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ワイヤーケーブルの交換とその他パーツの交換(2019年10月)

少し前からワイヤーケーブルのコーティングが剥離していることに気付き、そろそろインナーケーブル一式を交換した方がいいのではないかと考えていた。ケーブルの交換時期について調べてみるとかなりマチマチで、交換目安は3000kmごと・1年置きに…と短い情報もあれば、1万km以上持つ・5年は持つ…という情報も。中には、いきなりケーブルが切れる事は無く寿命が来たら操作系に違和感が出始めるので、そうなったら交換する…というかなり適当な考え方も。結局人それぞれという事らしい。現在ロードバイク購入から4年が経ち、走行距離は約5500km。安心してサイクリングができるよう不安要素は取り除いておきたいので、とりあえず交換する事にした。

4年で約5500km

ケーブルのコーティング剥離

ケーブル一式の交換はショップに任せることにした。何故なら、なんとなく面倒くさいから!…まぁそんな時もある。ショップスタッフの話によると、これまで使用してきたケーブルは比較的高価な部類に入るもので、コーティングはよりスムーズな動きにするためのものだった。しかしそれを活かせるのはガチレベルのスポーツ走行との事なので、自分のような貧脚サイクリストがコーティングの恩恵を受ける事はまず無い。それに、剥がれたコーティングがアウターチューブの中で詰まると逆に動きが悪くなるというデメリットもあると教えられ、コーティング無しのケーブルに変更。

ケーブル交換ついでにバーテープも交換。これまで巻いていたバーテープはキズや剥離が数箇所にできて、少々見栄えが悪くなっていた。これまでとその前のバーテープの色はディープブルーだったので、今回はイメチェンしようとレッド&ブルーのツートーンカラーのものを新調。フレームカラーと比べると少々色が薄いのが気になったが、他に赤青ツートーンのバーテープを見つけられなかったのでそこは妥協。しかし実際にハンドルに巻いてみたところ(赤青の境目を目立たない位置にくるよう巻くのに苦労した)、期待以上のかっこいい仕上がりに大満足。少々目立ち過ぎる気もするが(貧脚サイクリストなので目立ち過ぎても困る)、写真栄えもするし自己主張性があっていい。あとは耐久性が高くて汚れにくければ言う事なし。

赤青ツートーンのバーテープ購入

これはかっこいい!

Amazonでバーテープを探していたところ、ロードバイク向けのフラットペダルに目が留まる。これまで使用してきたものはどちらかと言えばマウンテンバイク向けなので、ロードバイク向けのペダルと比べたらゴツいデザインが気になってしまい、バーテープのついでにペダルも購入。ロードバイクの場合ペダルは目立たない方がかっこいい(特にフラットペダルは…)と思い直し、色は黒を選択。これまでに使用してきた青いペダルと交換したところ、自転車の見栄えが引き締まった感じになった。たかがパーツひとつの色でも自転車の雰囲気が変わるものだと実感。

ロードバイク向けのフラットべダル(左)購入

バッグ類もライトも付いてない方がカッコイイ

ケーブル一式を交換するためショップに自転車を持ち込む際、作業の邪魔にならないようにライト・アクセサリーパック・サドルバッグを自転車から外していた。スッキリとした見た目になり身軽になったロードバイク。やはり余計なパーツは極力付けない方が断然かっこいい。しかしながらライトは必須だし、万が一のパンクに備えたチューブや工具類を入れるサドルバッグも必要。となると、残るは一番大振りで目立つアクセサリーパックをどうにかしたい、という事になる。

大容量でポタリングにもロングライドにも重宝するアクセサリーパックではあるが、少々問題も起きていた。荷物の重みで少しずつベルトが緩み、バッグの底が沈んでフロントタイヤに当ってしまう。それと、荷物が入った状態でダンシング(立ち漕ぎの事)すると、バッグが左右に振られて少々バランスが悪い。それに加えてやはり、このバッグを付けているとスタイリッシュなロードバイクの外観を損ねることになる。という事で、あった方が便利なのは間違いないが、ルックスと軽快さを優先して装着するのを止めた。とりあえずはサドルバッグひとつで補給食の携行も頑張る事にした。

フロントタイヤで擦れた痕

アクセサリーパックを付けなければフロント周りはかなりスッキリだが、ワイヤー交換時にハンドルから外したライトを再度取り付けてみると、妙に違和感を感じ不恰好に見えてしまう。ハンドルにライトを取り付けると左右非対称になるからだろうか。ならばと、ハンドル周りをスッキリさせるためにサイクルコンピュータとフロントライトを同時に装着できるブラケットを購入。

サイコン&ライト取り付けブラケット購入

上から見るとかなりスッキリ

ハンドルのセンターに位置するサイクルコンピュータの真下にライトを取り付けるため、ハンドルを上から見るとかなりスッキリした印象になった。これくらいシンプルな方がスポーティーでロードバイクらしい。ハンドルにはベルもちゃんと取り付けてある。ライトとベルの装着は優良サイクリストの証!…ちなみに、自転車神社で買ったお守りの「自転車・バイク守る輪」はサドルレールに移動した。

 

野呂山さざなみスカイラインヒルクライム(2019年10月)

