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サイクリングしまなみ2018  当日

イベント当日はサイクリングコースの一部となるしまなみ海道の高速道路「西瀬戸自動車道」が6:00から通行止め。東広島市の自宅からスタート会場の愛媛県今治市までの車移動で西瀬戸自動車道を通るため、自宅を4:00に出て5:00に西瀬戸自動車道に入る。万が一寝坊でもして6:00までに高速本線に入れなかった場合、瀬戸大橋を渡ってかなり遠回りするしかないのでスタート時間には間に合わない。広島在住の身としては尾道側にスタート会場がある方がずっと楽だった。四国以外の地域からの参加者の多くも尾道側にスタート会場がある方が便利なはずだが、コース設定やスタート会場確保などの都合上で今治からのスタートなのかもしれない。

6:00過ぎにスタート会場近くの特設駐車場に到着。空は雲が多く日が差さず気温が低い。天気予報ではこれから晴れて気温が上がる事になっているので、それを見越して服装は夏場のサイクリングと同じにしたので寒い。自分が参加するEコースは集合開始時刻が7:40でまだ時間に余裕があるが、とりあえず駐車場から約1km離れたスタート会場の待機所へ移動。各コースの待機所は工場や運送会社等7社の敷地が利用され、待機所前の片道2車線道路は通行止めにされスタート位置までの移動コースになっている。これを見ただけでも本当に大規模なサイクリングイベントなんだと実感させられる。

オリジナルジャージを着て参加

待機所に着いたところで微妙な空腹感を覚え、特設駐車場に着いてから食べるつもりだった朝食代わりの菓子パンを食べ忘れていた事に気づく。そしてパンは車の中。スタートしてから最初のエイドステーションまでは約34kmあり、それまでお腹が持ちそうには無い。空腹を我慢して自転車を漕ぐのは楽しくないので、仕方なく特設駐車場に戻り菓子パンを食べて再び待機所へ。

Eコース待機所

今治のスタート会場は全7種目のうちA・Gを除くB〜Fの5種目のスタート会場になっていて、Bコースから順に待機所前の道路に集合してスタート位置へ自転車を押して移動して行く。集合は各コースともゼッケン番号で約250名ごとのブロックに分けられる。そして7:30過ぎにEコースのゼッケン51000番台の集合アナウンスが。約1000名出走するEコースは4ブロックに分けられるが、プレミアムエントリーには優先出走権が付帯するので、自分はEコース最初のブロックである51000番台のゼッケン。

待機所前の道路に集合

スタート位置へ移動中

待機所前の道路に集合してぞろぞろと集団でスタート位置へ移動して行く。片側二車線の道路を埋め尽くす参加者の列が遥か先まで続いている。何処からかスタート位置での進行役の声がスピーカー越しに聞こえてくるが、歩けど歩けどなかなかスタート位置にたどり着かない。そして待機所から約30分も歩いてようやくスタート位置に到着。1km強も歩かされた。スタートゲートの先には今治インターチェンジ料金所。

スタート位置で出走待機

DJ風な進行役

スタート台にはDJ風な喋り口調の進行役(有名人?)がいて、4分間隔で各ブロックのスタートの掛け声をしつつあれこれトーク。今大会は約7200人が参加して、そのうち約800人が海外からの参加者であるという話も。確かに周囲を見回すと欧米人の姿や東アジア圏の言語が多い。それだけしまなみ海道がサイクリストの聖地として海外でも注目されているんだと改めて実感。そして8:36にEコース51000番台のブロックがスタート。

8:36スタート!

コース上の所々にはカメラマンがいて参加者を撮影。写真は後日ネット上に掲載され、ゼッケン番号から自分が写っている写真を検索して購入できる。但し写真1枚ダウンロードするのに2500円という高額設定。しかし誰かに写真撮影を頼むにしても、自分が通過するまで沿道でひたすら待ってもらうのは大変だし、それを複数個所で撮ってもらうというのも無理な話。そう考えると高額設定なのも仕方がない…けどやっぱり高い!ただ、ゼッケン番号からの検索で引っ掛かる写真全部で1万円というお得な(でも高いけど)購入オプションがあったので、自分はそれで写真を購入。念願のイベントで愛車に乗って疾走する自分の姿が写った写真はやっぱり欲しい。枚数は期待したよりも少なかったが、参加者数を考えればちゃんと写っていただけでもよかった。で、その中からよく撮れているもの数点をこのページに掲載した!!

