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16インチ折り畳み自転車 DAHON K9X 購入(2024年3月)

2023年11月に購入予約したDAHON K9Xが予定通り2024年2月に発売された。コロナ禍以降新発売される自転車の入荷遅延は当たり前になり、半年前後〜1年以上の遅延も珍しくない。そんな中、予約開始当初の告知通りに発売された事にむしろ驚いた。予約先の店から2月末に入荷の連絡を受け、3月頭に店頭で受け取り。

近所のミニベロ専門店

DAHON K9Xを購入した店は自宅から車で10分程度の近所にあるミニベロ専門店。ずっと前から店の存在は知っていたが、用も無いのに入店するのは何となくはばかられ、たまに店のブログをチェックしたりしつつも長年入店する機会が無いままでいた。そして今回K9Xを購入するにあたりやっとくだんのミニベロ専門店を利用する機会が訪れた。実は、2023年9月に参加したミニベロミーティングin福富に店主がスタッフとして参加していて、出展車について色々と質問して話を伺いお世話になったので、なおさらこのミニベロ専門店を一度利用したいと考えていた。今回のK9X購入で長年の思いを果たす事ができて肩の荷が降りた気分。

DAHONは30年以上の歴史を持つ折り畳み自転車メーカー。先に購入したVerge N8のメーカーであるTernは、DAHONから独立したブランドでDAHONの社長の息子がTernの社長…だった気がする。大体そんな感じなのでDAHONとTernの折り畳み方式は似ている。

DAHONにはK3という3段変速ギアを装備した14インチタイヤの超人気モデルがあり、本当はロードバイクのセカンドカーとしてK3を買うつもりでいた。しかし店頭で現物を見たら14インチタイヤのあまりの小ささに怯み、自分の身体能力ではまともにサイクリングが出来ないだろうという事で、20インチのVerge N8を購入するに至った。

納車直後のDAHON K9X

読みは「ケーナイン クロス」

K9XはK3の16インチ版的なモデルで、ぱっと見のシルエットはK3と同じでひと回り大きい感じ。海外ではK3 Plusという名で以前から流通していて、ネットでK3 Plusの存在を知って一目惚れしたものだが、残念ながら日本では正規販売されていなかった。K3 Plusの並行輸入車を購入する手はあったが、国内の正規販売店を通らない輸入車は品質が不十分な場合が多いので、手を出す気にはなれなかった。そんな中、K3 Plusに改良を施したK9Xという新型車が日本で正規発売される事を知り、迷わず購入を決意。ちなみにK9Xの読みは「ケーナイン クロス」。

K9Xに設定されるフレームカラーは「スチールグレーブラック」と「オリーブブラック」の2種類。どちらも暗い印象のフレームカラーで正直好みではなく、もっと明るい設定色があればいいのにと思った。オリーブよりもスチールグレーの方がまだ明るく嫌いな色ではなかったので、スチールグレーブラックを選択。ともあれ、実物は小径車ながら戦闘力がありそうで引き締まった印象を受ける設定色だったので、思ったよりはいいフレームカラーだった。逆にこのサイズの小径車で原色系の明るいフレームカラーだとオモチャっぽく見えてしまうかも知れない。

フレームカラーはスチールグレーブラック

K3 Plus改めK9Xをひと目見て惹かれた理由は、小径車の中でも小さい部類に入る16インチタイヤの折り畳み自転車ながらも、ディスクブレーキが装備され変速ギアは9段もあり、小さいながらも走行性能が高そうで見た目の個性も強いところに魅力を感じたから。メカ好きの心をくすぐる自転車だ。当然Verge N8などの20インチミニベロと比べたら確実に性能は劣るが、本来サイクリング向けではない16インチタイヤの自転車であちこち走り回れたら面白いに違いない。ミニベロは性能第一ではなく、小径車故の個性や不便さを楽しんで走る自転車なのだ。

フロントタイヤは右側にディスクブレーキ

リアタイヤは左側にディスクブレーキ

ディスクブレーキを装備した自転車を持つのは今回が初めて。やはりディスクブレーキが付いているとメカメカしさが増してカッコイイ。肝心の制動力はというと、リムブレーキと比べて初期制動が強いとか効き過ぎるという事は無く、ちょうどいい効き具合だった。ディスクブレーキはガツンと強力な制動力があるイメージを持っていて、ついブレーキレバーを強く引いてバランスを崩したりタイヤをロックして転倒する危険を心配していたが、感覚的にはVerge N8のVブレーキ方式のリムブレーキと大きな違いは無かった。一般的に自転車のディスクブレーキは前後共に左側に付いているが、K9Xは折り畳み時の干渉を避けるためにフロントディスクブレーキは右側に付いている。

