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旅行期間:2018年5月3日〜5月6日

前々から非常に気になっている島があった。島根県本土より約50km北にある隠岐諸島、通称「隠岐の島」。諸島は「島前」・「島後」に分けられていて、島前の西ノ島(西ノ島町)・中ノ島(海士町)・知夫里島(知夫村)の三島と、島後(隠岐の島町)の四島で構成されている。四島にはそれぞれ展望スポットや観光スポットが点在していて、離島なので観光客はきっと少なくのんびりと旅を楽しめそうで、車中泊旅行するにはいい場所だなと思っていた。それに車をフェリーに載せて海を渡る離島旅は、陸続きの旅や橋で渡れる島への旅には無いおもむきがあっていい。しかしながら、長い間積極的に隠岐の島へ行こうとはしなかった。何故なら…

隠岐の島四島を全て観光してまわるには、その都度車をフェリーに載せて島から島へと航路で移動する必要がある。本土と隠岐の島の往復にも片道2時間以上掛かり、フェリーでの航路移動にかなり時間を取られる旅となる。それに旅行中はフェリーの時刻表を気にしながら進めなくてはならないし、フェリーの予約も事前に取っておかなければならない。そしてフェリー運賃だけで約4万5千円の出費…そう考えると何だかもの凄く面倒くさくて、旅行計画を立てるも実行までには至らず1年以上お蔵入りになっていた。基本的に自分は極度の面倒くさがりで、本来時間を最大限自由に使える車中泊の一人旅でフェリーの乗船に大きく時間を取られたり、出航時間に追われながら旅するのがとても面倒に感じていた。

しかし2018年になると車中泊で旅行したいと思う場所もいよいよ無くなってきて、再び隠岐の島に意識が傾く。1年以上前につくった旅行計画書を出し、ゴールデンウィークに実行しようと計画を練り直す。仕事の関係で連休は4日間しか取れないため、四島全てを周るのは厳しいと判断し、知夫里島を除いた三島をまわる事に。本当は全島を観光したかったが仕方がない。フェリーは本土と隠岐の島の往復、さらに三島間の移動で乗船する分全てを予約。GW中という事で、フェリーが満車になる可能性も十分ありえる。計画通り円滑に隠岐の島旅行を進めるにはフェリーの予約は必須。そしてもうひとつ、今回の隠岐の島旅行では事前の準備が必要なものがあった。

 

 

車中泊の旅で初めてキャンプ道具を使用!

隠岐の島にはコンビニが無くスーパーや商店などは街に数件あるのみで、街以外の場所と夜間の食べ物の調達は困難…という情報を得ていた。いつもの車中泊旅行ではコンビニへ行けば何とかなるので食事の心配はあまり無かったが、隠岐の島ではそうはいかない。なので旅行で必要な分の食料をあらかじめ用意する事にした。

隠岐の島旅行のために用意したキャンプ道具

椅子とテーブルはコンパクトに折り畳める

常温での保存が効き手軽に食べられるものと言えば缶詰。しかし缶詰だけではあまりにも味気ないので、カップ麺など湯を沸かすだけで調理できるものも持って行きたい。となるとシングルバーナーとヤカンが最低限必要になる。それらを置くテーブル、腰掛けるための椅子もあった方がいい。夜は灯りの無い場所で食べる事になるかもしれないのでランタンも必要だし、風が吹くかもしれないので防風板もあった方がいいし、ついでにマグカップとホットサンドトースターも…という感じで、キャンプ道具を揃えた。

ホットサンドトースターはいらなかった

防風板

せっかく調理道具を揃えたので肉や野菜で簡単な料理をしようかとも考えたが、生ものを用意するにはクーラーボックスや保冷剤が必要になり荷物がさらに増えるし、調理後の跡片付けが面倒だしゴミも増えるので止めた。なので食料は缶詰にカップ麺、そのまま食べられる雑炊などを用意。食事をする場所に飲み水があるとは限らないので、湯を沸かすのに必要な水も6リットル用意。他には朝食用のパンとおにぎり。パンは賞味期限が3、4日あるので買いだめできるが、お握りはそうはいかないので旅行1日目の分だけ。食料を全て揃えたところでふと思った、塩分過多だなと。

塩分過多な食料

お握りは賞味期限が短いから…

荷物の量はこれまでに行なって来た車中泊旅行で最多となった。下の写真の荷物に加え寝袋とエアマットもある。ラゲージスペースには寝袋を敷くので、助手席と後部座席の足元に荷物を置く。基本ミニマリストで旅行での荷物も最小限を好む自分としては、ちょっと落ち着かない荷物量だが仕方ない。荷物が多いほど帰宅後の後片付けに手間が掛かるというデメリットがあるが、まぁ仕方ない。こんな大荷物の車中泊旅行は今回だけにしようと思った。

食料・キャンプ道具・衣類一式

荷物で埋まった後部座席の床

旅行中はあらかじめ用意した食料しか食べないと仮定すると、暫く新鮮な肉や野菜は口にできなくなる。なので旅行前夜は牛肉と豚肉を沢山つかった肉野菜炒めを自炊し、たっぷりとジューシーな食事を味わっておいた。普段は食にあまり関心がない自分でも、数日間缶詰やカップ麺などしか食べられないと考えると少々不安になる。新鮮な食事をとる事は精神的にも人の身体を満たすものなのだと改めて気づかされた。