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その4  2日目午前

 

0:00頃に寒くて目を覚ます。前日の深夜は春並みの気温だったが、2日目は普通に冬の寒さ。ヒーターを点ける。車内が十分暖まったところで消して寝る。しかし2:00過ぎに再び目を覚ます。やっぱり寒い…今度はヒーターを点けたまま寝ようと思ったが、とりあえず2日目最初の目的地に移動してから寝なおす事にした。車の通りが全く無い深夜の道路を走って堂ヶ島遊覧船乗り場へ。しかし堂ヶ島の洞窟巡りをする遊覧船に乗るかは旅行前から迷っていた。堂ヶ島のHPによると、洞窟内で落石があった為当分洞窟には入らない、と書かれていたので、それでは遊覧船に乗る価値が半減だなぁと。それと2日目の朝こそは水平線から昇る日の出を見たいとも思っていた。堂ヶ島は伊豆半島の西側なので水平線から昇る日の出を見ることはできない。迷いに迷った結果堂ヶ島遊覧船の乗船は諦め、日の出を見るために堂ヶ島とは反対側の爪木崎へ向かう。

1時間ほどで爪木崎のすぐ側にある道の駅に着いて、そこで2度目の寝なおし。そして目を覚ますと5:50。危ない危ない、下手したら日の出の時間に間に合わないところだった。爪木崎東端へ向かう。

 

爪木崎

(つめきざき:静岡県下田市)

1年半前に灯台巡りの旅で訪れたことがある爪木崎。灯台巡りで訪れた時は曇り空でがっかりだったが、今回は一部雲があるものの天気は良い。ただその雲が1日目の真鶴岬の時と同じく、太陽が出てくる方向にあるため、またしても水平線から顔を出す太陽を見ることが出来なかった。水平線から太陽が出る瞬間を見るのはなかなか難しいものなのだろうか。でも雲間から伸びる朝日の光もなかなか綺麗で、これはこれでいい眺め。1日目の真鶴岬の時と同じく、三脚を立てて日の出を撮影する人が何人かいた。自分は朝日・夕陽の撮影に三脚は使わない。面倒だし、ブレなきゃいいの。

海と岩場と岬に建つ灯台 この構図がいい

ロウソクっぽく見えないかなと

爪木崎から見渡す海岸も朝日で黄金色に染まりとてもいい眺め。前日夕方に訪れた黄金崎を思い出す。どんな景色でも朝焼けと夕焼けで染まった景色は、他の時間に眺めるよりも特別な景色に見える。

爪木崎には変わった岩がある。俵磯(たわらいそ)と呼ばれる柱状節理の安山岩。約五百万年前に安山岩質溶岩の冷却によってできたそうな。正に自然が作り出した彫刻。

爪木崎は水仙の群生地として名高いらしく、12月〜1月にかけて咲き乱れるということで、実際沢山の水仙が咲いていた。なるほど、これが水仙なのか。と、人生で初めて水仙の花を認識する。恐らく見るのも初めて。「水仙」という字から想像すると、もっと和的で大きい花を想像していたけど、実際は結構かわいらしい。白黄ツートンカラーの水仙と黄一色の二種類を確認。

弓ヶ浜

(ゆみがはま:静岡県南伊豆町)

1日目に大室山の山焼きを見物した後に寄ろうと思っていたが、酷い渋滞にハマり断念したものの、やっぱり気になるし爪木崎から近い場所にあるので寄ってみる。松林と白砂の浜が弓状に1km続く、水もきれいな国内屈指の海水浴場…と愛用の地図には書かれていたが、実際来てみると特別印象的な場所という感じでもなかった。夏場は海水浴場として賑わうらしい。それよりも爪木崎から弓ヶ浜に向かう途中に見えた、黄色い花畑がとても気になっていたので、浜辺の写真を撮ってすぐに花畑へ向かう。

菜の花畑

(なのはなばたけ:静岡県南伊豆町)

弓ヶ浜の近くにある菜の花畑。辺り一面に黄色い花が咲き乱れている。とても綺麗で気持ちのいい景色。爪木崎の水仙よりも印象深い。しかもこの広大な花畑に人が一人も居ないのがさらにいい。花畑の隣には数件の住宅があり、洗濯物を干したり親子がボールで遊んでいる。写真を撮りながらそれを見ていて、この景色がごく日常の眺めな生活って、一体どんななんだろう、と一瞬思った。

いかがでしょ〜

河津桜

(かわづざくら:静岡県河津町)

水仙に菜の花と来て次は桜。河津町の川沿いにある桜並木通りへ。桜は春にだけ咲くものだと認識していたがそれは間違いだった。河津桜は1月〜2月が見頃の冬に咲く桜。今までに見たことのある春に咲く桜よりも、花びらの色が少し濃いように見える。2日前の2月10日から「河津桜祭り」が開催されていて、立ち寄った9:30頃には桜並木通りは人でいっぱい。あちこちにある有料駐車場も何処もほぼ満車状態だった。昨日の昼過ぎに行ったら人が多すぎて歩けないくらいだった…という会話が聞こえてきた。そんなに大人気なのか。日本人は桜と紅葉に目が無い人種だからなぁ。などと思いながら桜並木を歩いているうちに、どんどん人が増えてくる。人でごった返す前に離脱。