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その7  3日目昼〜夜

 

正直なところ、旅行2日目の壱岐島観光と3日目午前中の辰の島観光ですっかり満足してしまった。2日目は一時雨天曇天に見舞われたものの、それ以外は快晴で順調に旅を進めることができ、そして今回の旅の本命とも言える辰の島観光も文句無しの快晴下で満喫する事ができ、青い空と海のある綺麗な風景を沢山見られて満腹気分。で、ここから先は山間部の神社や古墳群や博物館等の観光が続く事になる。景色のいい海辺の観光と比べたら神社や古墳や博物館への関心は薄く、これ以上旅を続けるのが少し面倒だと感じ始める。予定では翌日の昼過ぎまで壱岐島観光をする事になっているが、小さな離島に3日間も留まるのは少々長いとも思うように。それでもとりあえず、予定通りに勝本港から次の目的地の男嶽神社へ向けて車を走らせる。

男嶽神社

(おんだけじんじゃ:芦辺町箱崎本村触)

男嶽神社を観光地に選んだ理由は、奉納された沢山の石猿がずらりと並んでいる様が印象的で、壱岐島を代表する観光スポットのひとつでもあるから。それ以外は何も知らずに訪れている。旅で立ち寄る場所の決め手なんてその程度の理由がほとんで、詳細まで調べる事もほとんど無い。まぁそんなものさ。

男岳駐車場

参道入口の三猿

男嶽神社参道入口

長い階段道を登る

壱岐島北北東にある男岳(おんだけ)の駐車場に車を停めて、鳥居をくぐって長い階段道が続く参道に入る。男嶽神社は男岳の頂上にある。辰の島観光が楽しくてテンション上がりっ放しだったためか、妙な疲労感があり登り道を歩くのが何だかしんどい。男岳駐車場に着いた時車は1台も無く、そして参道に人影は無し。やはりこの手の山間部のスポットは、景色のいい海側のスポットと比べてマイナーな印象がある。

駐車場から続く参道は木々に囲まれ明るい木漏れ日が差していて、なかなか雰囲気があっていい。人の姿も無く静かだし。参道の途中途中にも石猿が置かれている。道は途中で分岐していて、紅い鳥居が立ち先に祠が見える方の道へ折れる。祠はふたつ並んでいて、その隣にある大きな岩の陰には小さな石祠と石猿が。何が祀られているのか分からないが、とりあえず雰囲気があっていい。

分岐点で祠の見える方へ

途中にある祠

岩陰に小さな石祠と石猿

男嶽神社境内に到着

参道を数分歩いて男嶽神社の境内に到着、拝殿の脇に出る。きっと途中の分岐で祠のある方へ折れずに真っ直ぐ進んでいれば、境内正面側に出たのではないかと思われ。まぁ別にいい。目的の石猿群は拝殿脇に出た右手にあった。もう少し長い道のりでちょっとした山登りになるかと思っていたが、思いのほかあっさり到着。

思っていたよりも石猿は小ぶりで、想像していた壮観さは無かった。それでも250体以上あるらしい。石猿のほとんどはかなり古いようで、風化により顔のディテールが無くなったと思われるものが多い。そんな石猿群の中にひとつだけ真新しく綺麗な石猿があり(デザインも今風でかわいらしい)、それが最前列中央に置かれているので変に目立っている。個人的には他の場所に置いた方がいい気がする。ちなみにその隣ある石猿の顔がヨーダっぽく見える。

男嶽神社石猿群

石猿がぎっしり

かなり風化が進んでいる様子

真新しい石猿とヨーダっぽい石猿

男嶽神社拝殿の正面を横切り反対側の拝殿脇に回りこむと、変な顔のマリア像(失礼…)のようなものがある。自分はそれを見て何故か千と千尋に出てくるカオナシが思い浮かんだ(やっぱり失礼…)。像の台座部分にはお供え物が沢山。これは何の像だろう。

男嶽神社拝殿

何かの像

拝殿の後ろをぐるっと一周するように石畳の細道があり、石積みの低い塀の上に石猿と石牛が沢山置かれている。なぜ猿と牛なのかは全く分からないが、細かい事は気にしない。

これも三猿?

石牛もある

ヌメーッとした感じの牛

モダンアートっぽい三猿

誰かが置いてった?

