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とびしま海道4つめの島、大崎下島に入ったところで走行距離は約20km。安芸灘大橋料金所からここまでの所要時間は3時間20分ほど。と言っても、頻繁に足を止めて写真を撮っているからで、実際に自転車を漕いでいる時間はその半分ほど。写真撮影で足を止める事が休憩にもなっているので、大きな疲労もなく体力的にもまだまだ余裕がある状態。

大崎下島に入る

岡村まであと10km

道路脇の広場から

歩道のないトンネルは要注意

休日でも比較的車の交通量が少なく、景色のよい海岸沿いのコースが多い点など、とびしま海道はなかなか魅力的なサイクリングコース。しかしながら、しまなみ海道と比べてサイクリストの姿は少ない。サイクリングコースとしての認知度がまだ低いのか、ロードバイクを持ったサイクリストには物足りないのか、それとも安芸灘とびしま海道までの交通アクセスがよくないからだろうか。

北岸の道路を進む

左折して平羅橋へ

平羅橋とその先に中の瀬戸大橋

岡村まであと5km

大崎下島北岸沿いの道路を6km弱走り、5つ目の島の平羅島とを繋ぐ平羅橋を渡る。橋長98.5mと、とびしま海道7つの橋の中で最も短い平羅橋は海面からの高さが低く、橋を渡るのに坂道を上らないで済むので助かる。平羅橋の上で岡村まで5kmを切る。平羅橋からは次の橋、中の瀬戸大橋のアーチが見える。平羅島は非常に小さな島で道路は400mも無いので、平羅橋を渡り平羅島に入ったと思ったら直ぐに次の橋。

中の瀬戸大橋

中の瀬戸大橋

中の瀬戸大橋から北側の眺め

岡村大橋

平羅島から中の瀬戸大橋を渡って入る中ノ島も小さく、500m程の道路を進むと岡村大橋がある。中の瀬戸大橋と岡村大橋は形が瓜二つで、橋長も251mと228mで似たような大きさ。岡村大橋を渡ればとびしま海道東端の島、岡村島。

<< SCROLL   岡村大橋から眺める東側(岡村島)の風景 パノラマ写真180°   SCROLL >>

 

岡村大橋たもとにある見晴台

天気がいいと気分もいい

西南岸の道路を進む

あと3km

岡村大橋を渡って岡村島に入れば、とびしま海道サイクリングコースの終点まで4kmを切る。ブルーラインが引かれた南西岸沿いの道路は交通量が非常に少なく、対岸に大崎下島が浮かぶ長閑な風景を眺めながらのサイクリング。とびしま海道七島のうち岡村島のみ愛媛県。

<< SCROLL    岡村島西南岸から眺める大崎下島 パノラマ写真180°    SCROLL >>

岡村島南端の観音崎まで進んだところで残り1km。観音崎から海岸沿いの道路は北東に続き、岡村島唯一の町に入って直ぐ右手に岡村港がある。

観音崎

間もなくゴール

岡村港前の通り

これが目印

岡村港

安芸灘とびしま海道サイクリングコースの終点である岡村港に12:25到着。港には古い二階建ての港務所が建っているのみで、特に何があるというわけではない。なので特別達成感も無く少々肩透かしを感じたが、考えてみればしまなみ海道も「ここがゴール!」的なものがあるわけではなかった。

岡村港務所

下の写真はサイクルコンピューターによる安芸灘大橋料金所から岡村港までの各走行データ。料金所の出発から岡村港到着までは約3時間半かかったが、走行していた時間は約2時間。休憩は取っていないので、残りの1時間半は写真撮影のために足を止めていた時間という事になる。HP掲載を前提に考え、多少構図にこだわったりパノラマ撮影したりと、頻繁に足を止めて写真撮影をしていたので。走行距離は31.05kmと、ほぼ公式通りの距離。平均速度15km/hに対して最高速度は40m/hと高め。豊島大橋を渡った後の長い下り坂で出た速度。消費カロリーやCO2削減量は個人差があるものなので、あくまでも参考程度の数値。

走行時間

走行距離

平均速度

最高速度

消費カロリー

CO2削減量

せっかく31kmも走って岡村港まで来たのだから、何か無いかと港務所から少しだけ先へ進んでみる。しかし何も無さそうなので港務所まで引き返そうとしたところで、ふと考える。復路を往路で走ってきた道をそのまま戻るのは面白味に欠ける。体力的にはまだ十分余裕があるので復路は往路で通らなかった道を走ろうか、つまり往復で各島を一周するかたちになるよう走ろうかと、穏やかな海を眺めながら考える…が、webページからプリントアウトして持参してきたサイクリングマップをよく見てみると、とびしま海道全島一周して往復すると約100kmの道のりになると知り、即諦める。

