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その2  1日目朝〜昼

 

マーキング2連発はいいネタになったので良しとしよう。気を取り直して島内散策続行。今度は定期船待合所から北に延びる路地に入って直ぐに右折し、先に立ち寄った若宮神社裏手にある階段道を上っていく。

北へ延びる路地に入る

階段を上る

階段には数匹の猫が。数は少ないがこの辺りも猫の行動範囲のよう。階段の途中にある民家の玄関前には、猫のエサを入れる器が置かれていた。しかし玄関の引き戸にはつっかえ棒が立て掛けられ、扉を開けられないように?している。普通こういうのは内側からやるものなのでおかしいと思ったが、もしかしたら猫が扉を開けて家に侵入しないようにするためなのかもしれない。とりあえずこの家は廃屋ようだった。

この辺りにも猫がいる

このつっかえ棒は対猫用?

階段を上った所からの眺め

階段を上った所からの眺め

階段を上り切ったところからは青島港周辺の集落を一望。上から集落を眺めてみると思った以上に民家が建っている。しかし島民は13人しかいないので、ほとんどが空家・廃屋ということになる。島民の平均年齢は75歳を超えているので、いずれ青島は無人島になるのかもしれない。猫の世話は「青島猫を見守る会」という島民の団体がしているが、いずれ世話をする人がいなくなるので青島の猫全匹に不妊・去勢手術をすることになった、というニュースを少し前に見た。

いい場所でくつろぐ猫

いたずらしてみる

道はさらに上り坂が続き、ちょっとした山登り。後ろを振り向くと集落の西側にある青島神社がよく見える。そして山の一番上は墓地になっていた。さすがにこの辺りに猫の姿は無い。定期船待合所の隣にある青島案内図には、墓地から弁天崎まで続く道が描かれていてそれらしい道があったが、草木が茂っていて通行困難だったので引き返す。そして青島案内図にある「十三氏英霊」というものを確認するのを忘れていた。墓地の中に碑か何かがあったと思われ。

ちょっとした山登り

青島神社が見える

さらに上へと続く道

山の上は墓地

来た道を引き返し、集落の中を少し散策。庭木や花の管理が行き届いて人が住んでいると思われる家もあるが、やはり空家と思われる家や朽ちた廃屋が目立つ。廃屋には猫の姿が無い。猫が沢山いるのはエサがある青島港周辺のみのよう。

集落を散策

この辺りは人が住んでいそう

荒れ放題の廃屋

猫は…いない

再び定期船待合所まで戻り、今度は青島港より西側の散策。漁船が係留している細道を進んでいくと、「ネコ エサ場→」と大きく書かれた文字があり、ちょっとした広場のような空間に出る。ここがエサ場のようだが、エサの時間ではないのかエサは置かれていなく、猫の姿も少ない。エサ場の前には青島神社がある。

青島港

漁船が係留する細道

ネコ エサ場 →

エサ場になっている広場

エサ場の北西側には朽ちた廃屋が目立ち、草木が生い茂っていかにも廃墟という雰囲気になっている。青島は猫の島と言うだけではなく、いずれは無人になるかもしれない限界集落の島であることを実感させられる。ここから山の上へ続く階段道があるので進んでみる。

エサ場の北西側の様子

狭い上り階段が続く

狭い階段道の途中にも廃屋がある。平地の少ない島なのでこのような斜面にまで家を建てるのは分かるが、何でこんなに狭い階段道にしたのだろうかと思うくらい狭い。そして結構長い。途中で後ろを振り向くと、そこそこ高い所まで上っていた。またしてもちょっとした山登り。そして道は途中で木の枝に阻まれ、引き返す事に。青島案内図ではこの道は途中で終わっているので、山の上までは続いていないのかもしれない。それにしても、青島はなかなか探検し甲斐のある島だ。

階段道からの眺め

これ以上は進めない

エサ場まで戻って青島神社へ。島内に3ヵ所ある神社の中で一番大きく、一番立派な構え。青島神社の鳥居にだけ神社名が彫られた額が掲げられ、注連縄・紙垂が飾られている。鳥居をくぐって社殿まで上ると、周囲の景色を見渡す事ができる。ここで島内にある3つの神社の社殿・祠は全て階段を上がった高い位置に建てられていることに気づく。小さな離島で水害に遭う可能性が高いので、浸水被害から神社を守るためだろうか。

青島神社

島内で一番立派な構え

青島神社からの眺め

青島神社からの眺め

青島神社の社殿の隣には祠が並んでいて、珊瑚と思われるものがお供え?されていた。これは白化した死んでる珊瑚だよな、何故?と気になり少し調べてみたところ、珊瑚は三大宗教に共通する魔よけのお守りらしい。それでここに珊瑚を供えているのかは分からない。

社殿の横にある祠

珊瑚をお供え?