拝殿裏の道の途中に御神体の岩があり、方位磁石の針が正常に動かない磁場を持っていてパワースポットにもなっている…が、自分は目に留まらず素通りしていた事を旅行記制作時に知る。正直とても損をした気分だ。綿密な旅行計画を立てているつもりでも、毎回何かしら見落としをしているんだと思う。

シンボルちゃん的な三猿

後ろに御神体の岩がチラッと写っていた

男嶽神社を訪れた目的は石猿群の他にもうひとつ、境内にある男岳展望台からの眺望。境内正面入口に立つ鳥居の横に展望台がある。神聖なる神社の中に、しかも鳥居の真横にこんなものを造ってしまっていいのだろうか、などと思ってしまう。展望台の方が鳥居よりも高く大きく、何だか鳥居が圧倒されているような光景。とにかく展望台の異物感がハンパない。ここが展望台としての立地条件が最適で、他の場所に妥協できなかったんだろうと推測。

境内入口の鳥居と展望台

男岳展望台

男岳の標高は156mと低いが、それでも前日に観光した壱岐島最高峰の岳の辻園地(標高213m)に次ぐ高さ。壱岐島には高い山が全然無い。男岳展望台からの眺めも岳の辻園地と同じく平面的な風景が広がっている。なんと言うか情報量が少なく質素な眺望なので、どうも見応えが無く物足りないと感じてしまう。壱岐島はとても魅力のある観光地だが、高台からの眺めはあまり期待してはいけない。

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そんな男岳展望台からの眺めで唯一目に留まるものと言えば、男岳の南隣にある女岳との間にある男女岳ダム。男嶽神社の次は女岳にある女嶽神社へ行く予定だったが、ついでに男女岳ダムへも寄ってみようと男岳展望台から見て決めた。北側には風車が一基見えてそちらへも寄り道しようと思ったが、男岳駐車場から風車の方へ続く道が雑草だらけの狭小道路で、普通車で入っていくのは無謀と判断し諦めた。

ダムが見える

風車も見える

男嶽神社の境内には何とカフェもある。神社なのに立派な展望台に小洒落たカフェ。もうこれは明らかに参拝客より観光客の集客を狙っている。しかし自分が境内を訪れた時は他に3人しか見掛けなかった。周囲に際立った観光スポットが無いという立地条件が影響しているのか、それとも単にコロナ禍の影響か、そこまでは分からない。ともあれ、少々暑くて疲れていたので、カフェでのんびり休憩したいという誘惑に駆られたが、ここでまったりしたら動くのが億劫になり後の観光が余計面倒くさくなりそうなので、カバンに入れたペットボトルのぬるいお茶を飲んで我慢する。

男嶽神社境内にあるカフェ

男女岳ダム

(めおとだけだむ:芦辺町箱崎釘ノ尾触)

男岳駐車場から数分車を運転して男女岳ダムへ。男岳と女岳の間にあるダムだから男女岳ダム、非常に分かりやすい名前じゃないか。しかし読みは「だんじょだけだむ」ではなく「めおとだけだむ」。男女=夫婦で「めおと」という当て読みにしていると思われ。

男女岳ダム提体

手すりの猿

ダムの大きさは小規模な部類で、外観は至ってシンプルなデザインで個性も無く、自然の中に構造物がある風景が好きな自分の心はくすぐられなかった。まぁ本当のついでに寄っただけだからいいさ。唯一のポイントとして、堤体上の道路の手すりに猿の像が設置されている事くらい。男嶽神社の石猿群と言い、この辺りの地域は信仰に猿が深く関わっているのだろうか。

放流はされていなかった

ダムからの眺めも極めてシンプル

今から16年前の2005年のGWにダム巡りの車中泊旅行をして、3日間で31箇所ものダムをまわった。あの時はひたすらダム巡りするのが楽しかったのを覚えているが、今思えばどうしてあんな夢中になれたのだろうかと考えてしまう。いくらデザインや規模にインパクトのあるダムばかりを見てまわったとしても、今だったら途中で飽きてしまうに違いない。まぁ、楽しいと思える時にやっておいてよかったなと。ちなみに、そのダム巡りが車中泊で行く小旅行の第1回目となり、「車中泊の小さな旅」は今回で36回目となる。まさかあのダム巡りがきっかけで車中泊旅行が趣味として長年続く事になるとは思わなかった。

女嶽神社

(めんだけじんじゃ:芦辺町箱崎釘ノ尾触)

次は男岳男嶽神社の対である女岳女嶽神社へ。気が向いたらついでに寄ろうという程度の考えだったので、旅行計画時に駐車場や女嶽神社への道のりの詳細までは調べていなかった。で、男女岳ダム観光後に周辺の道路を車でウロウロするも見つからず。仕方なくスマホでgoogleマップを見て確認したところ、男女岳ダム湖畔に遊歩道の入口があった。灯台下暗し、無駄に時間を消費してしまった。