自転車用のディスクブレーキには「油圧式」と「機械式」の2種類あり、油圧式は自動車やオートバイと同じくブレーキオイルの油圧でブレーキパッドを動かし、機械式はリムブレーキと同じでワイヤーを引いてブレーキパッドを動かす。基本的に油圧式の方が制動力が高く、ブレーキレバーのタッチも軽くて優れているが、ハードな走り方をしない16インチミニベロには機械式で十分。機械式の方が個人でのメンテナンスが容易というメリットもあるし。それに油圧式は万が一のオイル漏れやトラブル時に素人が対処するのは困難なので、精神衛生的にも機械式の方が楽でいい。

機械式ディスクブレーキキャリパー

16インチタイヤの折り畳み自転車で変速ギアが9速もあるのはかなり珍しいと思う。納車後に事前に購入しておいたサイクルコンピュータを付けて自宅の周りを走ってみたところ、ギアを一番重くして平地でフル加速したらサイコン表示は35km/hを出した。それから自分にとっては激坂と言える急勾配の坂道を一番軽いギアで上ったら、思っていたよりも苦労せずに(と言っても冬出不精で身体が鈍りきっていたのでしんどかったけど…)上り切ることができた。K9Xは予想以上の性能を秘めているかもしれない、と期待が膨らむ。とは言っても5kmほど試走しただけなので、実際にサイクリングへ出掛けてある程度の距離を走ってみないと分からない。いずれにせよ16インチタイヤの小径車の中ではハイパフォーマンスな自転車だ。

チェーンリング(フロントギア)はシングル

リアは9段変速

K9Xの標準タイヤは幅が38mmあり、両サイドにミゾがあり中心はミゾ無しというトレッドパターン。大きいタイヤと比べて安定性能の劣る16インチタイヤで、常に地面と接地している中心部分がミゾ無しというのは結構不安。路肩に溜まった砂や落ち葉などの異物で滑って転倒しないか心配だ。それと16インチで38mm幅だと乗り心地もいいとは言えない。Verge N8にはミニベロ向け極太タイヤで最も人気のある「ビッグアップル」を履かせていてタイヤ幅は45mmあり、Verge N8と比べてしまうと尚更にクッション性が低く突き上げ感があり、長時間の運転は間違いなく疲れると思われ。K9Xにも極太タイヤへの換装が必須だった。なので早速ネットから16インチのビッグアップルを購入しようとしたが、どの通販サイトも品切れで入手不可能状態だった…

標準タイヤは38mm(1.5インチ)幅

フレーム下のワイヤー

フレームの下には折り畳みヒンジ部分の強度と耐久性を高めるためのワイヤーが張られている。1本しかないメインフレームにワイヤーを追加して三角形を構成することによって剛性を高める…らしい。こんなワイヤー1本張っただけで効果があるのだろうかと疑問に思ってしまうが、きっとしっかり仕事をしているのだろう。フレームはケーブル内装式になっていて、Verge N8と比べてスッキリとした印象。ロードバイクなどはケーブル内装式が主流になっているが、折り畳み自転車でケーブル内装式フレームはまだ珍しいと思う。

ケーブル内装式フレーム

シートポストは目盛付き

結構スリムなサドル

シートポストには目盛が印されているので、折り畳み状態からの展開時にシートポストを伸ばす際、的確に自分に合った長さに調節できるので便利。Verge N8のシートポストには目盛が無かったので、鉄ヤスリで軽くキズを付けて目印にしていた。標準サドルはなかなかスポーティなデザインでカッコイイが、16インチタイヤのK9Xは路面から伝わる振動や突き上げ感が大きいので、お尻が痛くなりやすい自分にはタイヤの極太化に加えサドルカバーの装着も必須。