何も無いので海を撮る

来た道を戻るのちょっと面倒…

再び31kmの道のり

ということで、当初の予定通り往路をそのまま引き返す事に。12:50に岡村港を出発し、約31km先の安芸灘大橋料金所を目指す。岡村港からの走り始めはまだまだ体力に十分余裕があると感じていたが、坂道を1つ2つと上り、3つ目の緩い上り坂(正しくはアーチ橋)で太ももの筋肉が軽く悲鳴を上げ始める。体力的には余裕があっても脚には余裕が無くなっていた。全島一周往復しようなどと考えた事の無謀さに改めて気づく。

岡村港から30分ほど自転車を漕いだところで、だいぶ空腹になってきたので食事休憩。走行距離はちょうど40km。ちょっとした上り坂でも太ももに負担を感じるようになると、残り20kmが随分遠い道のりに思えてしまう。中学・高校生の頃はマウンテンバイクが趣味だった事が影響して、ストレートジーンズよりも細いパンツが履けないくらい太ももに筋肉が付いていたが、15年以上自転車に乗らず過ごしてきた今ではスキニースリムが普通に履けるほどに筋肉が落ちてしまった。

途中で食事休憩

大崎下島と豊島を繋ぐ豊浜大橋まで上る坂道が結構長く、とうとう自転車を降りてしまう。このサイクリングでは急な上り坂も自転車を降りずにペダルを漕いで走破したいと考えていたが、あっけなくその意志は打ち消された。しまなみ海道縦断の時に味わった太もも筋の痛みを思い出すと、無理をする気にはなれない。

無理せず自転車を押して上る

豊浜大橋の上であと20km

豊浜大橋を渡り豊島に入り、走行距離が45kmを超えた辺りからお尻が痛くなり始める。少々スリムなサドルながらもスポンジがしっかり詰め込まれていてクッション性はそこそこあるが、お尻の肉が薄い自分には長距離サイクリングともなるとどうしても痛くなってくる。先に経験したしまなみ海道サイクリングでも実感したことだが、長距離サイクリングをするには太もも筋の強化とお尻の痛み対策が必要だと改めて実感させられた。

もっとお尻に優しいサドルに変えたい

豊島大橋までの上り坂も歩く

坂道を自転車を押して進む男の影

上蒲刈島のトンネル内で残り10km

往路と復路が同じ道でも進行方向が逆になり日の当たり方も変われば、同じ景色も違った印象に見えてくる。そんな景色の変化を感じながら黙々とペダルを漕ぎ続ける。往路では海岸沿いの道路で度々向かい風に吹かれ余計に体力を消耗させられたが、復路でも度々向かい風に吹かれペダルが重くなる。天気には恵まれたが風向きには恵まれないサイクリング。

上蒲刈島南岸の道路

下蒲刈島に入れば残り5km

最後の坂道も歩く

安芸灘大橋料金所に帰着

安芸灘大橋料金所に16:00ちょうどに帰着。結局豊浜大橋から安芸灘大橋までの4つの橋の上り坂は自転車を押して歩いた。完全に体力&脚力不足。。安芸灘とびしま海道サイクリングコースの往復距離は62.6km。復路ではいくつも上り坂を歩いたため、平均速度は往路よりも僅かに落ちた。それに対して最高速度は往路よりも速い43.2km/h。20インチの小径車で40km/h以上は少々スピードの出し過ぎかもしれない。気を付けねば。

走行時間

走行距離

平均速度

最高速度

消費カロリー

CO2削減量

この先もっと長距離サイクリングに慣れていったら、いつかとびしま海道全島一周しつつの往復100kmサイクリングに挑戦してみたい。20インチタイヤの折りたたみ自転車で100km走ったら結構凄いんじゃないかと思う。しかし考えてみれば、しまなみ海道縦断80kmの道のり(向島〜今治駅)を3段ギアのシティサイクルで走り切ったのだから、太もも筋とお尻の痛みに耐える覚悟を持って臨めば直ぐにでも出来そうな気もする。

…いや、やっぱり無理はやめておこう。