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そもそも自分のサイクリングスタイルは”ポタリング”だった

ポタリングとは、自転車で散歩的なサイクリングをする事。つまりのんびりとマイペースで走り、景色や写真撮影などを楽しみながらのサイクリング。4年前に折りたたみ自転車を購入してサイクリングを始めた頃は、正にポタリングを楽しんでいた。しかしロードバイクを購入してからいつの間にかロングライドがメインとなり、「散歩」ではなく「運動」に。年中運動不足の自分にとってロングライドは正に運動で健康的なのは確かだが、ポタリングのような時間と心にゆとりのあるサイクリングではない。景色もゆっくり楽しめない。

この事については以前から思っていたが、ロードバイクだとどうしても長距離を走りたくなるのも事実で、なかなかポタリングをする機会が無かった。今後はロングライドよりもポタリングの割合を増やし、もっと気軽にサイクリングを楽しみたい。長距離・高速走行が得意なロードバイクなら、大体50km以下のサイクリングがポタリングと言えるだろうか。

別にロードバイクでもゆっくり走っていいじゃないか、レーパンとビンディングシューズで身を固めたガチのロード乗りとは違うんだ、貧脚サイクリストで何が悪いっ! …という事で、ポタリングへの原点回帰をすることにした。

 

田島・横島一周ポタリング(2019年6月)

ポタリングしよう!という事で、広島県福山市の南端にあり本土と橋で繋がれている2つの島、田島と横島をサイクリング。どちらも小さな島でポタリングするにはちょうどいい場所。それに田島と横島へは6年半前にドライブで訪れたきりだったので、久しぶりの観光となり新鮮な気分で景色を楽しめる。

内海大橋を渡って田島へ

道路が「へ」の字型の橋

まずは福山市本土の南端に架けられている内海大橋(うつみおおはし)を渡って田島に入る。自転車で橋を渡りたかったので、橋の直ぐ手前にある駐車場に車を停めてサイクリングスタート。内海大橋は上から見ると「へ」の字のかたちをした特徴的な橋。

<< SCROLL    内海大橋から眺める西側の風景 パノラマ写真180°    SCROLL >>

田島に入ったら海沿いを時計回りに進む。道路脇の防潮堤には漁に使う網がびっしりと掛けられていた。青・紫・赤紫の網が海沿いに延々と続く。網を乾かしているのか、それとも網置き場になっているのか、よく分からないがとにかくもの凄い量の網。かなりインパクトがある。

防潮堤に掛けられた網

暫くこの光景が続く

<< SCROLL    憩いの森公園がある内浦山を眺める パノラマ写真180°    SCROLL >>

田島の東端まで進んだところで、約2km続く山道を登って標高202mの内浦山山頂を目指す。山頂にある「内浦憩いの森公園」は展望スポットになっていて、内海大橋が架かる西側の風景を一望できる。以前ドライブで訪れた時に公園からの風景が印象に残り、いつかサイクリングで再訪したいと思っていた。体力の消耗が少ないポタリングなら、ちょっとした山登りをする余裕を持てるのも利点。

枯葉・枝・落石が散乱する坂道

山道の途中から東の風景を眺める

山道の入口は2ヶ所あるが、どうやらマイナーな方から入ってしまい路上は枯葉・枝・落石が散乱していた。枝と石をタイヤで踏まないよう注意して進み、途中でもう1ヵ所の入口からの道と合流。やっとまともに走れると思ったら結構な急勾配になり、貧脚&体力不足が悲鳴を上げる。そんな予想外の激坂に苦戦している最中にまさかの雨。前日までの数日間は天気が不安定で雨が降っていたが、この日の朝の天気予報は晴れ時々曇りとなっていたので、予報を信じてサイクリング決行したのにまさかの雨。

