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ファイナルステップ:しまなみ海道往復サイクリング(2015年11月)

しまなみ海道半往復サイクリングをした翌週に再び尾道市民センターへ。ステムを純正よりも40mm長いものに変更し、ハンドル位置がその分遠くなりさらに前傾姿勢になったので、慣らし運転を兼ねてもう一度伯方S・Cパークまでの半往復サイクリングをする予定だった。もし体力に余裕があればそのまま先へと進み、しまなみ海道縦断コースの今治市側終端であるサンライズ糸山まで走り、しまなみ海道を往復してしまおうとも考えていた。そして結局往復サイクリングを達成してしまうという結果に。ちなみに、この日は安芸灘とびしま海道で「オレンジライド2015」というサイクリングイベントの開催があり、そのためか尾道市民センター駐車場はガラガラ。自分ももっと走れるようになったらオレンジライドに参加してみたいと思う。

尾道市民センター

ステムを変更

積算距離

ロードバイク購入からしまなみ海道往復サイクリング実行までに走った距離は約435km。もう十分にロードバイクには慣れた。恐らく正しいライディングフォームにはなっていないと思われるが、あくまでもフツーのサイクリングなのであまり細かい事は気にしない(気にした方が疲れにくいのだけど…)。しまなみ往復は約140kmの道のり。マイペースで走れば体力・脚力的には何とかなるだろうと考えていたが、お尻の痛みだけが心配だった。

出発時刻

8:40に尾道市民センターを出発。往復に掛かる時間は予想で早くても8時間、遅ければ10時間前後になると考えていたので、もっと早くスタートしたかったが早起きできなかった。路面状態が分かり辛くなる夜間の走行は出来れば避けたい。細いタイヤで慣れない夜間の道路を走るのには不安を感じる。なので、疲れないようペースを考えながらも出来るだけ日没までに完走するよう意識しての走行。そういう訳もありサイクリング中の写真撮影は最低限。しまなみ海道サイクリングコースの様子については、広島・愛媛 瀬戸内ドライブ&サイクリングの「しまなみ海道サイクリング」のページで紹介しているのでここでは省略。

因島大橋

生口橋

体力温存のために必要以上にペースを上げない。下り坂はお尻を浮かせ気味にしてお尻への負荷を軽減する。この2つを意識して走る。がしかし、ペースの速いロードバイクに抜かれたのが面白くなく少しの間追走…スタート早々無駄に体力を使い疲れてしまい、反省し改める。貧脚ペダルの自分が健脚サイクリストの走りを意識しても仕方ない。以降極力平常心とマイペースを保つ。ステム変更によるハンドル位置の変化はほぼ実感無し。より前傾姿勢になることで首や腕が疲れるのではないかと少し心配していた。実際はドレスアップ目的で換えたので、乗り味には変化が無くて問題なし。

多々羅大橋

大三島橋

早朝まで雨が降っていたため、路面には濡れた場所や水溜りが残っている状態。特にそれぞれの橋へアクセスするサイクリングロードは木々で陰っている場所が多く、路面が全く乾いていない上に落ち葉が沢山あり非常に滑りやすい状態。なので下り坂でもスピードは出せず、かなり気を使いながらの走行。転倒は絶対に避けねばならない。買ったばかりの自転車を傷だらけにはしたくないし、自分も怪我して痛い思いはしたくない。方角によっては雲が多く微妙な天気だが、気温は長袖のシャツ1枚でちょうどよく非常に快適。そういう点ではサイクリング日和と言える。

伯方S・Cパークから眺める伯方・大島大橋

尾道市民センターをスタートしてから順調に進んで行き、信号待ちと数度の写真撮影のために立ち止まった以外は休憩も取らずに走り続け、前週の半往復サイクリングの折り返し地点だった伯方S・Cパークに到着。走行時間は前週より約5分長いだけなので、ほぼ同じペースで走った事になる。ここまで50km弱の道のりを走ってきて疲れはほとんど無く、小休憩を取って直ぐに走行再開。しまなみ海道往復サイクリング達成へ向け、約20km先にあるサンライズ糸山を目指す。

