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御手洗町並み保存地区(みたらいまちなみほぞんちく)

安芸灘とびしま海道で一番の観光スポットと言えるのが、大崎下島東端にある御手洗町並み保存地区。江戸時代から昭和初期まで港町として栄えた場所で、郷愁感漂う町並み風景がある。迷路のように入り組んだ細い路地には、格子と白壁の家々に複数の神社、昔の映画館に日本最古で現役の時計店など。港には復元された石造りの防波堤や高灯篭などがある。のんびりと町並み散策をするには絶好の場所。ちなみに「御手洗」の読みは”みたらい”。”おてあらい”ではない。

常葉町通り

常葉町通り

町並み保存センター

町並み保存センター室内

御手洗町並み保存地区のメインストリートとも言える常磐町通りには、格子と白壁の家々が並び、電柱も電線も無くスッキリした町並み風景。電柱が立っていない通りは常磐町通りだけ。資料館の町並み保存センターと観光案内所の潮待ち館もある。潮待ち館には土産物売り場や喫茶コーナーあり。ちなみに、御手洗はアニメ映画「ももへの手紙」の舞台のモデルになっている。他にもドラマや映画のロケ地にもなっている町。格子と白壁の風景、メインストリートだけ電柱が無く、至るところに竹の一輪挿しがあり、アニメや映画の舞台になっている…などなど、たけはら町並み保存地区と雰囲気が随分似ている。

御手洗が舞台のモデル

とりあえずやってみた

潮待ち館

映画のワンシーンに出てきそうな町角風景

散策が楽しい小路

たけはら町並み保存地区と似ているようで異なる部分のひとつに、御手洗の一輪挿しの多くは竹のすだれの上に飾られているという点。絵や格言のような言葉が書かれた紙も、額に飾るかのように竹すだれに貼られている。風情ある町並み風景をより引き立てる演出になっている。

 

新光時計店

この時計は止まっている

これも止まってる

2階から吊るされた真っ赤な時計と店前に置かれた看板が目を惹く新光時計店。小さな島の小さな時計店だが、実は日本で最も古く最も修理技術を持った職人がいると言われる時計店。初訪問時に店前に居合わせた観光客と雑談をしていたら、店主のおじいさんが出てきて店内に招いてくれた。店内は時計や額などでいっぱいで、ビシッと整理整頓が徹底されていてとても綺麗。他店では直せない修理難な時計でも確実に直すということで、この小さな時計店に日本全国から修理依頼が来る。なので店内には郵送されてきた小包が山積みになっている。主にオメガやロレックスなどの高級腕時計が多いとか。

非常に綺麗な店内

新聞に載るほど有名

店内で一際目立つ大きな古時計は約150年動き続けている振り子時計。大正時代につくられた国産のデジタル時計なるものもある。あらゆる種類の、あらゆる時代の時計何でも直せるらしい。今までに新聞や雑誌、テレビなどで何度も紹介されているらしく、それらの新聞や雑誌などもいろいろと見せてくれた。本当に歴史があり有名な店であることがよく分かる。そして店主がいかに自分の仕事に誇りを持ち、説明好きであることもよく分かった。

150年前の振り子時計

多分修理道具

大正時代の国産デジタル時計

外から作業場が見られる

 

復元された昭和の映画館

新光時計店の並びに乙女座という洋館がある。昭和12年に建てられ、昭和30年まで映画館として利用されていた建物。現存する建物は平成14年に復元されたもの。十字架が付いていたら教会に見えそうなモダンな外観。入館料150円で乙女座館内の見学が出来る。館内のつくりは映画館と言うより歌舞伎や漫才をするための舞台のよう。席は畳張りで壇上に向かって下り傾斜になっている。二階席にも上がれる。昭和レトロ漂う空間。

乙女座館内

乙女座館内

 

目を惹く民家

なまこ壁の屋敷

路上の無人販売所

日向夏・カラマンダリン・レモン

大崎下島は日本屈指の温州みかんの産地として有名な場所でもあり、みかんを始めとした果物が季節によって路上無人販売所で売られている。御手洗天満宮では春には桜、秋には紅葉が見られ、季節によって町の中でもいろいろな花が見られる。

 

御手洗天満宮

サイクリスト必須の立ち寄り所?

御手洗天満宮には、1902年から1年かけて自転車で世界一周した中村春吉という人の碑がある。100年以上前に自転車で世界一周した人がいるとは驚きだ。安芸灘とびしま海道はサイクリングロードになっているので、大崎下島を通るサイクリストには外せないチェックポイントになるのだろうか。自分は一度とびしま海道往復サイクリングをしているが、御手洗町並み保存地区は往復コースから少し離れた場所にあるため面倒で立ち寄らなかった。

御手洗天満宮可能門

御手洗天満宮の本殿床下部分に、願いを込めてくぐると叶うと云われる「可能門」がある。願いを叶えるのが可能な門…可能門。

随分簡単に願いが叶うのね

人物対比

御手洗の町を隅々まで歩いて散策を楽しみたいのであれば、常葉町通りの潮待ち館で手に入る観光マップ「見たらいい町、御手洗マップ」がお勧め。イラストで楽しく観光スポットを紹介している地図で、史跡や寺院などの主要スポットから些細ではあるがちょっとした発見ができるスポットまで沢山載っている。

天満宮境内の顔に見える岩

御手洗の御手洗い

足長小学生

満舟寺

満舟寺鐘楼堂

 

海岸沿いの県道

海岸に突き出た鳥居

御手洗町並み保存地区を通る海岸沿いの県道からは、とびしま海道終端に位置する岡村島が真正面に見える。大崎下島と岡村島の間の海が県境になっていて、対岸の岡村島は愛媛県。

<< SCROLL    町並み保存地区を通る県道からの眺め パノラマ写真250°くらい    SCROLL >>

 

高灯篭と太鼓橋

いい場所見つけた

町並み保存地区南側の海岸沿いには、復元された江戸時代の高灯篭や防波堤がある。オリジナルは1991年の台風19号で大きな被害を受けてしまい、新しく造りなおされた。台風で上昇した海水の最高水位を記したものが防波堤の側にある

修復された江戸時代の防波堤

過去に台風の被害を受けた

防波堤から御手洗の町並みを眺める

 

町並み保存地区裏手には見晴台のある歴史の見える丘公園があり、公園まで続く階段道の入口がある。道のりの途中には、江戸時代末期までの遊女やそれらに関わる人達の墓が並べられたおいらん公園があり、瓦屋根が密集した御手洗の町並みや石造りの防波堤を一望。おいらん公園から歴史の見える丘公園まではさらに250段の階段を上っていく。

おいらん公園から町並み保存地区を見下ろす

250段の階段が続く

歴史の見える丘公園の最上部に見晴台があり、御手洗の町並みや対岸の岡村島などを一望できる。ちなみに、車で歴史の見える丘公園まで上れる道路もある。

歴史の見える丘公園の見晴台

見晴台の様子

<< SCROLL    歴史の見える丘公園見晴台からの眺め パノラマ写真300°くらい    SCROLL >>