男女岳ダム湖畔から女岳の遊歩道に入る

急勾配の坂道を歩く

女岳に駐車場は無く、女嶽神社まで続く遊歩道の入口近くにあるダム湖畔の公園駐車場に車を停める。遊歩道は少々急勾配な階段から始まり、続けてかなり急勾配な坂道が続く。結構疲れてきたのであまり歩きたくないし山登りなど尚更遠慮したいところだが、ここまで来て引き返すわけにも行かないので渋々歩く。そして程なくして印象的な大岩が鎮座する場所に到着。女嶽神社御神体の巣食石というもので、女岳を訪れた目的はこの岩。湖畔から非常に短い道のりだったので助かった。巣食石からは男岳展望台が見える。

女嶽神社御神体の巣食石

男岳展望台が見える

巣食石は方位磁石の針が正常に動かない磁場を持っていてパワースポットにもなっている…と、男嶽神社拝殿裏手にある御神体の岩と同じ。ただ、女嶽神社の御神体である巣食石の方がずっと大きく存在感がある。男嶽神社の御神体は見物し損なったが、それよりずっと立派な巣食石を見物したので良しとする。ところで、サイズ的にはどう見ても”岩”と言うのが妥当だと思うが、何故「巣食”石”」なのだろう。考えてみれば岩と石の境がよく分からない。まぁいい、「巣食石」という名の岩、という事にしておこう。

巣食石後ろ側

なかなか存在感のある岩だ

当初の予定では巣食石だけ見て引き返すつもりだったが、女岳山頂の女嶽神社まで大した道のりでは無いのでついでに行く事に。巣食石から女嶽神社までの勾配は比較的緩く、舗装もされているので歩きやすい。それでもイマイチ気分が乗らず歩くのが面倒で仕方ない。

女嶽神社へ向かう

舗装された上り坂が続く

巣食石からの短い道のりを経て標高149mの女岳山頂にある女嶽神社に到着。男嶽神社に続き女嶽神社でも拝殿の脇に出る。途中の分岐で誤ったようだが、問題無くたどり着いたのでまぁいい。一応拝殿手前にある鳥居の正面にまわっておく。観光スポット的要素の強い男嶽神社に対し女嶽神社はこじんまりとした質素な神社で、狭い境内は木々に囲まれていて外の景色は全く見えない。特にする事もなく、そして疲れたので拝殿後ろにある本殿の日陰に腰掛け暫く休憩。

女嶽神社拝殿

一応正面にまわっておく

女嶽神社で休憩しつつ、カバンから旅行計画表(レポート用紙に各スポットの観光順や移動距離、その他情報を細々書き込んだもの)と壱岐島の地図(パソコンでgoogleマップをコピーして情報を細々書き込んだもの)を取り出して残りの旅行予定を確認。時間は14:00を過ぎたところで、この後は壱岐島北東の竜神崎へ寄って、それから島のほぼ中心にある古墳群の観光をして旅行3日目は終わり。旅行最終日の翌日は壱岐島南東にある博物館や遺跡の観光をして、15:30発のフェリーに乗って帰路へ向かう計画。とりあえず壱岐島の主だったスポットを全部ピックアップしておこうという事で、あまり関心の無い古墳や博物館なども旅行計画に組み込んだが、楽しみにしていたスポットは前日早朝からここまでの1日半で全て観光してしまった事もあり、余計に古墳群や博物館の観光までする意欲は失せてしまった。

そんな訳で、あと1日車中泊をして翌日まで旅を続けるのが面倒になり、帰宅を1日早めて自宅でのんびりしたい気分に。関心の薄い観光に時間とカロリーを消費して無駄に疲れたくはない。しかしせっかく遠くの離島まで来て予定を大きく短縮してしまうのは勿体無いとも思う。でもやっぱり壱岐島観光はすっかり満足してしまったので、いい気分のまま帰宅したい。それに翌日の天気予報は晴れのち雨で風が強いらしいし… と、たっぷり悩み考えた末、次に立ち寄る竜神崎を最後の観光にして帰宅する事に決める。

後は帰りのフェリーを確保しないと帰りたくても帰れない。事前に予約しておいた帰りのフェリーの発着所である印通寺港に電話をし、時間的に一番都合のいい17:30出航の便に普通車の空きが無いか問い合わせ、運良く空きがあったので翌日の予約と変更してもらう。これで帰宅の準備は整った。