伯方島までは上り坂で特に苦労することもなく進んでこられたが、向島から数えて最後の島の大島に入り、島の南北を縦断する道路の上り坂に入ると一気にペースダウン。難所とも言える長い長い坂道で一気に疲労感が増し、おまけに急激に空腹感が出てきて余計に力が出ない。それでも何とかペダルを漕ぎ続け坂を上り切る。その先でコンビニに立ち寄り、おにぎりとチキンを買い空腹を満たしつつ15分ほど休憩。そして12:00ちょうどにサイクリングを再開。すると、十分休ませたはずの脚に強めの疲労感が出てペダルが重い。そしてお尻にも疲れが出てきた。

よしうみいきいき館から眺める来島海峡大橋

大島を北から南へ縦断し、来島海峡大橋が目の前に見える道の駅「よしうみいきいき館」に立ち寄り。ここでも休憩を取ろうと思ったが、サンライズ糸山まであと一息なので写真撮影だけして直ぐに出発。来島海峡大橋に入る。全長4km超の来島海峡大橋の道路には勾配があり、それが地味に疲れさせられる。大島の坂道で予想以上に疲れてしまい、このあと直ぐに70kmの道のりを引き返さなければならないと考え少し気が滅入る。伯方島の伯方S・Cパークまでの約50kmの道のりは割と楽だが、大島に入ってからサンライズ糸山までの約20kmが山場なのだと痛感。

8:40に尾道市民センターを出発してから4時間でサンライズ糸山に到着。理想は往路に4時間と考えていたので、大島からペースダウンしたものの往路はかなり好調だったと言える。70kmの道のりを平均時速20km/h程度で走り、信号待ちや休憩時間等を含めて4時間という計算。走行ペースをもっと意識し、極力疲れない走り方をずっと維持すれば、休憩無しでも今回よりも疲れずにしまなみ海道を縦断できるだろうとさえ思える。1年前にレンタサイクルで縦断した時は何度も休憩をし、太ももの筋肉疲労に限界を感じるほどだったのが嘘のよう。当然この差の要因は自転車の圧倒的な性能差に他ならない。

サンライズ糸山

到着時刻

走行時間

走行距離

平均速度

最高速度

サンライズ糸山はレンタサイクルを行っているサイクルターミナルで、宿泊施設やレストランもある。その玄関ロビーのソファに腰掛け暫く休憩。予定通り4時間で到着できたとは言え、予想していたよりも足とお尻が疲れている。ロビーの大きな窓から見える来島海峡大橋を眺め、またこの橋を渡って70km先の尾道市民センターまで走らなければならないのか思うと、余計に体が重くなる。これまでにロードバイクで走った走行距離の最高は97km。あと30km程度なら気分的にまだ楽だが、そこそこ疲れた状態からの70kmはかなり遠い。いくら自転車がよくても貧脚サイクリストにしまなみ海道往復は楽ではない。

サンライズ糸山から眺める来島海峡大橋

40分ほど休憩して13:25にサンライズ糸山を出発。たっぷり休憩した後のペダルを漕ぐ足が随分と重い。復路も大島の上り坂は結構しんどく、一番軽いギアで淡々とペダルを漕いでいく。ただ、復路は一番の難所が最初にあるので、大島を出てしまえば気分的にだいぶ楽になる。以降復路はそれほどきつい坂道は無いので、あとはひたすら走り続ければいい、という気分。ペースを上げて休憩回数が多いよりも、ペースを落として休憩を少なくした方が疲れは溜まりにくく距離も進むので、できるだけ疲れないようペースを調整してペダルを漕いでいく。