スタート直後にパシャリ

スタートゲートの直ぐ先にある西瀬戸自動車道終端の今治IC料金所を通過して高速道路本線に入り、緩い上り坂を進んで来島海峡大橋に差し掛かる。しまなみ海道往復サイクリングで来島海峡大橋は何度も通っているが、いつも通る自転車・歩行車道と車道では全く気分が違う。

来島海峡大橋に差し掛かる

スタート直後なので来島海峡大橋は密度の高い集団走行だが、それでも車が走っていない広々とした車道を自転車で走るのは最高に気持ちがいい。それが全長約4kmもあるしまなみ海道最長の橋となれば尚更に。車道脇の自転車・歩行車道では味わえない爽快感。来島海峡大橋を渡っただけで早くも、このサイクリングイベントに参加することができて本当に良かったと感無量状態。

スタート直後は集団走行

自転車で車道を走るのは気持ちがいい

来島海峡大橋を通過して大島に入ると、高速道路は山の中を続き景色は木々と山々ばかりに。それでもやはり広い高速道路を自転車で走るのは最高に気分がいい。空は一面青空が広がり日が照り、自分が着ている夏場の服装でちょうどいい気温に。道路も天気も気持ちが良く最高のサイクリング。

大島を走行中

伯方・大島大橋を渡る

大島を南北に約25km走って縦断し、伯方・大島大橋を渡って伯方島に入る。伯方島も高速道路は木々に囲まれていて、静かで落ち着いた雰囲気の中を程よい速度で快走。西瀬戸自動車道は予想していたよりもアップダウンが少なく勾配は緩いので、上り坂で体力を消耗する事も無く非常にラク。

伯方島を走行中

大三島橋を渡る

伯方島は西岸寄りを約3km走るだけで、直ぐに3つ目の橋の大三島橋に差し掛かる。そして大三島に入り東岸寄りを5kmほど走って多々羅大橋に差し掛かる。多々羅大橋はしまなみ海道に架かる橋の中では2番目に全長が長く、1番長い来島海峡大橋と同じく片側二車線の道路で広々。大きな橋の広い道路を自転車で走るのは本当に気分がいい。そんな気分に浸っていたからか、多々羅大橋でカメラマンが写真を撮っていたのに気づかなかった。コース内にどれだけのカメラマンが配置されていたか分からないが、気づかずに素通りしている方が多かったかもしれない。カメラマンを見逃さないようもっと周囲を観察しながら走り、カメラの前でポーズでも決めておけばもっと沢山写真を撮られていたかもしれない。

多々羅大橋を渡る

多々羅大橋でパシャリ

多々羅大橋を渡り生口島に入って直ぐの場所にある瀬戸田パーキングエリアが第1エイドステーション。到着したのが9:50でEコースの関門時間は11:10なので、時間には十分余裕があり走行ペースに問題は無し。スタートからここまで33.5kmの道のりに掛かった時間は約75分と、普段のサイクリングよりも全然ペースが早い。信号も疲れる上り坂も無い高速道路を走ってきたので当然。

第1エイドステーションの瀬戸田PA

時間にだいぶ余裕がある

第1エイドステーションはC〜Fの4種目のエイドステーションになっていて、パーキングエリアは無数の自転車と人でごった返し状態。本来車が停まるPAが自転車で埋め尽くされている光景は変な感じ。そして補給食を配るフードコーナーのテントには参加者の長い列。PAのトイレと仮設トイレにも長い列。これだけ人が多いと直ぐにでもエイドステーションを出て先へ進みたくなるところだが、折角のおもてなしをスルーしてしまってはイベントを十分に楽しめないのでフードコーナーの列に並ぶ。それにしてもここが何かのイベント会場かと思うほどに人が多い。

補給食に人だかり

パンやバナナやレモンや

第1エイドステーションの補給食のメニューは、パン・バナナ・レモン・ナチュラルギア(という名のエネルギー補給ゼリー)・スポーツドリンク等飲み物。利用者が多いだけに補給食も大量に用意されている。「グラン・ツール・せとうち」のように品切れになってロクに食べるものが無いという悲惨な目に遭う事は無さそう。とりあえず空腹ではないのでパンとバナナとナチュラルギアを1つずつ食べる。初めて口にするナチュラルギア(サイクリストのためのエネルギー補給ゼリーらしい)は妙な味がしておいしくなかった。

