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2011年3月19日 4日目 (晴れ)

カッパドキア→コンヤ

 

カッパドキア

バルーンツアー

バルーンツアーに参加するため5:00起床。残念ながら曇り空で少しガッカリ… ホテルからマイクロバスに乗り受付事務所へ移動。参加料は日本円で17000円。ここでも自国通貨のトルコリラ以外にユーロ・米ドル・円での支払いができたが、この日の為替レートは円高だったので日本円で支払い。出国前にトルコリラに外貨両替してきたが、日本円も多めに持ってきておいてよかった。事務所隣のテントでコーヒーとお菓子で軽く腹ごしらえして、再びマイクロバスに乗り気球乗り場へ。

バルーンツアー受付事務所

軽食テント

我々ツアーメンバーは18人中13人+添乗員さんが参加という事で、熱気球をひとつ貸切。実はこのバルーンツアーは、今回のツアー旅行に組み込まれている正規のものではなく、ケナンさんの勧めで現地で参加予約したもの。カッパドキアと言えばバルーンツアー、と言うくらい人気なものなので是非という事で。安全性の配慮から日本のトルコツアー旅行でバルーンツアーが組み込まれているものは少ないらしい。…という事でウチのツアーで熱気球に乗った事は秘密ねっ!と添乗員さんに言われたが、当サイトで思いっきり公開してしまった。旅行会社名と添乗員さんの写真は公開していないのでセーフという事で。

そこら中気球だらけ!

手前の青いのがこれから乗る気球

荒涼とした大地のそこら中で熱気球が膨らんでいる様は壮観。乗り込む熱気球は風とガスバーナーの熱で膨らませている最中だった。「ゴオォォォーッ」とガスバナーの凄い音。気球の中でも数人のスタッフが作業をしている。準備中の様子を見ているだけでも面白い。熱気球に乗るのはこれが初めてなのでテンションが上がる。

風と熱を送って気球を膨らます

気球の中でも作業

気球が膨らんだと思ったら風に煽られバランスを崩してしぼんでしまい、こちらに向かって倒れてきたので逃げる!もしや失敗…大丈夫なの?と思ったが、よくあることらしい。再び風と熱を送って今度は成功。待ちに待った熱気球に搭乗。

膨らんだと思ったら…

風に煽られやり直し

なんとか復旧

カゴに乗り込み出発!

ゴンドラは20人ほど乗れる大きなもので、中の搭乗スペースは4つに区切られている。重量バランスが重要らしく、スタッフは搭乗者の体つきを見ながら一人一人に乗る場所を指示していく。そして6:30浮上開始。

 

ゴンドラは予想上に安定していて全く揺れず、外の景色を見ないと飛んでいると分からないほど。飛行時間は約1時間。熱気球は風向きに逆らって飛ぶ事は出来ず、着陸する場所もその時によるので、それによって飛行時間は40分〜1時間半ほどの開きが出るとの事。出来れば1時間半乗っていたい。空にはすでに無数の熱気球が浮いていた。

次々と空へ上がっていく気球

まずはローズバレー周辺の奇岩群の上を飛行。奇岩の真上をなぞるように低空で進んでいく。地上から眺めるよりも遥かに見応えがある。そして岩場に沢山の穴が空いた居住地のような場所の上へ。これは凄い!

こんな眺めは上空からでないと見られない

奇岩群を通過

塔をスレスレで横切る

奇岩群を通り越して住宅地へ。低空で赤い屋根の並ぶ住宅地を飛行し、塔の上をスレスレで横切る。時間が早いので道路に人の姿は見かけない。着陸後の気球を運ぶ牽引車とマイクロバスが、気球の後を追って道路を走るのが見える。風に流されるまま飛んで行くので車で追うスタッフは大変だ。

熱気球はどんどん上昇して行き、ローズバレーの全景を見下ろせるほどの高さに。地上からはただ平たく見えていたローズバレー中心部の山も、上空からでは全く違う印象を受ける。空の一部が晴れ青空も出てきたので、一層テンションが上がる。

ローズバレーを見下ろす

空は急速に青空が広がり、日差しを浴びた明るい景色が広がっていく。目に入る景色全てが素晴らしい。写真を何枚撮ってもキリが無い。熱気球は風に流されローズバレーからどんどん遠ざかって行き、荒涼と広がる台地の上へ。スケールの大きい景色に感無量。

暫く殺風景な景色が続き少し飽きてくる。熱気球は風に流されるままに進むので仕方がない。と、途中で風向きが逆になり、飛んできたローズバーレーの方へ戻り始める。カッパドキアのバルーンツアーのように、長時間・高高度・長距離フライトを体験するには、自由に着陸できる広く緩やかな大地がないと難しいので、日本でこれだけのフライト体験をするのは難しいのではないかと思う。

フライト開始から約1時間経ったところで着陸の準備が始まる。地上では牽引車が熱気球の着陸地点で停まり、熱気球のパイロットと無線でやり取り。それから熱気球は降下を始め、地上のスタッフがゴンドラからぶら下がる紐を引っ張って誘導し、乗客を乗せたままゴンドラを牽引車の荷台の上に着地させる。そして気球のてっぺんにある弁を開いて、中の空気を抜いて気球を寝かせる。

