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5:00に目を覚ますと雨がパラパラと降っていた。空一面に雲が広がっていて、とても晴空には回復しそうにない様子。せめて雨は止んでくれと思いながら、最初の目的地の外泊石垣集落へ向かう。外泊石垣集落は日本一周旅行で訪問する予定だったが、場所が分からず観光できなかった。特別有名な観光スポットではないが、前回たどり着けずに悔しい思いをしたので汚名返上に向かう。今回はカーナビがあるので迷ったり行き過ぎたりすることなく到着し、集落手前にある公民館の駐車場に車を停める。とりあえず雨は止んだものの、厚い雲に日差しは遮られ外はまだ薄暗いので、明るくなるまで一眠り。そして目を覚ますと時間は8:40。ちょっと寝過ぎた… 相変わらずの曇り空だが外は明るくなったので観光開始。 |
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外泊(そとどまり)石垣集落は小さな漁村で、山の斜面に積まれた石垣の上に家が建てられている。石垣は潮風や強風から家を守るためのもの。集落の中へ入ると高い石垣の塀に囲まれた細い道が迷路のように張っていて、何とも独特の雰囲気がある。斜面の道を上へ上へと進むと荒れ果てた畑のような場所に出る。外泊石垣集落も過疎化が進んでいるようで、田畑が放置され家も減っているらしい。 |
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石垣集落の一番上からは漁港を一望。集落を散策しているうちに周辺の雲は少しずつ晴れていき、日差しが出て海が青色に。このまま晴れ間が広がっていくのかと思いきや、日差しは再び雲に隠れて空も海も灰色に。残念… |
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高茂岬 |
曇天で満足な景色は望めないが、外泊のある船越半島を一応一周する事に。半島を外周する道路は細く曲がりくねっている上、路上の所々に落石があるちょっと不安な道。そして半島先端の高茂岬(こうもみさき)に立ち寄り。海を一望できる高茂岬だが、空一面を覆い尽くす雲でどんよりとした残念な眺め。分かってはいたけどやはりガッカリな気分。パノラマ風景が広がる岬の遊歩道を歩いてもちっとも楽しくない。周囲に点在する島々を眺望できる場所なので、晴天ならばいい景色だったはず。 |
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高茂岬から半島一周を続行。一周するのに大した距離は無いが、いかんせん道が細くカーブばかりでスピードをあまり出せないので、思うように進まない。もう本当に細道の運転は飽き飽き。途中海に広がるはまちの養殖場が目に留まる。この景色も晴天ならばいい眺めなんだろうなぁ、と晴れない気分で眺める。やはり雨天も曇天も旅の天敵。しかし雨ならともかく、曇り空でも足止めしていたら旅が全然進まない。なので先へ進むしかないのである。 |
はまち養殖場 |
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船越半島を一周して、車中泊した道の駅がある町まで戻りつつ、途中にある紫電改保存館へ。紫電改は太平洋戦争末期に、零戦に代わる新型戦闘機として約400機製造された機体。愛媛県の紫電改保存館に展示されているものは、昭和53年に愛媛県久良湾の海底から引き上げられたもので、日本国内に現存する紫電改はこの1機のみ。アメリカには2機あるらしい。 |
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小ぶりな建物の中心に紫電改は展示されている。展示台には当時紫電改で出撃したパイロットの写真と、その前にお酒の供え物。そして沢山の折鶴。機体は全体的に海水の腐食による穴が空いていて、翼のフラップは外板が完全に剥がれて骨組みがむき出しになっている。保存のための補修や再塗装はされているものの、機体の状態はほとんど海から引き上げられた時のままだとか。 |
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穴だらけの機体 |
骨組みだけのフラップ |
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建物の壁側には機体の部品や当時の飛行場を再現したジオラマ、戦争当時のパイロットの写真や紫電改引き上げ時の写真など、資料が多数展示されている。これだけ貴重なものが展示されていて入場無料。期待していた以上に見応えのある保存館だった。 |
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戦時中のパイロットの写真が多数 |
海から引き上げられた時の写真 |
説明書のコピーも見られる |
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愛南町から国道を北上して宇和島市へ。現存天守の宇和島城の観光。天守閣の規模は自分が今までに訪れたものの中で最小。本当に小ぶりな天守閣。それでも建城当時の状態が保たれた現存天守で、国の重要文化財にも指定されているので、天守に入城し見学。小さくとも建物内部はさすが現存天守。太い木の柱が張り巡らされた風格ある木造建築。コンクリート造りの復元天守とは格が違う。天守最上階からは宇和島港と町を一望。建物は低くとも小高い丘の上に建っているので眺望がきく。ここも天気が良ければもっといい眺めなんだろうなと、曇り空を恨めしく思う。それにジメジメとした蒸し暑さが煩わしい。 |
宇和島城天守閣 |
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天守内 |
天守閣から宇和島港を一望 |
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予定では宇和島の次は、四国最西端の佐田岬突端まで行くことになっていた。日本一周でも訪れた場所で夕景が印象的だったので、今回も佐田岬から夕日を眺めようと思っていた。しかしこの天気では夕日などまず見られないだろうし、景色を楽しむことも出来ない。それに岬突端まで行くには、佐田岬半島の付け根から片道約50kmも車を運転しなければいけない。往復で約100km。夕日も景色も期待値ほぼゼロな場所のために100kmも走るのは時間もガソリンも勿体ないし… かなり悩んだ結果、日本一周で訪れているので今回佐田岬へ行くのは止める。 |
