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16インチでとびしま海道80kmサイクリング(2024年3月)

K9Xは16インチタイヤでもそれなりに走れるヤツだ!という事で、瀬戸内海のサイクリングスポットで最も馴染みのある安芸灘とびしま海道へ。いつも通りマイカーに自転車を載せて目的地まで移動。広島県は公共交通機関(特に鉄道)の普及がイマイチで、特に瀬戸内海の島々へ行くには車が無いと非常に不便。それに輪行袋に自転車を入れて公共交通機関を利用して移動するのは大変そうだ。色々なサイクリングスポットへ出掛けるサイクリストにマイカーは必須アイテムに近い。

広島県は車移動が早くて便利

車なら自転車を運ぶのも楽々

タイトルで100km走れなかったのバレてる…

今回の目標はとびしま海道全島一周100km!!20インチタイヤのVerge N8ではとびしま100kmを何とか走り切ることが出来たが、果たして16インチタイヤのK9Xでも可能だろうか。あまり自信は無いが終始マイペースで走れば不可能ではない気がした。普通に走る分にはVerge N8と走行感覚に大きな違いはなく、一番ギアを重くした時のスピードはVerge N8の8割くらい、一番ギアを軽くした時の登坂性能もVerge N8の8割くらい、と言ったところだろうか。16インチの割にはよく走るなと本当に感心している。ただ、50km以上のサイクリングをするのは4ヶ月半振りで、冬の出不精の件もあり身体のコンディションは本調子とは言えない。まぁいい、気楽に瀬戸内サイクリングを楽しみながら目標を目指せばいいのだ。

いつも通り安芸灘大橋を渡って下蒲刈島へ

下蒲刈島のお気に入りスポットに寄り道

いつも通り呉市本土から自転車で安芸灘大橋を渡り、とびしま海道ひとつめの島の下蒲刈島に入る。それから蒲刈大橋を渡って上蒲刈島に入り…と、往路はいつも通り折り返しの岡村島まで最短縦断コースを進んで行く。この日は3月半ばにしては気温が高く、青空が広がる快晴にも恵まれて最高のサイクリング日和。ただ、花粉の飛散量が多いようで鼻がムズムズして、たまに鼻を啜りながらのサイクリング。花粉症にとっては悩ましい季節だ。

豊島大橋を渡って

長い下り坂を滑走(復路で撮影)

上蒲刈島から豊島大橋を渡った後の長い下り坂をノンブレーキで加速。この坂道はとびしま海道で一番スピードを出せる場所。ロードバイクならこの坂道の制限速度50km/hに簡単に達してしまう。そして今回K9Xでは48km/hを記録した。あと2km/h…惜しい。分かってる、16インチタイヤの折り畳み自転車で50km/hを出すのは安全とは言えない。でも一度だけでいいから50km/h出してみたい。しかしやっぱりK9Xは40km/hくらいまでに自重した方だ身のためだ。欲求と自重心の葛藤は続く。

最高速度

16インチでもよく走るK9X

ハンドルポストとシートポストの長さが際立つK9X

豊島大橋を渡って豊島に入り、さらに豊浜大橋を渡って大崎下島に入り、往路は快調に進んで行く。途中途中で風景写真を撮ったりK9Xの写真を撮ったりと、久し振りの瀬戸内風景と新しい自転車の写真撮影を楽しみながらのサイクリング。ただ、たまに脚を止めるのは休憩にもなっていいが、あまりストップアンドゴーが多いと逆に疲れるので注意が必要だ。

自転車に乗って海の上で県跨ぎ

大崎下島から平羅橋→平羅島→中の瀬戸大橋→中ノ島と極小な島をふたつ通過して、広島県と愛媛県の県境に架かる岡村大橋を渡って岡村島へ。そしてとびしま海道最短縦断コースの折り返し地点である岡村港に到着。ここまでの走行距離は30km。まだまだ体力的にも脚にも余裕がある。貧脚サイクリストの自分でもK9Xでとびしま海道最短往復60kmは走れるだろうと思っていた。今回は全島一周100kmが目標なので、岡村港から更に70kmの道のりがある。岡村港までの往路を最短コースで走ると復路はどの島も大回りに走る事になるので、ここからが本当の挑戦の始まり。