牽引車到着

紐でゴンドラを引いて

荷台に乗せる

てっぺんの弁を開けて

中の空気を抜いて

気球を寝かす

乗客全員が降りたところで、パイロットの兄さんがグラスにワインを注ぎ皆でで乾杯。そして一人一人に名前入りのフライト証明書が配られツアー終了。このバルーンツアーには参加者全員が大満足。本当に素晴らしい体験をすることが出来た。これで17000円はかなり安いと思う。カッパドキアまで来てバルーンツアーに参加しないなんて絶対損!と断言出来るほど、絶対にオススメのアトラクションアクティビティ。

葡萄ジュースを混ぜたワイン

証明書を配る

パイロットの兄さんと記念撮影

バルーンツアー参加証明書

 

マイクロバスでホテルに戻ったのが8:00。直ぐに朝食を食べて9:00にはホテルを出発と、バルーンツアーに参加した人は慌しい。4日目も午前中はカッパドキア観光。外はすっかり晴れて最高の観光日和に。前日は曇り空でのカッパドキア観光だっただけに尚更うれしい。

ホテルレストランのテラスから

ホテル側の売店

トラクターの荷台がお洒落

 

デヴレント渓谷

前日に続きカッパドキアの奇岩群観光。前日は一日中奇岩群の観光で途中からだんだん見飽きて来たが、青空をバックに日差しを浴びて明るくなった奇岩群の風景は、前日に見た曇り空の下での風景とは一変している。やはりこういう自然の風景を楽しむには快晴でなければ。前日に観光した場所をもう一度観光し直したい。

バスを降りてデヴレント渓谷のミニハイキング。渓谷一面に特徴的な尖った奇岩が立ち並んでいる。この日は土曜日という事もあり沢山の観光客が訪れていた。

ラクダ岩

デヴレント渓谷の奇岩も、風や雨の浸食によって自然に出来上がったものだが、その中でも一際目立つのがラクダ岩。見たまんまラクダの形をしている。本当にこれも自然に出来たものなのだろか。写真では大きさがよく分からないが、頭までの高さが大体10mくらい?

手の平に収まらなかった(笑)

 

デヴレント渓谷のミニハイキングの後は、バスに乗りキノコ岩があるパシャバーへ移動。車窓からはローズバレーの奇岩群がよく見える。それにしても相変わらずバスはガタガタとよく揺れる。アスファルトの道路は古く劣化している所が多く、路面が波打っていたりボコボコ穴が開いている所も多い。観光業も潤っているようだし、もう少し道路整備を何とかした方がいいと思う。

車窓から

 

パシャバー

前日からカッパドキアの奇岩群を沢山見てきたが、パシャバーのキノコ岩は際立って特徴的な形をしている。空に伸びる岩の上部が皆キノコ笠のような形をしている。本当に不思議な光景。地元では「妖精の煙突」と呼ばれているらしい。キノコ岩がそこら中にあるパシャバーの風景を見て、一昔前にPCゲームで大ヒットして自身もハマッた「MYST」を思い出した。ここの風景はMYSTの異世界感を彷彿とさせる。

パシャバーでは終始自由時間。早速あちこち歩き回る。パシャバーの奇岩群にも、穴をくり抜いて作った住居や教会がある。教会の中に入りたかったが、非常に混雑していたので諦める。その代わりに奇岩群の周りをぐるっと一周する遊歩道を歩いて散策。

後ろの山はローズバレー

地面から生えているかのよう

 

パシャバーでカッパドキアの奇岩観光は終わり。バスで絨毯の店へ行きお買い物タイム。店は絨毯織りの専門学校にもなっていて、スカーフ姿の女性達の作業風景も見学。

絨毯の店兼専門学校

生徒の作業風景

西郷隆盛に似ている店員が流暢な日本語で絨毯の作り方について説明。説明後、是非生徒とハグして写真を撮ってくださいと西郷さんが言うので、図々しく2人の生徒の間に入り記念写真。それから別の部屋で生糸を作る様子を見学。こちらは超ベテランのおばあさん。とにかくそこらへんの糸よりもかなり手間が掛かっているらしい。

制作現場の見学後は、いろんな種類の絨毯を触ったり踏んだり座ったりして、糸の種類や製造工程の違いによって手触りや色艶が違う事を体験。そしてお決まりのお買い物タイム。いつの間にか部屋には沢山の店員がいて、ほぼ客1人につき店員1人が付く。おいおい。日本で買うよりは遥かに安く確実にいいものではあるが、それでもやっぱり高い。

