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その5  2日目早朝〜朝

 

桂浜

(かつらはま:高知県高知市)

深夜に目を覚ますとまさかの雨、しかも本降り。旅行中雨に降られる夢を見ていた気がするが、雨音が耳に入ってそんな夢を見たのか、それとも夢が先で後から雨が降り出したのか…などと寝ぼけた状態で考える。そんな事はどうでもいいのだ、天気予報では旅行期間中は晴れだったのに大外れじゃないか。スマホで改めて天気予報を確認すると、高知県は朝まで雨となっていた。天気予報というヤツは本当にアテにならない。桂浜で日の出見物をするつもりでいたので、それまでに雨が止んで晴れる事を願って再び眠りに就く。

雲に隠れた朝日

スマホの目覚ましで4:50起床。雨は止んでいたが、空は一面どんよりとした雨雲に覆われていた。起きたら晴れていた夢を見ていたので、寝ぼけて一瞬状況を掴めず。正に望みは夢に終わった。どう考えても日の出時刻の5:20までに晴れる見込みは無いという事で、日の出見物は諦めてふて寝。そして次に目を覚ますと外は薄明るくなっていた。時刻は5:55、わずか1時間の間に青空が広がっていたので驚く。しかし東側にだけ雲が残っていて、朝日が雲の後ろから輝いていた。1日目の眉山からの日の出見物といい、今回の旅は早朝の東の空模様に恵まれなかった。まぁよくある事さ。

坂本竜馬像

気を取り直して桂浜観光を始める。とりあえず晴れて観光には支障が出なくてよかった。まずは駐車場の側にある坂本竜馬像へ。日本史にも日本の歴史的人物にも関心の無い自分ではあるが、超有名人なので押さえておく。この竜馬像に向かって手を振る琴ヶ浜のお龍君枝像も見たことだし。ところでこの竜馬像の肘掛けポーズ、よく目にする竜馬の写真と同じではないかと思い確認してみると、やっぱりそうだった。それにしても、中岡慎太郎、板垣退助、坂本竜馬と、今回は有名な歴史的人物によく会う旅だ。ちなみに、この後観光する足摺岬ではジョン万次郎が待っている。

有名な写真と同じポーズ

竜馬像から海岸へ続く階段を下りて桂浜北端に出る。起床時に目立っていた東側の雲はほとんど引いて、日の出時刻から50分経った朝日が姿を見せていた。夜間に本降りの雨が降り、ほんの2時間ほど前は雨雲が広がっていたのが嘘のような晴れ空。夜明け前からこの空模様だったら良かったのにと、悔しい思いを引きずりながら桂浜観光。

竜馬像から海岸へ出る

桂浜北端から朝日を眺める

北から南へ緩い弧を描いて続く桂浜の砂浜に敷かれた遊歩道に入る。竜馬像がある北端から桂浜南端に位置する龍王岬まで遊歩道は延びていて、展望台がある龍王岬まで歩く。まだ6:00を過ぎたばかりという時間にも関わらず、海岸には人の姿が多くて少し驚く。車中泊旅行で早朝から観光を始める事はよくあるが、早朝から観光している人の姿はいつも少ないので。桂浜は自分が思っている以上に有名な観光スポットなのかもしれない。

砂浜の遊歩道を北から南へ歩く

桂浜南端の龍王岬

龍王岬にある龍王宮

龍宮橋を渡って龍王宮へ

遊歩道を南端まで進んだところにある龍宮橋を渡り、龍王岬の切り立った断崖の上まで続く階段を上り切ったところに、龍王宮と呼ばれる神社の拝殿が建っている。旅行1日目から過去の車中泊旅行と四国遍路で訪れた観光スポットをいくつか再訪して来たが、小さな拝殿が建つ龍王宮の高台に着いた時、他の場所では感じなかった深い郷愁感にかられた。ここが自分にとって特別な場所という訳では全然ないのに何故だろう。小高い岬に建つ朱色の拝殿と、そこから見える水平線と朝日…そんなシチュエーションがそういう気分にさせるのかも知れない。

龍王宮の拝殿

海津見神社(わたつみ じんじゃ)とも言う

龍王宮より上にある龍王岬展望台

階段の途中から龍王宮を振り返る(逆光が…)

龍王宮の拝殿が建つ場所からも海を一望できるが、その後ろに松の木が生えたさらに高い岩場があり、そこが龍王岬展望台。柵に囲われた狭い階段を上った所に、これまた柵に囲われた狭い展望台がある。眺めはというと、展望台の周りに生えている松の木に多少視界が妨げられてはいるが、まぁ悪くはないと思う。