サイクリングに出掛けたい→でもポタリングばかりしていて飽きてきた→でもやっぱりサイクリングしたい気分→そしてどちらかと言えば山を登りたい→じゃあ近くの野呂山。…という流れで、まさかの2度目の野呂山ヒルクライムをする事になった。野呂山の標高は839m。前回はちょうど2年前の2017年10月、野呂山北西ルートの「林道郷原野呂山線」から登っていて、山頂ロータリーまでは約9kmの道のりだった。今回はそれよりも約1km長い南ルートの「さざなみスカイライン」から登る事に。さざなみスカイラインの方は走行距離が長いだけではなく、以前ドライブで通った時の記憶では勾配のキツイところもあり、道幅の狭いカーブもあり、林道郷原野呂山線よりも交通量が多い印象だったので、自転車で安全に走れるが少々不安があった。それでも呉市周辺のロードバイク乗りの中で野呂山さざなみスカイラインは有名なヒルクライムコースなので、まぁ何とかなるだろうと決行。サイクリングのスタート地点は、さざなみスカイライン入口の直ぐ側にある川尻港にした。周辺にはコインパーキング等の駐車場が無く、車を停められる場所が川尻港しか無かった!

…ところで、2年前の野呂山ヒルクライムの記事を見返したところ、坂道を”のぼる”の漢字は全て”上る”に統一すると決めていた。しかしいつの間にか山登りの記事に関しては”登る”を使うようになっていた。個人的なイメージとして徒歩なら”登る”、乗り物なら”上る”だが、自転車は人力だし徒歩よりも大変なのでやはり”登る”の方がしっくり来る。なので今回の野呂山ヒルクライムは”登る”を使用。まぁ、あくまでも個人のHPだし漢字なんて適当でいいのだ。

川尻港に車を停める

野呂山上空に厚い雲

前回のポタリングは途中から曇り空になって残念だったが、今回は自宅を出る時から曇り空。しかし今回に限ってはむしろ快晴では困る。10月に入っても日中は夏日の暑さで、そんな日差しの下で標高800m強の山を登ったら暑さにやられる。なのでちょうどいいと思ったのだが、自宅から車で移動中にまさかの小雨が降り出す。やがて止むも川尻港に着くと再び小雨。車内で少し待ったら止んだが、野呂山上空は厚い雲で覆われているため、サイクリング中に本降りの雨に降られる可能性もある。しかしここまで来たら引き返せないと、意を決して野呂山ヒルクライム決行。

川尻港からさざなみスカイラインへ

ここからさざなみスカイライン

最初は住宅地

川尻港から国道に入って直ぐにあるT字路交差点がさざなみスカイラインの入口。ここから走行距離の測定を開始。最初は住宅が並ぶ通りだが、最初から自分には急勾配の坂道が続き幸先不安になる。ギアを一番軽くしてもペダルが重い、もう一枚軽いギアが欲しい…などと思いながらペダルを漕いでいく。野呂山周辺の空は青空と厚い雲の半々くらいで、幸い太陽は雲に隠れて日差しが遮られているので、暑さに体力を奪われずに済むのが救い。このまま山頂に着くまで太陽は雲に隠れていて欲しいところ。しかし灰色の雨雲の行方も気になる。日差しも困るし雨も困る。

住宅を抜けて山道へ

ここで約3km

やがて住宅地を抜けて山道に入ると、少し勾配が緩くなり走りやすくなる。そしてスタートから3kmを過ぎたところで脚を止めて最初の休憩。もう結構疲れた、そして日差しが無くても汗だく。焦らずマイペースに進んで行けばいいと走り出すと、直ぐ先が片側交互通行で信号待ち。反対車線に斜面崩壊をせき止める壁ができていたが、平成30年7月豪雨の影響だろうか。とりあえず交通量は思っていたよりもずっと少なく(この日は日曜日)、車の往来によるストレスはほぼない。

片側交互通行で信号待ち

平成30年7月豪雨の影響だろうか

展望台に立ち寄り

片側交互通行を通過してからは脚を止めずに地道に進み、スタートから5kmを越えた所に展望台があったので、休憩を兼ねて立ち寄り。さざなみスカイラインのほぼ中間地点で標高410mの鉢巻き山展望台。野呂山山頂の約半分の高さだが、すでに結構眺めがいい。周辺の空模様を見る限り雨の心配は無くなり一安心。雲間から時折差すようになった日差しはそれほど暑くない。なかなか順調だ。

約半分かな

鉢巻き山展望台からの眺め

山頂まであと5km

展望台から先も、とにかくマイペースで淡々とペダルを漕いで行く。急勾配が続いたのは最初の住宅地の中だけで、後は貧脚の自分でも特別きつい勾配ではなかった。と言っても健脚ロード乗りと比べたら明らかに進む速度は遅い。途中、後ろから音が聞こえたので振り向くと、いかにもガチっぽい出で立ちのロード乗りが追いついて来てあっという間に抜かれた。カーボンロードバイクにビンディングペダルとワイドレシオ(ヒルクライム向けのギア)を装備していたとはいえ、明らかに身体能力に差がある。せめて自分の自転車もワイドレシオ化しようかと考えてしまう。但しビンディングペダルにしようとは思わない。咄嗟に足を地面に着こうとした時にペダルから足が外れず転倒!というリスクは避けたい。レースでもなく、速さを追求しているでもなく、ただのサイクリングなのだから安全・安心第一がいい。

大規模な土砂崩れの痕

遥か下まで続く土砂崩れ

スタート地点から6.9q進んだところで、大規模な土砂崩れの痕に遭遇。道路の上から遥か下まで土砂崩れの痕跡が残されている。上り車線には土砂流出を防ぐための土のうが置かれて片側交互通行になっていたが、見通しが良いからか信号機は設置されていない。そしてその直ぐ先にまた片側交互通行。今度は信号機があり、崩れた斜面の土木撤去作業をしていた。後から調べてみたところ、やはり平成30年7月豪雨で受けた被害らしく、林道郷原野呂山線の方は1年経った現在も通行止めになっていた。あちらの方は土砂崩れで道路が崩壊する大きな被害を受けたらしい。サイクリングで山登りをする度に豪雨被害の痕跡を目にしているので、地盤の弱い広島の今後が少し心配になる。

片側交互通行は全部で3だった

ラストスパート!

