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冬はやっぱり出不精(2016年12月)

寒いのが苦手で冬場はあまり出掛けないが、それでも何回かはサイクリングするかもしれないと、長袖のサイクルジャージ・冬用サイクルパンツ・防風サイクルグローブを購入。ジャージは日本ブランドのしっかりしたもの。それでも10℃以下の寒空の下を走るには重ね着が必要。パンツは安価なものだが、前面は風を通さない生地、背面は通気性の良い生地になっていて、ヒートテックなどのインナーを中に一枚履いていれば結構温かい。グローブはブレーキの操作性を考慮してあまり指が太くないものをチョイス。想定温度−3℃〜5℃となっているが、実際は5℃程度でも指先が少し冷たくなり、それより気温が低いと指が痛いくらいに冷える。用意した3点は初冬・初春向けという感じで真冬向けではない。かと言って真冬に対応したウェアを揃えたところで真冬の寒さに勝てる気がしない。ということで真冬のサイクリング出不精改善は諦めた。

長袖サイクルジャージ

サイクルパンツ

サイクルグローブ

これらは11月に参加したオレンジライド2016の当日が寒い場合に備えて事前に用意したが、当日は温かかったので着用せず。それ以降サイクリングに出掛ける時間が取れず、12月は自宅の周りを20kmほど走るのに2度着たのみ。年末は忘年会にクリスマスと飲んで食ってを繰り返し、正月休みは毎日晩酌で飲んで食ってを繰り返し、気がつけば例年より体重が約4kgも増え、(例年だと冬場は67〜68kg)人生初の体重70kg越えに。これはさすがに運動しないとまずいということで、年明けに約3週間ぶりにロードバイクに乗るが、身体が鈍りきっていたのか落車するハメに…

 

ロードバイクで初めて落車(2017年1月)

正月太り解消のため1月3日の夜に自宅周辺を走ることに。不摂生生活で身体が鈍りきっている上に体重が増えたので、走り始めて直ぐにしんどくなるかと思いきや、意外といつも通りに走れている…気がしていた。時速25kmくらい?で道路の路側帯を走行中、ふとサドルバッグに付けてあるオートライトがちゃんと点灯されているのか気になり、後ろを振り返り右手を後ろに伸ばしてライトに手をかざそうとするが届かず。無理するのは危ないと前を向くと緩い右カーブ、と同時にハンドルが大きくぶれて制御不能になり、そのままカーブの縁石に前輪がヒット。身体は宙を舞って歩道に投げ出され、地面を勢いよく何回転も転がりようやく止まる。転がっている時に、いつになったら止まるんだと考える時間があるくらいによく転がった。派手な転倒をしたので間違いなく怪我をしたと思ったが、身体を動かしてみるとあちこち痛いものの骨や関節に異常はないようで問題なく動く。奇跡的に致命傷は免れた。

さらに奇跡的なことに、サイクルパンツや上着(ジャージの上にアウターを着ていた)に穴や擦れた跡はなく無傷。ヘルメットも全くの無傷なので頭は打っていないようす。自転車から投げ出された時によほど綺麗な受身を取ったのかもしれない。一瞬の出来事で地面に着地する瞬間の事は覚えていないが、体の右側から着地したようで右手・右ひじ・右ひざ・右脇腹が痛い。着地の際にできたものだろうか、サイクルグローブ右手の小指の先にだけにダメージが。買ったばかりのグローブに穴が開いてしまったのは残念だが、グローブのお陰で小指に怪我は無し。

買って間もないグローブに穴…

外傷は膝を軽く擦りむいただけ

自宅へ帰ってから、サイクルパンツの中に履いていたヒートテックに穴が開いていて軽く膝を擦りむいている事に気づく。インナーに穴が開いてアウターが無傷なのが不思議。他に身体に打撲やあざなども無く、外傷は膝の擦りむきだけという奇蹟。そして身体と同じくらい心配になるのが自転車の状態。もちろん身体の無事が一番なのだが、機械部品やホイールに損傷があると経済的損害が大きくなる。それにお気に入りの愛車が傷だらけになったら精神的ダメージも大きい。