ブレーキレバーとシフターにもDAHON

タイヤとホイールリムにもDAHON

サドルやシートポストを始め、K9Xに使われているパーツの多くに「DAHON」の文字やダホンロゴがプリントされていて、「ちょっと拘りのある自転車」的な雰囲気のある見た目になっている。それにサドルやチェーンリング、クランクなど一部のパーツはVerge N8よりも高品質なものだと思われ。その代わり変速機やブレーキレバーなどの機械部品は信頼のSHIMANO製ではなく、DAHONオリジナルパーツにして価格を抑えている模様。ともあれ、パーツひとつひとつにしっかり拘っている自転車だなと思う。まぁ16インチの折り畳み自転車ながらも価格は135,000円もするので、値段相応に仕上がっている自転車だなとも思う。

折り畳んだ状態

ハンドルは前後タイヤの間に納まる

K9Xの公式折り畳みサイズはW72xH62xD39cm。正面から見るとそれなりにコンパクトに畳まれているように見えるが、上から見ると結構幅広だなと感じる。Verge N8はハンドルを外向きに折り畳む方式なのに対し、K9Xは内向きに折り畳んで前後タイヤの間に納まる点はスッキリしてスリムに見えるが、フロントタイヤのブレーキキャリパーとリアタイヤの変速機の出っ張り具合が目立っている。実際20インチのVerge N8の折り畳みサイズW79xH72xD38cmと比較すると幅は1cm短いだけ。まぁ自分の場合輪行袋に入れて持ち運ぶことは無く、自宅から目的地のコースまでは車に載せて移動するので、折り畳みサイズにはあまり拘りが無いので問題無い。ちなみにノーマル状態のK9Xの車重(スタンド無し)は9.5kg。

所有する自転車3台のタイヤサイズを比較してみた。ロードバイクの700Cタイヤは27インチ相当の大きさで、Verge N8の20インチタイヤ、そしてK9Xの16インチタイヤ。20インチと比べても明らかに16インチは小さいが、ロードバイクの700Cと比べると笑えるくらいに小さい。ロードバイクならロングライドや山登りが出来て当たり前で、20インチミニベロでも意外と結構走れてしまう。しかし16インチミニベロのK9Xではそうは行かなそうだ。ロード乗りガチ勢など剛脚サイクリストならK9Xでもガンガン走れるのだろうが、貧脚サイクリストの自分にはどれだけ走れるのか不安でもあり、それ以上に好奇心が湧いてくる。

ロードバイクの700C・20インチ・16インチ比較

 

DAHON K9Xにアフターパーツを装着

2023年11月からサイクリング欲の低下と寒さで自転車に乗る気にならなくなた一方で、購入予約したK9Xで早くサイクリングをしたいという気持ちも大きく、K9Xの納車を心待ちにする日々。納車されたら直ぐにアフターパーツで固めて完璧な状態で走りたい!…という事で、2023年12月から2024年1月の間にコツコツとパーツを揃えていた。

フロントライト・サイクルコンピュータ・テールライト・テールライト取付ブラケット

自分は基本夜間走行はせず、フロントライトを点けるのはトンネル内だけ。ほとんど使わないものを新たに購入するのは勿体ないので、ロードバイク・Verge N8と使い回してきたフロントライトをK9Xでも使い回すつもりでいた。しかし近頃物欲が無くてお金の使い道も無くつまらなかったので、やっぱりK9X用にフロントライトを購入。手持ちの400ルーメンの明るさがあるライトの改良版で、対向への眩しさを軽減した配光になっていたり、ハンドル下に逆さ付けしてもスイッチが上向きになるようアップグレードされている。このライトは店頭販売限定品で割引無しの9900円。使用頻度が極めて低いパーツにはちょっと高い出費だが、まぁいい。この手のパーツは半分自己満足だ。

フロントライトは分解してスイッチの向きを上下変更できる

サイコンの反転液晶と通常液晶の比較

サイクルコンピュータはロードバイクとVerge N8に付けているモデルの反転液晶モデルにした。液晶文字が大きく視認性の高いサイコンなので2台で愛用(外観成型色は白と黒で差別化)しているが、3台目も同じサイコンでは面白くないので反転液晶モデルにしてみた。これも店頭販売限定モデル。正直反転液晶より通常液晶の方が視認性が高いような気がするが、反転液晶の方が日差しを浴びてもハッキリ見えるらしい。それからテールライトはVerge N8に付けているのと全く同じ、リフレクターとしても機能するオートライト。全く同じものでは面白みに欠けるが、いろいろ悩んだ結果これが一番自分の求めているものだと結論着いた。サドルの後ろにテールライトを付けるためのブラケットも購入。前後ライトとサイコンは毎回「キャトアイ」の製品を選んでいる。やっぱり電子機器パーツは日本製で信頼性の高いものがいい。