淡々と、地道に淡々とペダルを漕ぎ続け、そして遂に山頂ロータリーに到着。さざなみスカイラインをスタートしてからの所要時間は79分、うち走行時間は71分、そして走行距離は10.5kmという結果になった。予想していたよりも所要時間は約10分短かく、脚を休めている時間も少なかった。ともあれ、ロード乗りとしてはかなりローペースなヒルクライムだったが、マイペースで走れば自分でも普通に野呂山を登れるものなのだと、改めて少し自信が付いた。ほんの少しだけ…

山頂の野呂山十文字ロータリーに到着

走行時間

走行距離

平均速度

最高速度

前回の林道郷原野呂山線を走った時は、下からロータリーまでの走行距離が8.95kmだったが、今回のさざなみスカイランは10.52kmと、約1.5km長い道のりだった。走行距離以外の前回のデータは、ローターより先にあるビジターセンターまでだったので比較出来ず。

2年前の林道郷原野呂山線からのヒルクライムよりも少し楽だったように感じたが、ダイエットによる減量が少なからず影響しているのか(当時の体重は知らないけど)、それともコース難易度がさざなみスカイラインの方が低かったのか、それは分からない。ただ、林道郷原野呂山線は景色が単調で面白くないと感じたのに対し、さざなみスカイラインではそう感じなかったので、気分的な面で楽だったのは間違いない。

ロータリーから展望台へ向かう

野呂山ビジターセンター

せっかく野呂山を登頂したので、ロータリーから山頂展望台へと続く道に入る。日が差さない山頂は涼しく快適。とそこで、山道の途中であっという間に追い抜かれたロード乗りとすれ違う。とっくに登頂して展望台やその他を周って引き返すところだと思われ。健脚ロード乗りは本当に凄いと思う。ロータリーから約1.5km先にある山頂駐車場まで進み、野呂山ビジターセンターから続く細道をさらに進んで、野呂山の代表的な展望台であるかぶと岩展望台へ。

雲が多い空模様なので眺めは期待していなかったが、意外なことに展望台から一望できる南側の空は晴れ間が広がっていた。鉢巻き山展望台から景色を眺めた時は雲が多かったので、タイミングよく雲が流れた様子。正面の海に広がる安芸灘とびしま海道の島々は少々霞んでいるが、それでも十分にいい眺め。そして偶然にも、2年前と全く同じ場所で写真を撮ってもらっていた。

2年前と同じ場所で記念写真

<< SCROLL    かぶと岩展望台からの眺め パノラマ写真180°    SCROLL >>

2年前の野呂山ヒルクライムでもかぶと岩展望台を訪れているが、その時は完全な曇り空で残念な眺めだったので、次回自転車で野呂山を登る時は快晴の日がいいと考えていた。しかし本当に再度野呂山ヒルクライムをする事になるとは思いもしなかった。元々登り坂が嫌いな自分が、気づけば山登りばかりするようになっているのだから、先の事は本当に分からない。

砂利道では自転車を押して歩く

星降る展望台

予想外に山頂からの眺めが良かったので、もう一つの展望台の星降る展望台へも向かう。道は途中から砂利と粗い石畳なので自転車を押して歩き、その先でさらに道が荒くなり自転車を担いで歩く。ロードバイクは軽いので、荒れた道をガタガタと押して行くより担いだ方が楽。そして階段の上の展望台まで自転車を担いで上がる。

かぶと岩展望台には複数の観光客がいたので写真を撮ってもらう事ができたが、奥まったところにある星降る展望台には誰もおらず、暫くしても誰も来ず、記念撮影は諦める。山頂ロータリーに着いた時から空腹を感じていたので、下山前にビジターセンターで軽く腹ごしらえするつもりでいたが(手作りパンが売っている)、気が付けば登頂時よりも山頂上空の空模様は悪化し、今にも雨が降り出しそうな状況になっていた。しかも肌寒いと感じるほどに気温は低下。なので空腹は我慢して直ぐに下山する事に。

星降る展望台

<< SCROLL    星降る展望台からの眺め パノラマ写真180°    SCROLL >>

下山に掛かる時間を計測するために、ロータリーでサイクルコンピュータをリセットして下山開始。そして快走、快走、ひたすら快走のダウンヒル。ペダルを一切漕ぐ事なく重力加速度のみでグングン進む。途中に長い平地や一時的な登り坂もなく、重力に任せてひたすら疾走。ただ、道路の舗装が荒い場所が結構あり、そのような場所であまりスピードを出すと自転車に激しく振動が伝わり、バランスを崩して転倒しかねないので、スピードの出し過ぎには十分注意して走行。

下山では片側交互通行の信号に足止めされる事もなく、住宅地に下りるまでは下り車線を通る車もなく、これ以上ないくらいの快走でさざなみスカイラインの入り口に到着。下りの走行時間は約19分、休憩も信号待ちも無く止らず走りきったので所要時間も同じく19分。下りは鉢巻き山展望台に寄らなかった分、走行距離は登りよりも200mほど短い。スピードの出し過ぎは危ないという事で、最高速度が50km/hを超えたら減速していた。終始下り坂でもブレーキを掛けっ放しというわけでもなく、指が疲れる事は無かったが、荒い路面での振動で少し手が疲れた。

