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2010年9月10日 3日目 (晴れ)

モン・サン・ミッシェル→トゥール

 

モン・サン・ミッシェル

朝のモン・サン・ミッシェルを眺めに朝食後にホテル前の水門へ。薄明るく少し霞んだモン・サン・ミッシェルもいい眺め。干潮の水面にモン・サン・ミッシェルのシルエットがボヤッと映っている。もう少しもや掛かっていればより幻想的だったかも知れない。8:00直前でも太陽は日の出から間もない高さ。フランスの朝は遅い。

 

9:00過ぎにバスに乗り込み島へ向けて出発。車窓からは満潮のサン・マロ湾が広がっていた。朝食後に見物した時は干潮だったのに、僅か1時間で満潮に。さすがヨーロッパで最も干満の差が激しい湾。道路が出来る前の昔、島へ渡ろうとした多くの巡礼者が満潮で命を落としたらしいが、確かにこの干満の早さでは逃げる間もなく溺れてしまう。

モン・サン・ミッシェルを手中に入れた(笑)

駐車場から見上げる

旅行3日目は朝から快晴に恵まれ最高の観光日和。青空を背景にしたモン・サン・ミッシェルが映える。道の途中の撮影スポットで一度バスを降りて写真撮影。そして島の目の前の駐車場までバスで進む。駐車場の一部は満潮時に水没してしまうため、狭くなった駐車場には大型バスで混雑。

島内の一部も浸水

混雑した参道

店が軒を連ねる狭い参道は観光客で大混雑。荷物を運んだりゴミ収集をする作業車も走っていてごった返している。夜に歩いた時とは雰囲気が全く違う。

参道を上り修道院へ

あの島は何だったっけ

 

修道院入口

高い塀に囲まれた階段を上る

昔使われていた水道?

前日夜に訪れた時は閉まっていた扉から修道院の中へ。参道の様子からして修道院もかなり混雑してると思いきや、並ぶ事も無くすんなり入場。高い塀に囲まれた階段を上り、外の景色を一望出来るテラスへ。

テラスからはサン・マロ湾の先の地平線まで見渡せる眺望。見渡す限り平原が広がっている。これは凄いところだな。よくもこんな何も無い場所に修道院を建てたものだなと思う。

修道院は何百年もかけて増改築が繰り返されていて、その様子を再現した模型が展示されていた。

聖堂

聖ミカエル像

板張りの聖堂天井

柱廊

サン・マロ湾に映るモン・サン・ミッシェルの影

増改築が繰り返され複雑な構造になった修道院は、沢山の部屋や通路が迷路のように入り組んでいて、それらを現地ガイドの説明を聞きながら順に回って行く。

僧院食堂

迎賓の間

太柱の礼拝堂

ステファヌスのチャペル

 

修道院見学が終わってから昼食までの1時間半がフリータイムなので、早速島内散策を始める。修道院の見取り図が描かれたパンフレットは配られていたが、島内マップが描かれたものは配られなかったのが残念。自分の優れた方向感覚を頼りに歩き回るしかない。

修道院から外に出ると暑い!日差しが強い!そして明るい!日本の夏のようなジメジメとした湿気は無くカラッとしていて、日陰に入るとヒンヤリしている。一番楽しみにしていたモン・サン・ミッシェルでこんなにいい天気に恵まれ本当にラッキーだと思う。

修道院から階段を下っていくと、湾に面した円形の道に出る。眺めがよく風が出ていて気持ちいい。暫くここでサン・マロ湾を眺めながら風に吹かれていたいところだが、時間がもったいないので小休憩だけして散策続行。外壁の上に続く道を歩いてモン・サン・ミッシェルの正面へ向かう。

サン・マロ湾の潮はだいぶ引いて水没していた駐車場が姿を現し、まだびしょ濡れの駐車場に早くも車やバスの駐車が始まっていた。地面に残った水を取り除く作業車も稼働中。この駐車場に満ち潮になるまで駐車しっ放しにして車を水没させてしまった人はいないのだろうか。

干潮で姿を現す駐車場

路面の水を除去中

時間が許す限りとにかく島内を歩き回る。密集した建物の間に張り巡らされた狭い路地は迷路のよう。歩いていて楽しいが階段が多くて結構疲れる。そして暑い。

モン・サン・ミッシェル名物として有名なのがオムレツ。島内にある「ラ・メール・プーラール」という店の特大オムレツが特に有名で、たまたま店前を通り掛った時にオムレツ作りの実演が始まった。すると店の入口付近に多くの観光客が集まり、混雑する中皆写真撮影に夢中。そんなに有名なのかここのオムレツは。と、思いつつ自分もパシャリ。