バッグアタッチメント・フラットペダル・ベル・グリップ

K9XにはVerge N8と同じように、ヘッドチューブにフロントバッグを装着するためのアダプターを取り付けるネジ穴がある。しかしK9Xにはハンドルポストにフロントバッグを装着した方が見栄え的なバランスが良さそうだと思ったので、そのためのバッグアタッチメントを購入。フロントバッグは手持ちのBROOKSバッグを使用する。ペダルは高品質で知られる三ケ島製作所のフラットペダル。Verge N8には三ヶ島ペダルの「ガンマ」というモデルを装着しているが、K9Xには三ヶ島ペダルの中でも特に人気の高い「オールウェイズ」というモデルをチョイス。フラットペダルとしては価格の高い部類に入るが、信頼性と知名度の高い日本製ペダルなので自己満足度も高い。自転車を輪行袋に入れて運ぶことは無いので、折り畳み式や着脱式のペダルにする気は無かった。ベルはVerge N8に装着しているものの色違いにした。自転車のベルにしてはとても綺麗な音色で響き、小ぶりでお洒落なデザインも気に入っているので。

三ヶ島ペダル「ガンマ」と「オールウェイズ」の比較

エルゴングリップ「GS2」と「GP3」の比較

グリップはVerge N8にも装着しているドイツパーツブランド「エルゴン」の別モデルをチョイス。エルゴングリップは人間工学に基づいて設計されていて、非常に握りやすく疲れにくい大人気グリップ。エルゴングリップでバーエンドが付いているモデルは「GPシリーズ」と「GSシリーズ」の二種類あり、Verge N8装着の「GP3」に対しK9X用には「GS2」を選択。「GP」よりも「GS」の方がゴムが僅かに硬い仕様だが、デザインは圧倒的に「GS」の方が好みなので。まぁ握った感じほとんど差は無いようなので問題ないだろう。数字はバーエンドの長さを表していて、「3」は三本指、「2」は二本指で握れるという意味。16インチのK9Xにはバーエンドも小ぶりな方が似合いそうなので二本指用にしてみた。ちなみにほとんどのエルゴングリップには"L"と"S"の2サイズ用意されていて、手が大き目な自分はLサイズにしている。たかが自転車のグリップ選びひとつにしても結構奥が深く、拘り始めると選ぶのは簡単ではない。

キックスタンド・ボトルケージ・チェーンリングボルト・サドル用ワイヤーキー・サドルカバー

キックスタンド、ボトルケージ、サドルカバー、サドル用ワイヤーキー、チェーンリングボルトもVerge N8に装着しているものと全く同じものを用意。いずれも他に選択肢が無いくらい自分にはベストなパーツだったので。ワイヤーキーのみVerge N8の黒単色から黒銀ツートンカラーに変更してせめてもの差別化。チェーンリングボルトもVerge N8の赤とは別の色にするつもりだったが、やっぱり赤が一番目立ってカッコイイし好きな色なので赤を選択。

納車前に揃えたパーツ一式(チェーンリングボルト入れ忘れた…)

…という事で、K9Xの納車前に一通りアフターパーツを用意した。上記のパーツ購入費は計約47000円也。ほとんどのパーツがVerge N8と全く同じか同ブランドの別モデルとなり、似通ったアフターパーツ構成になってしまった。まぁ、妥協を許さず自分にベストなパーツを厳選した結果なので、このパーツ選定が最適解なのは間違いない。何とかVerge N8との差別化を図ろうとして、あえて厳選パーツ以外のものを選ぶ必要はない。残るは標準タイヤを極太タイヤのビッグアップルに交換するくらい。タイヤは実際にサイクリングをしてみて必要であれば替えようと考えていたが、納車後にちょい乗りしただけでビッグアップル化の必要性を実感。しかし何処の通販サイトも欠品状態だったので、仕方なく4月入荷予定のショップで予約をした。

アフターパーツ装着後のK9X

小さな車体にバッグが目立つ

店頭でK9Xを受け取り、外でノーマル状態の写真を撮ってから帰宅し、そして事前に揃えておいたアフターパーツ一式を装着。折り畳み時にパーツが干渉しないよう検証しながら取り付ける必要があり、全てのパーツを装着するのに結構時間が掛かってしまったが、無事イメージ通りに仕上がった。特にフロントバッグの装着に関しては、ハンドルから前方へ弧を描いて伸びるワイヤーケーブルの内側にきれいに収まり、ハンドルを左右に振ってもケーブルがバッグに干渉しないように取り付けることができた。