そして川尻港に無事帰着

走行時間

走行距離

平均速度

最高速度

下りの走行時間は登りの4分の1弱。本当にあっという間だった。もしまたさざなみスカイラインからヒルクライムをする事があれば、登りも下りもタイムを縮めたいところだが、下りのタイムを縮める=高速走行維持となり危険なので、登りだけ頑張ろうと思う。

野呂山から帰宅した後に体重を量ったところ、これまでで一番軽い66.1kgになっていた。ダイエット開始から2ヵ月が経ち、最高71.5kgだった体重は67kg前後で安定するようになった。ジョギングをしたのは結局最初だけで、後は食事量とカロリーコントロールのみで着実に減量することができた。ダイエットと言うと継続して成功させるのが難しいイメージを持っていたが、毎日無理なくできるメニューを堅実に継続していけば確実に減量できる。…ただ、体重は減っても腹回りの皮下脂肪はほとんど変わっていない気がする。単に体重を落とすだけなら難しくないが、無駄な脂肪をしっかりと落とすのは難しい。

野呂山ヒルクライム後の体重

67kg前後で安定している

 

灰ヶ峰ヒルクライム(2019年10月)

野呂山を登ったなら次は灰ヶ峰にも登っておかないと…という流れになるのが自然だと思う。灰ヶ峰は広島県呉市で野呂山の次に高い山で、野呂山と同じく呉市周辺のロードバイク乗りの中では有名なヒルクライムコース。標高は737mで野呂山よりも100mほど低いが、呉市街を一望できる絶景スポットで特に夜景で有名な場所。しかしながら、広島に移住してから散々瀬戸内海や周辺の展望スポットを回っていながら、何故か灰ヶ峰にはまだ行った事がなかった。という事で、未踏の灰ヶ峰山頂を自転車で目指す!

コインパーキングに車を停めてスタート

灰ヶ峰(写真の山)へ向けて国道を進む

灰ヶ峰へ続く道の入口周辺にはコインパーキングも路駐できる場所も見つけられなかった(Googleマップで探し回った)ので、約1.5km離れた場所にあるコインパーキングに駐車。灰ヶ峰の入口は既に標高が少し高いので、低地にあるコインパーキングの方が地理的には「一番下からのスタート」と言えるかもしれない。

この交差点を左折

灰ヶ峰まで12km

コインパーキングからサイクリングをスタートし、住宅が並ぶ裏道を抜けて国道に出る。そして緩い登り勾配が続く国道を約1km走って灰ヶ峰の入り口に到着。道路標識には12kmと書かれてある。既に海抜60mほどの高さらしい。この交差点でサイクルコンピュータの計測をリセットしてヒルクライムスタート。

まずは斜面に密集した住宅地の中を進む。センターラインの無い少々狭い道路で、うねうねと曲がりくねった登り坂が続く。勾配はそれほど無く、車の往来も意外と少なく走りやすいが、カーブの見通しが悪いので対向車に注意して走行。先の見えないカーブに入ったところで向かいから路線バスが現れた時は少し驚いた。道路からはちょくちょく南に位置する呉市街が見える。走り始めから標高が少し高いため、最初から景色を楽しめる点では野呂山よりも魅力的。

ここからヒルクライムスタート

カーブの多い道路

斜面に密集する住宅

灰ヶ峰へと続く道路の横道はほぼ全てが坂か階段。真っ直ぐ延びる下り坂の先に広がる市街の風景が印象的。細い階段道も多く、ここは散策を楽しむのにもよさそう。呉にはここ以外にも散策スポットになっている坂の町があったはず。広島に移住してから2年くらいは、ドライブの出掛け先で町並み散策をよくしたが、ロードバイクでサイクリングをするようになってから一切ドライブも散策もしなくなった。たまにはカメラ片手にのんびりと町並み散策しようかな、などと思いながらペダルを漕ぐ。

横道は全部坂か階段

住宅地を登る

それにしても住宅地からの眺めがいい。序盤からこれだけの景色が見られるのだから、山頂からの眺めは絶景なのだろうと期待が膨らむ。天気はあまり気にせず出てきたがなかなかの快晴。ただ、遠くの景色が結構霞んでいるのが惜しい。ともあれ、山頂からの眺めを楽しみにして軽快にペダルを漕いで行く。ギアは一番軽いけど。

住宅地から眺める呉市街

野呂山さざなみスカイラインも最初は住宅地の中を走ったが、灰ヶ峰の方はその倍の距離は住宅が続く。上の方に住んでいる人は通勤通学、買い物等で毎日長い坂を登り下りしないといけないので大変だと思う。車は生活必需品。そんな坂の住宅地だが、たまに外を歩いている人を見かけると大抵が高齢者。車を運転出来ない高齢者にとってここを走る路線バスは貴重な足なのかもしれない。

かなり高い場所まで住宅地が続く

住宅を抜ける

住宅地を抜けて暫く進んでいくと採石場のような場所があり、そこから先の道路は頻繁にダンプカーが走っている。道幅の狭いカーブを走行中に後ろからダンプに追い抜かれるのが特に恐い。ダンプが横に並んだ時に万が一異物でも踏んでバランスを崩したら、転倒して巨大なタイヤに巻き込まれる可能性もある。そうなったら一貫の終わりだ。ロードバイクはタイヤが細いという点で転倒のリスクが高いので、地面の状態や周囲の状況をしっかり把握して走らないといけない。