本降りで路面は完全にウェット状態

雨が止んだら直ぐに乾いた路面

降り始めは小雨だったがやがて本降りの雨に。空を見上げると暗い雨雲が低い位置に張っていた。山道には雨を凌げる軒下などは無いので、道路脇の木陰に身を寄せて雨宿りするも、自分も自転車もびしょ濡れに。せっかく登ってきた道を引き返そうかと考えたが、通り雨だったようで5、6分で止んで上空の雨雲も去り、何とか山登り再開。日差しも戻って日の当たる路面は直ぐに乾いた。

内浦憩いの森公園に到着

憩いの森公園駐車場からの眺め

山道を登り始めてから20分ほどで山頂の内浦憩いの森公園に到着。駐車場からは内浦大橋がある北西側の風景を一望できるが、田島の上空にだけ分厚い雨雲が掛かり暗くて景色が映えない。そして再び本降りの雨が降り出しそうな状態なので、公園内の屋根付き休憩所に避難して雨雲が去るのを待つ。その間にアクセサリーパックに入れておいた食料(車で移動中にコンビニで買ったもの)を半分ほど食べて腹ごしらえ。

公園内の休憩所に避難

腹が減ってはポタリングはできぬ

食事をしている間に田島上空の雨雲は流れ、再び雨に降られることはなかった。気温が高いので濡れた衣服も乾いていた。とりあえずは雨に降られる心配が無くなったところで、公園の奥へと続く遊歩道を進んで展望所へ。しかし外の景色を見渡せるはずの場所には草木が生い茂り、枝葉の隙間から何とか内海大橋が見られるという状態。以前に訪れた時は草木に遮られる事なく外の景色を一望できただけに残念。以前訪れた時の眺めは、瀬戸内ドライブ&サイクリングのページ内の「田島・横島」に掲載。

公園の奥へと進む

公園奥の展望所

展望所からの眺め

公園入口前の駐車場まで戻ると、降雨後に到着した時よりも景色がずっと明るくなり、雲が多いながらもそれがまたいい風景になっていた。途中雨に降られながらも頑張って登ってきてよかった。

憩いの森公園駐車場からの眺め

内浦山を下りたら田島の東岸沿いを南下していく。防潮堤に掛けられた網を見なくなったと思ったら、今度は道路脇のフェンスに網がズラリと掛けられた光景が。田島は漁業が盛んなのかもしれないが、それにしてもこんなに沢山の網を同時に使うことがあるのだろうかと考えてしまう。

東岸沿いの道を進む。

道路脇のフェンスにも網がズラリと掛けられている

ここから狭小道路

車では通りたくない道

東岸沿いの道路は途中から道幅がぐっと狭くなり、車1台がやっと通れるほどの狭小道路に。以前車で通った時は、対向車が来ないかヒヤヒヤしながら運転した記憶がある。自転車なら道幅を気にせず走れるのもメリット。細道を進んで田島西岸へ出ると、田島の南西隣にある横島が対岸に現れる。ここまでサイクリストの姿も観光客らしき人の姿も1度も見掛けず、目にするのは防潮堤の上に立って釣りをする人ばかり。どうやら田島は釣りスポットのよう。

<< SCROLL    田島西岸から眺める横島 パノラマ写真180°    SCROLL >>

田島の西端と横島の北端は陸橋で繋がっている。陸橋を渡って横島へ。陸橋の歩道側に設置された防壁には、「のり男」「のり子」という名札を付けた海苔のキャラクターの絵が描かれてある。つまりこの辺りは海苔の産地で、田島で見かけた大量の網は海苔漁に使われるものだと推測。で、ちょっと調べたところ、田島は広島県の海苔養殖の8割を占めているという事だった。

「のり男」と「のり子」

陸橋から見る横島

田島の海苔についてさらに調べてみたところ、平成27年現在(4年前の情報だけど)田島で海苔養殖をしているのは8業者で、海苔網の数は約13,000。1枚の海苔網の大きさは縦1.6m×横20m、との事。あれだけ大量に網がある理由がよく分かった。