初めて口にした補給食

まだまだこれからだぜぃ

生口島の一般道に出る

10:15に第1エイドステーションを出発。パーキングエリアから本線に戻り、約1km先の生口島南ICで高速道路を下りる。料金所まで続く長い下り坂は加速に任せてスピードを出したくなるが、道路脇には一定間隔でスタッフが立っているので自重せざるを得ない。高速道路本線にも沢山のスタッフが配置されていたので、このサイクリングイベントには相当な人数のスタッフが携わっている事が分かる。通行止めの高速IC入口や大きな交差点では警察官による交通整理も。サイクリングしまなみは参加者の数も凄いがスタッフの数も凄い。

生口島東南岸沿いの一般道に出て時計回りに進み、多々羅大橋の下を通って西南岸に回り込み、第2エイドステーションの瀬戸田サンセットビーチに10:25到着。第1エイドから第2エイドまでの区間距離は僅か8kmと随分短いのであっという間。他にエイドステーションに適した場所を確保できなかったのだろうか。第2エイドステーションはE・Fの2種目の参加者のみ利用するので、第1エイドと比べてずっと人が少なく落ち着いた雰囲気。

第2エイドの補給食メニューは、たこ飯・バナナ・もみじ饅頭・味噌汁・お茶等の飲み物。軽めだった第1エイドのメニューと比べ、弁当のたこ飯がありしっかりお腹を満たせる内容。たこ飯は少々自分には量が多かったが、折角のおもてなしなので残さず食べる。少々お腹が重くなったが問題ない。それからレモンの被り物をした学生スタッフ達がいたので、よく分からないがとりあえず記念撮影。そういえば「グラン・ツール・せとうち」でも、生口島の高校に設けられたエイドステーションにレモンの被り物をした生徒達がいた。きっと同じ高校の生徒と思われ。

第2エイドステーションの瀬戸田サンセットビーチ

たこ飯食って腹いっぱい

レモン娘達と記念撮影

10:45に第2エイドステーションを出発。時間には十分余裕があるので急ぐ必要は無い。コースから見える風景やエイドステーションのおもてなしを満喫して楽しむのがこのイベントの醍醐味なので、必要以上にハイペースで走って早くゴールしてしまうのは損。

マイペースで快走

生口島を時計回りに走る

引き続き瀬戸田サンセットビーチから生口島の外周路を時計回りに走る。サイクリングイベントが開催される事が事前にしっかり告知され、西瀬戸自動車道が通行止めになっている事もあり、普段しまなみ海道をサイクリングする時よりも車の交通量は少ない。そして沿道にはイベント参加者に手を振り声援を送る人の姿を所々で見掛ける。こちらも手を振ったり挨拶して答える。大きなイベントに参加しているという充実感が沸いてくる。

いつもより車が少ない生口島の道路

三輪リカンベント発見!イタリアからの来訪者?

多々羅大橋の自転車・歩行者道を走る

高速道路を下りた生口島南ICの入口交差点まで走って生口島一周。ここでEコース全行程の約半分走った事になり、そのまま外周路を進み復路に突入。そして再び多々羅大橋の下を通り、その直ぐ先で右折して橋の上まで続く自転車・歩行車道に入る。往路では広い車道を走った多々羅大橋なので、いつも通っている自転車・歩行者道がいつも以上に狭く感じる。西瀬戸自動車道の通行止め解除は12:00なので、多々羅大橋の車道を走る車はまだ無くとても静か。正直なところもっと高速道路を自転車で走りたかった。

多々羅大橋を渡り大三島に入ったところで、第3エイドステーションの多々羅しまなみ公園(の道路向かいにある公園駐車場)に11:45到着。第2エイドからの区間距離は26kmで、掛かった時間は約1時間。第3エイドは4種目の参加者が利用するが、スタートから4時間以上経っているので各種目とも進み具合に大きな開きができ、第2エイドよりもさらに人が少ない。

第3エイドステーションの多々羅しまなみ公園(の駐車場)

何処のエイドステーションも十分過ぎるスタッフ数

第3エイドに着いた直後にタイミングよく獅子舞の演舞が始まったので見物。太鼓と横笛の演奏に合わせての演舞。獅子舞の後ろを掴んでゆらゆら踊るお姉さんがよかった。サイクリングイベントのエイドステーションでこのような出し物を目にするのは初めて。国内最大級のサイクリングイベントならではだと思う。サイクリングしまなみは参加者へのおもてなしが素晴らしい。

