トップページ

その2  1日目昼〜夜

 

吾妻小富士  

(あづまこふじ:福島県福島市)

浄土平駐車場

11:30に浄土平駐車場に戻ってすぐに、朝一に登った吾妻小富士に再び登る。晴れて気温も上がり、沢山の観光客が吾妻小富士を登っている。吾妻小富士頂上から見下ろす浄土平駐車場は満車。奥にある未舗装の空き地まで車がぎっしり。やはり紅葉の時期は何処も混雑するようだ。1年前に、紅葉の見頃を過ぎた後に訪れた時には、この半分も車が停まっていなかった。

吾妻小富士頂上から眺める浄土平はいい感じに紅葉している。周辺の山などはボチボチと言ったところ。最盛期には一歩早かったようだが、そもそも今回の旅は、一切経山頂上から眺める魔女の瞳と吾妻小富士、裏磐梯の五色沼と蔵王のお釜が目的。もともと紅葉見物は目的に入っていなかったので、これだけの紅葉を見る事ができてラッキーだった。

浄土平周辺の紅葉風景

せっかく晴れて周囲の景色がよく見えるようになったので、吾妻小富士頂上の火口を一周。朝と比べて風もだいぶ落ち着いた。火口一周は約1.5kmで、富士山の3kmのちょうど半分。浄土平駐車場から吾妻小富士頂上まで登ってくる観光客は沢山いるが、火口を一周している人は数える程しかいない。皆歩くのが面倒なのだろうか。

火口の内側も紅葉

後ろが吾妻小富士で一番高い所

確かに見た目は高低差もあり急な斜面もあるが、実際歩いてみるとさほど大した道のりでもない。辺りの景色を楽しみながら歩いていればあっという間に一周してしまう。浄土平を訪れ吾妻小富士に登った際は、是非火口一周も。

上の写真は頂上を半周して浄土平駐車場の反対側まで来た所からの眺め。上半分に見えるのが一切経山、下半分に見えるのが吾妻小富士の火口斜面。魔女の瞳はここから見る一切経山の裏手にある。一切経山の左端には、朝から登った登山道が見える。

早朝に通った磐梯吾妻スカイラインの、福島市側から浄土平に向かう上り車線は大渋滞になっていた。おそらく満車の浄土平駐車場の空き待ちが原因。やはり紅葉に渋滞は付き物。これからも休日に紅葉を見に行く時は、出来るだけ早起きして出かけよう。

火口を歩いている内に、一時は晴れた空がまた曇り始めてきた。この後向かう裏磐梯の五色沼がある南西方面は、空が灰色の雲で覆われ雨が降っていてもおかしくない状態。雨だけは勘弁。

磐梯吾妻スカイラインは大渋滞

吾妻小富士を一周して浄土平駐車場に戻ると12:30。お腹が空いたのでレストハウスで軽食を食べようと思っていたのだが、店内は行楽客でごった返し、軽食コーナーには長い長い列。疲れていて長い列に並ぶ気にはなれなかったので、車に戻りカロリーメイトをかじる。そしてこれまでに撮ったデジカメの写真を見ていたらうとうとしてきて、ふと目を覚ますと30分ほど眠っていた。結構疲れていたようだ。

次の目的地、裏磐梯の五色沼に向けて13:00過ぎに浄土平駐車場を出発。磐梯吾妻スカイラインの浄土平〜裏磐梯方面の道は空いていて快適に進む。スカイラインを出た所から対向車線は長い長い渋滞に。どうやら磐梯吾妻スカイライン入り口の料金所が原因らしい。同情するくらいの長い渋滞を横目に山道をスイスイ下っていく。しかし対向車線の渋滞が途切れると、今度はこちらの車線が渋滞し始めた。暫くのろのろ運転が続く。渋滞の原因は売店が集合した場所の駐車場が満車のため。そんな事で道路が渋滞になってしまうとは本当に厄介だ。そんなこんなで14:30過ぎに五色沼に到着するが、やぱりここも駐車場は満車。周囲にある未舗装の臨時駐車場(と言うかただの空き地?)をうろうろして、やっと駐車スペースを見つける。

五色沼

(ごしきぬま:福島県北塩原村)

裏磐梯にある「五色沼」とは、磐梯山北麓にある湖沼群の総称。大小さまざまな沼が点在していて、「五色沼自然探勝路」という遊歩道を歩きながら見てまわれる。探勝路は4kmほどの一本道で、端から端まで歩く場合はバスで出発点まで戻る事ができる。時間にも余裕があるので探勝路を歩き通してみる事に。ちなみに自分は探勝路の東端からスタート。

