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その1  1日目早朝〜昼

 

まず最初に静岡県の御前崎から日の出を見たかったので、それに間に合うよう2:30過ぎに自宅を出発。環八通りを南下し、東名自動車道の東京ICに入る。今回初めて高速道路でETCを利用。ETCを利用すれば深夜割引もあるし、もうすぐ土日祝日が1000円になるという事で、遅れながらもひと月ほど前にETCカードを申請。今時レンタカーにもETC車載器が標準装備なので助かる。

東京ICから200km弱走って御前崎に近い吉田ICを降りる。空が薄明るくなってくると雲が無いことが分かり、日の出が見れる期待が高まる。しかし…

御前崎

(おまえざき:静岡県御前崎町)

予定通り日の出時刻5:50の30分ほど前に、御前崎のシンボルである御前崎灯台に到着。灯台の目の前の駐車場には他に車はなく、周りに人影もない。日の出前なので灯台の光源は回っているものの、空は明るくなってきていて光線は見えない。灯台の写真を撮っているうちにあっという間に日の出時刻が迫り、日の出と灯台を一緒に眺めることが出来るという「ねずみ塚」へ向かう。

ねずみ塚の日の出スポットと思われる場所に着くと、太陽が出てくる東側だけ雲が広がっている!他は快晴なのにっ…雲と水平線の隙間の空は、朝日でどんどん赤く染まっていくものの、肝心の太陽は暫く待っても顔を出さず…ここ暫く日の出を見ようとしてもこういう展開ばかりで、久しく気持ちのいい日の出を見ていない気がする。日の出に縁が無くなってしまったのだろうか、などと考えてしまう。

ねずみ塚から眺める御前崎灯台と太平洋

ねずみ塚から少し散歩気分で歩いていると、「夕日と風が見えるん台」という展望台に辿り着く。「潮騒の像」という少女の白い像がある。展望台の名前からして夕日がよく見える場所なのだろうが、その時間まで待ってはいられない。夕日は1日目最後の目的地の、愛知県の知多半島にある野間崎から眺める予定。そこにも灯台があるのだが、果たして夕日はちゃんと見ることが出来るのだろうか、ちょっと心配。

潮騒の像

結局朝日は見れず…

灯台前の駐車場に戻ると日の出時刻から30分ほど経っていたが、東の空には相変わらず雲が広がっていて、結局朝日を眺めることは出来なかった。日の出に間に合うよう考えて出発して来ただけに、全く太陽が見られなかったのは残念。気を取り直して次の目的地へ向かう。

中田島砂丘

(なかたじまさきゅう:静岡県浜松市)

中田島砂丘は、静岡県の御前崎から浜松まで続く遠州大砂丘の観光スポット。遠州大砂丘は日本三大砂丘の1つらしい。砂丘には「堆砂垣(たいさがき)」という、風で砂が飛んで砂丘が痩せるのを防ぐものが沢山立っている。広い砂丘一面には足跡。しかし8:00前と時間が早いので人の姿はほとんどない。そしてカラスが多い。日本三大砂丘とは言っても、感想はちょっと規模の大きい砂浜、という感じ。存在感は鳥取砂丘には遠く及ばないが、雲ひとつ無い青空の下で一面砂景色の中を歩くのは気持ちいい。

堆砂垣が立てられた砂丘

広いどー

浜松城

(はままつじょう:静岡県浜松市)

浜松と言えば浜松城!なのかは分からないが、城のカラーリングが白黒2トーンと、自分が好きな松本城と同じなので寄ってみる。天守はかなり小ぶりなものだが、白黒のコントラストが効いて見栄えする。ここは桜の名所でもあり、本当は桜が咲く時期に浜松を訪れようと思っていたのだが、予定が早まってしまった。そんな桜の開花前の浜松城に一際目立つ紫色の花が咲いていたので、桜の代わりに白黒の天守と撮影。桜は咲いていないけど人も少なくて静かなのでまぁいいさ。

家康像

天守正面にある鳥居と社

下から見上げるっ

天守内に150円の入場料を払って入る。1階と2階は鎧やら何やらがいくつか展示されている。最上階の3階からは城がある浜松城公園を一望。桜が咲いていればさぞよい眺めなのだろう。天守には地下もあり、昔使われていただろう井戸のレプリカ?がある。天守を出て車を停めてある駐車場へ戻る途中、白い花が目に入ったので行ってみるとそこには池が。折角なので池に架かる石橋を渡って車へ戻る。

天守地下にある井戸

せせらぎ池

弁天島

(べんてんじま:静岡県浜松市)

浜名湖の南にある島。島と言っても湖の中にある砂浜みたいな感じ。大きな鳥居が建っている。夏場は海水浴や潮干狩りで賑わうらしい。ただ眺めていても面白くない観光スポットだと知る。弁天島の近くにある漁港の風景がのどかで癒された。

弁天島

弁天島の側にある漁港

竜ヶ岩洞

(りゅうがしどう:静岡県浜松市)

海沿いの弁天島から北上して、山間に入り竜ヶ岩洞へ。浜松市内で何か面白い所はないかと、Webで探していて見つけた洞窟。ただ、愛用の関東道路地図にも全日本道路地図にも載っていないので、マイナースポットだと思いあまり期待はしていなかった。しかし実際はなかなか見所のあるオモシロイところだったのである。

洞窟入り口

登竜門の鐘

さい銭入れ忘れた

かなり狭い登竜門

竜ヶ岩洞は総延長1000m超ある鍾乳洞で、そのうちの400mが観光ルートになっている。650円の入場料を払い入口に入ると、いきなり狭い洞窟に楽しい予感。入り口から少し歩いたところで分かれ道。片方は物凄く狭い「登竜門」という道で、登竜門入口には鐘がある。この鐘を一打してから願いを一喝して登竜門を通ると願いが叶う、というような説明書きがある。願い一喝は控えて鐘だけ軽く鳴らして登竜門を通ってみる。これは見た目以上に狭い。岩に服が擦れないように体をくねらせて通る。

虹は機械仕掛けです

こういうのがたくさん

二つの岩盤に挟まれた狭い通路

洞窟内には、名前の付けられた鍾乳石など見学ポイントが50箇所ほどあり、なかなか見所のある洞窟。天上がかなり高いホールのような空間や、平らな岩に挟まれた裂け目のような狭い通路など、鍾乳石だけでなく洞窟の形状も変化に富んでいて飽きることは無い。

なんと洞窟内に滝が!

上を見上げると…

天上から勢いよく落ちる水

観光ルート400mの折り返し地点を過ぎた辺りで広い空間に出て、上からは勢い良く水が落ちている。天上を見上げると岩から水が噴出している。カメラでその様子を撮ったら、水しぶきでカメラがびしょ濡れ…壊れなくてよかった。とにかく勢い良く噴出している。これは落差約30mの滝で、地底の滝としては日本最大級らしい。

日本一の顔ハメ!?

…日本一ねぇ

予想以上に見所のある洞窟に満足して外に出ると、「日本一の顔ハメ」という妙な看板が目に入り、大体予想はついたが一応行ってみると…やっぱり。

竜ヶ岩洞を見終わってちょうど12:00。到着したときに空いていた駐車場は満車になっていた。やっぱりそれなりに知られた観光スポットだったようだ。空にはいつの間にか雲が沢山。日の出を見ることが出来なかった分、せめて夕日だけでも見たいと思っていたので、この先の雲行きが心配。