柿其渓谷を出て木曽路の国道を南下していたら、道路の上を横切る一風変わった橋を発見。気になり車を停めて橋の入り口まで行く。橋の木の部分は真新しい感じだが、橋脚と主塔は随分歴史を感じるものだったので、そのアンバランスさが視覚的に関心を持たせた。この橋は木曽川に架かる「桃介橋」と言って、全長約250mもある長い歩道つり橋。大正11年につくられ老朽化したものを、平成5年に復元したもの。もとは発電所建設のための運搬路で、トロッコのレールが敷かれていた。完成当時は国内最大の橋だったらしい。それだけの歴史的な橋にもかかわらず、何故か持参した信州ガイドブックには載っていなかった。
橋の反対側まで渡ってみようか迷っていたらまた雨が降ってきた。寝覚の床に着いてから天気がよかったのに、空はいつのまにか雨雲でどんよりしている。傘を持ってきてなかったので慌てて車まで走って戻る。 |