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その1  1日目朝〜昼

 

4:50自宅を出発。小豆島の観光をたっぷり楽しめるよう、新岡山港6:20発のフェリー第1便に乗るためもっと早く家を出たかったのだが、あまり睡眠時間を削る気合が無く予定より遅い出発となった。もう若くない… 自宅から約2時間半国道を走らせ、7:20新岡山港に到着。

両備フェリー

(りょうびふぇりー)

新岡山港と小豆島の土庄(とのしょう)港を結ぶ両備フェリー。6:20発の第1便には到底間に合わず、7:20発の第2便の出航と同時に港に着き、結局8:30発の第3便に乗船することに。出航まで主に車内で小説を読んで時間潰し。小豆島はそれほど際立った観光スポットがあるわけではないので、GW中でもさほど観光客は多くないだろうと考えていたのだが、フェリー乗り場には次々と車がやってきて、一隻のフェリーに載りきらないのではないかと思うほどの長い車列に。この調子だと小豆島の道路は混雑していて観光スポットも人で混雑しているのではないかと心配し始める。

両備フェリー

車を載せて出航

甲板

快晴!

定刻どおり8:30に小豆島へ向けて出航。快晴で外の眺めがいいので暫く甲板から瀬戸内の景色を楽しんでいたが、少々寒いので途中で船室に入り仮眠。目が覚めて再び甲板に出ると小豆島の陸地が目の前に。船上から目の前に広がる離島を眺めるのは毎回ワクワクする。離島への旅は陸続きの旅とは違う気分になるのは自分だけだろうか。

小豆島の陸地が広がる

三重塔が見える

フェリーから土庄港へ上陸

約70分の乗船で土庄港に到着。旅行計画で何処を見て回るかは決めていたが、回る順番を全く決めていなかった事に島に上陸してから気付く。旅行計画を書き込んだドライブマップを眺めて、1日目はどう回るかを考えるがイマイチ案がまとまらないので、とりあえず土庄港から近い「重岩」へ向かう。道路の交通量は少なく一安心。快晴の下景色のいい海沿いの道路を走らせ気分が高まる。

重岩

(かさねいわ)

小豆島の最西部にある山の上にある特徴的な奇岩が重岩。海沿いの道路から集落の横道に入り、狭い山道を上っていくと駐車スペースに辿り着くが、その駐車スペースが細長に狭く下から上ってきた車と駐車スペースから出ようとする車で詰まってしまっていて、車を停めるのに一苦労。何度も切り返して狭いスペースに何とか車を停める。

この先から長い階段が続く

山頂へ続く階段

駐車スペースから先は長い階段が続いてる。階段の途中で後ろを振り返ると瀬戸内の多島美風景。この景色を見ただけで小豆島に来てよかったなと思えてしまう。そして何より快晴の日に来ることができてよかった。気温は上がり長袖では暑い。ただ、翌日の天気予報が微妙なのが心配…

まだまだ上っていく

重岩不動

重岩不動からの眺め

長い階段を上っていくと重岩不動がある。ここが山頂で重岩があるのかと思いきや、その先にはさらに険しい道が。岩場の急斜面をロープを掴んでよじ登っていかなければならない。車を降りたときに念のためスニーカーからトレッキングシューズに履き替えておいて正解だった。岩場を上り切るとほぼ平らな道になり、すぐ先に目的の重岩がある。

重岩不動から続く岩場

重岩

期待していなかったとおり重岩そのものは取り立てるほどのものではなく、少し変わった形の岩が山頂に鎮座しているというもの。神社の御神体ということで、丸木の素朴な鳥居が建っていて岩の下には小さな祠がある。重岩はともかく山頂からの眺めはなかなか素晴らしい。

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迷路のまち

(めいろのまち)

続いて重岩から近い「迷路のまち」へ。土庄港から1km程の街の一角にある。街に入るも迷路のまちの場所が分からず、道に迷い辺りを車でうろうろ。マイカーにはカーナビを載せていないので、こういう時あったら便利だなと思う。とりあえず迷路のまちの入り口を見つけるも、今度は観光客向けの駐車場が見当たらず、側にあるオリーブタウンというショッピングエリアに車を停める。

土渕海峡

迷路のまち入り口

オリーブタウンと迷路のまちの入り口の間に、世界一狭い海峡「土渕海峡」がある。全長2.5kmで一番狭いところの幅が9.93mで、ギネスに認定されているらしい。でも見た目はただの川か水路か何かという感じ。観光スポットというほどのものではない。

ブイでつくった顔

観光案内所

地蔵?

