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その2  1日目朝〜昼

 

八島ヶ原湿原

(やしまがはらしつげん:長野県下諏訪町)

車山肩からビーナスラインをさらに進んで、霧ヶ峰の八島ヶ原湿原に着くと再び太陽が顔を出して一気に夏の暑さに。9:00を回り観光客も増えてきた。湿原は遊歩道を歩いてグルッと一周できるのだが、約3.4kmあり1時間40分ほどかかるらしいのでヤメ。暑いし不眠状態のまま車山を登ったばかりだし。駐車場から湿原に入って直ぐの所からの眺めで十分満足。でも折角なので少しだけ遊歩道を歩いてみる。それにしても日差しが強い!!

八島ヶ原湿原にもニッコウキスゲが。日差しを浴びたニッコウキスゲはとても綺麗。空を見上げると太陽の周りには全く雲が無い状態。これなら暫く雲に隠れる事はなさそう。なのでニッコウキスゲが沢山咲いていた車山肩に戻ることにした。

車山肩

(くるまやまかた:長野県茅野市)

9:30再び車山肩まで戻ってくると、朝はガラガラだった駐車場が満車状態で、車を停められず駐車場内をぐるぐる回っている車が何台も。なんとか空きスペースを見つけて駐車。ガイドブックにはニッコウキスゲの見頃の時期は渋滞覚悟で出かけよう、と書かれていたけど、平日の午前中でこんな状態では、週末の車山肩周辺のビーナスラインは本当に大変な事になりそう。平日を狙って来て正解だった。大きな望遠レンズをつけたカメラでニッコウキスゲを撮っている人が沢山。太陽はほぼ真上に昇って、強い真夏の日差しに照らされかなり暑い。

ニッコウキスゲが沢山咲いているのは確かだけど、自分がイメージしていた様な辺り一面に咲いている、というわけではなかった。部分的に沢山咲いている所がある、と言った感じ。ネットの開花情報によればこの週末から見頃となっていたけど、まだ少し見頃には早かったのかも知れない。それでも晴天の下日差しを浴びたニッコウキスゲを見ることができて大満足。

またまた太陽の周りに雲が出てきて、雲に隠れたり出たりを繰り返す。太陽が隠れ日光がさえぎられると景色は暗くなってしまうので、写真を撮っている人達は太陽が雲に隠れるごとに空を見上げ、雲の中の太陽の様子を窺っている。自分も空を見上げて雲に隠れた太陽をじっと見ていると、太陽が空を移動しているのがはっきり見える事に驚く。確かに日の出・日の入りの時も、動いているのが分かる速度で移動しているのは今まで何回も見ているけど、空の上に昇った太陽もこんなに速く移動しているんだという事に何だか驚きを感じた。実際動いているのは地球の方だけど。

三峰展望台

(みつみねてんぼうだい:長野県和田町)

霧ケ峰から美ヶ原へ向けてビーナスラインを走っている途中にあった展望台。展望台から眺める山々の上には厚い雲が広がっている。運良く霧ケ峰では晴れだったが、やっぱり晴天は続かないのか…

美ヶ原高原

(うつくしがはらこうげん:長野県松本市)

11:10美ヶ原高原駐車場着。さすがに不眠不休の疲れが出てきて、運転していて明らかに集中力が落ちている事を実感したので、ここで栄養ドリンクのチャージ。そして高原の遊歩道へ。心配していた雲も散らばり再び青空が見え始める。雲が低くてまるで空の中を歩いているような気分でとても気持ちがいい。駐車場にはそこそこ車が停まっていたが、遊歩道にはほとんど人がいなくてなおさら気持ちいい。

美しの塔と王ヶ頭

美しの塔

駐車場から遊歩道を少し歩いた所にある美しの塔。その後ろには美ヶ原最高峰の王ヶ頭が見える。電波塔が立ち並ぶ王ヶ頭がとても印象的な眺めで、まるで丘の上の要塞のよう。美しの塔から見ると結構遠そうだけど、天気もいいしとても景色のよい高原なので、王ヶ頭山頂までのんびりとハイキングをすることに。

雲が低くて空が近い。緩やかな緑の平原がどこまでも続いている何とものどかな景色。すっかり美ヶ原高原が気に入ってしまった。信州とはこんなに素晴らしい自然がある所なのだと、大きな発見をした気分。今までいろんな所に行ったけど、こんなに気持ちのいい場所はなかなか無い。のどかな景色や牛の放牧風景を楽しみながら歩いて約1時間、ようやく王ヶ頭山頂に到着。時間は昼時12:20。車山をリフトの営業時間を待たずに歩いて登ったこともあって、予定よりかなり早いペースで観光が進んでいる。

山頂付近からの眺め

標高2034mの山頂からの眺めは絶景。って今回は「絶景」を連呼している気がするけど、王ヶ頭山頂からの眺めも本当に素晴らしい。遠くから眺めていて気になっていた山頂の建物は、電波塔の施設ではなくホテルだった。ホテルの周りにはテレビ局などの電波塔が沢山建っている。それにしても美ヶ原は本当にのどかでいい所。今回信州の旅をしようと計画を立てるまで美ヶ原の名前すら知らなかった事を不思議に思う。でも考えてみれば霧ケ峰も、昔やっていたTVCMのエアコン「霧ケ峰」で名前を知っていたくらいで、どういう所かは全く知らなかった。

ホテルの入り口を覗くと食堂になっていて、メニューの牛乳に目が留まり注文。ヤカンで中瓶に牛乳が注がれる。なんか搾りたてって感じ。のどかな景色を眺めながら高原牛乳を飲む。これ最高。ずっとここでボーッと景色を眺めていたい気分。時間の流れがゆっくりに感じる。

牛乳を飲みながら暫く休憩したところで、少し名残惜しいが駐車場まで戻ることに。ふと自分の両腕を見ると真っ赤に日焼けしている。多分顔も真っ赤。標高2000mの高原で夏の日差しをずっと浴びていたからか。しかしこんなに晴れるとは思いもしなかった。このところずっと悪天候が続いていて、この日も天気予報では降水確率30%の曇り。山は特に天気が崩れやすいので晴天になるのは諦めていたのに。今回は晴れ男。

美しの塔から歩いて来た遊歩道を歩いていると、柵越しにいた牛が首を大きく振ってくしゃみをしたからビックリ!!しかもおもいっきり鼻水かよだれを飛び散らすので慌てて牛から遠ざかる。もしもあの汁を浴びていたらと思うとゾッとする…

駐車場に着く頃には日焼けで両腕と額に痛みが。しまった、これは完全に日焼けし過ぎだ。何だか周りの観光客にジロジロ見られている気がする…それでもおかしくないくらい真っ赤。こんなに天気が良くなるなんて想像もしなかったし、こんなに日焼けするとも考えてもいなかったので、日焼け止めも長袖の服も持ってきていない。この先この日焼けで旅に支障が出ないか少し心配になる。

美ヶ原の次の目的地は松本城。計画では松本城を日が落ち始める前までに観光できるか微妙だったが、美ヶ原を出たのが13:30だったので時間には十分余裕あり。しかし車を運転していても車内に日差しが入ると腕が痛いっ!本当にこの日焼けは重症…日差しを受けやすい窓側の右腕を下ろして、左手のみでハンドルを握る。長袖の服が欲しい…