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ステップ6:ヒルクライムにチャレンジ………失敗(2015年10月)

安芸灘とびしま海道はドライブで何度も訪れているが、未訪の展望スポットと再訪したい展望スポットが1箇所ずつあり、それならロードバイクで行ってみようということに。未訪地は岡村島の高台の上にあるナガタニ展望台で、再訪したい場所は豊島の十文字山公園展望台。どちらもひたすら坂道を上っていかなければならず自転車では大変だが、しまなみ海道往復サイクリングのためのトレーニングということで、ヒルクライムというヤツに挑戦することに。という事で、再々度とびしま海道へ。3週連続のとびしまサイクリングとなった。

走行時間

走行距離

平均速度

最高速度

まずはいつも通りに、安芸灘大橋料金所から岡村港まで約30kmの道のりをサイクリング。1度目、2度目の所要時間はどちらも約85分だったので、今回こそ時間を縮めようとペースを意識して走行。しかし向かい風に吹かれる事が多く、平地や下り坂でも思うようにスピードが伸びず。それでもノンストップで走り続け、81分で岡村港に到着。向かい風に邪魔されながらも約4分短縮することができ、平均速度も1km/h上がった。僅かながらも力が付いてきた?

そして目的地である展望スポットの1ヶ所目、岡村島のナガタニ展望台へ。岡村港の少し手前にある観音崎から展望台まで坂道が続いている。しかしこの坂道が想定外の急勾配で、よほど鍛えられた人間でない限り自転車を漕いで上るのは到底無理な超激坂だった。車でも通行には注意が必要なほどの急坂。貧脚な自分では当然自転車では無理なので、坂道に入って早々に自転車を降りて歩く。ちっともトレーニングにならず。

ナガタニ展望台まで超激坂が続く

車でも大変な急坂なんて…

激坂を登ったところに一軒の家があり、その隣に「山岡庭園」と書かれた見晴台が。みかん農園の斜面の上にあり、見晴台からは大崎下島を一望できるなかなかの絶景。と、家から高齢の男性が出てきて声を掛けられる。この周囲のみかん農園の主人で、山岡庭園は主人が手作りしたものだった。で、庭園からは送電線が視界に入ってしまうので、写真を撮るのにもっといい場所があると絶景ポイントへ案内してくれた。

山岡庭園から大崎下島を眺望

看板の下をよく見ると…

絶景場所の案内が

家の外壁の隅にも矢印

家の前にある「ナガタニ展望台 これより150m先」と書かれた案内板をよく見ると、下に絶景場所の道しるべが。主人に案内されみかん農園の中にある絶景場所へ行くと、正に絶景と言える風景が広がっていた。こういう風景が身近にあると実感する度に、思い切って東京から広島へ移住してきて本当によかったとしみじみ思う。

<< SCROLL    絶景場所から眺める大崎下島 パノラマ写真180°    SCROLL >>

皮に傷があって商品にならないからと、主人がみかんをくれた。味が濃くてとてもおいしい。今まで食べたみかんの中でも一番おいしい部類に入ると思う。観音崎近くの通りに主人の無人販売所があるというので、リュックに入るだけ買って帰りたいところだったが、この後に豊島でヒルクライムをするので重量増となるみかんは断念。

御手洗町並み保存地区の防波堤が見える

みかんをゲット

山岡庭園からさらに坂道を進んでナガタニ展望台に到着。コンクリート造の白い展望台が建っている。瀬戸内海の島々の多くは、道幅がやたら狭かったり悪路だったりするマイナーな山道を進んだ先に立派な展望台があったりする。観光誘致意欲があるのかないのかよく分からない。

山岡庭園からさらに続く上り坂

ナガタニ展望台

展望台からはしまなみ海道に架かる橋や愛媛県本土の陸地などが見える眺め。結構遠くにあるので景色は霞み、印象的な風景とは言えない。岡村港や大崎下島なども見える。展望台の造りは立派だが、みかん農園の主人が造った山岡庭園の方が眺めは良かった。

ガタニ展望台から南東側の眺め

しまなみ海道の来島海峡大橋が遠くに見える

北東側には岡村港

山岡庭園も見える

ナガタニ展望台からの帰りに再び山岡庭園に立ち寄り写真を撮っていたら、ナガタニ展望台の側でみかんの収穫をしていたおじさんが軽トラで下りてきてみかんをくれた。ヒルクライムを兼ねた展望スポット訪問のはずが、みかんを食べに来たようなものになってしまった。まぁみかんがおいしかったので良しとしよう。

山岡庭園で再びみかんをゲット

 

<< SCROLL    大崎下島から眺める豊島 パノラマ写真180°    SCROLL >>

岡村島からブルーラインが引かれたサイクリングコースを引き返し、豊島まで戻ったところでふたつめのヒルクライムに挑戦。豊島南部にある十文字山公園までの山道を上る。十文字山公園は以前に車で一度訪れたことがあり、アーチ型の展望台が立派で印象に残ったのだが、道幅が狭い上に伸び放題の草木が道を塞ぐようにしていたりと、車で通るような道ではなかった。なので二度と訪れることは無いだろうと思いつつも、頭の隅にずっと残っていた場所。しかしまさか自転車で上って再訪することになるとは思わなかった。

