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その3  3日目

 

爆音で目を覚ますとすぐ側で暴走族がたむろっていた。うるさいなぁ〜と思っていたら警察が来て暴走族撤収。0:30を回っていた。雨は止んでいたので江ノ島灯台の側まで歩いて行き写真を撮るも、1日目の夜に撮った石廊崎灯台と同じく灯台の光しか写らなかった… 江ノ島灯台へは数年前にも訪れているが、当時建っていたレトロ感のある古い灯台は取り壊され、現在は未来的なデザインの展望灯台が建っている。新しい展望灯台は灯台らしくないので初めから寄るつもりはなかった。なので明るくなるのを待たずに次の目的地の城ヶ島灯台へ向けて出発。

光しか写らなかった江ノ島灯台

江ノ島から眺める夜景

12箇所目:城ヶ島灯台

(じょうがしまとうだい:神奈川県三浦市)

深夜の運転を続けて三浦半島に入った所で眠くなり、コンビニの駐車場に車を停め2時間ほど睡眠。そして6:00過ぎ、三浦半島最南端から橋を渡って城ヶ島に到着。雨は止み空には所々青空も見えるが、全体的に厚い雲が広がっていて快晴になる望みは薄い。せめて最後の目的地の観音崎灯台の観光が終わるまでは雨が降らないことを願う。

城ヶ島の西端にある城ヶ島灯台。ちょっと低めのごく普通の灯台という感じ。灯台巡り12箇所目という事もあり印象も薄いが、数年前に日帰りドライブで訪れた時の事を思い出し、変わらぬ風景を眺めて物思いにふける。城ヶ島にはもう1つ灯台があり、小型でシンプルなものなので行こうか迷っていたが、せっかく城ヶ島まで来たのでもう1つの灯台へ向かう。

↓城ヶ島灯台周辺の様子↓

13箇所目:安房埼灯台

(あわさきとうだい:神奈川県三浦市)

城ヶ島灯台とは逆の東側にある安房埼灯台。灯台へは城ヶ島公園内を通り抜けて城ヶ島東端の安房崎まで行くが、公園は開園時間前で駐車場が閉められていた。公園内には入れそうなので駐車場前の路肩に車を停める。駐車場に猫が何匹もいたので足を止めると、一匹寄って来たので少しネコの相手をしてから灯台へ。

安房埼灯台はこじんまりとした質素な外観だが、黒い岩礁の上に建つ白い灯台はなかなか印象的。台風の影響で海がしけていて、荒波が灯台に打ちつける様はかなり迫力があった。

城ヶ島公園駐車場にいたネコ

城ヶ島を出て次の目的地の剱埼灯台へ向けて車を走らせ、その途中にあった2基の風力発電機。道路沿いに建っていたので車を降りて見上げるように眺める。台風の影響で強い風が吹いていて勢いよくプロペラが回転していた。「宮川公園風力発電所」と書かれていて、その名の通り発電機の元には公園の遊具がある。何故だか自分は風車のある風景に惹かれる。ダムや灯台と同じく、自然の中にある大きな建造物というものに惹かれるのかも知れない。しかしながら風車はダムや灯台のようにそこら中にあるものではないと思うので、風車巡りの車中泊旅を計画するのは無理そうだ。

14箇所目:剱埼灯台

(つるぎさきとうだい:神奈川県三浦市)

どんよりとした曇り空で灯台のある風景は映えないし、灯台が建つ場所なのに周囲の木々が邪魔して海は見えないしで、何だかとても寂しい場所という印象しか無い。いろいろと残念だ。車を細道に停めていた事もあり写真を撮って直ぐに灯台を後にする。

15箇所目:観音埼灯台

(かんのんさきとうだい:神奈川県横須賀市)

灯台巡り最後の目的地、観音埼灯台のある横須賀市に入ってから雨が降り始めたが、観音崎公園に着くとタイミング良く雨は止む。駐車場から観音崎公園内を10分ほど歩いて灯台に到着。観音埼灯台は日本最初の洋式灯台で、日本の灯台50選にも選ばれている。八角柱の灯台に2階建ての建物がくっついている、珍しい外観の灯台。歴史的にも外観的にも灯台巡りの最終目的地にふさわしい灯台じゃないか。観音埼灯台は1日目に行った御前埼灯台と同じく参観灯台。しかしまだ営業前のように見えたので灯台敷地の外から灯台を眺めていたら、灯台の手前にある観音埼灯台資料展示室を掃除していた管理人のおばさんが出てきた。灯台なら登れますよと声を掛けられ、見晴台の扉が閉まっているので開けてくださいと言われた。やはりまだ準備中だったようだ。

参観料150円を払って螺旋階段を登り、見晴台の扉を開けて外に出ると、強い風が吹いていて涼しくとても気持ちがいい。しばらく風に吹かれて外を眺めていると、不意に後ろから管理人のおばさんに声を掛けられビックリする。見晴台の扉を固定しに来たようだ。曇り空なのは残念だが、房総半島がはっきりと見えるので眺めは良い方との事。晴れていても遠くが霞んでよく見えない事が多いらしい。その他灯台から見える景色についていろいろ説明してくれた。

↓灯台の投光器独特のレンズ形状にそそられる↓

写真では分からないが観音埼灯台からは房総半島がよく見えた

管理人さんの話を聞きながら外の景色を眺めていると、突然頭に何かが当って2度目のビックリ。なんと灯台の周りを飛んでいた鷹が自分の頭をかすめたのだった!!危ない危ない…頭怪我しないでよかった。管理人さんに資料展示室にも寄ることを勧められたので、灯台からの眺めを十分満喫してから資料展示室にお邪魔した。展示室内はまだ掃除中だったが、ちょくちょく管理人さんが自分の見ている展示物について説明してくれた。愛知県の伊良湖岬灯台から3日かけて灯台巡りの旅をして来た事を言うと、灯台好きと思われたのか「航路標識のはなし-海の道しるべ-」とう無料小冊と「日本の灯台50選」という500円のハンドブックを勧められる。いろいろ親切にしてもらって無料冊子だけもらって帰るわけにもいかず、日本の灯台50選を購入。

鷹が何羽も灯台の周囲をぐるぐる飛んでいた

海を眺めていたら潜水艦が浮上して姿を現した!

観音崎を後にして帰路に就く。国道を北上し、横浜を通り抜け東京へ。途中渋滞にハマる事も無く13:30にレンタカー営業所に帰着。翌日から4日間仕事があるので、遅くても夕方までには帰宅して少しでも身体を休めたいと思っていたが、予想よりも早い帰宅となった。しかし結局4日間の仕事は非常にしんどい思いをするのであった…