なかなかいいじゃないか

身長177cmが乗るとこんな感じ

グリップは標準のスポンジグリップから高性能なエルゴングリップに換装し、ハンドルバーにサイクルコンピュータを装着。反転液晶のサイコンは室内だと通常液晶より視認性が低い印象で反転表示に違和感もあったが、快晴下では十分よく見えて違和感も無し。曇天時や日照時間外は通常液晶より視認性が落ちそうな気もするがまぁいいさ、背景が真っ黒な反転表示がカッコイイからいいのだ。フロントライトは目立たないようにハンドル下に逆さ付け。車体の小さなK9Xの場合、フロントライトをハンドルの上に付けると結構大きく見えて異物感が強く、ハンドル周りが賑やかな印象になる。やはり逆さ付けにしてもスイッチを上向きにできるライトを選んで正解だった。

エルゴングリップ・フロントライト・反転液晶サイコン

フロントライトは逆さ付けしてスッキリした印象に

ハンドルに最初から付いていたベルは外し、音色が綺麗なお気に入りのベルをハンドルポストに装着。さらにハンドルポストにはフロントバッグアダプターも装着。ハンドルポスト径は上から下へテーパーに広がっていて、フロントバッグアダプターが付けられるギリギリまで下げたらネジの長さが足りなくなり、ホームセンターで付属のネジより10mm長いものをわざわざ購入。できればもっと下に装着して少しでも重心を下げたかったが、フロントバッグとワイヤーケーブルが干渉しない位置に取付できたので良しとする。

ハンドルポストにベルとフロントバッグアダプター

シートカバー・テールライト・サドル用ワイヤーキー

シートカバー、テールライト、サドル盗難防止用ワイヤーキーはVerge N8と全く同じものを装着したので、サドル回りの見た目はVerge N8と瓜二つ。そしてボトルケージもVerge N8と同じもの。サイクルボトルはVerge N8から使っているサーモスの魔法瓶を使い回し。更にチェーンリングボルトもVerge N8と同品の赤色ボルトに換装。チェーンリングボルトは些細なパーツだが、赤色だと結構目立って自己主張の効果はなかなか大きい。

ボトルケージとサーモスボトル

チェーンリングボルトと三ヶ島ペダル

K9Xには標準で三ヶ島製作所の着脱式樹脂ペダルが付属していた。標準ペダルとしてはかなりいいペダルだ。しかし自分は三ヶ島ペダルのもっと高性能なヤツを用意していたので、店頭でK9Xを受け取る際に標準ペダルは外してもらった(手持ちのペダルレンチでは外せないタイプだったので)。アフターパーツの三ヶ島ペダル「オールウェイズ」は踏み面が大きく、しっかり踏み込めて無駄なく力が伝達されていることを実感できる。踏み面には滑り止めのピンスパイクが付いているのも大きなポイント。

K9Xにはキックスタンドが標準装備されていない。ドロップハンドルのミニベロロードなど走りを強く意識したモデルはスタンド未装備が多いが、K9Xクラスのミニベロでスタンド無しは珍しいと思う。少しでも車重のカタログ表示を軽くしたかったのか、それとも実は走りをかなり意識した16インチミニベロだったのか、いやきっと両方に違いない。いずれにせよ、キックスタンドはVerge N8と同じダブルレッグスタンドの装着が決まっていたので、スタンド未装備の方が取り外しと処分の手間が省けて助かる。ダブルレッグスタンドは少々重いのがデメリットだが、安定感抜群で駐輪中の転倒の不安が少なくていい。

ダブルレッグスタンド

受け継がれるバルブキャップ

リムのシールは剥がした

そしてタイヤチューブのバルブキャップを樹脂製の黒色キャップからアルミ製の赤色キャップに。これはロードバイクからVerge N8へ使い回して来たもので、今度はK9Xへ引き継いで装着。チェーンリングボルト以上に些細なパーツで正直目立たないが、こういうパーツは自己満足の世界なので。それから、ホイールのリムに貼られていたダホンロゴ+グレーのラインのステッカーと、「DAHON」と書かれたブルーのステッカーは剥がした。個人的にちょっと安っぽい印象だったので。真っ黒なホイールの方がカッコイイ。

