前々から非常に気になっている島があった。島根県本土より約50km北にある隠岐諸島、通称「隠岐の島」。諸島は「島前」・「島後」に分けられていて、島前の西ノ島(西ノ島町)・中ノ島(海士町)・知夫里島(知夫村)の三島と、島後(隠岐の島町)の四島で構成されている。四島にはそれぞれ展望スポットや観光スポットが点在していて、離島なので観光客はきっと少なくのんびりと旅を楽しめそうで、車中泊旅行するにはいい場所だなと思っていた。それに車をフェリーに載せて海を渡る離島旅は、陸続きの旅や橋で渡れる島への旅には無いおもむきがあっていい。しかしながら、長い間積極的に隠岐の島へ行こうとはしなかった。何故なら…
隠岐の島四島を全て観光してまわるには、その都度車をフェリーに載せて島から島へと航路で移動する必要がある。本土と隠岐の島の往復にも片道2時間以上掛かり、フェリーでの航路移動にかなり時間を取られる旅となる。それに旅行中はフェリーの時刻表を気にしながら進めなくてはならないし、フェリーの予約も事前に取っておかなければならない。そしてフェリー運賃だけで約4万5千円の出費…そう考えると何だかもの凄く面倒くさくて、旅行計画を立てるも実行までには至らず1年以上お蔵入りになっていた。基本的に自分は極度の面倒くさがりで、本来時間を最大限自由に使える車中泊の一人旅でフェリーの乗船に大きく時間を取られたり、出航時間に追われながら旅するのがとても面倒に感じていた。
しかし2018年になると車中泊で旅行したいと思う場所もいよいよ無くなってきて、再び隠岐の島に意識が傾く。1年以上前につくった旅行計画書を出し、ゴールデンウィークに実行しようと計画を練り直す。仕事の関係で連休は4日間しか取れないため、四島全てを周るのは厳しいと判断し、知夫里島を除いた三島をまわる事に。本当は全島を観光したかったが仕方がない。フェリーは本土と隠岐の島の往復、さらに三島間の移動で乗船する分全てを予約。GW中という事で、フェリーが満車になる可能性も十分ありえる。計画通り円滑に隠岐の島旅行を進めるにはフェリーの予約は必須。そしてもうひとつ、今回の隠岐の島旅行では事前の準備が必要なものがあった。
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