岡村島の岡村港で30km

このペダルかなりイイ感じ

まだまだ長い道のりに不安を覚えつつも、とりあえず当初の予定通り全島一周100kmを目標にサイクリング続行。岡村島をぐるっと一周する。ここまで走ってみて三ヶ島ペダル「オールウェイズ」がとてもいい仕事をしてくれているのを実感。大きな踏み面とピンスパイクのお陰で、ペダルと足が固定されているかの様にしっかり漕げる。Verge N8に装着している三ヶ島ペダル「ガンマ」よりもイイ感じだ。自転車と人とが接する部分であるグリップ・ペダル・サドル(カバー)は走りや疲労に大きく影響するパーツ。ここまで手の疲れもお尻の痛みも全く無いし、なかなかいいパーツ選びが出来ていると思う。

暖かくて花粉が飛んで鼻ムズムズ

県境に架かる岡村大橋

走り始めは半袖ジャージの上に長袖ジャージを重ね着していたが、途中から暑くなって長袖ジャージは脱いでフロントバッグへ。この日はサイクリング日和な天気という事で、ちょくちょくサイクリストの姿を目にする。いつも通りロードバイクが圧倒的に多いが、自分と同じようにミニベロに乗る人の姿も何度か目撃。ミニベロならロードバイクに抜かれても微塵も悔しくないので気分的に楽だ。やっぱりマイペースで気楽にサイクリングを楽しむならミニベロの方がいい。しかも今回は16インチミニベロに乗っているので、たとえ20インチミニベロに抜かれたとしても悔しくはない!

とびしま海道は大長みかんの産地

大長港の電話ボックス

岡村島を一周したら再び極小島ふたつを通過して大崎下島まで戻り、往路では走っていない大崎下島南岸沿いの大回りコースへ向かう。とびしま海道の島々は大長みかんの産地として有名で、古い町並みが残る御手洗町並み保存地区ではいつもの場所でみかんの無人販売。最短往復サイクリングだったらフロントバッグに詰め込めるだけのみかんを買っていたところだが、今回はまだまだたくさん走らないといけないのでお預け。

御手洗町並み保存地区の中を通過

今回みかんの購入はお預け

石造りの防波堤と高灯籠

大崎下島南岸を淡々と走る

御手洗町並み保存地区を通過し、復元された江戸時代の防波堤と高灯篭の前を横切って、大崎下島南岸沿いの道路に回り込む。東から西へ向けて進む復路では向かい風に吹かれることが多く、今回も断続的に向かい風が出ていて時折強めの風も吹く。お陰で平地でもペダルが重くて思うように進まない。向かい風に吹かれ続けながらのサイクリングは本当にしんどい。少しでも風の抵抗を減らそうと上半身を屈めてみるもイマイチ効果を感じない。こういう時は乗車姿勢も自転車の形状も空気抵抗の少ないロードバイクの方が圧倒的に有利だ。向かい風で一気に体力を消耗し、全島一周100kmは厳しそうだと思い始める。

花が咲いてると自転車と一緒に撮りたくなる

大崎下島南岸は景色が単調で飽きる

風にイジメられながらも何とか大崎下島の大回りコースを走り切り、大崎下島と豊島を繋ぐ豊浜大橋へ上がる坂道に入る。それほどキツイ上り坂ではない筈だが、向かい風ですっかり疲れて結構しんどい。しかしこの先まだまだ上り坂は沢山あるし、これよりももっとキツイ上り坂が複数ある。という事で、この時点でとびしま海道全島一周は無理だと判断し、今回K9Xでの100kmサイクリングは諦める。こういうのは引き際が肝心だ。

平地なのに向かい風でノロノロ運転

大崎下島大回りは豊浜大橋までが長い

豊島の復路は大回りコースではなく往路と同じ最短コースを走る。相変わらず向かい風に吹かれ続けて思うように進まず、そして復路最初の難所とも言える長い長い上り坂に差し掛かる。豊島と上蒲刈島を繋ぐ豊島大橋へ上がる坂道で、往路で最高速度48km/hを出した場所。貧脚の自分にはロードバイクでも結構疲れる上り坂なので、16インチミニベロのK9Xでは厳しい道のりになる事は最初から分かっていた。それでも何とかペダルを漕いで上り切ったが、本当にしんどくて心が折れる3歩手前だった。