まもなく分岐点

ここから狭い山道が続く

走行時間

特にキツイ勾配もなくマイペースで順調に進み、5.5kmの地点で灰ヶ峰山頂へと続く山道に入る。スタート地点の国道の交差点からここまで約30分。途中途中で写真を撮るために立ち止まってはいるが、それを考えても明らかに野呂山よりも楽だと感じる。実際にここまでは灰ヶ峰の方が勾配は緩いと思われるが、初めて通る道なので新鮮味があり道路から度々呉市街を見渡せるという点で、野呂山よりも楽しめているというのも大きいかもしれない。

走行距離

山道は木々に覆われているが、それでも時折外の風景を一望できる場所がある。勾配は住宅地よりも少しだけ急になったような気もするし変わらない気もする、その程度の登り坂が続く。この日は10月半ばで日中の暑さもだいぶ和らぎ、坂道を登りっぱなしでもさほど汗もかかず。やっとサイクリングに快適な季節になったという感じ。

山道らしい山道を進む

時折見える外の風景

山道に入ってからたまに目に留まる道路脇に停められた車が気になる。何も無い山道に車を置いて何処で何をしているのだろうかと怪訝に思ってしまう。6年前の2013年に「広島少女集団暴行殺害事件」という、灰ヶ峰に女子生徒が遺棄される事件が起きているし、灰ヶ峰は夜になると不良のたまり場になると聞いた事もあるので、少々ネガティブに捉えてしまう。だから今まで灰ヶ峰を無意識に避けていたのかもしれない。

1箇所目の展望台

ほぼ何も見えない…

途中道路脇に小さな展望台が。しかし雑草が生え放題で外の景色はほぼ見えず。地面に敷き詰められていたブロック状の木が散乱していて足場も悪い。これでは道中から見える景色の方がずっといい。この展望台から道路の勾配が少し急になる、と言っても自分の貧脚でもまだまだ対応できるレベル。まだまだ体力に余裕があり順調にペダルを漕いでいくと、また道路脇に展望台。1箇所目のよりも立派な造りで雑草も生えていなく、非常に眺めがいい。遠くの景色が霞んでいるのが本当に惜しい。

山道の途中からの眺め

2箇所目の展望台

2箇所目の展望台からの眺め

山道は車の往来が思っていたよりも多い。道幅が狭い上に道路脇に枝葉が堆積している場所が多く、そのような場所では自転車を止めて枝葉の上に寄せなければならないのが面倒くさい。それと、路面が粗い場所やアスファルトのひび割れも目立つので注意。この山道は下山でもスピードは出せない。

1所だけ下り坂

あと少し…

山道をさらに進んで行くと初めての下り坂に差し掛かる。下山時は逆に登り坂になるので嬉しくはない。緩い坂道を下った先にT字路があり、山頂まであと2.3kmの表示。この先から勾配がそこそこキツくなり、山頂手前の5、60mだけ激坂。灰ヶ峰ヒルクライムは最後の最後だけ険しかった。

終盤は勾配が少々キツイ

ラストスパート!

国道の交差点から約70分で灰ヶ峰山頂に到着。国道にあった標識には12kmと書かれていたが、実際の走行距離は11kmだった。野呂山さざなみスカイラインよりも約700m走行距離が長く、走行時間はほぼ同じという結果。総合的に見てヒルクライムの難易度は、少し野呂山の方が上かなというのが個人的な印象。…まぁ、ガチのロードバイク乗りにはどちらも楽勝レベルなのだろうけど。

灰ヶ峰山頂に到着

素晴らしい眺望

走行時間

走行距離

平均速度

最高速度

サイコン表示の最高速度の写真を撮り忘れていた!…まぁ登りは大してスピード出てないしいいか。次回からは気をつけないと。平均速度は10km/hに僅か届かずの9.8km/h。それでも勾配が少し緩かったのと、1所だけ下り坂があったので、さざなみスカイラインの登りよりも1.0km/h速かった。

<< SCROLL    灰ヶ峰山頂からの眺め パノラマ写真180°    SCROLL >>

山頂駐車場前からは呉市街を正に一望。呉港の先にある倉橋島や江田島市まで見渡す事ができる素晴らしい眺望。それだけに遠くの視界が悪いのが本当に惜しい。是非とも好視界の快晴日に再訪したい。今回持参したデジカメはコンパクトさ優先で光学4.2倍ズームの方にしたが、次回は光学35倍ズームのデジカメで山頂から沢山写真を撮りたい。

灰ヶ峰山頂展望台

展望台は高射砲台の一部

駐車場の先には360°のパノラマ風景を一望できる展望台。第二次大戦中に設置されていた高射砲台の一部が使われているとの事。ちなみに、灰ヶ峰山頂には公衆トイレも飲料の自動販売機も無いので注意。あるのは展望台と気象レーダー観測所のみ。駐車場は車6台分と少ない。観光地化されいろいろな施設がある野呂山山頂と比べるとかなり質素で、山道も狭く利便性がいいとは言えないが、眺めは文句無しの絶景なので一度は行くべき場所と言える。