ちなみに、ロードバイクとVerge N8で行なっていたパーツ盗難防止策をK9Xにも実施。サイクルコンピュータ、フロントライト、テールライトはいずれも簡単に着脱できる仕様になっているため、自転車から離れている隙に盗まれてしまうリスクが少なからずある。だからと言って自転車から離れる度にそれぞれ取り外して持ち歩くのはあまりにも面倒くさい。という事で、各パーツの取付けブラケットにネジを通して簡単に外せないようにした。これをするだけでも大きな盗難抑止になるし、安心感が増して精神衛生的にもいい。

サイコンブラケットにネジ

フロントライトブラケットにネジ

テールライトブラケットにネジ

という事で、K9X購入直後に一気にアフターパーツを装着して理想形の一歩手前までアップグレード。あとは予約している極太タイヤ「ビッグアップル」が手元に届けば、K9X貧脚ポタリング仕様の完成形になる。とは言っても、これから走り込んで行くうちに色々と不満点が出てきて更に手を加える可能性は高い。まぁコツコツとカスタムを重ねて自分だけの一台にしていくのも楽しみのひとつだ。

 

K9Xの性能を自宅周辺で試す(2024年3月)

アフターパーツで固めたK9Xで早速サイクリングをしよう!…と思ったが、直近の休日は最高気温が10℃で最低気温は0℃を下まわる天気予報で、まだまだ真冬の寒さでとても朝から瀬戸内のサイクリングコースまで出掛ける気にはなれない。なので最高気温まで上がる昼から自宅の周辺を軽くサイクリングする事に。車の交通量が多い道路はなるべく避けつつ、走りやすくて田園風景や山々が視界に広がる景色のいい道路を選んで走行。自宅周辺をサイクリングするのは久し振りだが、のんびりポタリングをするのにいい場所が結構あるなと改めて実感。朝から車で出掛ける気分ではなくとも休日暇で自宅にいる時は、もっと積極的に近所の散策を兼ねたサイクリングをして身体を動かすべきだと思った。

自宅周辺の田んぼ道

交通量が少なく快走できる県道

K9X購入直後のちょい乗り時点で実感した事だが、やはり20インチタイヤと比べて16インチタイヤの方が確実に路面状態の影響を大きく受ける。自然石舗装など路面がデコボコした場所ではガタガタと振動が身体にハッキリ伝わるし、段差を乗り越える時はハンドルを引いてフロントタイヤを浮かすようにして通過しないと、転倒したりパンクしたりするリスクが大きい。それと小径車故のハンドルのふらつきも20インチタイヤの自転車よりも大きい。それらの弱点や癖をしっかり心得て運転しないと痛い目に合う自転車だ。

田園風景ポタリングを楽しむ

写真撮影も楽しむ

とは言え走行性能は予想していたよりも高く、16インチミニベロの特性を心得て運転すれば結構快適な自転車だった。そこそこスピードも出るし、それなりに急勾配の坂道も上れるし、普通の道を普通に走る分には極太20インチタイヤを履いたVerge N8と比べても大きく劣る事は無かった。まぁ、サイクリングをするのが4ヶ月振りなのでVerge N8の運転感覚を少し忘れているのかも知れないが。。ともあれ、K9Xは十分サイクリングに使える16インチミニベロで、コースによっては貧脚の自分でも100km走れそうな気がして来た。そのうち挑戦してみようかなと思う。

人物と比較するとタイヤの小振り具合が際立つ

Verge N8とK9Xの乗車姿勢に大きな違いは無く違和感も無かったが、身長177cmの自分にはハンドルとサドルの距離が少し近いと感じた。これはノーマル状態のVerge N8でも感じた事で、Verge N8は純正オプションの可変式ハンドルステムに換装して問題を解消している。ハンドルとサドルの距離はある程度離れていた方が前傾姿勢になり、スピードを出しやすいしハンドル操作もより安定するのでメリットは大きい。K9Xにも同じようなカスタムを施してハンドルとサドルの距離をもっと離す事はできるが、今のところK9Xにはそれほど走りの性能を求めていないので、暫く様子を見ようと思う。

それにしても、K9Xを運転している時はタイヤが16インチという実感はそれほど湧かないが、自分がK9Xに乗車している写真を見ると極小タイヤである事を実感させられる。14インチのK3は買わないでよかったと改めて思う。

