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五度目の登山その2  お鉢巡り

ダイナミックな積雲風景

とりあえず記念撮影

富士山頂からの眺めは迫力のある積雲風景になっていた。とにかくスケールがデカくて圧倒させられる眺め。こんな凄い雲は見た事が無い。山頂に着いた時はご来光も下界の様子も見られなくてガッカリだったが、富士山を囲むように広がる白い積雲風景を見て元気が出てきた。日本最高地点3776mを目指しつつ反時計周りにお針巡りを開始。

3776の碑が立つ剣ヶ峰

何度来ても火口周囲の眺めに圧倒

富士山の周囲は雲で覆われているものの、頭上には青空が広がり山頂には日が射して明るい。ただ気温はかなり低いようで、時折強い風が吹きつけかなり寒い。それにしても、富士山頂の火口周囲の眺めは何度来ても凄いなぁと思う。切り立った火口棚や日本最高峰の剣ヶ峰、火口側壁の万年雪など、富士山でしか見れない特徴的な風景が広がっている。お鉢巡り中にふと気づいたのだが、河口湖口登山道は多くのツアー客で大渋滞したのに火口道を歩く人は非常に少ない。ツアー客はお鉢巡りはしないようだ。

雲海に映る影富士

二年前の登山でご来光以上に感動した影富士も、今回は曇りで見ることは出来ないと思っていたが、何と雲の上に影富士が映っていた。時間は6:30と日の出から1時間半経っていたため、影富士の背はだいぶ低くなってしまってはいるが、はっきりと富士山の形をしている。快晴の下大地に映る雄大な影富士は見られなかったが、雲海に映る影富士という新しいものを見ることができたので満足。

建物にも見える特徴的な岩

とにかく迫力ある雲の眺め

お鉢巡りで外の風景や山頂の景色を眺めてみて、富士登山をするならお鉢巡りも必須項目だなと改めて思った。富士山頂の眺めはとても非日常的で新鮮なもので、五合目から山頂までの登山道から眺める風景よりもさらに印象的なもの。山頂に着いただけでも十分達成感を味わう事はできるが、富士登山をするならば是非ともお鉢巡りもしてもらいたい。

雄大な眺め

記念撮影の順番待ちの列

六年前にも同じことやってる

日本最高峰五度目の登頂!

そして富士山頂まで登ったら絶対に行くべき場所が、3776mの地であり富士山測候所がある剣ヶ峰。二年前と同じく、測候所へ上る階段には三七七六の碑の前で記念撮影する順番待ちの列が出来ていた。この三七七六の碑の前に立ってこそ、本当に日本一高い場所まで登った事になるので、山頂までの登山で疲れきってしまった人にも、何とかがんばって三七七六の碑までは行って欲しい。

南西から北西にかけての景色を一望できる測候所の展望台からの眺めは、残念ながら見渡す限り一面真っ白な雲。晴天なら影富士や本栖湖、南アルプス山脈などを眺望することが出来るだけに残念。次回富士山登頂の折には快晴である事を切に願う。

馬の背を下りる

測候所から馬の背を下りてお鉢巡り続行。剣ヶ峰の馬の背はかなりの急勾配で、毎回下る時は外側の柵に掴まりながらゆっくりと下りる。と、一時的に山頂の真上に雲が掛かり、空から白いものがパラパラと…また小粒のヒョウが降ってきた。10分ほどで止む。

御殿場口登山道山頂

馬の背を下りた先に富士宮口山頂の食堂や奥宮があり、さらに少し進むと御殿場口登山道の山頂がある。上級者向けの御殿場口登山道から山頂まで登る事はこの先無いと思われ。

銀明水

「銀明水」という湧き水が出る場所がある事を今回の登山で初めて知る。ただ、以前は登山者が飲むことが出来たらしいが現在は不可。枯渇してしまったのだろうか。日本最高峰の湧き水を飲んでみたかった。銀明水と火口を挟んだ反対側には金明水というのもあるらしい。何度も登頂している富士山頂でも、まだまだ知らない場所がありそう。

お鉢巡りの道は相変わらず人が少なく静かで、落ち着いた気分で景色を楽しめる。間近に迫るような青い空と白い雲。変化に富んだ富士山頂の地形。目に入る全ての景色が新鮮。やっぱり富士山は最高だ。