車中泊の一人旅は時間を最大限自由に使えるスタイルの旅行。だからこそ、普通に宿泊して朝晩食事をして、普通に有名観光地を周ってご当地グルメと土産物屋巡りを楽しむような、ごく普通の旅行とは違う楽しみ方をしたい。ということで、これまでにおこなって来た車中泊旅行の多くは、〇〇巡りや〇〇一周、〇〇縦断など、何らかのテーマを決めてから旅行計画を立て、食事や就寝時間は後回しに観光と移動優先の旅行をしてきた。これまでは、地図を眺めれば車中泊旅行してみたい場所やテーマを簡単に見つけることができたが、車中泊旅行も大きな旅・小さな旅合わせて30回を超えると、車中泊で旅行したいと思う場所も旅のテーマも浮かばなくなってきた。それだけいろんな場所を車中泊で旅行してきたという事でもあり、車中泊旅行への関心が薄れてきているということでもあるのかなと。それでもまだあと数回は車中泊旅行をしたい、何処かいい場所は無いか、あまり遠くない場所で…　ここ数年で車の長距離移動がしんどいと感じるようになってきたので、できれば自宅から最初の目的地まで300km以内がいい…　などと考えつつ、ＨＰの「車中泊の旅総合マップ」の「小さな旅総合」で表示される旅行の軌跡を見たところ、本州の瀬戸内海側は前回の車中泊旅行で東京発と広島発の軌跡が繋がったが、日本海側は鳥取砂丘と天橋立の間が空いている事に目が留まる。よし、この間を走って旅の軌跡を繋げよう、という流れになった。鳥取砂丘〜天橋立までの区間は日本一周旅行で走ってはいるが、当時は通過しただけで何処にも立ち寄っていなので、観光するのは今回が初めて。

まずは広島県の自宅から鳥取県まで高速道路をひた走り、鳥取砂丘から日本海沿いドライブをスタートして観光スポットに立ち寄りながら東へ進み、最終目的地の天橋立を目指す。今回の旅のハイライトは旅行２日目に観光する伊根の舟屋と天橋立。どちらも観光で移動する範囲が広いので、折りたたみ自転車を車に載せて現地で利用する事にした。以前の車中泊旅行で観光した事のある天橋立は、曇り空で満足のいく景色を見られず非常に残念な思いをしているので、もう一度快晴時に訪れたいと思っていた。旅行実行予定日は10月7〜9日の三連休のうちの2日間で、数日前からの天気予報では1日目が曇り時々雨、2日目が曇りのち晴れ、3日目が晴れ。ということで三連休の2日目と3日目に旅行決行。