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その3  3日目

 

周防大島こんなかたち

5:30頃目を覚まし再度寝ようとするも寝付けず、コンビニでおにぎりを買って食べて6:00に出発。本土と周防大島を繋ぐ大島大橋の手前にある特産品販売所「大畠観光センター」に6:30到着。販売所裏手にある無料駐車場に車を止める。残念ながら数日前からの天気予報通り空は曇り。今にも雨が降り出しそうな暗く厚い雲が広がり、とてもサイクリングを楽しめる空模様ではない。なので、時間を置けば少しはマシになることを期待して仮眠。そして8:00頃に目を覚ますが相変わらずの曇り空。しかも寝過ぎなのか体がやたらとダルい。もうこのまま気が済むまで寝ていたい気分になったが、そうもいかないので空模様を心配しつつもサイクリング開始。

ここからスタート

大島大橋を渡る

雲が陽光を遮る

8:10に大畠観光センターを出て、すぐ先にある大島大橋を渡り大島へ入る。橋を渡りきった突き当たりの交差点には「ALOHA」の文字。ハワイと大島に何か関連があるのだろうか。生憎の曇り空でイマイチ気分は乗らないが、太陽が雲に隠れ前日のような暑さはなく、程よい風も出ていて気持ちがいい。前日のサイクリングの影響で、走り始めからお尻に少々痛みが。角島の走行距離は僅か20km程だったので、大島大橋サイクリングに影響が出るような疲れは残らないと思っていた。

大島から大島大橋を眺める

ALOHA〜

海側の車線を走りたいので周防大島一周も時計回り。まずは大島大橋が架かる島の西端から東端へ向けて、北岸沿いを通る国道を進む。広島県の瀬戸内海に浮かぶ多くの島がサイクリングコースに指定され、島の外周路の路側帯にサイクリングコースを示すブルーラインが引かれているが、周防大島にはブルーラインが引かれていない。

ブルーラインは引かれていない

海沿いを時計回りに走る

北岸沿いの国道は車の交通量が多く路側帯が狭い場所もあり、自分の右側を頻繁に通り越していく車に気を使い煩わしさを感じる。広島県の代表的なサイクリングスポットであるしまなみ海道や安芸灘とびしま海道などと比べると、サイクリングコースとしての快適性は劣る。さらに道路はアップダウンの繰り返しが続き、サイクリング開始早々から疲れる。上り坂で息を切らして体温は上昇、暑くなり汗が出る。サイクリング開始から1時間弱、約9km走ったところで早くも休憩。ただ、走り始めに感じたお尻の痛みはなくなっていた。

早くも疲れて休憩…

ビー玉海岸

時間と共に晴れに転じる事を期待しつつペダルを漕ぐが、国道を東に進むにつれ雲は厚くなって行き、晴れていればいい風景であろう周囲の景色は残念な眺め。そしてとうとうパラパラと小雨が落ち始める。直ぐに止んだが、そのうち本降りの雨が降るのではないかと心配になり、サイクリングを諦め引き返そうか悩む。しかし当日の天気予報では午後から晴れとなっているので、ほんの一時の雨だと信じて先へ進むことに。

観光スポットに立ち寄り

久賀の石風呂

一応飲んでおく

自転車では車のように島内あちこちの観光スポットを周ることはできない。しかし初訪問の周防大島を何処も観光せず、ただ自転車で走るだけではつまらない。なので、せめて走行ルート沿いに観光スポットがあれば立ち寄ろうということで、「久賀の石風呂」に寄り道。西日本最大で最古の石風呂らしい。正直観光スポットとしてのインパクトはかなり薄いが、国指定重要有形民族文化財に指定されている。石風呂の向かいには「延命の水」。そしてお遍路巡礼の札所案内板も。周防大島にも島四国霊場があるらしい。