竜神崎

(りゅうじんざき:芦辺町瀬戸浦)

最後の観光地となった竜神崎も正直なところ関心のあるスポットではないが、細々と見物する場所があるのでとりあえずピックアップしておいた場所。男女岳ダムから印通寺港までの道のりから大きく外れずに立ち寄れる場所という事もあり、ついでに観光しておく事にした。

壱岐神社横の遊歩道に入る

急な階段を下りて海岸へ

竜神崎にある壱岐神社手前の駐車場に14:30到着。まずは神社横の遊歩道に入り、急な階段を下りて海岸に出る。そして不動明王と祠がある海岸に浮く大岩「浪切不動尊」へ行こうとしたら、波打ち際の歩道が通行禁止になっていた。土砂等の崩落により危険である為、と書かれてある。う〜ん、ついてない。自己責任で通行してしまおうかと考えたが、強固な柵が設置されていたので本当に危ないと判断。今回はモラルと安全を優先して諦めた。

目的地目前で通行禁止っ!

浪切不動尊へは行けず…

海岸から駐車場まで引き返し、今度は壱岐神社の真っ白な鳥居をくぐって境内に入り、拝殿の脇から続く歩道を歩いて少弐公園(しょうにこうえん)へ。壱岐神社には観光スポット的なものが無いので素通り。

壱岐神社鳥居

壱岐神社境内

神社境内を抜けて少弐公園の海沿いの遊歩道に出たところにある展望台に上がる。なかなか眺望は利いているが至って普通な感じの海岸風景。これまでに散々綺麗な海岸風景を見てきたので、正直海を眺めるのはもういいやという気分。

少弐公園展望台

少弐公園展望台からの眺め

展望台の直ぐ先には碇石というものがある。大昔の船の碇らしい。その向かいには石造りの円形のものと煙突のような直方体のものがある。設置されている説明文のタイトルは「煙台(のろし、すすみ)」。煙を上げて灯台の役目でもしていたのだろうか、面倒なので説明文は読んでいない。円形の煙台を見て、岳の辻園地中央展望台の隣にある井戸のようなものを思い出した。形と大きさが似ているのであれも煙台かも知れない。

碇石(いかりいし)

煙台(のろし、すすみ)

適当に遊歩道をぶらつく

壱岐神社境内を見下ろす場所に出た

他に何か観光する場所があったような気がして、少弐公園の遊歩道を少しぶらぶらするも特に何も無さそうなので、これで竜神崎の観光終了。帰りのフェリー出航時間までまだ2時間半あるので、駐車場に戻り車内の荷物整理をする。帰宅後できるだけスムーズに後片付けを済ませられるように。旅行から帰った後の荷物の片付けや清掃、衣類の洗濯といった作業が毎回面倒くさい。でも基本的に綺麗好きでそういった作業を後回しにできない性格でもあるので、出来る限り帰宅後直ぐに行なっている。

この旅行記制作時になって気づいた事だが、竜神崎の突端に素朴な鳥居が立ち複数の祠がある龍蛇神社(りゅうだじんじゃ)の観光をし損ねていた。波打つ岩場に祠と鳥居がある風景が印象的な場所で、個人的に竜神崎で一番興味深いスポットだったが、何故か旅行計画表に龍蛇神社の事を書き漏らしていた。だとしても竜神崎訪問時に思い出すだろう普通…などと自分に思った。少弐公園で観光する場所が残っている気がしたのは龍蛇神社の事だった。これは大きな失態であり反省点だ。以後気をつけねば…

竜神崎から印通寺港へ向けて車を出し、壱岐島東の玄関口である芦辺港の近くにあるコンビニのファミリーマートに立ち寄り。壱岐島にあるコンビニは、ここと前日に2度利用した郷ノ浦のファミリーマートの2軒のみ(2021年5月現在、多分)。いとも簡単に壱岐島のコンビニ制覇(多分)。それから引き続き南の玄関口である印通寺港へ向けて車を走らせ、翌日観光する予定だった原の辻遺跡の横を通過。少々名残惜しい気持ちもあるが、やっぱり早く自宅に帰ってくつろぎたい。そして印通寺港の少し手前でガソリンスタンドに寄って給油。離島は本土よりもガソリン代が高いが、本土に着くのは20:00過ぎで容易に営業中のガソリンスタンドが見つかるか分からないので。計算上ではギリギリ無給油で自宅まで走れるが(車中泊旅行をする時は毎回出発の前日に満タン給油している)、ガス欠を気にしながら運転するのは精神衛生上良くない。