自転車の損害状況については、ブレーキ・変速機・ギア等の機械部品に異常は無く動作に問題はなし。前後ホイールに少々振れ(ホイールの左右への歪み)ができた程度。とりあえず走行に問題の出る損傷は無かった。傷はまずハンドル周りから。左右ブラケット先端に擦り傷があり、左側はブレーキレバー上部のメッキパーツにもキズができてメッキが剥がれてしまった。それと右バーエンドにも僅かなキズが。まぁこの程度ならそのままでも気にならない範囲。

左ブラケット先端とメッキパーツにキズ

右ブラケット先端にキズ

右バーエンドに小キズ

そして一番傷ついてほしくないフレームは奇跡的に無傷!お気に入りのトリコロールカラーのフレームがキズだらけになっていたらさすがに落ち込む。が、残念な事にフロントフォーク左側に少々目立つ擦りキズ。フロントフォークはカーボン製なので、運が悪ければヒビが入ってアウトになる可能性もある。そう考えればこの程度の擦りキズひとつで済んだのだから運が良かった。ハンドル周りとフロントフォーク以外のキズは、左クランクに1ヵ所とサドル上部左側に浅い擦り傷。そして前輪左側に縁石に激突した時にできた跡。擦ったのはタイヤのみでホイールにはキズが入っていなかった。

フロントフォーク左側にキズ…これはイタイ

左クランクにキズ

サドル上部左側に浅い擦り傷

前輪左側に縁石にぶつかった跡

自転車は左側から転倒したようで、キズは左側に集中している。ともあれ、派手に転倒した割には自身も自転車も思っていたよりもずっと被害が少なかったので、正に不幸中の幸いだった。自転車から投げ出された時に頭から地面に着地したら首の骨を折る恐れもあるし、受身が悪ければ手足を骨折していたかもしれない。そういう点でも本当に運が良かったと言える。転倒した事自体は運が悪いが… 冬場で上下とも重ね着をしていたので、衣類が衝撃を和らげてくれたというのも大きい。今回の転倒は不安定な体勢で後ろを向いたのが一番の原因だと思うが、不摂生と体重増加による身体が鈍った状態で久しぶりにロードバイクに乗った事にも一因があると思われ。いろいろとイタイ思いをしたが、今回の転倒はいい勉強になったとも思える。ロードバイクの運転中の転倒がいかに危険なものかを身を持って知る事ができた。タイヤが細く車重が軽くスピードの出るロードバイクは、それだけ転倒のリスクが他の自転車よりも大きい事を意識して運転しなければいけない。よく分かってはいたが、慣れで危険に対する意識が甘くなっていた。初心忘れるべからず。

これくらいなら目立たないかなと

ホイールの振れは自分で修正。そして穴の開いたグローブは買い換えようと思ったが、やはり勿体無いので手縫いで修復。少々不恰好だが黒色なので目立たないだろう。自転車にいくつかの擦り傷が付いたものの今回の落車による出費はゼロ。身体もほぼ軽い打ち身のみで落車の規模を考えれば本当に最小限の被害で済んだ。

最小限の被害で済んだ…と思ったのだが、落車から一週間経っても右脇腹の痛みだけが消えない。じっとしていれば痛みは無いが、笑ったりくしゃみをしたり身体をねじった時に痛みを感じる。特にくしゃみをするとかなり痛い。どうも肋骨にヒビが入ったときの症状と一致している。肋骨のヒビは安静にしていれば1ヶ月程度で自然治癒するらしいので、不用意に身体に負荷をかけないよう注意しつつ様子見。本当に肋骨にヒビが入っていたのか定かではないが、落車から3週間過ぎた辺りで痛みを感じなくなり、とりあえず落車による怪我は完治ということにした。痛い思いはもうゴメンなので二度と落車しないように注意せねば。

 

久しぶりに折りたたみ自転車に乗ってみる(2017年3月)

ロードバイクでサイクリングをするようになってから、めっきり出番が無くなった折りたたみ自転車。万が一の出番に備えて半年に1回ほどのペースで簡単なメンテナンスはしているが、サイクリングはおろか普段使いのちょい乗りですら使われることは無く、長い間押入れの中に眠らせたままになっていた。で、久しぶりのメンテナンスついでにたまには乗ってみようということに。