迷路のまちに入ると、道路脇のあちこちに灰色の顔がある。バケツに載せられたこの顔はいったい何?ボール…ではないな。全部表情が違っていて、手作り感があって何となく地元の子供が作った感があるなと思ったところ…最初に向かった観光案内所にもズラッと並ぶ顔、そして案内所の中にも。案内所の人に伺ったところ、地元の高校生が漁に使う浮きを利用してつくったものとの事。それにしても、町の中は観光客の姿がほとんど無い。新岡山港に着いてからの心配は取り越し苦労だった。

西光寺

観光案内所のすぐ先にある西光寺横の細道に「変幻自在の路地空間」なる民家が。入り口らしき階段がタバコ屋の窓から出ているだけでも興味が惹かれる。無料で入場できるので入ってみることに。残念ながら建物内の撮影は禁止。タンスを開けると通路が続いていたり、浴室を開けると通路が続いていたりと、からくり屋敷のようになっている。迷路のようで結構面白い。これ、現代美術アート作品らしいが、アートと言うよりアトラクションだった。

西光寺横の細道

変幻自在の路地空間

西光寺三重塔

フェリーからも見えた西光寺三重塔は高台の上に建っていて、高台からは住宅が密集した街を見渡すことができる。小豆島には四国八十八ヶ所霊場のように、「小豆島八十八ヶ所霊場」というのがあり、西光寺はその第五十八番目の札所。遍路道は145km程度と四国霊場の10分の1近くという手頃さから、主に高齢者などが巡礼しているらしい。この2日間の間に3、4回ほど白衣姿のお遍路さんを見かけた。

西光寺から迷路の家を見下ろす

西光寺から迷路のまちを見渡す

迷路のまちを少し散策してみたが、ちょっとした観光スポット的な場所がいくつかあるものの、基本的に普通の住宅密集地で肩透かしを食らう結果に… ふと電柱に貼られた過去の高潮災害の水位を記したものに目が留まる。高波の無い穏やかな瀬戸内海でも、海抜の低い地域では高潮災害の危険はあるようだ。東日本大震災以降、特に海沿いでの水害に対して敏感に反応してしまう。

変わった墓地発見

墓地から眺める西光寺三重塔

水害はこわい

エンジェルロード

(えんじぇるろーど)

砂浜の先にエンジェルロードが

ハート形の絵馬

迷路のまちから歩いて海岸へ出てエンジェルロードへ。潮が引くと小島へ続く道が現れるというもの。エンジェルロードで手を繋いだ2人は結ばれる…というカップル向けのスポット。砂浜の片隅にハート型の絵馬が沢山下げられていたり。何だか男一人では行き辛い場所だ。訪問時はアツアツカップルの姿はなく家族連れや一人で散歩しているような人ばかりだったのでホッとした(笑)。

エンジェルロード水没中

弁天島の展望台から

エンジェルロード手前にある弁天島(島と言っても陸で繋がっている)の上が展望台になっていて、エンジェルロードと小島を見下ろすことができる。訪問時は干潮ではなかったが、水面の下にあるエンジェルロードが見えた。ちなみに展望台の名前は「恋人の聖地 約束の丘展望台」。そして展望台には「恋人の聖地」と書かれた鐘。ホント男1人では行きにくい場所だな。。

小島へ続くエンジェルロード

12:00を過ぎて空腹になり、香川と言えばうどん県ということで、オリーブタウンにあるうどん屋で昼食をとろうと思ったのだが、店内は満席で入り口にも数人の客が待っている状態。これだけ客が多いならそれなりにおいしいうどんなのだろうが、結構な空腹で待っていられないので、仕方なく隣にあるファミレスのジョイフルに入店。特にグルメには関心の無い自分ではあるが、たまに旅行に出掛けた時くらいはご当地ものを食べてみたいと思う。。食後はホームセンターの中を暫く物色。何となく離島のホームセンターというものが気になった。そして物色ついでに日用品を購入。わざわざフェリーに乗って小豆島まで来て何をやっているのだ…とも思ったが、1泊の車中泊の旅でもこれくらいの余裕あってもいいじゃない?