獅子舞演舞

獅子舞よりも後ろのお姉さんを見てた

第3エイドの補給食メニューは…フードコーナーの写真を撮っていなかったので分からず。第2エイドで弁当のたこ飯を食べたので空腹感は無く、何かを口にする必要も無かったが、何も食べずにエイドステーションを後にするのもつまらないのでみかんゼリーだけ頂く。そして12:00ちょうどに出発。第3エイドの関門時間は14:35なので2時間半の余裕ができた。このペースならゴールまでマイペースでサイクリングを楽しめる。Eコースは自分のような貧脚サイクリストでも余裕を持って走れる種目だった。

ソニックなジャージ発見

多々羅しまなみ公園から大三島東岸沿いの道路を南下し、大三島橋を渡って(橋の写真撮るの忘れた)伯方島に入る。そして島の西岸寄りを南に進んで第4エイドステーションの伯方S・Cパークに12:25到着。第3エイドからの区間距離は約9kmで掛かった時間は25分。全行程110kmあるサイクリングの後半でも、エイドステーションの区間距離が短めだと疲れを溜めずに済むので助かる。

第4エイドは第3エイドと同じ4種目の参加者が利用するが、何故か第4エイドの方がずっと人が多くフードコーナーは少々混雑していた。補給食メニューはようかん・伯方塩あめ・レモンジュレ・愛媛のみかんジュース等。スタートからの走行距離は70kmを超えて少し疲れが出てきたからか、甘党ではなく普段食べる事の無いようかんが食べたくなった。この後に渡る伯方・大島大橋と大島を見渡せる砂浜の前に腰を下ろし、補給食を食べながらしばしの休憩。

第4エイドステーションの伯方S・Cパーク

レモンジュレ

みかんジュース

たまにはようかん

エイドステーションに立ち寄る事が適度な休憩になり、毎日ジョギングをして身体を十分慣らしておいた事もあってか、普段のしまなみ海道往復サイクリングよりも確実に疲労が少ない。今治のスタートから生口島までは高速道路を走った事も大きいが。一般道のみを走る通常のサイクリングコースだと橋を渡る度に長い上り坂を走らないといけないが、高速道路なら疲れる上り坂も面倒な信号待ちも無い。一般道よりも高速道路を走った方が楽なのは車も自転車も同じ。

<< SCROLL    伯方S・Cパークの砂浜 パノラマ写真180°    SCROLL >>

第4エイドにも和楽器が用意されていたが、休憩が済んでも出し物は始まらず。折角なので出し物が始まるまで待っていようかと少し迷ったが、特にすることも無く時間を潰すのは苦手なので12:45に第4エイドステーションを出発。

伯方・大島大橋を渡る

まだまだ元気だぜぃ

伯方・大島大橋を渡って大島に入り、西岸沿いの道路に回り込み南下していく。最初はほぼ平坦な道路が続き、沿道からの声援を受けつつ余裕の快走。自分よりもハイペースで走り追い抜いていく自転車も数台。しかしその先に急勾配の激坂がある事を知っている自分はペースを抑えて体力温存。

激坂走行中

激坂を抜けて再び平坦な道が続く

そして激坂に突入。自分の前方を走る参加者達の姿を見ると、明らかにペダルを漕ぐ脚の動きが重くギクシャクした人が多く、皆苦戦している様子。自転車から降りて歩く人、脚を止めて休憩する人の姿もチラホラ。レースではないサイクリングイベントなので参加者はガチのロード乗りだけではく、むしろ自分のような観光サイクリストの方が多いと思われ。ただ、今回の自分は念願のイベント参加に気分が上がっていつも以上に力が出ている(ような気がする)ので、前方を走る自転車を次々と追い抜く。さらに激坂の手前で自分を追い抜いて行った数台の自転車も抜き返してグングン進む。これにはちょっと優越感(イヤなヤツ)。コースを熟知していると適切なペース配分ができるので有利。それとやはりジョギングの成果も大きいと思われ。

第5エイドステーションのよしうみバラ公園

13:20に第5エイドステーションのよしうみバラ公園に到着。ここは全コースに設置された計10箇所のエイドステーションの中で最も利用者が多く、Eコースを含め5種目の参加者が立ち寄る場所。そしてここが5種目の最終エイドステーション。それだけに沢山の参加者が身体を休めていた。

じゃこ天と焼豚

第5エイドの補給食はじゃこ天・焼豚・パン・バナナ・ブルーベリー・コーラやスープなど飲み物。ここまでで立ち寄ってきた5箇所のエイドステーションのメニューの中で個人的に一番魅力を感じた。何故なら焼豚が妙に美味しかったから。カロリーを大量消費しているからかもしれない。好きな食べ物はあるだけ全部食べたくなる習性が働きかけたが、食べ過ぎたら腹がもたれて残りのサイクリングに支障が出そうな気がしたので、何とか自重し3切れまでにしておく。