ラ・メール・プーラール

オムレツ作りの実演中

昼食の時間になり参道にあるレストランへ集合。メインディッシュにはラ・メール・プーラールと同じオムレツが。お味の方は…自分には日本のオムレツの方が合っていた。そして昼食の写真を撮るのをすっかり忘れていた。これまで旅行中に食事の写真を撮る習慣が無かったので仕方ない。

 

トゥール

モン・サン・ミッシェルから300km先のトゥールまでバスで4時間半の長距離移動。座席に座っているだけとはいえ結構疲れる。途中高速道路のサービスエリアでトイレ休憩。男女兼用トイレに入り用を足して個室から出ると、並んでいるのは女性だけ。何か様子がおかしいと思ったら、男女兼用だったトイレが女性専用トイレになっていた!どうやら自分が用足しをしている間に、係員が扉の札を男女兼用マークのものから女性専用に変えたらしい。並んでいた女性のほとんどが同じツアーメンバーで事情も知っていたので、キョトンとした自分を見て皆爆笑。変な所で和んでしまった。

トゥール宿泊のホテル

自室の窓から

トゥール市内のホテルに18:00到着。モン・サン・ミッシェルの見えるホテルとは打って変わって、まるでビジネスホテルのような狭く質素な宿泊施設。窓からの眺めもだいぶ違う。まぁホテルではほとんど寝るだけなので別にいいけど。

夕食はホテルからバスで10分もしない所にあるレストランで。天井にはステンドグラスがありちょっと雰囲気のいいレストラン。メインディッシュはポーク料理。飲み物はグラスワインのロゼを注文。前日のシードルに続きロゼワインを飲むのもこれが初めて。デザートのケーキは甘すぎて残す。基本的に甘いものは苦手なので食後のデザートはいらない。

 

トゥール市内

トゥールは翌日にロワールの古城を観光するのみで市内観光は無し。しかしバスでホテルへ向かう途中に車窓から見えた、2つの塔がそびえる大きな建物が気になっていた。レストランでの夕食後はバスでホテルに戻るだけなので、自分だけバスには乗らずそのままトゥール市内の散策を始める。ホテルを出る時にフロントで市内地図のコピーをもらい、ホテルや車窓から見えた塔の位置をマークしてもらっていたので、それを頼りに塔へ向かう。

トゥールの駅

TGV

途中ホテルの側にある鉄道の駅に立ち寄る。駅構内は広く屋根は天窓になっていて、日本の一般的な駅とは随分雰囲気が違う。ホームにはフランス版新幹線のTGVが停車していた。

サン・ガシアン大聖堂

聖堂内入り口側

演奏中…

そしてたどり着いたお目当ての建物は、サン・ガシアン大聖堂という立派な建物だった。19:00を過ぎていたので中へは入れないと思っていたが、運良くまだ開いていた。中へ入ると何とパイプオルガンの演奏中!と言っても、演奏の練習かオルガンの調整か何かで弾いているようだったが、きれいな音色に引きこまれ暫く演奏を聴いていた。生で教会のパイプオルガンを聴く機会なんて滅多に無いし。この辺りは一般的に観光スポットではないのか、大聖堂の内外に観光客の姿は全く無い。

大聖堂を出てからは地図を見ながら適当に歩き回って散策。古い教会や橋など歴史的建造物が結構ライトアップされている。飲食店が集まる繁華街のような所へ入ると、多くの人で凄い賑わい。その中で日本語の書かれたちょうちんをぶら下げる店を2軒ほど確認。いったいどんな料理が出されているのだろう。

夕食を食べたレストランが入った建物

市庁舎

歩き回って夕食を食べたレストランまで戻ってくると、建物やロータリーの噴水がライトアップされていた。モン・サン・ミッシェルの夜景も素晴らしかったが、ライトアップされたフランスの古い建物はどれも綺麗。もしかしたら先に訪れたサン・ガシアン大聖堂もライトアップされているかも知れないと思い、もう一度大聖堂へ向かう。

絵画やオブジェなどの美術品がショーウィンドウに飾られた店が沢山並ぶ通りに入る。北斎の浮世絵のレプリカがあったり、かなり際どいオブジェがあったり。そして大聖堂に戻ると期待通りライトアップされていた。これは素晴らしい。トゥール市内散策をして正解だった。ホテルの部屋に戻ったのは22:00過ぎ。前日に続き夜の散策で歩き回って足が疲れた。湯船にゆっくり浸かって疲れを癒す。

ヨーロッパの街並風景に慣れ親しんでいない日本人にとっては、トゥール市内のような普通の街でも少し歩くだけで魅力的なスポットが沢山ある。そう考えると、日本から遠いフランスまではるばる渡航して、たった数日間でお決まりの観光スポットを周るだけでは勿体無いと思った。海外旅行の理想はひと月くらいかけて各地をじっくり周る事だと思う。