久しぶりに折りたたみ自転車にまたがってペダルを漕ぎ始めると、ハンドルがぐらぐらと随分不安定なことにまず驚く。ロードバイクと比べてサドルとハンドルの距離が短く、タイヤ径も小さいのでバランス性能が低い。そして前傾姿勢のロードバイクと比べてほぼ直立姿勢な事に結構な違和感。直立姿勢だと上半身の体重のほぼ全てをサドルで受け止めるので、明らかにロードバイクよりもお尻への負荷が大きい。よくもこの自転車で瀬戸内海の島々をサイクリングしていたなと今は思う。とびしま海道往復や周防大島半周では約60km走ったが、ロードバイクに乗り慣れた今ではこの自転車で何十キロも走るなど考えられない。ロードバイクは速く走れるだけでなく、安定性が高く身体への負荷が小さい自転車なのだと改めて実感した。

久しぶりに押入れから引っ張り出した折りたたみ自転車

ロードより折りたたみ自転車の方が実は好き

すっかりロードバイク乗りのサイクリストになったが、元々はロードバイクには全く興味が無く、折りたたみ自転車への関心が高かった。折りたたみ自転車はフレーム形状や折りたたみ機構が多種多様で個性があり、小さいながらも自転車の機能が凝縮された「ガジェット」的な面白さ・オシャレさがある。今現在所有しているロードバイクは色々とカスタムを施し、しまなみ海道を始めとする長距離サイクリングを何度もしてきただけに愛着も湧いて気に入ってはいるが、もう1台ロードバイクが欲しいとは思わない。逆に折りたたみ自転車は本当に欲しいと思うものが何台かあるのだが、せっかく買ってもロードバイクよりも走行性能が劣る事への不満から、2、3回サイクリングで乗って結局ロードバイクに戻りそうで購入までには至らず。気になる折りたたみ自転車はどれも30万円前後の高額なものなので、さすがに数回の使用で押入れ待機はもったいない。

長距離・短距離・上り坂・下り坂…どんなシチュエーションでもロードバイクの方が快適なのは間違いない。ということで、この折りたたみ自転車は万が一の出番が来るまでは再び押入れの中で眠る事になりそう。

 

サイクリングサークルに参加してみる(2017年3月)

昨年11月に参加したオレンジライドで、集団走行を初めて経験してその面白さを知る。それがきっかけとなりサイクリングサークルに参加してみようと思い、広島で活動しているサイクリングサークルをインターネットで検索、複数あるサークルの中から比較的新しく参加しやすそうなサークルに入会。サイクリング初心者やまだ自転車を所有していない人も入会できるサークルということで、走行ペースやコースも緩めのサイクリングサークルだと思っていたのだが…

初参加となる走行会は、走行距離が約80kmの長距離コースと約50kmの短距離コースの2つが設定されたので、迷わず長距離コースを選択。しまなみ海道が通る生口島と大三島を時計回りに一周するというもの。昨年11月以来サイクリングはしておらず体が鈍っているのは間違いないが、ガチ集団の走行会ではないので80km程度なら問題ないだろうと。がしかし、当日待ち合わせ場所に集合してみると、長距離コースを走るメンバーの多くが身なりも自転車もガチっぽい人ばかり。ロードバイク+レーパン+ビンディングシューズという組み合わせの人がほとんど。対して短距離コースはサイクリング初心者が多く、自転車はロードバイク・クロスバイク・折りたたみ自転車とさまざま。

フェリー乗り場に集合するメンバー

やっぱり短距離コースに変更しようかと迷いつつ、集合場所の三原市須波港から8:20発のフェリーに乗船し生口島へ向かう。今回の走行会の参加者は30名超と多く、乗船した小型フェリーの四隅は自転車が占領。一般の乗船客や船員に迷惑を掛けてしまって少々後ろめたい気分… 主催者が事前に連絡・手配しているのでスムーズに乗船することはできたが、公共の場で大人数での活動はいろいろと課題があるなと思った。