<< SCROLL    横島北端から見る田島 パノラマ写真180°    SCROLL >>

横島に入ったら東岸沿いの道路を南へ進み、田島と同じく時計回りに進んでいく。横島では網を見掛けないので海苔養殖はされていないのだろうか。相変わらず釣り人の姿は沢山見かける。田島・横島は完全なる釣りスポット。

横島の東岸風景

東岸沿いの道を南へ進む

東から南へと海沿いに進んで、横島の南にある横山海岸海水浴場に到着。ここの防潮堤には高校の美術部生徒が描いた絵がズラリと続いている。見ていてなかなか面白い。横山海岸海水浴場からは、標高228mある切石山の山頂へ向かう道路が続いている。切石山山頂も以前のドライブで訪れていて眺めがとても良かった場所なので、内浦山に続き切石山の山登り開始…と思ったら、パラパラと再び雨が降り出す。

横山海岸海水浴場の防潮堤

横島でも山登り

またびしょ濡れになるのはご免なので、目に留まった公衆トイレの軒下に避難。サイクリング中の雨は本当に困る。アテにならない天気予報め…と、前日までの天気と朝の空模様を考慮すればこうなる事は予測できたにも関わらず、我慢できずにサイクリングに出掛けた自分の浅はかさは一切認めず。幸い雨は直ぐに止んで空模様を見る限りもう大丈夫そうなので、今度こそ切石山の山登り開始。

山頂へ向かう道路から切石山を見る

内浦山の山道よりは走りやすい

山道の途中から南西側の眺め

あのコンクリの廃墟は何だろう

切石山の山道は内浦山よりも広く、勾配はそこまでキツくないのでいくらか走りやすい。貧脚の自分でも途中途中で脚を止めなくとも何とか登っていける坂道。でも道の途中途中で眺めのいい場所があるので脚を止めて景色を楽しむ。車でちょくちょく停車して乗降を繰り返すのは面倒なので、ちょっといい景色が目に留まっても素通りしてしまう事が多いが、自転車なら直ぐに停まる事ができる。そういうフットワークの軽さを活かせるのもポタリングの利点。

山道の途中から多分北側の眺め

山道の途中から北東にある田島の眺め

海水浴場から約2km山道を登って切石山の駐車場に到着。駐車場から山頂までは徒歩。内浦山の憩いの森公園と同じように山頂で食事をしようと思っていたので、食料を入れてあるアクセサリーパックを自転車から外し、お茶の入ったサイクルボトルも入れて携行。この自転車用バッグは本当に役に立つ。

駐車場から徒歩で山頂へ

食料と飲み物を持っていく

階段道の遊歩道を歩く

切石山山頂に到着

駐車場から続く遊歩道を3分くらい歩いて切石山山頂に到着。山頂には石鎚神社の祠があり、その左右から景色を一望できるようになっている。祠の左手には岩があり、その上に乗って南西〜東側にかけての風景を一望できる。岩は切り立った断崖の上にあるので少々足がすくむ。以前ドライブで訪れた時は逆光と薄雲の影響で遠くの景色が霞んで見えたが、今回はかなり離れた場所にある島々までよく見え、最高に気持ちのいい眺めを満喫。

山頂にある祠

祠の左手にある岩

岩の上から横島南端を眺める

遠くの島々までよく見える

祠の右手は真正面に横島南端がある眺め。柵が設けられていて、その先はこちらも断崖の上の岩。柵を越えて岩の上に立つとさらに眺めがいい。但し誤って転落する危険もあるので自己責任。ところでここは「切石山」だが、山頂にあるのは大きさから考えても一般的には「岩」だと思う。石と岩の違いについて少し調べてみたが、いろいろと諸説があり明確な境界線は無いらしい。日本語は曖昧で難しい…

祠の右手は柵の外に切り立った岩

ここは最高の展望スポットだ

<< SCROLL    切石山山頂からの眺め パノラマ写真180°    SCROLL >>

山頂からの眺めを十分楽しんだところで、祠の左手にある岩の上で軽いランチタイム。横島は観光地としてはマイナーな島なので山頂まで登って来る人は少なく、静かにのんびりと過ごせるのがいい。そしてとにかくここは最高の展望スポットと言える。またここにポタリングで再訪したいと思った。