灰ヶ峰初登頂

灰ヶ峰山頂から呉市街を見ると、四方を山と海に囲まれた街である事がよく分かる。呉は陸の孤島…とよく言われるのも納得。自然災害で周辺の道路が寸断すると、陸路から物資や重機などを輸送するのが困難になり復旧・復興が滞る。実際に平成30年7月豪雨で呉は土砂災害で大きな被害を受け、主要道路が寸断され鉄道も不通となり孤立状態になった。呉は土砂災害対策の大きな課題を背負った街でもある。それはさておき、山と海に囲まれた呉の風景を見ていたら、映画「この世界の片隅に」で↓の風景と全く同じ構図のシーンがあった事に気付いた。

呉市街と呉港(南西側)の眺め

市街より南にある造船所、海自呉基地、製鋼所まで見える

360°景色を見られる展望台からは呉市街だけでなく、阿賀の街並みや黒瀬盆地、野呂山やとびしま海道に架かる来島海峡大橋まで見える。野呂山からの眺めもいいが、こちらの方が圧倒的に情報量が多くていつまでも景色を見ていられる。それだけに、しつこいようだが遠くの視界が悪いのが本当に惜しい。惜しくて仕方ない。

阿賀方面(南側)の眺め

黒瀬方面(北東側)の眺め

野呂山やとびしま海道(南東側)の眺めはさっぱり

景色を楽しむ合間に展望台で軽く腹ごしらえ。事前にコンビニで買ったお握りをサドルバッグに詰め込んで来た。山頂には約40分のんびり滞在し、そして下山。走り出しは道が日陰になっていて、少しスピードが出ると結構寒い。日差しは暖かくても空気は涼しい。夏からいきなり冬寄りの秋になった感じ。

握飯とぬるい茶で空腹を抑える

山道はカーブの連続で、アスファルトのひび割れや舗装の繋ぎ目の段差や溝も多く、枝葉等も沢山落ちているのでスピードは控えめ。野呂山の時のような疾走感を味わえないのが残念。山道を抜けても今度はダンプカーに注意しないといけない(普通の車もね)ので気を緩める事はできない。そして住宅地に入ったら歩行者自転車にも注意。そして先の見通しが悪いカーブは最後まで続く。灰ヶ峰のダウンヒルは一切注意を怠れない。スピードを出せない分ブレーキはほぼ掛けっぱなしなので、手の負荷軽減のため前後ブレーキを交互にかけたりするも、それでも手が全体的に疲れる。灰ヶ峰の下りは随分長い道のりのように感じた。

下りの走行時間は登りの半分弱で約30分。登りの走行時間は野呂山とほぼ同じだったが、下りは野呂山よりも1.5倍の時間が掛かった。最高速度は35km/h。スピードを出せないコースだったので仕方ない。

走行時間

走行距離

平均速度

最高速度

灰ヶ峰山頂までを往復する間に10人ほどのロード乗りとすれ違った。野呂山の時は1人だけだったのはたまたまかも知れないが、灰ヶ峰の方が約100m標高が低く急勾配もほぼ無いなどの点で、野呂山よりも走りやすいヒルクライムコースと認知されているのかもしれない。

またいつか灰ヶ峰

パーキングに帰着

コインパーキングから灰ヶ峰山頂までの往復距離は約25km。正直だいぶ走り足りない気分。直ぐ側にサイクリングコースになっている場所があればそのまま自転車で向かうところだが、そのような場所は無いので車で帰路へ向かう。ともあれ、期待以上の絶景が広がる灰ヶ峰山頂は再訪確定! …きっとそのうち、多分また自転車で。

 

竜王山&筆影山ヒルクライム(2019年10月)

野呂山を登って、灰ヶ峰を登って、次はどの山を登るか…という流れになるのが自然だと思う。山頂までの走行距離が5〜10km程度で眺めのいい展望台があるヒルクライムスポットはないかと、Googleマップで広島県内を適当に眺めていたところ、名前からしてヒルクライムに向いてそうな山道に目が留まる。「竜王みはらしライン」という、三原市にある標高445mの竜王山の道路。ただ、竜王山へは以前ドライブで訪れているがこんな道路は無かったはずだと、竜王みはらしラインについて調べてみたところ、2017年3月に開通した新しい道路だった。ドライブで竜王山へ行った日を確認すると、2014年4月と5年半も前の事。これは久し振りの再訪になるしちょうどいいという事で、竜王みはらしラインヒルクライムをする事に決定。竜王みはらしラインの走行距離は約5kmで野呂山や灰ヶ峰の半分程度しかないので、竜王山と山続きになっている標高311mの筆影山まで行く事にした。

竜王みはらしラインの入口から約1km離れたところにある、三原市すなみ海浜公園の無料駐車場に車を停めてサイクリングスタート。天気は朝から曇りで山頂からの眺めに期待できないのは分かっていたが、とりあえず山道を走りたい気分だった。自宅から車を走らせ1時間程度の場所なので、また別の日に快晴を狙っていつでも行ける。それと、1週間後にサイクリングイベントに参加して100km走るので、そのウォーミングアップのためにも軽くサイクリングをしておきたかった。

三原市すなみ海浜公園からスタート

海沿いの国道を進む

ここで右折して踏切を渡る

三原市すなみ海浜公園から海岸沿いの国道を1kmほど走ったところで竜王山とみはらしラインの案内板があり、ここで右折して踏切を渡ったすぐ先に竜王みはらしラインの入口。真っ赤な案内板が立っているので分かりやすい。道路は竜王山南端から北へ向けて竜王山駐車場まで延びている。いつも通り山道の入口でサイコンをリセットしてヒルクライムスタート。