龍王岬展望台

龍王岬展望台から龍王宮を見下ろす

龍王岬展望台から桂浜を見下ろす

2010年に龍王岬展望台から見た朝日

2010年10月の車中泊旅行で龍王岬展望台から朝日を眺めているが、東の空に雲が掛かっていたため水平線から姿を現わす朝日を見られず悔しい思いをした。なので今回こそ龍王岬展望台から満足できる日の出を眺めたいと思っていたが、今回は深夜から早朝にかけての悪天候でリベンジならず。さらに悔しい思いをする結果に…

龍王岬から灯台へ

桂浜には灯台もあるのでついでに寄っておく。龍宮橋の少し手前に灯台まで続いていそうな階段道があったので入る。起床時は肌寒いと感じて長袖シャツの下にタートルネックのインナーを着たが、階段を上り始めて直ぐに暑くなりインナーを脱ぐ。それでも長く続く階段を上っていると暑い、しかも疲れる。朝っぱらから汗かいて歩き疲れるなんて勘弁…などと思いつつも5分程度で灯台に到着。

高知灯台

桂浜に建つ高知灯台。名前から高知県を代表する印象的な灯台を想像してしまうが、実際は特に個性も無く大きくも小さくもなく、特に見応えのない灯台だった。しかも木々に囲まれた場所にあり海も見えない。そのため灯台の周りは観光スポット的な造りではなく、ほとんど観光客が訪れる事もなさそうな雰囲気。まぁ自分のような物好きもいるが。ともあれ、これで桂浜観光は完了。そしてやっぱり日の出見物が出来なかった悔しさが残る。

桂浜から西へ延びる海岸線に沿って続く、桂浜花街道という道路を走る。ほぼ一直線の道路が7kmほど続いていて、交通量も信号も少なく運転していて気持ちのいいシーサイドロード。旅行計画では途中にあるパーキングに車を停めて写真を撮ったりするつもりでいたが、いい気分でドライブしている最中に車を停める気にはならず、駐車する予定だったパーキングを素通り。写真を撮って絵になるような風景でもないし、運転しながら車窓からの眺めを楽しめばいいやという事で。桂浜花街道を走り切って次の目的地の横浪黒潮ラインへ向かう。

横浪黒潮ライン

(よこなみくろしおらいん:高知県須崎市)

東西に長い横浪半島の端から端まで延びる横浪黒潮ライン。桂浜花街道から続く道路を途中で左に折れ、橋を渡って横浪半島先端にあたる東端から入る。約19kmのドライブコースで、名前からして海の眺めを楽しめそうなスポットと期待していた…のだが、前日の南阿波サンラインがあまりにも期待外れだった事を思い出し、横浪黒潮ラインも同じような感じなのではないかと不安がよぎる。横浪黒潮ラインは2010年の四国一周でも走っているが、どんな道路だったか全く記憶に無い。

<< SCROLL    竜の浜からの眺め パノラマ写真180°    SCROLL >>

まずは東端から横浪黒潮ラインに入って直ぐにあるパーキングの滝の浜へ。立ち寄る予定は無かったが、通り掛かって目に留まり何となく寄り道。が、特に何も無く展望スポットでもなかった。せっかく立ち寄って何の収穫も無しでは寂しいので、防波堤沿いの遊歩道からパノラマ写真を撮ってみる。本土の海沿いに沿って続く山々の風景。うむ、何の変哲も無い風景だ。でも快晴だから悪くない。

何も無いので車へ引き返そうとしたところ、東屋の前に1匹の猫がいるのに気付き、しばし観察。猫は少しの間じっとしていて、やがて歩き出したので後をつけるも直ぐに見失う。そういえば、南阿波サンラインでも最初に立ち寄った展望台では、風景ではなく猫の観察を楽しんでいた。何て偶然の一致だ、余計に不安がよぎる。

ここでも始まりは猫の観察から

竜の浜を出て横浪黒潮ラインのドライブスタート。そして早速不安は的中、南阿波サンラインと同じく道路の左右が木々に覆われ外の景色が見えない。アップダウンとカーブが連続するワインディングロードである点も同じ。スポーツカーに乗っていた20年前だったなら、気分が上がり攻め気味の運転をしていたに違いないが、今は運転そのものよりも景色を楽しみたい。でも海も何も見えないのだから仕方ない、軽快な速度でドライブを楽しむ事にした。

運転は楽しいが景色は楽しめない

20年前に乗ってたスポーツカー

竜の浜から約6km走って展望スポットの帷子崎に8:00ちょうど到着。高台の駐車場から横浪半島南側のリアス式海岸を眺望できる。空は文句無しの快晴で海も綺麗な青色をしていて気持ちのいい眺め。ただ、正直なところインパクトが無い。もうちょっと印象的で絵になる風景が欲しいところ。