凄いジャージ発見…

補給食を摘んでいる時に太鼓演奏が始まるアナウンスが流れたので、芝生の上に腰を下ろして休憩がてら見物。これが結構迫力のあるパフォーマンスで見惚れてしまった。演奏終了後に次の演奏時刻が告げられ、もう一度観たくなり次の演奏まで待とうか迷ったが、1回観られただけで十分だろうと結論付け先へ進む事に。特にすることも無く時間を潰すのは苦手だし。

見応えある太鼓演奏

よしうみバラ公園を13:50分に出て引き続き大島西岸沿いの道路を南下。あとは来島海峡大橋を渡って今治本土に入りゴールするだけなので、少しまったりとした気分になりのんびりペダルを漕いでいく。その途中に来島海峡大橋の全景をいい感じに見渡せる場所があったので、自転車と一緒に記念撮影。3つの吊橋が繋がった全長4kmもある大橋の様子がよく分かる。今こそ当たり前のようにサイクリングで来島海峡大橋を渡っているが、これだけ大きな橋を自転車で渡り海峡をまたぐというのはなかなか凄い事だと思う。

大島西岸沿いを南下

マイペースで走行

大島西岸から眺める来島海峡大橋

来島海峡大橋は少々強めの向かい風が出ていて、ドロップハンドルの”下ハン”を握り姿勢を低くして走行。4km続く風通しのいい橋の上で向かい風に吹かれると毎回苦労させられるが、第5エイド手前の激坂の時と同じくいつも以上にペダルを漕ぐ脚に力が入り、ここでも前方を走る複数の自転車をジワジワと抜いていく。1ヶ月弱続けた(平日のみ)ジョギングの成果は明らかで、体力維持と健康のためにも今後もジョギングを継続して行こうかなどと一瞬考えたが、今回のサイクリングイベントのような確固たる目標でも無い限り続けられない性格でもある事を思い出し、あっさり諦める。

来島海峡大橋へ向かう

来島海峡大橋を渡る

来島海峡大橋の自転車・歩行者道を通行中に車道脇に停められたパトカーが目に留まり、警察官とイベント参加者と一般歩行者と思われる人が何やら話し合っている姿を目撃。おそらく参加者が運転する自転車と歩行者の接触事故かと思われ。自転車・歩行車道は幅が狭いので、自転車の運転には歩行者や他の自転車に十分注意を払う必要がある。サイクリングに夢中で周囲の状況把握や安全確認がおろそかになる事もあるので、自分も気をつけないといけないなと思った。

今治本土に入る

大通りを走る

来島海峡大橋を渡って今治市本土に入り、フィニッシュ会場のしまなみアースランド(と言う自然公園)を目指して走る。来島海峡大橋を下りてからの道のりが、4年前にレンタサイクルで向島から今治駅まで縦断した時に通った道路と同じ事に気づく。あの時はまだロードバイクに全く関心が無く、サイクリングで100km以上のロングライトをしようなどと考えた事もなかった。それが今こうして国内最大級のサイクリングイベントに参加してロードバイクを運転しているのだから、先の事は分からないものだなとしみじみ思った。趣味も仕事も人生そのものも、先の事は分からないものだ。

しまなみアースランドの直ぐ手前まで進んだところで、最後の最後に1kmも続く長い上り坂。ラストスパートをかけて気合でペダルを漕いでいく。反対車線には既にゴールして帰路へ向かう参加者の姿が。ここでもじわじわと他車を抜いて行き、やがて息を切らして辛そうにフラフラと走る自転車の後ろに付く。危険を予測し少し多めに幅を取って横に並んだ時、相手が不意にバランスを崩して自転車が大きくふらつき、フロントタイヤを縁石にぶつけその反動でこちらに急接近。咄嗟にその自転車から離れて接触を回避できた。危険予知万歳。しかし最悪接触による転倒で怪我や自転車の損壊が生じ、ゴール直前でリタイアの可能性もあった。自転車同士の距離が近い集団走行は接触事故のリスクがあると身をもって知った。車も自転車も車間距離は大事。

最後に1km続く上り坂を走る

長い坂を上り切りその先にあるフィニッシュ会場のしまなみアースランドに入る。直ぐにゴールゲートがあるのかと思いきや公園内の上り坂を走らされ、少々うんざりしつつも坂道の途中にカメラマンがいるのに気付いてポーズを決める。そして坂を上り切ったところに建つゴールゲートをくぐってフィニッシュ!!時刻は14:46。ゴールゲートにもカメラマンがいたが気付かず素のフィニッシュ。

カメラの前でキメポーズ

坂を上ってフィニッシュ!