この標識が目印

ここからヒルクライムスタート

開通から1年半しか経っていない新しい道路なだけに、舗装が綺麗でひび割れや余計な段差などもなく走り心地がいい。道路幅も十分にあり、斜面は土砂崩れを防ぐための施工がバッチリ施されている。これは理想的な山道だ。ただ、走り始めから少々勾配がキツくて疲れる。10下旬になり大分涼しくなり、曇天下で夏用のウェアを身につけてサイクリングするのは少々寒いかもしれないと思ったが、急坂のお陰で汗が出てくる。サイクルボトルは一本で十分だと家を出る時は思ったが、念のため二本用意してきて正解だった。

距離は短い

それにしても、急勾配の坂道で必死にペダルを漕ぐ度に思う、あと一枚軽いギアがあればと。本当に登り坂に強くなりたいなら現状のギア比で頑張って力を付けた方がいいが、あくまでも観光サイクリストであり貧脚のままの予定なので、あまり登り坂がしんどいと楽しくサイクリングができない。という事で、近いうちにギア比を変更する事をここで決めた。

最初は勾配がキツめ

斜面が固められている

入口から1kmほど進んだ所にある第1展望場で脚を止める。すでに汗だくで息が上がっている状態。展望場からの眺めはというと、本来は竜王山より南の瀬戸内風景を眺望できるところが、周囲の木々が邪魔で満足に外の景色が見えないといういつものパターン。どうせ曇り空だし別にいいさと、あっさりした気分でヒルクライム続行。第1展望場辺りから勾配が少し緩くなり、次第に登り坂に慣れていく。

第1展望場

第1展望場からの眺め

第1展望場から1km弱進んだところに第2展望場が、さらに500m弱進んだところに第3展望場があるが、いずれも草木が邪魔で外の景色はあまり見えない。これでは展望場とは言えない。開通からまだ1年半しか経っていないのにこの有様は正直残念過ぎる。ところで、「展望”台”」でもなく「展望”所”」でもなく「展望”場”」という表記なのは何故だろう。三つの漢字に明確な使い分けがあるのだろうか。文章作成をしていると、日本人ながら日本語は本当に難しいと実感する。文章が苦手な自分には尚更。。

所々にある案内板

早くも中間地点

道路の途中途中には、「竜王山ヒルクライムコース」と書かれた山頂駐車場までの距離を知らせる案内板が立っている。竜王みはらしラインの開通記念にヒルクライムレースが行なわれたくらいなので、ヒルクライムコースとして最適な山道である事も念頭に造られているのかもしれない。ちなみに平均勾配は8.9%、最大勾配は12%との事。

第3展望場よりも道路からの方が眺めが良いというオチ

第4展望場

竜王みはらしラインの入口から3kmを過ぎたところにある第4展望場からは、竜王山より東の瀬戸内風景を一望。4つ目の展望場で初めてそれらしい景色を眺めることができた。第4展望場の直ぐ先に第5展望場もあったが、もう面倒くさくなって素通り。

竜王山駐車場まで残り0.5kmという所まで来ると、道路幅が狭くなり 数件の民家が並んでいる。5年半前にドライブで竜王山を訪れた時はこの辺り一帯が工事中で、来た道を引き返した(筆影山経由で竜王山まで登った)事を思い出す。なる程、あの時の工事は竜王みはらしラインを造っていたのかと納得。竜王みはらしラインの中で、民家が並ぶこの通りだけ昔からある道路という事になる。道路一つにも時の流れを感じる。

民家のある通りだけ道幅が狭い

民家のある通りからの眺め

12%は激坂

再び道幅が広くなると勾配12%の道路標識が。どうやらここが竜王みはらしラインで一番の急勾配。12%は自分にとって激坂。これを越えればゴールだと、気合いを入れてペダルを漕ぐ。しかしやっぱりあと一枚軽いギアが欲しい。

最後の最後に激坂!

竜王山駐車場に到着

そして竜王山駐車場に到着。走行距離約4.7km、走行時間40分弱と、野呂山や灰ヶ峰と比べて半分のボリュームなので、あっという間のゴールで少々物足りなさを感じる。それでも平均速度は野呂山と灰ヶ峰よりも遅い7.7km/h。相変わらずなかなかの貧脚ペースだと思う。

走行時間

走行距離

平均速度

最高速度

竜王山駐車場は以前訪れた時とは様変わりしていて、広さが倍以上になり観光バスも停められる立派な駐車場になっていた。訪れた事のある場所が以前とは大きく変化していると、時の流れというものをしみじみ感じてしまう。そんな広い駐車場には車が3台、竜王みはらしラインを登っている間に通った車も3台だけ。まだ新しい道路だからあまり知られていないのかも知れないし、そもそも標高の低い山の展望地は大抵がマイナースポットという印象(これまで瀬戸内の島々を中心に展望地を巡ってきた限りでは)なので、元から竜王山を訪れる人は少ないのかもしれない。

山頂展望台まで自転車で行く

竜王山山頂展望台

駐車場から続く遊歩道を進んで山頂展望台へ。展望台は元から立派な造りなので竜王みはらしラインができる前と変わらず。眺めは竜王山より東に位置する佐木島やしまなみ街道の島々を一望できる。しかし一面曇り空の天気なので景色が映えない。分かってはいたがやはり残念だ。まぁ、いつでも来られる場所だからいいさと割り切る。最初に訪れた時は晴れで桜が開花していたが、景色がだいぶ霞んでいたのが残念だったので視界のいい時にまた来ようと思った事を思い出した。次回は3度目の正直で快晴と好視界の下で景色を眺めたい。

