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その3  2日目

 

ふと目を覚ますと外は大粒の雨。時間は5:00前。やはり2日目は天気予報通り1日雨となりそう。日の出はまず見られないと思いつつも、とりあえず羽豆岬へ移動。日の出時刻の6:00を過ぎても空は一面雲で、日の出どころか雲間からのわずかな陽射しすら見えず。分かってはいたけどちょっと悔しい。雨は止みこのまま羽豆岬を後にするのも何なので、岬にある神社に寄ってみる。

羽豆神社

(はずじんじゃ:愛知県南知多町)

神社入り口の赤い鳥居をくぐり、木々に囲まれ薄暗い石段を上る。上に着くと道が左右に分かれていて、左側にしめ縄がかけられた鳥居が建つ神社入り口。その先には薄暗い中照明で点された手水舎が。側にあるのぼりが強い風でばたばたはためきかなり不気味。何か出そうな雰囲気…

羽豆岬にある鳥居

暗く風がざわめく羽豆神社

手水舎

手水舎の先は開けた所に出て、コンクリート造りの建物が建っている。どうも廃墟のようで、2階は売店か何かだったのだろうか、屋根は展望台のよう。かなりの不気味度なのだが、ちょっと入ってみようかなと思ったら…2階に人影が!一体何だろう、誰か住み着いていているのだろうか。人影はすぐに見えなくなったが、確実に何かいる。いろいろな意味でヤバそうなので建物に入るのは止める。

何かがいる廃墟

境内入り口

拝殿

廃墟の向かいが境内入り口になっていて、その先に拝殿。境内の奥まで行くのはやめて廃墟まで戻る。廃墟の横からは海が一望できるようになっていて、島と思われるものがいくつか見える。天気が良ければいい眺めだったろうに。それでもやっぱり廃墟の展望台から眺めてみたいな、と思い廃墟を見ると2階にまた人影がっ!やっぱりこの場を離れよう…階段まで戻り今度は神社と反対側に進んでみる。

天気がよければねぇ

建物が沢山建つ島が見える

この展望台にも上れず

うっそうと木が生い茂った遊歩道を進むと、今度は木で造られた展望台を発見。しかし入り口の階段がロープで封鎖され立ち入り禁止になっている。ロープまたいで上っちゃおうかなと思ったが、木が傷んでいて階段や床が抜け落ちたら大惨事になるので諦める。上ったところでこの天気ではいい景色を見ることは出来ないし。しかし何故二つの展望台が両方とも廃墟状態なんだ…そんなに人が来ないのだろうか。展望台よりさらに先へ進んでみるが特に何も無いので、来た道を引き返して車を停めてある駐車場へ戻る。朝日も見れないし展望台には上れないしで、何だか収穫ゼロですっきりしないまま、次の目的地の名古屋城へ向かう。

名古屋城

(なごやじょう:愛知県名古屋市)

羽豆岬から1時間半ほど車を走らせ、8:00頃に名古屋城の前に到着。しかし外は土砂降りの雨。これでは外に出る気にならない。とりあえず名古屋城の開園時間の9:00まで時間があるので、路肩に車を停めて一眠り。

正門から大天守へ向かう

目が覚めると雨は小雨になっていて、時間もちょうど9:00になるところだったので、予定通り名古屋城観光をすることに。さすがに観光中ずっと路駐するのはいろいろと不安なので、名古屋城の外堀をぐるっと1周して正門前駐車場へ向かう。その時に名古屋城の敷地はかなり大きいと知る。そして自分は名古屋城は名古屋にある事意外何も知らない事に気づく。

名古屋城大天守

屋外エレベーター

名古屋城の大天守、なかなか立派なもんなんだな、と初めて間近で見た感想。オリジナルは戦時中に焼失し、現在建っているものは戦後に復元された復元天守だが、なかなかの風格を感じる。あと大阪城に似ている気がする。方角によっては障害者用の屋外エレベーターが目立ってしまうが、これはあくまで復元天守であり「博物館」なので、ありなのだろう。

大天守は地下1階から地上7階まであり、沢山の展示物の他、城内や城下の一部を再現したものなど、見物するものが沢山ある。復元天守なので内部は普通の建物。上りと下りに分けられた階段とエレベーターもある。開園して間もない時間なのに沢山の観光客。

最上階の7階は展望台になっていて、名古屋市内を360度一望できる。生憎の天気で遠くの視界がよくない、と言っても見えるのはコンクリートジャングル。旅行1日目に訪れた静岡の浜松城と同じく、名古屋城も桜の名所。桜が満開で晴れた日に訪れていたら、かなり満足できるスポットであったに違いない。

最上階から眺める名古屋市内

手前に本丸隅櫓と奥に大天守

名古屋城を一時間半ほど観光して次の目的地へ向けて出発。2日目の午後は長野県駒ヶ根市にある、千畳敷カールという地形の観光を予定していたのだが、この天気では千畳敷カールの観光はまず無理だと思われ。仮に晴れていても、この時期はまだ雪が積もっていてどの道無理そうなのだが、時間はあるし翌日も会社は休みなので暇つぶしドライブ感覚で車を走らせる。名古屋から駒ヶ根市までの道のりの途中にある大杉へ向かう。

月瀬の大杉

(つきぜのおおすぎ:長野県根羽村)

国道から細道に入り、小さな村の中を進んだ所にある月瀬の大杉。第一印象は、確かに大きいけど特別印象的なものではなかった。おそらく「大杉」の基準を分かっていないからだろう。大杉の隣には神社がある。そして大杉の先からは舗装工事中?の細道が続いている。山へ向かう道だろうか。観光スポットと言うほどの場所でもないようで、小雨も降っていて辺りは静まりかえっていた。

根元人物対比

月瀬の大杉は樹高約40m、幹回約14mあり長野県内で最大の巨木。推定樹齢1800年の大杉。国の天然記念物に指定されている。なのでかなり立派な木、と言う事になる。

さい銭を入れるっ

大杉の前にはしめ縄が飾られた随分立派な賽銭箱がある。大杉の維持に使われるのだろうか。折角なので賽銭投入。

真下から見上げると迫力ある

大杉の隣にある神社

月瀬の大杉を出発したのが13:00過ぎ。千畳敷カールのある長野県駒ヶ根市に向けて車を走らすも、雨雲が広がる空は晴れる気配は全く無く、駒ヶ根市に入っても低く降りた雲で周囲の山々は全く見えない状態。この天気で千畳敷カールの観光はまず無理なので、そのまま帰路へ向かう。一般道を延々と走って帰宅したのが22:00過ぎ。今回の車中泊は何だかまとまりの無い旅だったが、たまにはこういうのもいいだろうと結論付けて終了。