山頂から眺める北側の風景

北側には田島と横島を繋ぐ陸橋も見える

海水浴場の防潮堤と切石山の山道入口も見える

開放感満点の山頂で食事中

切石山を下りて横山海岸海水浴場まで戻ったら、南から西へ周り北岸まで続く島の外周路を進む。この道は車での進入は避けたい狭小道路。以前ドライブで訪れた時は田島の狭小道路でうんざりした(対向車が来て面倒くさかった)ので、横島は一周せずに横山海岸海水浴場で引き返していた。今回は自転車なのでここも気楽に走れる。細道を抜けると横島北岸沿い道路の西端に出る。

横島西側の狭小道路

横島北西端に出る

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横島北岸沿いの道路を東に進んで陸橋まで戻ったところで横島一周。陸橋を渡って田島に入り、そのまま田島北岸沿いの道路を東へ進んで内海大橋まで戻って田島も一周した事になり、田島・横島一周サイクリング完了。

内海大橋に戻る

内海大橋から眺める夕景

走行時間

走行距離

平均速度

最高速度

サイクリングに要した時間は11:00から16:40までの約5時間半。そのうち走行時間は半分以下の2時間40分で、走行距離は40km弱という短さ。風景や観光を楽しみながらの、本当にのんびりとしたサイクリングだった。これぞ正にポタリング。

車と比べて自転車は景色の流れをゆっくり楽しむことができ、ストップ&ゴーやUターンを機敏にできるフットワークの軽さがあり、どんな狭小道路も躊躇なく入って行ける機動力もある。今回のポタリングで改めてサイクリングの魅力を実感した。そもそも、サイクリングが趣味になってからドライブは全くと言っていい程していない。そしてロードバイクは速く走るためだけのものではなく、ポタリングのようなサイクリングにも有利な自転車だと改めて実感。軽量な車体・路面抵抗の少ないタイヤ・急勾配にも対応する多段ギアは上り坂に強く、自分のような貧脚サイクリストでもちょっとした山登りができてしまう。結論として、ロードバイクでポタリングをするのは正解であり、貧脚者がサイクリングを楽しむためにロードバイクに乗るのもまた正解である。 ちょっとした名言が生まれた。

 

大崎上島一周ポタリング(2019年7月)

ポタリングへの原点回帰第二弾は、外周路が約35kmとポタリングに最適な大崎上島。大崎上島は離島なので本土から船で渡る必要があるが、自宅から約1時間半で行ける近さ(自宅から竹原港まで国道で28km・約40分、竹原港から大崎上島垂水港までフェリーで約25分)なので、これまでにドライブで1回、折りたたみ自転車でのサイクリングで1回、ロードバイクでのサイクリングで3回と、計5回も訪れている。前回大崎上島を訪れたのは、ちょうど1年前に参加したサイクリングイベント「HAPPYライド」の時。

大崎上島垂水港からサイクリングスタート

時計回りに外周路を走る

垂水港から時計回りにサイクリングスタート。ポタリングらしくマイペースでペダルを漕ぎ、周囲の景色を楽しみながら進んで行く。途中途中で脚を止めて風景写真を撮ったり、ちょっとした見所に立ち寄ったり。外周路からの瀬戸内風景や周辺の観光スポットについては、瀬戸内ドライブ&サイクリングのページ内の「大崎上島」・「大崎上島サイクリング」や、ロードバイクのページ内の「HAPPYライド」で紹介しているので、ここではほぼ省略。今回のサイクリングの一番の目的地は、島のほぼ中央にある神峰山(かんのみねさん)。大崎上島は何度も訪れているが、神峰山へ行くのは2012年11月のドライブ以来なので、田島・横島と同じく約6年半振り。

