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その2  2日目朝〜昼

 

忌わしい場所…

いい景色が沢山

快晴でよかった

9:00を回り重要文化財の和田家へ向かうため、早朝に転んだあの忌わしい木道を再び通る。転んだ時は湿ってぬめり気のあった場所は、日に照らされ完全に乾いていて足を滑らす危険は無くなっていた。う〜む、早朝に歩いていなければ転んで痛い思いもカメラを壊す事も無かったのに…思い出すだけで悔しい、納得いかんっ、しかし過ぎてしまった事なので仕方が無い。ツイてなかったとあっさり諦めよう。

和田家

国指定重要文化財

白川郷の入館スポットの1つで国指定重要文化財の和田家を見学。1階の囲炉裏のある部屋など数部屋と屋根裏を見学出来る。家の約三分の一ほどのスペースは住居として実際に人が生活している。屋根裏には昔使われていたいろんな道具が展示されていた。合掌造りの裏側の造りもよく分かる。ただ、暗所での撮影が特に苦手な予備カメラでは、薄暗い部屋を三脚無しではまともに撮影出来ないのが残念(三脚が壊れていなくてもさすがに室内で三脚を立てる訳にはいかない)。

和田家屋根裏

合掌造りの裏側

和田家を出てまたぶら歩き。店の多い通りは観光客で混雑していて賑やか。飲食物を売る売店には人の列、そして土産物を沢山ぶら下げた観光客。逆にその中心から離れ、素の民家が点在し原風景を見られる場所は人が少ない。皆ここへ何をしに来ているのだろうか、ここはテーマパークではなく文化遺産の地なのに…

田んぼとわらぶき屋根

合掌造りが少ないメインストリートは空いている

水力で何か作っている?

こういうのを「原風景」というのだろう

ふと思った。ここで実際に生活をしている人達は、週末の度に多くの観光客の目にさらされる事にどう思っているのだろうかと。自分だったら見知らぬ人に家の様子をジロジロと見られたり写真を撮られるのは好ましくない。そう考えると民家にカメラを向けるのを一瞬躊躇してしまう。う〜ん、やはり世界遺産で生活するのはいろいろ大変そうだなぁ。

長瀬家

5階建てで合掌造りの規模が白川郷で最大級という長瀬家の見学。パンフレットによると、平成13年に全国からのボランティアによって、80年ぶりに屋根の葺き替えが行われ、NHKで放送され大きな話題を呼んだとか。もしかしたら自分が以前にテレビで見た葺き替えはそれだったのかも知れない。

1階は生活の場、2階は使用人の寝所等、3、4階は養蚕の作業場、5階は薬草の干し場として使われていた長瀬家。5階以外は見学できるようになっている。こちらも和田家同様薄暗い部屋が多いので、予備カメラはほとんど使い物にならず…次は暗所に強いカメラを買うぞっ、と強く思った。

最大級!

1階の囲炉裏部屋

4階は農機具などを展示

気温はグングン上がり10:00頃には汗が出るほどの真夏のような暑さに。まさかここまで暑くなるとは思わなかった。車にコートを置いてきて本当によかった。それなりに観光出来たし、この後もいくつかの予定があるので、車を停めてある荻町城跡駐車場へ戻る。車に乗る前にもう一度展望台から白川郷を一望。ここへは出来れば観光客の少ない時に再訪したいと思った。冬場は夜になると合掌造りの家々がライトアップされ、幻想的な夜景を見ることが出来るので、次は雪景色の白川郷を訪れたい。

「素」の白川郷らしい落ち着いた風景

かなり古そう

マンホールも合掌造り

駐車場から山道を下り国道へ出ると長い渋滞。気が滅入る。とりあえず燃料計の針が下まで下がっていたので、横道に入りガソリンスタンドへ。東京から白川郷まで約500kmの道のりを走って32リッターの給油。トイレも済ませ準備万端、渋滞する国道へ戻る。それにしても酷い渋滞でなかなか進まない。いったい何処まで続いているのか、何が原因で渋滞しているのか分からず、この後の予定が大きく狂わされるのではないか心配になる。そして暫くして見えてきたのは、先ほど出会い橋を渡った先にあった広い駐車場。駐車場は満車状態で、空き待ちの車が路上で長い列をつくっているのが渋滞の原因だった。駐車場から先の道はガラガラ。無事渋滞を抜け次の目的地へ向けて快走。

渋滞を抜けて直ぐに、放流中のダムが目の前に現れる。やっぱり放流しているダム風景はいいなぁ〜。もっと側まで行って見物したいところだが、予定通りに旅を進めたいのでダムを横目に通り過ぎる。そして次に現れたのは桜の咲く湖。長閑でいい景色なので車を降りる。「文化街道」と刻まれた石碑があるけどこれは?碑の隣には説明書きがあるが、そんな細かい所までいちいち見ないのが自分の悪い…良いところ。あまり些細な事まで気に留めていたらキリが無いという事で。先へ進む!

放流中の鳩谷ダム

桜の咲く御母衣湖

御母衣湖の前を通る国道にある石碑

夫婦滝

(めおとだき:岐阜県郡上市)

特に名所というほどの場所でもないのだが、国道沿いにあるのでついでに立ち寄ってみる。う〜ん、滝だ。悪くないと思う。

実は人の背丈ほどの小さな滝、

 

ってのは嘘

白川郷で三脚を壊してしまったのだが、実は極小サイズの三脚も持ってきたいたので、誰も居ない所での自分撮りはそれを使用。自分で思った、用意周到な人間でよかった。

阿弥陀ヶ滝

(あみだがだき:岐阜県郡上市)

国道から山道に入り4、5km走り、駐車場から遊歩道を5分ほど歩いて到着。日本の滝百選に選ばれている落差60mの滝。細い滝が勢いよく滝壷へ落ちる様はなかなかの迫力。滝の両岸・滝の裏側まで入ることが出来、洞窟もあるとネット上に書かれていたので、とりあえず全部まわってみる事に。

阿弥陀ヶ滝

滝壺右岸から

滝の右手に洞窟が見えるので、まず滝壺の右岸を歩いて洞窟へ。足場は滝の飛沫で濡れた岩とぬかるみで滑りやすい。白川郷での悪夢がよぎる…洞窟の中には自蔵?が沢山ある。奥まで入って行けるのだろうか、上から大量の雫が落ちているし地面の濡れた草や岩で足を滑らせ転びたくないので入るのは止める。そして滝の裏側へはとても行けそうな感じではない。本当に行けるの?滝壷左岸にもまわってみる。注意していたのに岩場で足を滑らせ危うく転びそうに。今日は本当に厄日だ…まだ何かあるに違いない、と覚悟して次の目的地へ向かう。

滝の右手に洞窟

洞窟入口