復路最初の難所の長い長い上り坂

疲れていても写真撮影はしっかり楽しむ

豊島大橋に上がる長い上り坂で体力も気力も酷く消耗してしまい、もう上り坂は一切走りたくない気分。しかし上蒲刈島の最短コースは復路に結構しんどい上り坂があり、それすら走りたくなかったので平坦な道が続く大回りコースへ。走行距離は最短コースの1.5倍くらいになってしまうが、それでもとにかく疲れる上り坂を避けたかった。大回りコースは車の交通量が非常に少ない点でも気楽に走れていい。クタクタなのでとにかくのんびりとリラックスして平地だけ走りたかった。ところが上蒲刈島でも向かい風が行く手を阻む。もういい加減にして欲しい…風さえなければ100km走れたんじゃないかとも思う。本当に向かい風はサイクリングの大敵だっ! 向かい風を浴び続けて身体が冷えてきたので再び長袖ジャージを重ね着する。

何気に好きな撮影スポット

上蒲刈島の復路でも向かい風…

クタクタになりながらも上蒲刈島を大回りして、今度は復路二番目の難所坂に差し掛かる。上蒲刈島と下蒲刈島を繋ぐ蒲刈大橋へ上がるための坂道で、距離は短いが結構急勾配で貧脚の自分には激坂に分類される。とびしま海道サイクリングの復路でこの坂を上るのが毎回イヤで仕方ない。向かい風で疲れ切った今回はもっとイヤで仕方がない。もう頑張るのは止めて歩いてしまおうかとも考えたが、それでは自分に負けた気がするのでペダルを漕いで上り切る。そして蒲刈大橋の手前にある土産物店で暫く休憩。よく頑張ったと自分を褒めたい。

復路二番目の難所坂

であいの館で暫く休憩

蒲刈大橋を渡って下蒲刈島の最短コースに入り、ガタガタと走り心地が最悪な石畳の通りを通過。疲れ切った身体に鋭い振動が堪える。それから下蒲刈島と呉市本土を繋ぐ安芸灘大橋まで続く上り坂を走る。この坂道も楽ではないが、これが最後の上り坂なので何とか頑張ってペダルを漕ぐ。そしてマイカーを駐車してあるパーキングに帰着…が、サイコンの走行距離表示は77km。あと3km走れば80kmという事で、パーキング周辺をウロウロ走って距離を稼ぎ、80kmに達したところで今度こそ帰着。

石畳の走り心地は最悪だ!

貧脚+16インチで100kmは厳しかった…

目標だった安芸灘とびしま海道全島一周100kmは達成できなかったが、貧脚+16インチという組み合わせで80km走れたので悪い結果ではない…と思う。そもそもK9Xはロングライド目的で買ったわけでは無く、個性際立つ16インチミニベロを不便さを含めて楽しもうというのが目的。今回のサイクリングで改めてK9Xの魅力を実感できたし、面白い自転車を手に入れたなと満足している。もっといろんなコースを走ってみたいと思わせる一台だ。何はともあれ、冬の間にすっかり萎えたサイクリング欲はK9Xのお陰で完全復活!!

走行距離

 

16インチでかきしま海道70kmサイクリング(2024年3月)

とびしま海道サイクリングでK9Xの性能は良く分かった。貧脚の自分に16インチで100kmは厳しかった(キツイ上り坂と向かい風が無ければ行けたハズ!)が、80kmくらいまでなら何とか走れる。ならば次はもう少し余裕を持たせたサイクリングをしようと考えたところ、走行距離が約70kmで上り坂の程度的にもちょうど良さそうな江田島市一周が真っ先に挙がった。江田島市には「かきしま海道」というサイクリングコースが設定されていて、呉市本土の呉駅から江田島市の切串港までをぐるっと周る約70kmの推奨ルートがある。しかし推奨ルートには路側帯が狭く車の交通量が非常に多い区間がかなり多く、スタート地点とゴール地点がだいぶ離れている点も不便だ。なので江田島市一周ルートの方が自分的には好ましい。という事で、かきしま海道推奨ルートを半分くらい含む江田島市を一周するサイクリングに決定。ちなみに9ヶ月前にVerge N8でも江田島市一周サイクリングをやっている