印通寺港フェリーターミナル

フェリーがやってきた

16:00過ぎに印通寺港到着。出航まで1時間以上あるので、フェリーターミナルの周りを歩いてうろうろするも、特に観光するようなものは無かった。なのでフェリーターミナル内をうろうろしたり、外で何となく海を眺めたりして時間を潰す。そして17:00過ぎに海の向こうからフェリーがやってきて、港に接岸して車両デッキのハッチを開くまでを見物。

フェリーが接岸する様子を見物

マイカーをフェリーに載せる

割と出航時間ギリギリになって車の積載が始まり、それでも時間通り17:30に出航。遠ざかっていく印通寺港を展望デッキから眺めていると、やはり予定より1日早い壱岐島との別れに名残惜しさを感じる。しかしこれでいいのだ。2日間で充分に壱岐島を満喫することが出来た。

印通寺港を出港

17:30過ぎの夕日

本土到着まで睡眠を取ろうと2等船室の雑魚寝スペースで横になるが、疲れている割にはいつまで経っても眠くならず、諦めて展望デッキに出る。時間は18:30を過ぎたところで、西には日没を控えた夕日が見える。が、1時間前に印通寺港を出港した時に見た夕日と太陽の高さが変わっていないように見える事に気付く。何故だろう、フェリーは南東へ向けて進んでいるが、それが関係しているのだろうか。しかし普通に考えたら夕日が沈む西へ向かって進まないとそうは見えない気もする。不思議だ。

18:30過ぎの夕日

薄雲に隠れてしまった

航行中のフェリーから水平線に沈む夕日を見られるかもしれないと少し期待したが、途中で夕日の手前に佐賀県唐津市北西部の東松浦半島が姿を現し、さらに陸地の陰に隠れる前に雲に隠れてしまった。残念ながら日没風景は見られず。夕焼けで黒く塗りつぶされた東松浦半島のシルエットには沢山の風車が並んでいた。なかなかいい眺めだった。

東松浦半島のシルエット

定刻通り19:10に佐賀県唐津市の唐津東港に到着。港を出て直ぐに営業中のガソリンスタンドがあり、ガソリン価格が壱岐島印通寺港の近くのガソリンスタンドよりも5円安かった。まぁそれくらいいいさ、安心を買ったんだ。

目的地を自宅に設定したカーナビの指示に従って運転。唐津城の横を通り、そして有名な虹の松原を通る道路に入る。海岸に沿って続く虹の松原は結構長いが、残念ながら外は真っ暗なので松原の風景は楽しめず。ただ、「松の木注意」「倒木注意」という注意書きが頻繁に目に留まる。以前に虹の松原の松が折れて走行中の車にぶつかる死亡事故が起きた事を思い出した。車の運転中にいきなり折れた木が落下してきたら恐ろしい。しかし注意するにも限界があると思う。特に木が見えない夜間は。。

唐津東港からちょうど1時間車を運転したところで、往路で利用した博多港の前を通過。派手なライトアップのポートタワーが目に留まり分かった。旅行前のフェリー予約が遅かったため、復路は博多港着ではなく唐津東港着のフェリーしか予約できず、本土に着いてから自宅までの道のりが往路よりも約50km長くなり、運転時間は約1時間長くなった。ただ、唐津から道路の流れは非常に良かったので、大きな負担にはならずに済んだ。

高速道路に入ってからは途中途中で適度な休憩を取り、眠気防止のためコーヒーや栄養ドリンクを飲む。そのお陰か運転中に眠くはならなかったが、夜遅い時間の長距離長時間運転はやっぱりしんどい。四十過ぎの中年車中泊旅行者である自分には、往路復路とも200km以内が理想だ。

自宅最寄のIC直前のパーキングエリアにトイレ休憩で寄ったら、深夜24:30という時間ながら牛丼の松屋が営業していた。空腹だし自宅に帰ってから食事するのも面倒なので、松屋に入店し定食を注文。かなり遅くなった夕食を済ませ、高速を下りて自宅に着いたのが25:15。早ければ日付が変わる前に帰宅できると思ったが、300kmある高速道路の道のりで複数回取った休憩に時間を取られた。壱岐島の印通寺港を17 : 30に出てから自宅に着くまで約8時間、唐津から自宅までの走行距離は370km。時間的にも距離的にも長い道のりだった。