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2011年3月22日 7日目 (晴れ)

エイドレミット→トロイ→ダーダネルス海峡→イスタンブール

 

エイドレミット

朝はいつも通りの曇り空。朝食後に外へ出てホテル正面の写真を撮って、裏手の中庭を通ってエーゲ海の海岸に出る。

ホテル正面

エーゲ海

海岸を散歩していたら犬が二匹寄って来たので遊んでやる。妙に人懐っこい。首輪が付いていないので野良犬だろうか。トルコは何処に行っても必ず犬がいる。前日の夜に気付いた左手甲のブツブツは少し和らいだようで、放っておけばそのうち消えそうなので気にしない。

 

エイドレミットのホテルからトロイへ向けて約1時間のバス移動。そしてバスが進むにつれ次第に青空が広がっていく。やはりトルコのこの時期の朝は曇りがちで、太陽が高く昇るにつれて青空が広がるようだ。

 

トロイ

トロイ遺跡

トロイと言えばトロイの木馬くらいしか思い浮かばないが遺跡もあった。遺跡の入り口を入って直ぐにトロイの木馬があったが、それは後回しで先に遺跡観光。トロイの古代遺跡は紀元前3000年から紀元前500年頃までの、9つの時代の遺跡が1つの丘に積み重なっている複雑な遺跡。世界遺産に登録されている。

城壁

遺跡から眺める周囲の風景

城跡

小さい穴は窓?

歴史的に重要な遺跡という事は理解できるが、前日に見所満載のエフェソス遺跡を観光した後では、遺跡素人の自分には正直かなり物足りない。観光できる範囲は広くはなく、当時の面影を残す建物の壁や柱もほぼ無い。それでも歴史に関心のある人からすれば十分見応えのある遺跡なのだろうけど。

舗装された坂道

儀式が行われた聖域

子猫発見

こういう感じの遺跡ばかり

そこら中に転がっている柱

遺跡観光の後はトロイの木馬へ。もちろん当時のものを再現したレプリカ品。この木馬がまた何とも微妙な代物で、背中の上の箱は何?オリジナルもこんな形をしていたの?…と、かの有名なトロイの木馬がこんなにショボいとは思いたくない見た目。小さな遊園地か大きな公園にありそうなレベルの代物。階段を上って胴体と背中の上の箱の中に入る事が出来る。

木馬胴体の内部

バンザーイ!

想定外に残念な見た目の木馬だったが、胴体とその上の箱の中に入れるので股間部分に設置された階段を上がる。中も何だか味気ない。小窓からは木馬のある広場に描かれた木馬の地上絵を見下ろす事ができる。

木馬からの眺め

木馬から見下ろす木馬の地上絵

木馬の広場にある水道の蛇口から落ちる水滴を、猫が舌を伸ばして飲んでいた。これはなかなかいい絵だとシャッターを切る。と、もう一匹やって来て蛇口の空き待ち。どうやら猫の水のみ場になっている様子。そんな猫の写真を撮っていたら、いつの間にかツアーメンバーの姿が消えていた。慌ててバスに戻る。

 

7日目の観光はトロイのみで、後は8日目と9日目に観光するイスタンブールへ向けてひたすら移動。移動距離は約345kmと、今回のトルコ旅行のバス移動では最長距離。所要時間は約6時間の長丁場。ずっとバス移動ではなく、途中でフェリーに乗るのがせめてもの救い。

トロイ周辺の道路

海沿いの道路を走りチャナッカレへ向かう

 

ダーダネルス海峡

バスに乗ったままフェリーに乗船

チャナッカレのフェリー乗り場

トロイから40分ほどバスに揺られてチャナッカレのフェリー乗り場に到着。チャナッカレからダーダネルス海峡を渡って、イスタンブールがあるヨーロッパ側の半島へ。乗船時間は約40分。出航からデッキで海を眺めていたが、次第に空模様が怪しくなっていき強風が吹き始め、寒くて客室に入る。強風で波が荒れてバスは何度も波をかぶり、窓が潮まみれになってしまった。

操縦室に入れてくれた

航行中にフェリーの目の前を大型貨物船が横切る

強風で外にいられないっ!

バスの窓は潮まみれ

 

フェリー乗り場近くの様子

街の風景

ヨーロッパ側の港(街の名前は分からず…)に着いたら徒歩で街のレストランへ。通りには雑居ビルが建ち並び沢山の人が歩いていて、狭い道路に路駐された車がズラッと並びあちこちでクラクションが鳴り響いている。これまでに観光してきた地域とは何となく印象が違う。

サラダとスープ

キョフテ

昼食のメインはキョフテという肉料理。キョフテはおいしいが料理全体のボリュームが物足りない。サラダ・スープ・パン・キョフテ4個とライスとポテト・デザートのオレンジ。ほとんどバス移動で座っているだけだから少なめのメニューにしてあるとか?

 

バスで食べるおやつを買おう

潮まみれのバスを洗車

昼食後はイスタンブールへ向けてひたすらバス移動。途中サービスエリアでトイレ休憩。潮まみれのバスは洗車されていた。これで車窓から写真を撮れる。悪路ばかりだった道路はイスタンブールに近づくと綺麗に舗装され、街並も都会らしく変化していく。そして雲の切れ目が延々と続いている光景を目にする。これはなかなか珍しい。しかしバスは雲の広がる方へ向けて進んでいく。翌日以降の天気は大丈夫か心配になる。

都会らしくなってきた道路と街並

遥か先まで続く雲の切れ目

 

イスタンブール

空が暗くなり始めた頃にようやくイスタンブールの市街に入る。車窓からの街並み風景は正に都会という眺めで、沢山のビルが建ち車の交通量が非常に多い。イスタンブールはトルコ最大の都市で、人口は1000万人を超えているとか。自分が思っていたよりも規模が大きかったので少し驚く。

市街のレストランで夕食。本来の日程ではホテルのレストランで食べる事になっていたが、旅行会社が旅行プラン通りのホテルの予約を取れず、ホテルが変更になった関係で夕食も市街のレストランに変更。元々市街中心のホテルだったのが市街の外れになってしまったため、9日目の午前中にオプショナルツアーに参加せず自由行動する人にとっては、市街観光をするのに不便になってしまい不満が出ていた。ツアー旅行でもホテルの予約等で予定が変更になる事はよくあるらしい。

昔の水道橋の下を通る!(写真ブレブレ…)

ホテルは空港の近くにあり、市街から空港へ続く大通りに入ると渋滞。暫くノロノロ運転が続く。やはり市街中心のホテルの方がよかった。ホテルに着いたのは日程表より1時間ほど遅れて20:30。本当に移動ばかりの1日だった。

 

かなり大きなベッド

使い道の無いソファーやテーブル

2連泊するイスタンブールのホテルは、間違いなく今までで一番いい部屋。広い室内には大きなダブルベッドとソファー。クローゼットもやたら大きい。500mlの水が2本サービスでついているのも嬉しい。バスルームも広く大理石張りで豪華。同じ5つ星でもホテルによって随分ボリュームが違うが、何を基準にランクを決めているのだろう。このイスタンブールのホテルを基準に考えたら、5日目に泊まったパムッカレのホテルは3つ星でも甘いくらいだと思うのだが…

浴槽に紐が垂れていたので、何かと思い引っ張ってみる。特に何も起きないし、洗濯物を干す紐でもなさそうだと、紐の付け根にある英語の説明書きを見ると、その中の単語にエマージェンシー… やっと使い道を理解したところで電話がかかってくる。「アイムソーリー、ミステイク、ノープロブレム」と僅かに知っている単語を並べて謝罪。