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竜王山からサイクリング続行。筆影山へ向かうため竜王山駐車場から北へ延びる細道に入る。ここからは5年半前にドライブで通った道。狭く路面状態のあまり良くない古い山道で、竜王山と筆影山の境にある四差路まで約2km強の下り坂が続く。

竜王山から筆影山へ向かう

路面状態の悪い細道を下る

ふたつの山の境にある四差路に出て、筆影山山頂へ続く道に入る。竜王山から下ってきた山道と同じような道を700mほど登って筆影山駐車場に到着。そのまま遊歩道(激坂!)を進んで山頂展望台へ。

四差路から筆影山へ

筆影山を登る

走行時間

走行距離

平均速度

最高速度

竜王みはらしライン入口から筆影山展望台までの走行距離(竜王山駐車場から竜王山展望台までの往復含む)は約8.8km、走行時間は56分という結果になった。竜王山駐車場から四差路までは下りだったので、その間で最高速度30km/hを記録。それでも平均速度10km/hを超える事はできず。

竜王みはらしライン経由で筆影山まで走っても、やはり野呂山と灰ヶ峰の後では少々物足りなさを感じる。元々登り坂嫌いの自分がそう思うようになった事にちょっと驚く。ただ、ちょっと山登りに目覚めたところで貧脚は変わらずなので、今後もヒルクライムを楽しめるようにギア比の変更は必要だと改めて思った。

筆影山展望台

展望台からの眺め

筆影山展望台からの眺めも竜王山とほぼ同じで、東側の瀬戸内風景を一望。ただ、展望台と風景の間に山頂の敷地を挟んだかたちの眺めなので、竜王山展望台と比べると島々の風景が少し遠くに感じる。展望台の周囲にある木々が邪魔にもなっているのであまり眺めは良くない。実は、展望台から少し斜面を下りたところに展望園地という場所があり、そちらの方が視界が開けていてずっと眺めがいい。今回は曇り空だし面倒なので展望園地までは行かなかった。竜王山と筆影山へは快晴の日に改めてサイクリングで訪れるとしよう。

やっぱ晴れてるほうがいいわぁ…

筆影山から竜王山へ戻る

筆影山展望台でお握りを食べて腹ごしらえをし、暫くのんびりしてから復路へ向かう。筆影山から直接海岸沿いの国道へ下りれば楽して海浜公園まで戻れるが、それでは物足りないので竜王みはらしラインから走ってきた道のりを引き返す事に。筆影山駐車場でサイコンをリセットして復路スタート。四差路に出て、2km強の狭い山道を竜王山駐車場まで登り、そのまま竜王みはらしラインに入る。復路は竜王山展望台や竜王みはらしラインの展望場には立ち寄らずに直通走行。

道幅が広く舗装が綺麗な竜王みはらしラインの下りは心置きなく疾走できると思いきや、山の斜面側に続く下り車線には小石等の異物が結構落ちていて、先の路面状態に注視しないといけない。それと、登りでは気付かなかったが道路の一定間隔にグレーチング(排水溝の格子蓋)があり、加速した状態で通過する度に緊張が走る。グレーチングのオモテ面は縦横格子になっているが、ウラ面は縦格子のみでロードバイクのタイヤが丁度良く挟まる幅になっているため、表裏逆に設置されたグレーチングの上を通ったら派手に落車して大怪我する事になる。実際ごく稀に表裏逆に設置されているのを見掛けるし、複数並べたグレーチング間に隙間ができている事もよくある。ロードバイク乗りにとってグレーチングは厄介な存在。

幸いグレーチングトラップに遭遇することもなく、竜王みはらしライン入口に無事帰着。復路は寄り道なしで走って30分弱、走行距離は約7.7km。最高速度は49.5km/hと、グレーチングに注意しつつもなかなかの疾走。しかし安全性を考えると40km/h程度に抑えたいところ。長い下り坂で加速を自制するのは難しい。

走行時間

走行距離

平均速度

最高速度

帰りにレアな電車に遭遇

竜王みはらしライン入口から筆影山までの往復走行距離は約16km。灰ヶ峰ヒルクライムの時も感じた事だが、走行距離が20km前後では山登りで多少疲れたとしても走り足りない。6月から9月まで行なってきたポタリングのように、50km前後ののんびりとしたサイクリングの中で山登りをするのが丁度いい。野呂山や灰ヶ峰は周囲に快適なサイクリングコースが無い(道幅が狭く交通量の多い道路や市街地は走りたくない)ので、どうしてもヒルクライム単体になってしまうのは仕方ないとして、竜王山と筆影山がある三原市からは、サイクリングに向いた海岸沿いの国道(R185さざなみ海道)が竹原市まで続いているので、次回は竹原から竜王山と筆影山を目指すのもいいと思った。

ダイエットをきっかけに毎日の習慣となった体重測定。サイクリングから帰宅した後も毎回計るようになったが、今回は初の65kg台まで減少。前日夜から1.2kgも減っていた。今回のサイクリングではそこまでカロリーも体内水分も消費していないと思ったので意外な結果。41歳・身長177cmで65kgを切ったらさすがに痩せ過ぎだと思うので、これ以上落とす必要はない。いずれにせよ、65.6kgという数値に油断して晩酌で少々飲み食いし過ぎたら、あっという間に67kgまで戻ってしまったので、痩せ過ぎる心配はまず無いと思われ。増量は易し、減量は難し。

ちょっと痩せ過ぎた

前日から1.2kg減