木江港交流倶楽部かもめ館

クマさん鉄のオブジェ

木江ふれあい郷土資料館

大崎上島東岸沿いの道路を北から南へと南下して行き、島の南東端にある中ノ鼻灯台へ立ち寄り。海を見渡せる高台に建ち、円形の低い壁に囲われた小さな灯台はお洒落でとても絵になる。ここは大崎上島の中でも特にお気に入りのスポットで毎回立ち寄っている。ちなみに自分は灯台マニアとういうわけではない。

中ノ鼻灯台

丸い壁に囲われた小さな灯台

それにしても真っ白

この灯台好きなんだよ

個人的に一押しの中ノ鼻灯台だが、これまでの大崎上島訪問は曇りがちな天気だったり景色が霞んでいる事が多く、なかなか満足のいく中ノ鼻灯台のある風景を満喫する事ができなかった。そして今回こそはと中ノ鼻灯台を訪れたところ、青い空と海を背景に日差しを浴びた真っ白な灯台が映えていた。待ち望んだ風景に気分も上がり写真を撮りまくる。本来一番の目的地である神峰山へ行く前から、サイクリングをやり遂げた気分になってしまう。

<< SCROLL    中ノ鼻灯台からの眺め パノラマ写真180°    SCROLL >>

中ノ鼻灯台から大崎上島南岸沿いの道路を西へ向けて進み、神峰山へと続く山道の入口に到着。この道路は島の南北を縦断する峠道で、1年前に参加したHAPPYライドではコースを間違えて峠越えしてしまった。

展望台がある山頂駐車場まで5.1km

ここから山登り開始

標高453mある神峰山の山頂駐車場までの道のりは5.1km。前回のポタリングで登った田島の内浦山や横島の切石山と比べて標高は約2倍、山道の距離は約2.5倍。ポタリングにしては少々体力勝負な道のりだが、ポタリングだからこそ景色も十分に楽しみたいという事で、展望台を目指して山登り開始。

峠道はひたすら登り坂が続く。貧脚の自分でも途中で脚を止めずに何とか登って行ける勾配だが、夏の日差しが余計に体力を奪いかなりしんどい。峠道を一番上まで登り切ったところにトンネルがあり、トンネルを抜けた先で展望台へ続く横道に入る。ここで半分は進んだかと思ったら山頂駐車場まではあと3km。まだ2/5しか進んでいなかった。

峠道をひたすら登る

峠道の一番上にトンネル

峠道から山道へ

駐車場まであと3km

そしてあと2.2km

峠道から狭い山道になり、そしてまだまだ登り坂は続く。途中で緩い下りと平坦な道があり僅かに疲れを癒せたのも束の間、自分には激坂と言える急勾配もあり悪戦苦闘。もっとスタミナをつけたい、そしてもっと体重を減らしたい… 何度か脚を止めて小休憩しつつも、歩く事なく山頂駐車場まで走り切る。

山道の途中途中で外の景色が見られる

道幅の狭い山道が続く

5.1kmの道のりを約45分かけて神峰山山頂駐車場に到着。正直自分にはキツイ山道だったが、体力消耗の半分は暑さのせいにしておく。山頂駐車場には第一展望台があり、大崎上島西側から北側にかけての風景を一望。大崎上島と橋で繋がっている長島も見える。海の向こうに見える広島県本土はだいぶ霞んでいるが、初めてここを訪れた時よりもいくらか視界はいい。

第一展望台

長島の発電所と長島大橋

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第一展望台⇒第三展望台470m

神峰山には第一・第二・第三展望台とあり、駐車場にある第一展望台から標高453mの山頂にある第三展望台まで470mの遊歩道が続いている。遊歩道はほぼ未舗装なのでビンディングシューズでは歩き難いに違いない。サイクリング中に山登りやハイキングをしたり観光地を歩いて回るなら、やはりビンディングシューズよりも普通の運動靴の方がいい。ポタリングするならノービンディング!…自分の場合いつもノービンディングだけど。

