい景色だったので秋吉台にも期待していたが、やはり黄砂の影響でかなりの視界不良。他の観光客も霞んだ眺めに残念そう。黄砂がいかに厄介なものであるかを、この日初めて嫌と言う程に実感。

秋吉台

長者ヶ森駐車場に車を停め、カルスト台地の散策路を少し歩いてみる。若竹山という小高い丘があり、頂上まで散策路が続いているが、どうせ黄砂で眺めは悪いと判りきっているので登らず。代わりに駐車場のすぐ側にある長者ヶ森へ。草原にぽつんとある小さな森で、映画のワンシーンに出てきそうな風景。

若竹山

長者ヶ森

小さな森の中心には木が生えていない空間があり、ちょっとしたパワースポット的な雰囲気がある。森には自分以外誰もいなく、木々に囲まれた空間に1人佇んでいると何だか落ち着いた気分になる。ここなら黄砂による視界不良も関係ないし。

長者ヶ森入口

長者ヶ森の中心

森の空間を見上げる

広大なカルスト台地を360度見渡すことのできるカルスト展望台にも立ち寄り。しつこいようだが黄砂で景色は霞んでいる。写真だと霧か雲で視界不良になっているようにも見えるが、そうではない。空に雲は無く方角によっては青空も見える。

カルスト展望台

カルスト展望台からの眺め

 

秋芳洞

カルスト展望台から少し歩いて、日本最大規模で東洋屈指の大鍾乳洞とも言われる秋芳洞へ。入場料は\1200と少々高い気がしたが、エレベーターで地下に降りて鍾乳洞に入ると、洞内の規模の大きさに圧巻。これは本当に凄い。今までいくつかの鍾乳洞を観光した事があるが、それらとは規模のケタが違う。日本最大規模は伊達じゃなかった。これは間違いなく一見の価値アリな鍾乳洞。秋芳洞の総延長は約10kmあり、そのうちの約1kmが観光路として公開されている。

中はヒンヤリと涼しい。洞内の気温は四季を通じて17℃で一定しているらしい。鍾乳洞ではお馴染み、特徴的な鍾乳石や地形には名前が付いていて、それぞれライトアップされている。洞内には川も流れている。今まで見てきた鍾乳洞は正直大した印象は無かったが、この秋芳洞は規模が大きく本当に見応えがある。

洞内富士

百枚皿

川に映りこむ鍾乳洞の壁

反対の出入口に到着

別料金\300で体験できる「冒険コース」というものがあり、懐中電灯片手に険しく狭い道を進んで探検気分を楽しめるらしいが、参加しているのは子供ばかりなのでヤメ。いい大人が1人で参加するのも恥ずかしいし、足を滑らせて転びたくないし。洞内をゆっくり見物しながら観光路を進み、やがて反対の出入口に着く。洞内も広いが出入口の穴も大きい。出入口の外が記念写真の撮影によい構図で、観光客が順番に写真を撮っていたので自分も撮ってもらう。

身代観音

出入口から外を眺める

秋芳洞出入口の外から

洞内観光路を引き返し、地上から乗ってきたエレベーターの前を通過してさらに奥へ進んで行くと、黄金柱という滝のような鍾乳石がある。これは素晴らしい。天井近くの岩の隙間から流れ出た地下水が作り出したもので、高さ15m、直径4mの巨大な1本柱。秋芳洞のシンボル的存在。

黄金柱

他にもゴジラに見える鍾乳石やマリア観音と名付けられた鍾乳石など、何となく似てるような気がするレベルの鍾乳石に片っ端から名前を付けるという、何処の観光鍾乳洞でも見られる光景が。

顔がゴジラっぽいかも

ちょっと苦しい気も…

秋芳洞黒谷入口のトンネル

秋芳洞観光路の終端まで行き、長くて真っ直ぐなトンネルを通り、秋芳洞黒谷入口から外へ出る。黒谷入口から車を停めてあるカルスト展望台までは結構距離があり、山道を上って向かう。近道と書かれていた草の生い茂った細道に入ると、熊出没注意の看板が。自分以外人影がないので急に不安になる。熊避けのために1人で声を上げて歩いて誰かと遭遇するのも恥ずかしいので、熊に遭遇しない事を願って早歩き。

カルスト展望台まで戻ったところで、チャイナ服を着たマネキンを発見。しかもセリフ付き。ソフトクリーム屋の看板だった。なかなかユニークでインパクトのある看板じゃないか。暑くて喉も渇いていたので夏みかんソフトを注文。マネキン人形「なっちゃん」の言うとおり、食べて満足・幸せ気分♪

 

湯田温泉観光案内所

昨日は入浴できなかったので今日こそは絶対入浴したい!という事で、秋芳洞から20kmほど南東にある湯田温泉へ向かう。温泉街の手前で早めの夕食を済ませ、複数ある温泉施設の何処に入ろうか迷いながら運転していたら、湯田温泉観光案内所を発見。駐車場前には無料の足湯がある。案内所スタッフに日帰り入浴できる温泉を尋ねると、各温泉の写真や詳細情報が載った資料を見せてくれた。予算や浴場の種類、館内施設や営業時間などが分かるので非常に便利。その中から手頃な入浴施設をいくつかピックアップし、案内所でもらった温泉地マップを見て移動。

ピックアップした中で湯田温泉観光案内所から最も近い温泉施設へ行き、18:00過ぎから21:00までのんびり入浴。前日は入浴できなかったのでその分長湯してしまった。長時間の入浴でまたお腹が空いたので、温泉施設内にある食堂で2度目の夕食。満腹感と長湯による疲労でまったり気分に。あまり長風呂すると余計に体力を消耗してお腹も空くので程々にしないと… 

入浴した温泉

車中泊旅にはこれでもご馳走

 

翌日は広島県の宮島を観光する予定になっていたが、天気予報では曇りか雨。世界遺産宮島は是非晴天の下で観光したいところ。悪天候だったら翌々日に延期するべきか、その場合どう時間を潰そうか考えるも結論は出ず。GW中なのでどの程度混雑するのかも心配。それでもとりあえず先へ進むしかないので宮島へ向けて出発。GW中なので”休日の高速料金上限1000円”を利用できるが、走った事の無い道を通りたかったので敢えて国道の山道に入る。湯田温泉から2時間ほど車を運転し、ちょうど疲れてきたところで「道の駅 ピュアラインにしき」があったので駐車し、24:00就寝。

 

本日の食事

朝食 コンビニ パン
昼食 磯味亭 イカ入りカレー
夕食 温泉施設食堂 唐揚定食

長風呂は空腹の元なので程々に。