周防大島にも島四国

周防大島を一周すると約100km。20インチタイヤの折りたたみ自転車で100km走るのは体力的にも時間的にも厳しいので(これまでの最高は安芸灘とびしま海道往復の60km)、途中で南岸の道路に出て折り返すことにしていた。折り返しポイントに考えていた場所は2ヵ所。そのうちのひとつの交差点に出発から20kmほど走ったところで到着。ここで折り返せば大島半周約45kmのサイクリングとなる。思っていたより上り坂が多く予想以上に疲れてしまったが、まだまだ余裕はあるのでさらに国道を東へ向けて進み、もうひとつの折り返し地点の「道の駅サザンセトとうわ」を目指す。

北岸沿いの国道は坂道が多い

道路脇に灯台

またまた坂道

それにしても上り坂がしんどい。折りたたみ自転車だからというのもあるだろうが、自分の脚力が足りていないというのも事実。普段全く運動をせず、休日の移動は全て車でロクに歩かないというのが貧脚の一因と思われ。しかし運動するなら継続していかないと意味がないし、自分には継続させる意志も無い。困ったものだ…

道の駅サザンセトとうわ

海鮮市場的な場所が

10:20に道の駅サザンセトとうわに到着。ここで軽く食事をしておこうと建物2階のレストランへ行くが、開店が11:00で20人ほどの客が列をつくって待っていたので諦める。道の駅裏手には海鮮市場のような場所があり、海産物や弁当などが売られていたが、食べたいと思うものが無く食事はせず。

道の駅から眺める真宮島

引き潮で道ができている

2階テラスからは周囲の海を一望。道の駅のすぐ前に、海岸から細道で繋がった小島が見えたので行ってみる。真宮島という、引き潮の時だけ道ができて渡れる島。島の上へは行けず特に何があるというわけではないが、曇りながらも浜辺の海水は綺麗な色を出していてなかなかいい場所。晴れていないのが本当に惜しい。

<< SCROLL    真宮島 パノラマ写真180°    SCROLL >>

11:15に道の駅を出発。空模様は一向に回復せず、相変わらず雨が心配な天気。道の駅の斜向かいにラーメン屋があったが、何となく止めておいたほうがよさそうな雰囲気の店だったので、結局食事はせずに大島半周サイクリング後半戦に望む。

北岸から南岸へ

交通量の少ない南岸沿いの県道

道の駅から少し来た道を戻り、東西に広がる大島のほぼ中心を南北に横切る県道に入り、2km弱走って南岸に出る。交通量の多い北岸沿いの国道とは対照的に、南岸沿いの県道は交通量が非常に少なく、サイクリングには快適な道路。しかし相変わらずの空模様に灰色掛かった景色で気分は上がらない。

立岩

周防大島には四つの奇岩があり、「四岩合わせ奇岩(しあわせ祈願)」と呼ばれている。そのうちのひとつの立岩が南岸の県道にあるので立ち寄り。海面からの高さは約40m。立岩の下には馬頭観音という農耕の神を祀った社がある。ドライブならば四岩合わせ奇岩の全てに立ち寄ったかもしれないが、今回はサイクリングコースにある立岩のみ。

立岩の下に馬頭観音

馬頭観音

住宅地を通る

立岩に着いてから小雨が降り出す。微量で濡れる心配が無い程度なのが救い。しかし正午になってもどんよりとした空模様は朝と変わらず、本降りの雨になる心配を抱えたままペダルを漕ぎ続ける、マイペースで。角島サイクリングでは快晴に恵まれいい景色を沢山見ることができたのに対し、大島サイクリングでは朝から一度も気持ちのいい景色を見られず。旅行もドライブもサイクリングも、晴れていることは重要な条件だ。

古い看板〜

橘ウインドパーク

屋上にTAKE OFFの文字

海岸線から一歩入った県道を進んでいたら「橘ウインドパーク」と書かれた案内板が目に留まり、横道に折れて海沿いに建つ建物へ。外階段を上って屋上へあがると、「TAKE OFF↑」の文字。矢印の先は広いグラウンドへ続く傾斜面。パラグライダーの滑走台だろうか。ふと、15年ほど前に那須高原でパラグライダー体験したことを思い出す。機会があればまたパラグライダーやスカイダイビングなどをやってみたい。空を舞台としたアクティビティは陸以上に非日常を楽しむことができる。そんな空は相変わらず微量な小雨が降り、橘ウインドパーク屋上から眺める風景はやっぱり冴えない。 