第三展望台を目指し遊歩道を歩く

石鎚神社分社

駐車場から続く階段道を登っていくと石鎚神社の分社がある。そう言えば横島の切石山にも石鎚神社の祠があった。石鎚神社は愛媛県の霊峰石鎚山に本社がある有名な神社。石鎚山は標高1,982mで近畿以西の西日本最高峰の山なので、機会があればいつか登ってみたいと思っている、もちろん徒歩で。

名無しの展望台

名無しの展望台から小さな町を見下ろす

石鎚神社分社の向かいには名無し?の古い展望台があり、東側の瀬戸内風景を一望。しまなみ海道六島の中で一番大きな大三島がよく見える。眼下には大崎上島東岸の造船所のある町の風景。小さいながらも見晴らしの良い展望台だが、何故「第○展望台」と名付けられていないのだろう。第一・第二・第三展望台は主に木材で造られていて建造からそんなに経っていないように見えるのに対し、名無しの展望台だけコンクリート造で老朽感がある事から、第一・第二・第三展望台が造られる前からあってその当時唯一の展望台だったのではないかと勝手に推測。意外と当たっているかもしれない。

神峰山はいい展望スポットだ

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名無しの展望台から遊歩道を歩いて直ぐに第二展望台。名無しの展望台と同じく東側の風景を見渡すことができるが、正直あまり印象的な風景とは感じられない。名無しの展望台からの眺めよりも僅かに景色が霞んでいるように感じるのは気のせいか。いずれにせよ、名無しの展望台からの眺めの方が個人的には好き。

遊歩道をさらに進む

第二展望台

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第二展望台から遊歩道をさらに先へと進み第三展望台を目指す。途中に公衆トイレがあり、山道の中にあるトイレにしては立派な造りだなと感心して中を覗いてみると、虫やら汚れやらでカオスな状態だった。視覚的ダメージを受けつつも気を取り直して引き続き遊歩道を歩いていくと、山頂の少し手前に標高約451.2mと記す案内板が。東京スカイツリーの展望回廊と同じ高さらしい。ちなみに東京スカイツリーに入場したことは無い。

まだまだ続く遊歩道

へーそうなんだ

鐘楼堂と薬師堂

第三展望台

途中2ヵ所の展望台に立ち寄りつつ駐車場から約20分で山頂に到着。標高453mの山頂には鐘楼堂と薬師堂が建っていて、その奥に第三展望台がある。第三展望台からは西側の風景を一望。第一展望台からは隠れていたとびしま海道の島々が見える。ここからの景色も少々霞んでいるなと思ったが、以前に訪れた時の写真を見たらもっと霞んでいた。次回神峰山を訪れる時は(もちろんまた自転車で!)文句無しの好視界の下で各展望台からの眺めを満喫したい。

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第三展望台から駐車場へ引き返す途中で、第二展望台の向かいにある東屋で昼食。東屋からは外の景色を眺めることはできないが、屋根の無い展望台で夏の日差しを浴びながら食事をするのは辛い。とにかく暑いので眺めよりも日陰優先。前回の切石山と同じく、自転車のハンドルに装着しているアクセサリーパックに飲食物を入れて携行していた。

第二展望台向かいの東屋で昼食

外周道路を進んで島を一周

神峰山を下りて南岸沿いの道路まで戻り、大崎上島一周続行。途中で大崎上島西端にある大串海水浴場に立ち寄る。快晴下だと海水がとても鮮やかな色を出して、絵に描いたような綺麗な海岸風景が見られる事をHAPPYライドで立ち寄った時に知った。大串海水浴場で少しのんびりしてから外周路をさらに進み、垂水港に帰着して大崎上島一周完了。

大串海水浴場

きれいな砂浜海岸

走行時間

走行距離

平均速度

最高速度

サイクリングに要した時間は8:50から13:50までの5時間ちょうどで、うち走行時間は2時間35分。往復10kmの神峰山コースを走っても走行距離は約45km。今回もなかなかちょうどいいポタリングだった。