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大室山その3 お鉢焼き(おはちやき)

*このお鉢焼の様子は2008年のものです

リフト乗り場のある山頂北側から見る大室山の火口。正面に見える一番標高の高い南側へ、お鉢焼きを行なうハッピ姿の人達が上って行く。

9:30になると山頂南側からお鉢焼きを開始。火の燃え広がる勢いは思っていたよりもずっとゆっくりで、正直地味な眺め。これは遊歩道や外側の山肌に燃え広がらないように、最初に火口円周の端だけを丁寧にぐるっと一周燃やすため。

お鉢焼き開始から20分ほどで、ようやく円周の半分くらいまで進む。半被姿の点火係の人達が歩きながら少しずつ燃やしていくので時間がかかる。

お鉢焼きが開始されてから30分を過ぎた辺りでようやく自分のいる山頂北側の売店前に火が回ってくる。自分がいる真下に火が点くともの凄い勢いで煙が立ち昇り、視界が悪くなるも何とか先を見ようとするが、煙が目にしみて見ていられない。おまけに体全体が灰臭くなってしまった…

火口円周部を全部焼き終えると、アーチェリー場になっている火口跡から火を点ける。すると火の勢いが凄まじく、大きな音を出して真っ赤な炎が火口全体に燃え広がっていく。煙の量も凄まじく周囲があまりよく見えない上、灰となった枯れ草が沢山飛んでくる。とにかく物凄い勢いで一気に燃える。

10分もせずにあっという間に枯れ草を燃やし尽くしてしまった。お鉢焼きが終わった後の火口は、燃えた草で真っ黒な風景に変わる。