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スカイダイビング

 

今回搭乗した飛行機のメンバーの中で、自分1人だけがオプションの写真・ビデオ撮影を頼んでいたためか、機内では副操縦席に座らせてくれた。副操縦席の横窓からは地上の風景を眺める事ができ、離陸から高度4,000mまでのフライト時間は風景を楽しんだ。他のダイバーは離陸からダイブ直前まで、操縦席後の床にじっとしゃがんで待機しているので、外の景色はほとんど眺める事ができない。ちょっと得した気分。

降下ポイントの側まで来ると、インストラクターのお兄さんと体をハーネスでしっかり固定される。自分がダイブする順番は一番最後で友人がその前。この時点ではまだ恐怖感は全く無く、早くダイブしたいとワクワクしていた。約20分のフライトで高度4,000mに到達。

そして次々と搭乗者が飛行機からダイブ。やがて最後から2番目の友人の番になり、自分は友人の後ろで待機。友人が飛行機から飛び降りるとあっという間に遥か下へ落ちて見えなくなり、それを目の当たりにして初めて空へ飛び降りる事への恐怖が湧いてくる。

これ結構怖いじゃんっ!!ちょっと心の準備がまだ…

しかしインストラクターのお兄さんに押されて飛行機開口部のぎりぎりの位置まで進みカウント開始。

「3、2、1…」

飛んだー!!!

むしろ落ちたー

ダイブして最初の数秒は、ジェットコースターで急勾配を下りる時に身体が浮くような感覚の強烈版のような、なんとも嫌な感覚を身体全身で受ける。それに風が口に勢いよく入り込んでうまく呼吸ができない。生まれて初めて本当の「落下」というものを体感。

嫌な感覚は最初の数秒だけで、その後は身体が風に乗っているような感じになり、何とも言えぬ爽快感。手足を平泳ぎのように動かしてみたりして、正に空中遊泳。風を切る音がもの凄く大きくて、大声で喋っても自分の声がよく聞こえない。

パラシュートを開かず自由落下する事を「フリーフォール」と言い、降下ポイントの高度4,000mからパラシュートを開く高度1,200mまで、約50秒間のフリーフォールを楽しむ。

そして高度1,200mでパラシュートオープン。この時落下スピードが急激に落ちるので、もの凄い力で身体が上に引っ張られるような感覚を味わいビックリする。

パラシュートを開いてから地上に降りるまでは約10分。インストラクターがパラシュートを急旋回させたら、一気に乗り物酔い(空中酔い?)して吐き気が… 「ストップストップ!」と、慌てて急旋回の停止を求める。

激しい嘔吐感を必死に堪え、胃の中身を空中散布することなく無事着地。

スカイダイビングの感想を一言で言えば「スゴイ!!」。他に言いようが無いというか、実際に体験してみないと絶対にわからないもの。ただ、スカイダイビングをすると人生観が変わるとか、価値観が変わるとか言われる事もあるが、実際はそこまで大げさなものではない。ともあれ、一度はやってみる価値のあるものだと思った。

無事飛び終えると証明書をもらえる。