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安楽寺からさぎ港の手前まで戻り、そのまま東岸沿いに延びる県道を進む。千本桜以外際立った観光スポットはなく、本土と橋で繋がれていない離島ということで、観光客らしき人の姿もサイクリストもたまにしか見かけない。車の交通量も少なく快適なサイクリングができる。

安楽寺から県道へ戻る

東岸沿いの県道を進む

須ノ上海岸

札所を探してうろうろ

佐木島には島四国八十八ヶ所があり、島の東部に八十八ヶ所の一番札所と八十八番札所があるので、立ち寄ろうとパンフレットを見ながら探すもどちらも見つけられず。札所を探して海岸沿いから一歩入った住宅地に入り込んだ際、集会所の前に建つ火の見櫓に目が留まる。万が一の火事の際は実際に使われるのだろうか。集会所に掲げられた「まちのとけい」という単語に何だかほっこり。

住宅地に建つ火の見櫓

集会所

佐木島訪問はこのサイクリングが初めて。瀬戸内の島を初観光する時はいつも、島内で高い山の山頂や展望台に登って景色を眺めている。佐木島の中心には標高267.5mの太平山があり、山頂まで登山道が整備されているが、先の寺山登山で視界が悪いことが分かっているのであまり気が乗らない。しかし離島の佐木島までせっかく来たのだからと、当初の予定通り太平山も登山することに。

太平山登山道へ向かう

これは四番札所

安全運転ね

対岸に因島

 

太平山登山道は東西南北の4ヵ所あり、山頂までの登山距離が最も短いのが東にある須ノ上登山口。あくまでもサイクリングがメインなので登山での体力消耗はできるだけ抑えたい。しかし予定外の寺山登山ですでに少し体力を消耗している…

最初は舗装路

途中から土道

塵って何のチリ?

登山口から初めは舗装路なのでそのまま自転車で進む。緩い上り坂がずっと続く。緩くてもずっと上り坂だと楽ではない。行きがしんどい分帰りは楽できるという事を糧にペダルを漕ぐ。道は途中で未舗装の土道になり、ガタガタした路面は小径車には振動が強く走りにくいがまだ自転車で進む。途中にある「塵を棄てないで下さい」のたて看板が気になった。いったい何の塵を棄てるというのだろうか。土道にはやがて小枝・小石・枯れ葉が敷き詰まり、自転車を置いて徒歩で登山。

ここから徒歩で登山

足場の悪い山道を歩く

竹林の中も歩く

歩き始めて最初は、土道がぬかるんでいたりコケが生えて滑りやすい石段があったりと、足場の悪い場所が多い。滅多に履くことのないトレッキングシューズを履いてきて正解だった。歩き始めて10分ほどで、「佐木島天然記念物 五観のモロ木」という印象的な木が立つ場所に出る。

五観のモロ木

大きさこれくらい

五観のモロ木から先へ進んでいくと、通称「観音さん」と呼ばれる三十三観音があり、小ぶりな観音石仏が道に沿ってずらりと並んでいる。四国三十三観音を模したものらしい。ここまでずっと登り道だったが、観音さんから少し先の二本松という分岐点までは下り道。下りでも帰りは登らないといけないのでうれしくない。

三十三観音

倒木が道を遮る

山頂が遠く感じる

山道の途中からの眺め

二本松から道が険しくなる

勾配がきつく足場の悪い山道

これが危ない!

二本松から頂上まで0.4kmとあるが、ここから急に道が険しくなり結構しんどい。しかも金属の棒が地面のあちこちから飛び出ていて危ない。元は木材か何かを使った階段が整備されていて、それを固定するために地面に打たれた金属棒と思われ。登山者に気づかせるためか赤いテープが先端に貼られているが全く意味が無い。万が一転倒して金属棒の上に尻餅をついたり倒れたりしたら大怪我。

太平山山頂の様子

木々に遮られ視界が狭い

結構くたびれながらも山頂に到着。視界いっぱいに広がる瀬戸内の眺望を期待していたが、山頂の周囲は木々に囲まれていて視界は限られる。相変わらず景色も霞んでいて、やっぱり登山の努力が報われない眺め。登山道の状態や山頂の様子からして、ここを訪れる人は少ないと思われ。

一番視界が広い北〜西にかけての眺め

右側の山は寺山

山頂から見られる眺めで一番視界が広いのが、北〜西にかけての眺め。北側には先に登山をした寺山が見え、遠くに三原市の陸地が広がっている。他の方角は周囲の木々に遮られ、狭い視界からしまなみ海道の通る島々が見える。360°の視界が望めれば結構な好展望地なだけに勿体無い。

西南側に高根島

東側に因島