ここから十文字山ヒルクライムスタート

だいたい中間地点

道が悪いというのはよく覚えていたが、どれくらいの勾配がある山道なのかは全く覚えていなかった。多分ロードバイクなら何とか上れるだろうと勝手に思い込み、いざ山道を進んでいくと…途中からあまりにも勾配がきつくて自転車を降りて歩く。こんなのガチのロードバイク乗りじゃないと絶対無理!と思った。以降は勾配が緩くなったら漕いで、きつくなったら歩いての繰り返し。

山道から豊浜大橋を見下ろす

枝や岩が転がる道路

車で通るにはかなり狭い

以前ほど草木が道路内にまで侵入していなかったが、所々に大きな木の枝や大小の岩が転がっている場所があり、やはり道路の状態は良くない。松ぼっくりやどんぐりなどの木の実が沢山落ちている場所もあり、タイヤの細いロードバイクにはそれらも十分な障害物で、かなり気を使いながらの運転。湧き水?で道路が水浸しの場所は、自転車を担いで通過。濡らすと帰宅後の洗車が面倒になる。

十文字山公園展望台

十文字山公園展望台

草木に埋もれた休憩スペース

約40分かけて十文字山公園に到着。かなりクタクタになってやっと辿り着いた公園は、前回訪れた時以上に雑草だらけで、ベンチとテーブルが置かれているスペースは完全に草木に埋もれてしまっている。そして展望台へ上ってみると、手すりのほとんどに鳥の糞がびっしりと付いていてカオスな光景。これはあまりにも残念過ぎる。展望台を造ったもののアクセスが不便で滅多に観光客が来ないマイナースポットとなってしまい、維持管理を放棄してしまったのだろうか。今度こそここを再訪することはないだろう。

展望台からの眺め

いい展望台なんだけど管理状態がね…

という事で、ナガタニ展望台も十文字公園も貧脚サイクリストにはあまりにも険しい山道だった。それにひたすら山道を走るのはしんどいだけで楽しくない。自分はあくまでもフツーのサイクリストなので、平地メインでたまに坂道があるフツーのサイクリングコースを走るほうが楽しい。なのでヒルクライムはもうやらないことにした。

 

ステップ7:しまなみ海道半往復サイクリング(2015年11月)

 

ロードバイクの運転に十分慣れ、100km程度のサイクリングは問題なく走れるようになったので、本番の予行演習のためしまなみ海道へ。スタート地点はしまなみ縦断した時と同じく、向島の尾道市民センター。今回は無理なく往復できるところまで進んで引き返す事に。天気予報では夕方から雨となっていて、怪しい空模様の下でのサイクリング。走りメインのサイクリングで天気も悪いので写真は数枚しか撮らず。今回はしまなみ縦断を共にした友人が同行。

向島の尾道市民センターからスタート

友人のクロスバイクと

13ヶ月前にレンタサイクルでしまなみ海道を縦断した時は、道中にある複数の上り坂が辛くて太ももが悲鳴を上げた。日常で自転車に全く乗っていなかったので、ペダルを漕ぐのに足が慣れていなかったというのもあるが、レンタルした自転車が車重が重くギアが3段しかないシティサイクルで、坂道の多い長距離サイクリングには向いていなかった。そして今回ロードバイクで同じ道を走ってみると、シティサイクルではかなり辛かった坂道でもグングン進んでいく。13ヶ月前の苦労はいったい何だったのかと思ってしまうほどに、走行性能に圧倒的な差がある。やはりロードバイクは凄い乗り物だ。

伯方S・Cパーク

まだまだ余裕〜

向島→因島→生口島→大三島→伯方島と順調に進み、尾道市民センターから約50kmの場所にある伯方島の伯方S・Cパークに約2時間半で到着。しまなみ縦断の時は伯方S・Cパークまで約4時間掛かったので、50kmの走行で1時間半もの差ができた。しかも以前は伯方S・Cパークに着いた時点で結構な疲労感があったが、今回は僅かに足が疲れたかなという程度でまだまだ余裕。このまま今治市のサンライズ糸山まで行って往復140kmできそうな気もしたが、友人が疲れているのと天気が怪しい事もあり、伯方S・Cパークで折り返す事に。

走行時間

走行距離

平均速度

最高速度

伯方S・Cパークまでの走行時間はほぼ2時間ちょうどで、正確な走行距離は48.5km。平均速度は23.5kmと、安芸灘とびしま海道よりも僅かにペースが速い。とびしま海道よりもしまなみ海道の方が坂道の勾配は緩く、全体的に走りやすいと感じた。そして、ロードバイクならしまなみ海道往復はそれほど大したものではないだろうとすら感じた。

復路は往路よりも少しペースを落として走行。復路も上り坂を辛いと感じることは無く余裕あり。ただ、走行距離が60kmを過ぎた辺りからお尻が疲れ始め、少しでも負荷を軽減させようと時々お尻を浮かせたり座る位置をずらしたりしながら走行。それと気温が少し低く、上り坂で出た汗が冷えて体が寒くなり少々不快に。冬場のサイクリングは汗冷え対策のためのインナーウェアなどがあった方がいいかもしれない。いくつかの要改善点を残しつつも、十分な余力を残した状態で尾道市民センターに帰着。

走行時間

走行距離

平均速度

最高速度

尾道市民センター⇔伯方S・Cパークの往復に掛かった走行時間は約4時間半。走行距離は97kmと、100kmまであと僅か3kmだった。100km超えはしまなみ往復で達成せよと言われているようだ。ともあれ、この調子なら十分日帰りでしまなみ海道を往復できると確信。