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長浜大橋 |
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長浜大橋開閉部 |
宇和島市から国道を北上して佐田岬半島を通り過ぎ、松山市を目指して北東へ延びる国道を進む。その途中で大洲市の肱川に架かる長浜大橋に立ち寄り。全長226mの道路可動橋で、現役で動いている道路可動橋としては日本最古の橋。ネットでたまたま長浜大橋の写真が目に留まり、特徴的な形に惹かれた。開閉するのは毎週日曜日の13:00のみなので、開閉する様子を見物するのは無理。車で渡る事ができるので一往復してみる。それにしても曇りだと自然の風景だけでなく、建造物までくすんで見えてしまう。気分上がらないなぁ… |
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松山市内に入り松山城へ。特別城が好きなわけではないが、宇和島城と同じく松山城も現存天守で歴史的価値があるし、天気が悪く外の景色は楽しめないので屋内見学でもしようかなと。観光客用の無料駐車場があり、そこから天守閣まで長い登り道を歩く。これが結構しんどい道のりだが、時間を掛けたくないので足を休めず上まで一気に歩いたら、息が上がって足に来た。ちなみにロープウェイに乗車して上がることも出来る。 |
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松山城 |
松山城天守閣 |
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松山城の天守閣は櫓に囲まれていてそこそこの規模に見えたが、櫓の内側に入ると結構小さかった。天守内は行燈の照明が点けられ雰囲気が出ている。そして天守最上階からは松山市内をぐるっと一望。市内を走る路面電車も見える。眺めがいいだけに曇り空で視界も霞んでいるのが本当に残念。 |
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天守内 |
天守最上階 |
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天守から松山を一望 |
市内を走る路面電車 |
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愛媛県庁 |
県庁前停留場 |
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次は松山城が建つ山のふもとにある愛媛県庁へ。これは映画「世界の中心で、愛をさけぶ」で、長澤まさみ演じるアキが入院していた病院のロケ地。県庁前停留場はサクがアキを病院から連れ出す時に路面電車に乗った場所。何だか妙な満足感。”セカチュー”は特に好きな邦画で、以前から機会があればロケ地巡りをしたいと思っていた。翌日は映画ロケの本拠地である庵治町を観光するので、それを考えると気分が上がる。 |
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新旧車両が一緒に走っている |
愛媛県庁前から見る松山城 |
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松山城を下りて愛媛県庁前まで来た時に、色も形も他の路面電車とは違う車両が遠くを走って行くのが見えて気になり、県庁前まで戻って来ないかなと周辺をうろついて路面電車の写真を撮っていたら…来たっ、何とSLが走って来た!煙突からは控えめの煙を出している。これ、夏目漱石の小説「坊ちゃん」の主人公が乗った「坊ちゃん列車」を復元したもの。SLに形を似せたディーゼル機関車だそうな。へぇ、なかなかユニークな事をやっているじゃないか松山。 |
SL型路面電車! |
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17:00を過ぎてお腹も空いたので、飯屋を探しつつ道後温泉本館へ向かう。市内の道路は結構混雑している上、路面電車も沢山走っているので何だか運転していて落ち着かない。しかしながら松山城から温泉まで2kmほどであっという間に到着。駐車場に車を停め、辺りを適当に歩いて飯屋を探す。で、入口に足湯のあるうどん屋に入店。ご当地ものかは分からないが、肉うどんと今川焼きを食べて温泉へ。 |
たまには食べ物の写真も撮らないとね |
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道後温泉本館は日本書紀にも登場する日本最古の温泉で、公衆浴場で唯一の重要文化財。300年の歴史があり、現在の建物は明治27年に建てられたもの。小説坊ちゃんにも登場していて、夏目漱石も常連客だったとか。入浴コースが4つあり、コースによって高級な浴場や休憩室が使えたりする。温泉の温度が平均43℃と高めで、熱い湯が苦手な自分には長湯出来そうもないので、一番安いコースを選択し入泉。 |
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浴場には歴史を感じるものの、大雑把な雰囲気でごく普通の銭湯と言った感じ。一番安いコースの浴場だからか。湯はやはり自分には熱く、ゆっくりと浸かっていられない。露天スペースなど無いので体を冷ますことも出来ず、あっという間に茹だってしまい30分くらいで浴場を出る。温泉好きなのに熱い湯に入れない損な体質… ちなみに、道後温泉本館と道路を挟んだ向かいにある高台の駐車場は、本館をいい感じに見下ろせる撮影スポット。背景が近代建築物でなければ尚良かった。 |
夜景もなかなかいい |
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入浴後は香川県に向けて車を走らせる。最初は海沿いに走ろうと松山市内から国道を北上し始めるが、結構遠回りになり時間とガソリンの無駄にもなるので市内に引き返し、最短で香川県にまで行ける国道に入り東へ進む。しかし22:00をまわった頃に眠気を感じ、コンビニに車を停めてそのまま眠ってしまう。 |
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コンビニで飯を買うのは1日1回に抑えたい。 |