呉ポートピアパーク(天応港)からフェリーに乗船

短い船旅を楽しむ

自宅から呉市の呉ポートピアパークまでマイカーで移動し、車は港の駐車場に停めて6:55発のフェリーに自転車と乗船。航行中は日の出から間もない瀬戸内風景を楽しむ。気ままな日帰りサイクリングで船旅気分まで楽しめてしまうのだから贅沢だ。内海ならではの穏やかな海と多島風景が広がり、橋やフェリーで島々へ気軽に渡れる瀬戸内海は本当にいい場所だと思う。生まれ育った東京から縁もゆかりも無い広島に思い切って移住して正解だったと、10年以上経った今でも瀬戸内に出る度に思う。

航行中のフェリーから見る江田島市

15分程度の短い乗船で江田島市の北端にある切串港に到着し、時計回りに江田島市一周サイクリングスタート。一周と言っても正確には江田島市南部までは走らない。江田島市は「Y」の字の形に似たひとつの島で、南部のみ海沿いをぐるっと周れるように道路が繋がっていないため、「Y」のうち「V」の部分のみを外周する。

ここからトンネルが6つ続く

狭いトンネルなので走行注意

まずは狭いトンネルが6つ続く峠道を走る。道幅が狭いので特にトンネル内では後ろから車が迫って来ると身構える。出来るだけこういう道は自転車で走りたくないんだよね。前回Verge N8で江田島市一周サイクリングをしたのは7月で、前日まで雨続きで峠道もトンネル内も山に溜まった雨水でびしょびしょだった。今回は前日朝まで雨だったため、またあちこちびしょ濡れになっていないか心配だったが、幸いトンネル内が少し濡れている程度だった。自転車にはマッドガード(泥除け)を装着していないので、濡れた路面を通行すると雨水や泥が跳ねて自転車も自分も汚れてしまう。それでもマッドガードは装着したくない、自転車がカッコ悪くなるから。

道路がびしょ濡れじゃなくてよかった

トンネル6つ通過して峠を下る

トンネルが6つ続く峠道を超えたら海岸沿いに続く道路に出る。この日は天気予報通り朝は快晴で、空も海も気持ちのいい青色。やはり海沿いサイクリングは快晴日を狙ってするに限る。だた、この日は黄砂が大量に飛散する予報が出ていて、これも予報通りのようで遠くの景色が結構霞んでいる。まぁこればかりは仕方がない。中国地方は黄砂の影響を強く受ける地域なのだ。

快晴日の海沿いサイクリングは最高のリフレッシュ

前回は間違えて直進してしまった

そしてふたつめの峠道、しびれ峠へ。足が痺れるほどにキツイ峠道…という意味合いなのだろうけど、実際は16インチのK9Xでも苦労せずに峠越えできた。何とも大げさな名前を付けてくれたもんだ。この日は3月の最終日で、山肌にはポツポツと桜が開花しているのが見え、他にも道路沿いに色んな花が咲いている。別に花に興味があるわけではないが、視界に花の差し色があると風景がより映えて気分もいい。

朝は思いっきり逆光なしびれ峠

花が咲いていると景色が映える

逆光でも写真撮影を楽しむ

船尾の残骸が何か凄い

しびれ峠を越えたら再び海岸沿いの道を進み、それからちょっとしたアップダウンを超えて県道に入る。路側帯が狭く車の往来が多い県道で、後ろから来る車を常に意識しないといけないのでストレスが溜まる。ホントこういう道路は自転車で走りたくないんだよね。

大豆製品専門店の赤鬼

路側帯の狭い道路の通行はストレス

路側帯の狭い県道をなるべく端に寄せて走っていたら、自転車から「バシッ、バシッ、バシッ」と急に異音が鳴りだす。自転車のフレームとタイヤの間にゴミなどの異物が挟まったのかと思い、ペダルを漕ぎながらタイヤ周りをサッと確認するもそれらしき物は見当たらない。ならばタイヤに何か刺さったのではないかと一気に不安になり、目に留まった空き地に自転車を停めて確認してみると…後輪に長い釘が刺さってる!!

まさかのアクシデント発生!