時刻

走行時間

走行距離

走行距離100km達成の場所…特に何も無い

大三島を走行中に走行距離が100kmに到達。初のサイクリング100km超えに気分が上がり、僅かに体力回復。しかしまだ残り40kmある。時間は15時をまわり、このままのペースでは日没の17:00までに尾道市民センターに帰着できない事が確定。まぁ仕方ない。

走行距離100km到達からさらに進んでいくうちに空腹で力が出なくなってきたので、生口島でコンビニに立ち寄り。ホットスナックとレッドブルでエネルギーチャージ。そして、夜間走行を想定して持参してきたテールライトをシートポストに装着。自転車での夜間走行時においてテールライトの装着義務は無いが、車道を走るのにリフレクターだけでは不安が大きい。ただ、自転車のテールライトは車のドライバーから見て決して視認性が高いとは言えないので、できれば夜間は自転車で車道を走りたくない。

自転車のエンジンに燃料補給

テールライトを装着

足とお尻の疲労感には波があり、少ししんどいと思っていたらいつの間にか余裕ができていて、そしてまた疲れが出てくるといった感じ。しかし次第にお尻の痛みは慢性的になり、ちょくちょくお尻を少し浮かして走行。衝撃吸収パッドの入ったインナーパンツを履いていても、お尻の肉が薄い自分にオーバー100kmの長距離サイクリングは負荷が大きい。

山に隠れる夕陽

17:30頃の様子

因島大橋

日没から30分ほど経った17:30に向島まで戻ってくる。空はマジックアワーでまだ明るいが、地上は暗くライト無しでは路面状態が分からない。装備しているフロントライトは照度が高くないので、大きな段差や窪みを見落とさないよう十分注意を払いつつの運転。さすがに暗くなるとサイクリストの姿はほとんど見かけなくなる。車の通りもほとんど無いのが幸い。11月半ばという時期なので、夕方以降の気温低下を予想してタートルネックシャツをリュックに入れていたが、日没後もほとんど気温は下がらず終始長袖シャツ1枚で足りた。暑さによる体力の消耗も寒さによる体温の低下も無く、気温による体への負荷が掛からない天候に恵まれた。そうでなければもっと疲れていたかもしれない。

空がすっかり暗くなった18:00間近に尾道市民センターに帰着。往復140kmに掛かった時間は約9時間と、自分が予想した8〜10時間のちょうど中間。往路走行中は足にそれなりの疲れを感じたが、走っているうちに慣れたのか帰着してみるとそれほど疲れたとは感じなかった。体力的・筋力的疲労よりもしんどかったのがやはりお尻の痛み。お尻の肉が薄いので坐骨が当たって痛くなるというもの。現状のクッション性の低いサドルで100km以上のサイクリングはお尻への負担が大きい。人により次第に慣れていくらしいが、自分は慣れる気がしない。次回の長距離サイクリングまでに、サドルかインナーパンツをよりクッション性の高いものに換えることにした。自分はあくまでも普通のサイクリストなので、無理せず楽しくサイクリングをしたい。

尾道市民センター

帰着時刻

走行時間

走行距離

平均速度

最高速度

140kmの道のりを平均20km/hで走って走行時間が約7時間。休憩・食事・信号待ち・写真撮影等に約2時間。しまなみ海道往復に費やした時間は合計約9時間10分。本当に予想通りの時間だった。

ということで、思いの他あっさり?と達成してしまったしまなみ海道往復サイクリング。往復140kmという距離は、現状では自分にとって日帰りで無理なくサイクリングできる距離のほぼ上限だと感じた。しまなみ海道を往復出来たという達成感は全く無く、次回はもっと疲労を抑えつつ時間を短縮したいという思いができた。今後も定期的にしまなみ海道往復サイクリングをしようと考えているので、少しずつ所要時間を減らして行きたい。いずれはしまなみ海道往復サイクリングが余裕と思えるようになることを目指す!…かもしれない。