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多々羅大橋を快走

橋を渡って大三島へ

しまなみ海道に架かる橋の中で2番目に長い多々羅大橋は全長1480m。多々羅大橋の真ん中辺りが広島県と愛媛県の県境で、約70kmあるしまなみ海道縦断コースのほぼ中間地点でもある。出発からちょうど3時間で約35km地点の多々羅大橋を通過。

橋を渡ったあとは下り坂

海岸沿いの道路に出る

大三島東海岸の道路

何かいいねこれ

しまなみ海道が通る6つの島を北から数えて4つめの大三島に入る。海岸沿いの道路を進み、途中喉が渇いたので自販機でジュースを買って小休憩。9月後半の瀬戸内はまだ日差しが強く気温も高いが、風を切って軽快にサイクリングをしているとそれほど暑さは気にならない。しかしハーフパンツから出ている足がいつの間にか真っ赤に日焼けしていた。日差しがジリジリと日焼けに染みる。

ジュースを飲んで小休憩

この自転車でよくがんばっている

大三島橋へ続く坂道

坂道の途中で見える大三島橋

大三島はしまなみ6島の中で最も面積が大きいが、しまなみ縦断コースで走る道は約5kmと、最も島の面積が小さい伯方島に次いで走行距離が短い。東岸沿いの道路を道なりに進んで行き、伯方島へ渡るために大三大橋へ続く坂道に入る。長い坂を上って、橋を渡って、次の島へ下りて…の繰り返し。コース上の6つの橋で最も短い全長328mの大三島橋を渡り伯方島へ。

坂を上って橋へ

大三島橋を渡る

橋を渡ったら下り坂

海岸線まで坂を下る

しまなみ海道6島の中で最も走行距離が短い伯方島は、橋までの上り下りを除けば島内の走行は僅か2km程度。大三島橋を下りて車道に出るとちょっとした上り坂があり、それを越えると今度は長い下り坂が続き、その先に伯方・大島大橋が見えてくる。13:00になりお腹も空いてきたので、橋の手前にある道の駅「伯方S・Cパーク」に立ち寄り。レストランや特産品の販売所が入った建物の前には自転車が沢山。皆考えることは同じらしい。

伯方S・Cパーク

売店で昼飯を注文

今治のB級グルメと銘打っている焼豚玉子飯を皆で注文。ボリュームが足りない割りに540円というのは随分高い気がするが、まぁ仕方ない。テーブル席に座り食事を済ませ、20分ほどだらりとくつろいでいたら気が抜けてしまい、自転車を漕ぐ気力まで抜ける。重い腰を上げて席を立つと太ももに結構な疲労感が。とりあえず今治市本土まであと20kmちょっとなので気合を入れ直して出発。

焼豚玉子飯

道の駅から眺める伯方・大島大橋

伯方S・Cパークから上り坂を進んで伯方・大島大橋へ。これまで橋へ上がる坂道は1km程度あったが、伯方島から伯方・大島大橋へ上がる坂道は約500mと半分程度の距離なので、お腹を満たしまったりした直後の状態でもそれほど苦労せずに上ることができた。全長1165mの橋を渡り大島へ。

伯方・大島大橋へ続く坂道

伯方・大島大橋を渡る

伯方・大島大橋からの眺め

料金所を通過して大島へ

しまなみ6島の中で最南に位置する大島に入ったのが13:45。サイクリングスタートから4時間半で約50km走った計算になる。途中途中の休憩時間を入れても1時間で平均10km強進んでいるペース。ここまで来れば時間の心配をする必要はない。しかし太ももの筋肉の疲労はピークに近づいているようで、立ち漕ぎをすると太もも筋がつりそうな感覚になる。ここまで来て身体トラブルは絶対に避けたいので無理は禁物。

伯方・大島大橋を下りる

海岸沿いの道路に出る

伯方・大島大橋を下りて、隣の伯方島がすぐ対岸に見える海岸沿いの道路を走る。伯方島と大島に挟まれた海峡には流れの速い潮流が発生していて、堤防の上から見物する人の姿も。自転車を止めて動画を撮ろうかとも思ったが、疲れていて面倒なので潮流を横目に自転車を漕ぎ続ける。2kmほど海岸線を走ったところで右折し、大島内陸部を南北に縦断する道路に入る。それから間もなく長い長い長い上り坂の始まり。太ももが辛くて自転車が止まりそうなくらいにペースダウンし、他の3人から大きく離されてしまう。体力の限界、いや太もも筋の限界。そしてとうとう途中で足を着いてしまう。中学〜高校生の頃はマウンテンバイクが趣味で太ももの筋肉はガチガチだったというのに、非常に情けない気分… 他の3人もペダルを漕ぐのを諦め、まだまだ続く長い上り坂を歩いて進む。多分この坂道が一番の難所なのではないかと思う。

潮流を見ながらサイクリング

みんなで上り坂を歩く

最大の難所とも言える長い坂を上りきれば、後は下りと平地のみ!…と思いきやもう一度上り坂があり、何とか乗り越えて大島を縦断。そして島の南岸に出たところにある道の駅「よしうみいきいき館」に立ち寄り休憩。クロスバイクの2人は中盤からずっとお尻の痛みに悩まされているが、走行距離が60kmを超え自分も少しお尻が痛くなり始める。