生糸を作る様子

西郷どんが説明

手触りや踏み心地の体験

自分は買う意志が全く無い事を告げ、店員と普通に雑談。自分に付いた若い店員も日本語が非常に上手い。大学で日本語を学んだとか。日本へは一度行ってみたいが、トルコ人にとって日本旅行は高額な為まだ未経験との事。日本旅行するトルコ人はまだまだ少ないらしい。それと日本人に好意的なトルコ人は多いが、ほとんどの人は日本の事をよく知らないらしい。また、カッパドキアのバルーンツアーを経験したことのある地元民も意外と少なく、若い店員もやはり未経験との事。熱気球から撮った写真が見たいと言うのでデジカメの画像を見せる。そんな感じで、意外な所でトルコの一般人と日本語でコミュニケーションを楽しむことができた。

 

洞窟レストラン

通路を進んで客室へ

絨毯の店の後に洞窟レストランで昼食。入口の店構えからして高級な雰囲気。入口から延びる長い洞窟通路を進んで広いホールに出ると、中心で何やら楽器の演奏中。カーヌーンと言うアラブの伝統的な楽器らしい。途中こちらの席まで来て目の前で演奏。お礼に皆でチップをあげる。

カーヌーンの音色を聞きながらの昼食。何だか優雅な気分。飲み物はお勧めと言われたぶどうジュースを注文。日本のぶどうジュースよりも少し濃厚な感じ。メインはます料理。久しぶりの白身魚がおいしい。ご飯は相変わらず微妙。デザートはリンゴかオレンジを選び、スタッフがナイフを巧みに使いその場で皮を剥いてくれた。

 

カッパドキア観光2日目は、バルーンツアーを思う存分に楽しむことが出来たし、快晴に恵まれいい景色を沢山見ることが出来たので大満足。カッパドキア観光が2日あるツアー旅行を選んで正解だった。午後は翌日に観光するコンヤへ向けて約220kmのバス移動。今夜はコンヤのホテルに泊まりま〜す、とケナンさん。一応笑っておく。

車窓から見えた山肌に馬の地上絵

 

途中のトイレ休憩で、キャラバンサライという昔の隊商宿の前でバスが停まったので、3リラ払って隊商宿の中をサラッと見学。それから僅かな残り時間で慌てて飲み物を購入。500mlの水は0.5リラ(約60円)と安い。350mlのコカ・コーラは2リラで日本とほぼ同じ価格。

キャラバンサライ

中庭の様子

中庭の回廊

 

コンヤへ向けて延々と続く道路をバスは進む。広大な自然の中に延びる道路。ケナンさんは以前に、この景色を見た日本人観光客に北海道みたいな景色だと言われ、それからは日本人観光客に北海道のような景色が続きますよと言っていたが、ある時北海道から来た観光客に全然北海道に似てないと言われてしまい、何を信じればいいのか分からなくなってしまったらしい(笑)。北海道一周旅行の経験がある自分としては、だだっ広い大地に一直線の道路が延びている風景には共通性を感じるが、自然の風景などはあまり似ていないと思う。

 

コンヤ

コンヤのホテルに18:00過ぎ到着。2連泊したカッパドキアの洞窟ホテルとは打って変わって、高級感漂うホテル。今回参加のトルコツアー旅行で泊まるホテルは、カッパドキアの洞窟ホテル以外は全て5つ星ホテルとなっている。

部屋の窓からは住宅が密集するコンヤの街を一望。ホテルの目の前には近代的なショッピングセンターもあり、都会的な雰囲気。浴槽の仕切りは手前に引くタイプの扉。トルコではシャワーカーテンはあまり使われていないのだろうか。

ホテルのレストランで夕食。レストランもいかにも高級な雰囲気で、飲み物がこれまでで一番高い。500mlの水で4.5リラ(サライの売店の9倍!)もする。350mlの缶ビールで14リラ、グラスワインが確か20リラくらい…と、あまりにも高いので飲み物を注文しないツアー客が多かった。もちろんケチな自分も注文せず。メインのステーキがもの凄く柔らかくておいしかった。

今夜のホテル

ライトアップされたショッピングセンター

夕食後はホテル前にあるショッピングセンターへ行き、軽く店内散策。日本のショッピングセンターと同じようにいろんな店舗が入っていて、食品売り場や電化製品売り場はもちろん、映画館やゲームセンター、ネットカフェ的なものまである。商品の値段を見ると全体的に日本で買うよりも安い。特に食品関係。トルコは食料自給率が100%と言うほどの農業国なので、農産物が豊富で安い。飲み物は2.5リットルのペットボトルなど、日本ではあまり見かけないビックサイズが大量に置かれている。

広い食品売り場

ショッピングセンター2階

プレステ3!

安いっ!

トルコ人もインターネットが大好き

何も買わずにホテルに戻り、地階にある温水プールへ。宿泊客は無料で利用できるが、スイミングキャップが必要だったので10リラ払ってキャップ購入。学校によくある25mのプールよりもずっと大きく、サウナルームやアカスリもある。写真を撮ろうと思ったが、カメラを部屋に置いてきてしまった。少し泳いでからジャグジーでまったりして旅の疲れを癒す。その後も泳いだりサウナしたりジャグジーしたりで2時間ほどプールで過ごし、結構疲れて部屋に戻ったら直ぐに就寝。