毘沙門沼(びしゃもんぬま)

まず駐車場のすぐ側にある毘沙門沼。五色沼の中で一番大きい沼。天気が良ければエメラルドグリーンに見えるらしいが、生憎の曇り空で少し残念。と思っていたら、一部綺麗なエメラルドグリーンに見える場所も。この辺りの紅葉は色づき始めと言った感じ。駐車場の側なので、狭い歩道に人がいっぱいで歩きづらい。観光客の多くはこの毘沙門沼だけで満足して帰るらしい。

赤沼(あかぬま)

名前に反して青い沼。水質がかなりの強酸性の為、沼の鉄分が酸化したものが葦などに付着して赤くなるとか、泥が赤いとか。小ぢんまりとした池。

探勝路は木々に囲まれたハイキングコースと言った感じ。毘沙門沼を過ぎると人は一気に減り、静かでのんびりと五色沼散策。

深泥沼(みどろぬま)

沼の端と端で水質が異なり、青・赤・緑の三色の色を持つ、非常に稀な沼…なのだが、観光中はそんな事は全く知らず、木々の隙間から何となく撮った写真は緑色の部分。事実を知ってとても失敗した気分。

竜沼(たつぬま)

竜沼はいったい何処?竜沼があると思われる方には、木が生い茂っていて全く見えない。他の観光客も見つけられない様子でうろうろしている。後から調べて分かった事だが、現在は倒木の多さと潅木の成長が妨げになってほとんど見えないらしい。それなら仕方ない。

竜沼が見れなかったので辺りの景色をパシャリ

弁天沼(べんてんぬま)

毘沙門沼の次に大きい沼。空が曇っている上、16:00をまわり陽も落ちてきたので池が淀んで見える。晴れていて陽が射していれば、今年の6月に行った志賀高原の沼の様に、この五色沼でも綺麗な景色を沢山見ることが出来たと思われ。やはり良い景色を見るには晴天が必須。

瑠璃沼(るりぬま)

次の瑠璃沼はそろそろかなという所で、緑色の水が流れている場所に着く。よく見ると地面に張られた藻が色の正体。しかし実に綺麗な緑色をしている。その緑に見惚れているうちに、肝心の瑠璃沼は過ぎてしまったらしい。竜沼のように見づらい場所にあったのだろうか。

青沼(あおぬま)

名前の通り青い沼。陽が照っていないのに随分と鮮やかな色をしている。木々に囲まれ眺められる場所が限られている。

竜沼や青沼の様子から見て、この五色沼では観光客のために草木を伐採して沼がよく見えるように、という事はしていない様子。

柳沼(やなぎぬま)

探勝路の西端にある沼。沼は遊歩道を挟んで南北に分かれていて、北側は普通の沼という感じで、南側は木々の形や岩場などが日本庭園を思わせるような雰囲気(下の写真では分からない…)の沼。

柳沼の北側

柳沼の南側

探勝路の東端から西端まで、のんびり歩いて約1時間半。来た道をまた歩いて戻る元気は無いので、バスに乗って車を停めてある東端まで戻る事に。道路は渋滞していてバスはノロノロ運転。いつの間にか座席で寝てしまったが、目を覚ましてもまだ渋滞にはまっていて乗り過ごしは避けられた。危ない危ない。20分ほどバスに乗車し車に戻ったのは17:00過ぎ。疲れた…

お腹が空いたのでしっかりと晩御飯を食べておきたいところなのだが、車で店を探し回るのも面倒なので、目に入った売店の軽食コーナーに入り喜多方ラーメンを食べる。どうやら自分が最後の客で店仕舞。まだ17:30なのに。店から出ると外は真っ暗。車の通りも急に減ってちょっとびっくり。なるほど、自然の景色を楽しむ観光地では、外が暗くなったら観光もできなくなるから、日没後は観光客が居なくなるのか。食後に桧原湖の近くのスパで1時間半ほど入浴し、休憩室のソファーで1時間ほど居眠りして21:00。外はかなり寒い。就寝地にする桧原湖横にある道の駅に移動。意外な事に車中泊をしていると思われる車が沢山停まっている。天気予報では福島県の最低気温は12℃くらいだったので、寒くて眠れないなんて事にはならないと思っていたのだが、道の駅にある気温計は5℃。山の中は別という事か…