道の駅で休憩

来島海峡大橋が目の前に見える

もう無理はしない

坂を上って来島海峡大橋へ

道の駅で15分ほど休憩して、しまなみ海道最南に架かる来島海峡大橋へ。橋へと続く最後の上り坂は約500m。最後なので気合で一気に上ろうとしたが直ぐに失速して結局歩き、途中自販機があったので炭酸ジュースをぐい飲みして一息入れ、やっとやっとで来島海峡大橋へ上がる。しかし橋の上も微妙な上り勾配が長々と続いてしんどいしんどい… そしてやっと下りになったと思ったらまた上り勾配。しまなみ海道に架かる橋の中で最も長い来島海峡大橋は全長4105mもあり、3つの吊橋が2つの小島を足場にして架かっているような造りなので、橋の勾配も3つある。4年前に四国を車中泊旅行した時にレンタサイクルで来島海峡大橋を往復した事を思い返し、そういえばあの時も橋の微妙な勾配で疲れていたなと思い出しつつ、来島海峡大橋を渡り切り今治市本土に上陸。

来島海峡大橋を渡る

来島海峡大橋からの眺め

あの坂を下る

橋を下りてサンライズ糸山へ

来島海峡大橋を下りたところにあるレンタサイクルターミナル「サンライズ糸山」に15:35到着。無事しまなみ海道縦断サイクリング達成。尾道市民センターから約70kmの道のりを走るのに掛かった時間は約6時間半。最初から最後までほぼ一定のペースで進み、ほぼ予想通りの時間に到着。太ももがかなり疲労しお尻も少し痛くなったが、体力的には予想していたほど疲れなかった。しかし上り坂はもう絶対に走りたくない!という気分。

サンライズ糸山

ジュースの自販機にタイヤチューブが!

ここからさらにホテルまで約20kmの道のり。このまま自転車でホテルまで走っても夕食の時間には何とか間に合いそうだが、食事の前に大浴場でゆっくり汗を流して一息入れる余裕は無い。しかしまだ余力があるので自転車で進みたい気持ちもある。でも上り坂はイヤ。そこでサンライズ糸山の職員にこの先の道のりを聞いたところ、約10km先のJR今治駅にレンタサイクルターミナルがあり、そこまでがブルーラインの引かれたサイクリングロードとなっていて、急な上り坂は無くほとんど平坦な道のりとの事。なので今治駅のレンタサイクルターミナルまで自転車で進み、今治駅からホテルまでは公共交通機関で移動する事にした。

今治駅へ向かう

今治駅まで続くブルーライン

西日が日焼けに染みる

15分ほど休憩してサンライズ糸山を出発。サンライズ糸山の職員の言う通り平坦な道が主で急な上り坂は無いが、いくつかあるほんの緩い上り坂ですら煩わしい。そして西日が赤く日焼けした太ももに染みる。日焼け対策をしておけばよかった。駅に近づくと信号が多くなりストップ&ゴーの繰り返し。やはりサイクリングは市街地よりも島の海岸沿いの方がいい。サンライズ糸山から30分ほど自転車を走らせ、今治駅の高架下にあるレンタサイクルターミナルに16:20到着。約7時間のサイクリングは終わってみればあっという間だった。

今治駅で自転車を返却

しまなみ縦断達成者の勇姿

しまなみ海道縦断約70km+今治駅までの約10kmを走ってみて、基本的には健康な人なら誰でもできるものだと分かった。ただし、日常で自転車に乗らない人や運動不足な人は事前に足を慣らしておいた方がいい。それと個人差はあれお尻も痛くなるので、お尻に自身の無い人は事前の対策と自転車選びを考えたほうがいいかも知れない。ともあれ、これを機に自転車に興味を持ち始め、サイクリングを趣味のひとつにしたいと思うようになった。そこそこいいクロスバイクを買って、今度はマイサイクルでしまなみ海道をサイクリングしてみたい。

 

◎2015年3月追記

しまなみ海道縦断サイクリングから約5ヶ月後の2015年2月に自転車を購入。ただし、クロスバイクではなく折り畳み自転車。小径タイヤと折りたたみ自転車独特のフレームデザインに惹かれ、性能よりも見た目の好みで購入。とはいえ、しまなみ縦断で利用したシティサイクルは3段ギアだったのに対して、こちらは7段ギアとなかなかのスペック。フレームはアルミ製で車重はまずまず軽く十分な性能。スピードはあまり出ないが坂道には結構強い。折りたたみ自転車を購入してから、週末の晴れた日は車に自転車を載せて瀬戸内に出掛けるようになった。いずれこの折りたたみ自転車でしまなみ海道を縦断、もしくは往復する日が来る…かもしれない。

一応スポーツタイプの自転車

折りたたみ自転車は車載に便利

 

◎2015年10月追記

折りたたみ自転車を購入して瀬戸内海の島々を中心にあちこちサイクリングして、興味のあるサイクリングスポットを半年ほどで一通り走ったところで、気分的にサイクリングは一段落。…と思いきや、今度はしまなみ海道往復サイクリングに意識が傾く。しかし20インチの小径車で往復140kmの道のりを走るのはさすがに無理。それなら思い切ってロードバイクを購入しよう!という流れになり、レンタサイクルでしまなみ海道を縦断してから1年経った2015年9月末にロードバイクを購入。

本格ロードバイクのエントリーモデル

ロードバイクのタイヤは非常に細く、段差や路面の溝などに常に注意して運転しなければならない。なので走る場所はしまなみ海道やとびしま海道などの整備されたサイクリングコースのみと割り切る。ロードバイクの運転に十分慣れるため100km未満のサイクリングを何度か行なったのち、ロードバイク購入から1ヶ月半でしまなみ海道往復サイクリングを達成。以降ロードバイクで再び瀬戸内海の島々をサイクリングをするようになる。購入の直前まで全く関心の無かったロードバイクが一番の趣味となった。

細くてミゾの無いタイヤ

前輪を外せばコンパクトカーにも車載可