こんな釘がタイヤに刺さった

これ絶対チューブに穴開いてるでしょ!と思ったが、よく見ると釘は斜めに刺さっていて、埋没部分が釘の形に盛り上がっている。これならチューブには刺さっていないかも知れないと一縷の望みをかけて、恐る恐る釘を抜いたら空気の漏れる音は聞こえず。刺さった跡に耳を当ててタイヤを叩いたり指で強く押してみても空気が漏れる音は聞こえない。やはりチューブには刺さっていなかった様子。

最低でも路側帯はこれくらいの幅が欲しい

花が咲いてると自転車と一緒に撮りたくなる

実は今回のサイクリングには予備のタイヤチューブを携行していなかった。K9X購入後直ぐに極太タイヤを予約注文していて、手元に届き次第タイヤを履き替えるつもりだったので、K9X標準タイヤの予備チューブは用意していなかった。とりあえずパンク修理剤(チューブに液体ゴムを充填して穴を塞ぐもの)は携行しているし、よほど運が悪くなければ釘などが刺さってパンクすることは無いだろうと思っていたが、まさか予備チューブが無い時に限って釘が刺さるなんて運が悪過ぎる。そもそもサイクリング中に釘が刺さるなんて初めてだし。チューブには穴が開いてなくてパンクを免れたのは本当に不幸中の幸い。やはりサイクリングに予備チューブの携行は必須だ。

石油ターミナルの中を通る

このトンネル何か好き

チューブを心配しつつもサイクリング続行

工業団地を通過

運良くパンクは免れたがタイヤチューブにキズが付いている可能性はある。そうなると段差を超えた時などの負荷でキズから穴が開く可能性もある。だからと言ってホイールからタイヤを外してチューブを取り出し確認するのは面倒くさい。それに予備チューブは無いのだからどの道このまま走るしかない。という事で、パンクの不安を少々抱えつつもサイクリング続行。それから暫く走っても空気漏れはなく、きっとチューブは問題無いだろうと判断。ちなみに帰宅後もチューブの確認はしていない。面倒くさいから!

遠くの景色は霞んでるけどまぁ許容範囲

前回全く同じ場所でVerge N8を撮っていた

ここで派手に落車した苦い思い出がある

自転車もヘルメット着用した方がいいよ

とりあえずパンクの心配は無くなり、順調に江田島市一周コースを進んで行く。途中からかきしま海道推奨ルートに入り、道路の端にはサイクリングコースを示すブルーラインが続く。そして以前ロードバイクで落車した現場に差し掛かる。路面に設置された反射板に気付かずフロントタイヤを当ててしまい、自分は真正面に放り出されて真っ逆さまに頭から地面へ着地、そしてぐるっと前転。ヘルメットを着用していたので奇跡的に無傷で済んだが、ノーヘルだったら大怪我していたに違いない。ヘルメット着用の重要性を身を持って知らされた出来事だった。サイクリングでも普段乗りでも、自転車の運転にヘルメットは必須!

早咲きの桜があった!

黄色い菜の花もあった!

何かの動物?

1年半前にVerge N8で江田島市南部の陀峯山(だぼうざん)を登っていて、その際ついでに江田島市の一部を周った時に道を間違えてたどり着いた入鹿海岸に寄り道。初めて訪れた時はなかなか印象的な海岸風景に見えたが、今回の再訪では黄砂で視界が霞んで日差しも強くないせいか、初訪問時のような見栄えは無く少々肩透かし。その代わりに何とも珍妙な青い動物?の置物を発見。前回入鹿海岸を訪れた時は無かったハズだ、こんなの見落としようがない。姿勢がスフィンクスと同じに見えるが、一体何なのだろう。ともあれ、新しい発見があったので良しとする。

入鹿海岸は二度目の訪問

それにても鮮やか過ぎる青色だ

貧脚の自分的には難所と認識していた長い長い上り坂も問題無く(とは言っても結構しんどかったが…)クリア。Verge N8でこの坂道を上った時はもっと辛かったが、前回走ったのは7月で暑さによる体力の消耗が大きかったからに違いない。サイクリングに限らずアウトドアをするなら春と秋が一番だ。

長い長い上り坂もクリア

時間と共に視界の悪化が進行

黄砂の影響を受けつつも朝は清涼感のある青空が広がっていたが、次第に空色は薄白いフィルターが掛かったような冴えない色に。黄砂の飛散量が増えてきたのか、それとも天気予報は昼から雲が増える予報なので薄雲が出てきたのか、とにかく昼前から青空が霞み始めて日差しも弱まる。そうなると折角の海沿い風景もイマイチ映えず、乗っていた気分も低空飛行気味に。サイクリングや旅行をする時は快晴で青空じゃないと満足できない性格なので厄介だ。

ここは路側帯が狭い、ストレス!