カメラに気付かなかったよ

スタート時刻が8:36でゴールが14:46と、110kmのイベントコースに要した時間は6時間10分。そのうち走行時間は4時間44分という結果になった。ゴールするのは15:00前後になるだろうと予想していたので、予想範囲内で早いゴールと言ったところ。フィニッシュ会場の関門時間は17:00なので全然余裕だった。そして予想していたよりも疲労はずっと少なかった。やはりジョギングで体力づくりしておいて正解だった。今回のサイクリングで身体の何処に一番負荷が掛かったかと言えばお尻。実はお尻の痛みを和らげるインナーパンツのパッドが少し前からヘタっていたので、イベントの10日ほど前にAmazonから新たに購入したが当日までに配送が間に合わず、仕方なくヘタったインナーパンツを使用した。まぁそれでも、いつもより身体への負荷が少なかった分お尻もそこまで痛くはならなかった。

ゴール時刻

走行時間

走行距離

平均速度

最高速度

積算距離

今回のイベント参加でロードバイク購入から丸3年となり、イベント走行中にオドメーターの積算距離が5000kmに達すると数ヶ月前までは予想していたが、実際はゴールした時点で4800km台という結果に終わった。これは9月に全くサイクリングをしなかったのが原因。念願のサイクリングイベントで積算距離が5000kmに達しサイクリングに一区切り、と思ったがそうはならなかった。

ゴールしたら完走証を受け取り、記念撮影のための屏風があったので順番待ちの列に並んで写真を撮ってもらう。この屏風は尾道のプレイベント会場にもあった。こういうものまでしっかりと用意してくれる所にイベント運営サイドのやる気や心遣いを感じる。サイクリングしまなみは運営に抜け目が無い。

屏風の前で記念撮影

完走証

集いの広場というスペースでは、企業ブースや飲食物販売をする露店のテントが沢山設置されていて、イベント参加者以外の一般客の姿も多い。折角なので色々とブースを覗いて回っていたところ、イベント完走者に”フィニッシュフード”をふるまうテントの並びを見つける。ゴール後に集いの広場に立ち寄らない参加者はフィニッシュフードがある事を知らずに帰ってしまうと思われ。ゴールゲートの周囲に設置することはできなかったのだろうか。

集いの広場

何か変なのがいる

フィニッシュフードコーナー

うずしおパイ

焼豚玉子飯

フィニッシュフードのメニューは、バナナ・うずしおおパイ・ANAスープ・焼豚玉子飯・コーラ等の飲み物など。パイを食べ、スープを飲み、焼豚玉子飯を持ってステージ前のテーブル席に移動して食べる。そしてステージで始まった太鼓演奏を少し見物し、15:50にフィニッシュ会場から撤収。しまなみアースランドから約4km離れた特設駐車場まで自転車を漕いで戻り、直ぐに車を出してスタートゲートがあった今治ICから西瀬戸自動車道に入る。

ここにも何かいる

太鼓の演奏

高速道路を運転し始めると直ぐに眠気が出てきたので、休憩するために入ったパーキングエリアが第1エイドステーションが設置された瀬戸田PAだった。イベント中は自転車と参加者で埋め尽くされていたが、本来の機能に戻ったPAは数台の車が停まるだけのスッキリとした眺め。何だか逆に違和感を感じてしまう。時間はちょうど日没時で、山の後ろに沈みゆく夕日を眺めて眠気を覚ましてから帰路に就く。

瀬戸田PAから眺める夕景

とにかくこれで2年越しの想いを果たす事が出来て大満足。肩の荷が下りた気分でもある。何より快晴に恵まれ気持ちよく走る事ができたのが本当によかった。エイドステーションの補給食や演奏・舞踊などのおもてなしも素晴らしく、スタッフや警察官による道路整理・誘導もしっかり行き届いていて、本当に素晴らしいサイクリングイベントだった。次回のサイクリングしまなみは2年後の2020年に規模を抑えた大会が、4年後には再び大規模大会が行なわれる。これから先もサイクリングという趣味が継続されて行くなら、是非とも2年後、4年後のサイクリングしまなみに参加したいと思った。