次は青島港を波から守る長い堤防へ。エサ場から青島コミュニティーセンターの前を通る。コミュニティーセンターは島民のための施設だろうか、ガラス扉にカーテンが閉められ閉館していた。その隣には電気導入記念碑がある。割と新しい碑のように見えるが、電気が導入されたのは昭和46年8月と書かれてある。そんな近代化の記念碑の後ろには崩れかけた廃屋。

青島コミュニティーセンター

電気導入記念碑

防波堤の端に出ると2つの碑が立っている。ひとつは「青島の盆踊り」と刻まれたもの。青島の盆踊りは何か特別なものなのだろうか。そもそも島民が13人までに減った現在でも盆踊りをしているのだろうか。もうひとつは「嗚呼義勇殉難」と刻まれた自然石碑。意味は全く分からない。そして長く延びる防波堤の先にも猫が数匹いた。

嗚呼義勇殉難

何かのタンク

青島の盆踊り

青島港から突き出た防波堤

島内散策はまだまだ続く。次は青島神社の横から続く細道を進んで学校の廃墟へ向かう。途中に何件かの民家があるが全て廃屋のよう。建物だけ見るとそこまで痛んでないものもあるが、人の侵入を阻むかのように敷地内が雑草・雑木で埋まっているところもある。そてにしても、車も自転車も無い島とは言え、どうして狭小路ばかりなのだろう。最盛期は島民の人口が多かったため、民家を沢山建てるために少しでも土地を節約する必要があったということだろうか。

左の道を進む

敷地内が草木で埋まった廃屋

階段を上る

階段を上って高台に上がると、廃校になった小学校の校舎が建っている。校舎の中に人が入らないようにロープが引かれているので、校舎内探検は自重することにした。校舎手前には「野口英世博士少年像」と刻まれた銅像がある。そして小学校校舎の後ろには、草木に覆われこれぞ廃墟という外観の中学校校舎が建っている。こんな小さな島に小学校と中学校の校舎が別々に建てられたということは、昔はそれだけ子供が沢山いたということだと思われ。最盛期には900人近い島民がいたので、かなり人口密度の高い島だったということになる。ちなみにこの辺りには猫はいない。やはり猫がいるのは基本的に青島港周辺のみということになる。

手前が小学校校舎で後ろが中学校校舎

野口英世博士少年像

学校からはさらに西へ道が延びていて、青島の西端側に建つ灯台まで続いている。草木がうっそうと茂る中を続く道はやっぱり狭く、周囲の草木が成長して伸びたら通行困難になりそう。そして途中に「発砲注意」の文字。この林の中で猟でもするのだろうか。まぁきっとそれは過去の話で現在猟はされていないと思われ、多分。

学校から西へ延びる道を進む

草木に囲まれた細道が続く

持参してきた青島観光マップのコピーには、青島港桟橋から灯台まで徒歩20分と書かれていたので、学校からなら直ぐに着くと思いきや、なかなか灯台に辿り着かない。何だか少し不安になり、スマホからグーグルマップで現在位置と灯台の位置を確認しようとしたが、電波が圏外でネットを利用できず。仕方ないので歩き続ける。

少々足場が悪い場所もある

やっと灯台が見えてきた

そしてやっと灯台に到着。学校から20分くらい歩いた気がする。となると平均的な脚なら青島港桟橋からは30分くらいになるだろうか。桟橋から灯台まで徒歩20分と言うのはかなり健脚な人だと思う。暑い中歩いて辿り着いた灯台は期待していたよりもずっと小ぶりで質素なものだった。まぁそれはいいとして、灯台なら周囲の風景を眺望できる高台にあるだろうと勝手に思い込んでいたが、そうではなく高い木々に360度囲まれ外の景色は全く見られない。小さくシンプルな灯台が建っているだけ、以上。さすがにこれでは観光スポットにならない。この日に灯台まで歩いた青島訪問客は自分だけかもしれない。灯台までの道のりの途中から空腹だったので、ここで昼食を食べる事に。ベンチなど腰をかける場所も無いので地面にあぐらをかき、コンビニのおにぎり3つをお茶で流し込む。綺麗な海の風景でも眺めながらならそんな食事でも少しは楽しめたかもしれないが、目の前には生い茂る木々しかないので妙に味気ない。唯一利点と言えば、食事中に猫にマーキングされる心配が無いと言う事。

青島灯台

食事が済んだら学校へ引き返す。行きは目に留まらなかったが、道にはいろいろな花が咲いていた。そして小学校には桜が咲き始めていた。時間はまだ12:30。青島に着いてから4時間が経ったが、定期船2便の出航までまだ4時間近くもある。ざっくりと島内を一通り周ってみたが、青島滞在時間の半分しか消化していなかった。残りの4時間近くをずっと猫と遊んでいるのはさすがに飽きるし…

あんな花

こんな花

小学校校舎前に咲く桜

さてどう残りの時間を潰そうかと、学校校舎の建つ高台から青島港周辺の景色を眺めながら考え、まだ散策していないエリアがあったのでそちらへ向かう。青島港から見て西南にある堤防沿いの道へ。と、電柱に見覚えのある看板が。「死後さばきがある 聖書」。地方に出掛けるとちょくちょく見かけるこの手の聖書の言葉、「罪を悔い改めよ」とか「キリストは見ている」とか「キリストは永遠の命を与える」とか…黒地に白文字で書かれていて妙な威圧感がある。何が目的でこれらの看板を設置しているのか理解不能だが、一般人にはあまりいい印象は無いと思う。

堤防沿いの道を進む

これね…

ここも廃屋

堤防沿いの道を進んでいくと、やはり廃屋ばかりが目に入る。この辺りには猫がいるが近寄ると逃げる猫が多い。青島港周辺にいる猫と比べて明らかに警戒心が高い。人間嫌いな猫は青島港周辺から離れて生活しているのかもしれない。さらに奥へ進むと人が住んでいそうな家があり、道なのか家の敷地内なのかよく分からないので引き返す。