ここも路側帯が狭い、面白くない!

やがて路側帯の狭い道路が長く続く区間に入る。自分の右側をかすめるように車が次々と追い抜いていくのがストレスで面白くない。江田島市を含むかきしま海道にはこういう道路が多いのが大きなデメリットだ。そしていつの間にか強い向かい風にも吹かれるようになり、余計にストレスだしペダルを漕ぐのがしんどい。サイクリングが終始快適なまま終わる事は少ない、山あり谷あり向かい風ありなのだ。

疲れたのでここで暫く休憩

疲れたので歩道をのんびり走る

桜がちらほら咲いている

これは梅の木かな?

スタートから45km走った辺りからはっきりとした疲れが出始める。それとお尻の痛みも出始める。とびしま海道80kmサイクリングではほとんどお尻が痛くならなかったのに何故だろう。今回の方がタイヤの空気圧が高かったのか、それともコースの路面状態の違いだろうか。乗車姿勢の微妙な違いでも疲労やお尻の痛みに差が出るものだし、サイクリングにおけるお尻の痛み問題は奥が深い。

今回も濡れていたトンネル

すっかり空に青さが無くなった

前回の江田島市一周サイクリングで一番びしょ濡れだったトンネルは、前回ほどではないにしろ今回も路面が全体的に濡れていた。前回は自転車と膝から下と背中に泥水が跳ねて結構汚れてしまったが、今回はそれほど汚れずに済んだので助かった。濡れた路面を走ると帰宅後の自転車の掃除に手間がかかるし可能な限り避けたいところだ。ちなみにこの後に遭遇した大きな水溜まりでは、自転車を担いで歩いて通過。

13:00には空全体に薄雲が広がり、視界に広がる瀬戸内風景は冴えない眺めに。黄砂の飛散量も朝より間違いなく多いと思われ、海向こうに点在する島々や本土の陸地が酷く霞んでよく見えない。江田島市はロードバイクに乗っていた頃から何度か走っているが、終始快晴で好視界だった事は一度も無い気がする。

低空飛行する自衛隊機に遭遇!

予定では切串港15:17発のフェリーに乗って呉ポートピアパークまで戻るつもりでいたが、切串港帰着まで残り10kmを切った辺りでひとつ前の便の14:17発に間に合いそうだと気付き、少しペースを少し上げて走る。帰宅時間が1時間早まるのは大きい。ここまでずっとマイペースで走って来たが、それでも予想より早いペースで進んでいた。サイクリングにベストな気温で快適に走れた事もあるが、それ以上にK9Xが期待以上の走りをしてくれているのが大きい。

サイクリスト休憩所

今回はここだけ水溜まりがあった

道路の片隅に機関車の動輪

海上挺進戦隊戦没者の慰霊碑

曇り空と黄砂ですっかり映えない景色なってしまった事もあり、フェリーの時間に間に合うよう淡々とペダルを漕いで切串港に14:00帰着。サイクルコンピューターの距離表示は68kmだったので、70km走ったという自己満足のために2kmちょい余分に走り、江田島市かきしま海道サイクリング完了。

フェリーに間に合うよう淡々とペダルを漕ぐ

切串港に帰着

江田島市一周サイクリングは思っていた通りK9Xにちょうどいいコースだった。ただ、路側帯が狭く車の往来が多い区間が多々あるのは大きなマイナス点だ。そのような道路では景色が良くても気持ちよく走れない。まぁそれでもミニベロで周るのにちょうどいいコースであることは確かなので、きっといつかまた走りに行くと思う。次回こそは文句なしの青空と好視界な天気の下でサイクリングをしたい。

走行距離