フェリーの四隅はこんな感じ

重ねて詰め込むしかない

乗船中に以前から参加しているメンバーにこれまでの活動についていろいろ聞いたところ、長距離コースは走行ペースが速く結構大変だと聞いて不安を口にするも、いかにもガチっぽい人に大丈夫大丈夫となだめられ、不安を抱えたまま結局長距離コースを走る事に。9:00に生口島の沢港に到着し、長距離グループ・短距離グループに分かれてサイクリングスタート。

休憩中

多々羅大橋と大三島をバックに撮影

まずは生口島を一周。走行ペースは普段の自分のサイクリングペースよりもやや速い程度で、問題なく付いて行けるので一安心。上り坂も車列の間隔を広げることなくしっかり付いて行ける。冬場のブランクによる体力不足も特に感じない。生口島を一周(正確にはフェリー乗り場から3/4周)したら多々羅大橋を渡って大三島に入る。大三島を時計回りに進んでいくと、勾配が少々きつく長い上り坂に差し掛かり一気に体力を消耗。ここから次第にペース維持が辛くなっていく。

レストランの駐輪スタンドを占領

海鮮丼を食べる

スタートから約50km走って事前に予約しておいたレストランに11:30到着。途中二度ほど道を間違えたり、1人が走行中に転倒するアクシデントが起きたものの、予定通りに無事全員到着。ここで短距離グループと合流しての昼食。レストランの駐車場に設置されている自転車用のポールスタンドでは足りず、周囲の壁などに自転車を立てかける。ほとんどのロードバイクにはサイドスタンドがついていないので、台数が多いと駐輪も大変。大人数ということでレストランの予約を取る際難色を示されたらしく、事前に注文を連絡して12:00までに入店するという条件付きで何とか予約できたとのこと。やはり大人数だといろいろと大変だ。三連休の中日とあって客が多く、メンバーは複数のテーブルに点々と分かれての食事。

ひたすらべダルを漕ぐ

食後は再びコース別に分かれての走行。食事をして十分な休憩を取ったのでまだまだ行ける!と思ったのだが、上り坂が多くて体力を激しく消耗。息が上がってペダルを漕ぐ足が重い。サイクリング前半は車列の先頭寄りを走っていたのだが、昼食後はじわじわと後ろへ後退。何とか坂の多いエリアを抜けて海岸沿いの平坦な道に出ると、今度は強い向かい風に苦しめられる。そしてとうとう車列の最後尾に後退。やはり暫くサイクリングをしていなかったのが響いたのか、それともビンディングを使用していないハンデが影響しているのか。しかし自分よりずっと年上の人もいるというのに情けない…

休憩したくても先頭を引っ張るガチ勢はグングン先へ進んでいくので、足を止めるわけにも行かずひたすらペダルを漕ぐ。先頭との距離が大きく開くと待っててくれるが、最後尾が追いついたら直ぐに走り始めるので、一番疲れている最後尾は休む暇無し。これは辛い。何だか学校の部活動で走らされているような気分。大三島を一周したところで道の駅に立ち寄り短距離グループと合流し、生口島のフェリー乗り場へ向けて一緒に走行。ここからの残り約15kmは短距離グループのゆっくりペースに合わせての走行なので助かった。

終盤はゆっくり走行

ジェラート店に寄り道

瀬戸田のデコミカン&伯方の塩

生口島でジェラート店に立ち寄りアイスクリームを食べる。そして沢港に戻り16:25発のフェリーに乗船し須波港へ。須波港で解散、それぞれ帰路へ。終わってみればそれほど疲労が残らないサイクリングだったが、後半の大三島の坂道と向かい風は本当にしんどかった。

今回の走行会を通して、ロードバイクをスポーツとして走り込んでいる人と自分のように軽いアウトドア感覚でサイクリングしている人とでは、運動能力に大きな差がある事を改めて思い知らされた。それと、集団走行だと当然ながら自分の都合で足を止めてのんびり風景写真を撮ったり寄り道することはできず、基本的に走るのみとなる。なので「集団でのスポーツ走行的な雰囲気」を楽しむ事はできるが、「アウトドア的なサイクリング」は楽しむことができない。自分としては、もっと走行距離が短くて観光スポットなどに立ち寄りながらの走行会の方が向いているのかなと感じた。ともあれ、たまにはこのような集団走行もいい刺激になるので、機会があればまた参加しようと思う。