読み仮名ないと読めない

帷子崎から見るリアス式海岸

帷子崎から東側の眺め

帷子崎から西側の眺め

帷子崎から横浪黒潮ラインを西へ向けてドライブ。基本的に道路両脇の木々に外の景色は遮られ、たまに木々が途切れ海が見えても一時停車するスペースが無く、瞬く間に過ぎ去る海原風景を車窓から一瞬見るだけ。前日走った南阿波サンラインといい、せっかくいい場所にドライブコースを敷いたのだから、眺めのいい展望スポットをもっと造ればよかったのにと思う。

名無しの駐車場

駐車場からの眺め

武市洋平太(瑞山)像

横浪黒潮ラインを快走していると「P」マークの道路標識があったので、咄嗟の判断で駐車場に入る。名称も無いただの駐車場のようで、一応海が見えるも面白味のない眺め。残念ながら展望スポットではなかった。歴史的人物の武市洋平太(瑞山)像があるが、自分は聞いた事もない人物。学校の教科書には載っていないに違いない。説明文があったが面倒くさくて読まなかった。別に知らないままでもいいのだ。

この人は知らない

名無しの駐車場で横浪黒潮ラインの走行距離は約12km。既に約3分の2走った事になるが満足できる風景をまだ一度も見ていない。帷子崎からの眺めはパッとしなかったし。このまま横浪黒潮ラインを走り切って終わりではあまりにもつまらない。という事で、駐車場より少し手前の道路に海の眺めがいいポイントがあったので、その場所まで引き返す。運良く道路脇に広めのスペースがあったのでそこに車を停める。

海が見えたポイントまで戻る

なかなかいい構図の風景だ

逆三角形の輪郭をつくる木々の緑の中に、リアス式海岸の半島状に延びた地形と海が収まっている風景。これはなかなかいい構図の眺めだ。でも欲を言えばもう少しインパクトが欲しい。パソコンの壁紙にしたくなるような絵になる風景を見たい。別の方角に目をやると、名無しの駐車場より先に延びる横浪黒潮ラインが遠くに見える。生い茂る木々の中に道路は敷かれていて、シーサイドラインという感じではない。地図で道路をパッと見しただけで勝手に海沿いの道路だと思い込んでいた。

やっぱりもうちょいインパクトが欲しい

木々に囲まれた横浪黒潮ライン

車を停めた路肩の斜面に、四角い木箱が沢山設置されている事に気付いた。これは一体何だろうか。木箱の上にはトタン板が被せられ、その上に石が置かれ押さえられている。蜂蜜を採るために蜜蜂を栽培するヤツがこんな感じだったような気もするが、ちょっと違う気もする。そして全ての木箱の横にペットボトルに挿された何かの植物があり、みかんネットのようなもので保護されている。これは何の役割を果たすのだろう。謎過ぎる木箱が気になるも、調べようも無く謎のまま。

道路脇に木箱がたくさん

蜂蜜を栽培するヤツ?

なにこれ?

引き続き横浪黒潮ラインを西へ向けて進み、名無しの駐車場を過ぎた先で印象的な海原風景が目に飛び込む。こんな風景を見たかったんだと、前方不注意にならないよう注意しながら車窓に広がる風景を眺めるも、やがて木々に遮られシャットアウト。あの風景は写真に収めておきたいという事で、安全にUターンできる場所まで1km以上走って引き返す。

<< SCROLL     横浪黒潮ラインからの眺め パノラマ写真180°    SCROLL >>

海側の反対車線の脇にあるスペースに駐車。気の利いたドライブコースだと景色のいい場所に駐車スペースを設け、「P」マークやカメラの絵の標識を設置するなどしてドライバーに展望スポットである事を知らせてくれたりするものだが、横浪黒潮ラインはそうではないのが残念。きっとコース内にもっと展望スポットがあると思われ。ちなみに、2010年10月の四国一周旅行でも同じ場所で写真を撮っていた。旅行記によると平日朝に通って車の往来は皆無だったようで、車を海側の道路脇に停めて写真を撮っている。今回はGW中という事でまぁまぁ車の往来があるので止めておく。

海側の反対車線脇に駐車

12年前も同じ場所で写真を撮っていた

横浪黒潮ラインのでのベストショット

海が綺麗

長く突き出たリアス式海岸の地形と色鮮やかな海、視界いっぱいに広がる雲ひとつ無い青空と水平線。ここまで横浪黒潮ラインを走ってきた中で一番の風景。横浪黒潮ラインではこんな感じの風景がいくつもみられると思っていたが、満足できる風景はここからの1箇所だけとなった。