K9Xで長い下り坂をノンブレーキで滑走したら、サイコンの速度表示が45km/hに達した。高速域では思いのほか安定していて驚いた。しかしあくまでもタイヤサイズは16インチ。高速走行時に石や枝などの異物を踏んだり、アスファルトがひび割れて盛り上がった場所などを通過したら、バランスを崩して転倒するリスクが非常に大きい。なので極力自制して速度は40km/hくらまでにしておいた方がよさそう。でも一度でいいから50km/hまで出してみたい…予約注文している極太タイヤのビッグアップルを装着すれば安定性が増すので、それから挑戦してみようかな。

最高速度

長閑な住宅地を走る

2km続く一直線道路を走る

4ヶ月振りのサイクリングで30km弱走ってK9Xの試走は完了。寒がりの冬出不精で身体は鈍り切っていたが、それでも予想以上の走行性能をハッキリと実感することができた。これからK9Xで何度かサイクリングをして十分慣れた頃に、改めてVerge N8に乗って2台の走行性能や乗り心地などを比較してみたいと思う。

 

装備の見直しと追加(2024年3月)

初めてのK9Xサイクリングでひとつアクシデントが発生した。ハンドルポストにフロントバッグを装着したままの状態でキックスタンドを立てて停めた際、バッグの重みでハンドルが振れてバランスを崩し転倒してしまった。幸い芝が生えた道路脇の斜面に倒れたので自転車にキズが付くことはなかったが。どうやら路面の微妙な傾斜具合などでハンドルが振れてしまうよう。安定性抜群のダブルレッグスタンドでも転倒してしまうのは、16インチという小径タイヤも影響しているのだろうか。ともあれ、ハンドルポストにフロントバッグを装着していると駐輪時に転倒するリスクがあるという事で、結局Verge N8と同じくヘッドチューブにフロントバッグを装着する事にした。

ここに停めたら転倒した

ternのヘッドチューブアダプター「ラゲッジトラス」

ヘッドチューブにアダプターを装着

という訳で、tern純正オプションパーツのヘッドチューブアダプター「ラゲッジトラス」を再び購入。ヘッドチューブアダプターを使えばバッグがフレームに固定されるため、ハンドル操作に影響を与えずバッグの重さでハンドルが振られる事もない。個人的にK9Xにはヘッドチューブよりもハンドルポストにフロントバッグを装着した方が見栄えがいいと勝手に思っていたが、実際にラゲッジトラスを使ってバッグを装着してみたところ、ハンドルポストに装着するよりもイイ感じだった。16インチタイヤのK9Xは水平なメインフレームの位置が低く低重心な印象の自転車なので、フロントバッグの取り付け位置も低い方が全体のバランスが良く見え、よりスポーティな印象にもなった。

フロントバッグの位置が下がり低重心な印象になった

ワイヤーケーブルがバッグに干渉するのがネック

一点だけヘッドチューブアダプター使用時のデメリットがあった。ワイヤーケーブルがフロントバッグ背面に接触するかたちになり、ハンドルを左右に振るたびにケーブルがフロントバッグ背面を擦る。しかしラゲッジトラスに付属するマジックテープバンドでワイヤーケーブルをハンドルポストに括りつけると、ワイヤーに負荷が掛かってリアブレーキと変速機の動作に影響が出てしまう。なのでバッグ背面にワイヤーケーブルが接触した状態のままで様子を見ることにした。バッグ背面にキズが付くほど強く接触している訳ではないし、きっと問題ないだろう。ハンドルポストのアダプターは折角取り付けたのでとりあえずそのまま。

2016年に買った変わり種テールライト

地面に日の丸を照らす!

ついでにテールライトを追加装備。地面に日の丸を照らす変わり種テールライトで、夜間における周囲からの視認性は抜群で安全確保に役立つ。ただ、オートライトではないし点けるのは早朝や日没後の外が暗い時だけ。サドルに取り付けているオートライトのように、トンネルなど暗い場所で自動点灯する仕様なら嬉しかった。元々2016年にロードバイク用に購入したものだが、軽さを求めるロードバイクに滅多に使わないパーツが付いているのは邪魔で直ぐに取り外してしまった。せっかく買ったのに使わないのは勿体ないし、見た目がカッコイイのでK9Xに取り付けてみたが、ライトの点灯が必要な時間帯にK9Xを走らせる事もほとんど無いと思われ、このテールライトが活躍する時が来るのかは不明。また直ぐに取り外すかも…