<< SCROLL    橘ウインドパーク屋上からの眺め パノラマ写真180°    SCROLL >>

橘ウインドパークを出たところでようやく雨が止む。引き続き南岸沿いを西へ向けて進み、12:30をまわり走行距離が40kmに達した辺りから再びお尻が痛くなり始め、足も疲れてきたので休憩。それから西に進むにつれどんどん青空が広がっていき、13:00にはすっかり快晴に。やっと気持ちのいい景色を眺めながらのサイクリングができる!と思ったのは束の間。強い日差しが照りつけかなり暑くなる。それに角島サイクリングで日焼けした腕が痛い。朝からずっと曇りで不満だったが、仮にずっと快晴だったら暑さにやられていたかもしれない。

急速に晴れ間が広がる

晴れて景色が映える

晴れてからは暑さに加え、向かい風がほぼ吹きっぱなしの状態になり思うように進まない。時折かなり強い風が吹き、平地でも足を止めたくなる程にペダルが重くなる。せっかく晴れて綺麗な景色を見られるようになったのだが、向かい風が辛くて景色を楽しむ余裕が無い。これなら曇りで無風の方がよかった…

<< SCROLL    周防大島西部南岸からの眺め パノラマ写真180°    SCROLL >>

暑さと向かい風による体力消耗で急激に空腹が増していく。しかし道路沿いに飯屋やコンビニが見当たらず、暑さと向かい風と空腹に耐えながらのサイクリング。もはや行楽ではなく苦行に近い。そして走行距離が50kmに達した辺りで前方に大島大橋が見え始める。ゴールまであと少しだと気合を入れてさらに先へ進んでいくと、サイクリングの最後に登る予定だった飯の山が見え始める。飯の山山頂からは大島大橋を見下ろす景色を眺望できる。山頂までは約2kmの道のりで、サイクリングの最後に登る予定でいた。2kmなら多少きつくても最後の気合で何とかなると思っていた、のだが…

大島大橋

飯の山

この際腹にたまるものなら何でもいい

大島大橋までもう直ぐというところでコンビニ発見。とにかく腹が空いていたので肉メインの弁当でも食べようと思ったのだが、運悪く弁当は全て売り切れ。かろうじておにぎりがふたつ売れ残っているだけだった(しかも高いおにぎり)。仕方ないので売れ残りのおにぎり二つとホットスナック、炭酸飲料を買って空腹を紛らわす。これでとりあえず空腹からは開放されたが、お尻と足が痛くて早く大畠観光センターへ戻りたかったので、結局飯の山山頂まで自転車で登るのは断念。もう2kmも上り坂を走り続ける気力は無い。コンビニから1kmほどで大島大橋まで戻る。これで周防大島半周完了。

橋を渡って大畠観光センターに帰着したのは14:50。約6時間半のサイクリングとなった。正直思っていたよりもずっとしんどかった。終盤の強い日差しと向かい風で一気に体力を消耗してしまった。サイクリングは日差しの強い日は向かない。風が強い日も向かない。空腹のまま走るのもダメ。

走行時間

走行距離

平均速度

最高速度

走行時間は約3時間40分、走行距離は約57km。大島半周の57kmでも結構しんどかったので、約100kmの道のりとなる大島一周は到底無理だと再認識。自分の体力・脚力では、折りたたみ自転車で無理のないサイクリングをするなら50kmまでだと実感した。

旅行1日目の角島では充実した観光サイクリングを楽しめたが、2日目の周防大島では終盤まで曇りで景色が悪く、思っていたよりも上り坂が多く、やっと晴れたと思ったら暑さと向かい風に苦しめられ、大目に見ても満足できるサイクリングとは程遠い結果となってしまった。周防大島訪問はこれが初めてだったが、今回のサイクリングでは大島を十分に楽しむことができなかったので、いずれ再訪し今度はドライブで一周しつつ観光スポットをまわりたいと思った。何とも消化不良な気分のまま帰路へ向かい、山陽自動車道の防府東ICから高速に乗り、17:30自宅に帰着。